【白猫】アマタ(サマー)・思い出
アマタ・ヒノデ cv. 祭りをこよなく愛する若者。 花火職人に弟子入りした。 | ||
2016/07/29 |
サマーバケーション2016
思い出1
静かな夜ね、主人公。
見て見て、お星さまがキレイよ!あっ、流れ星!
<たまにはこんな、静かな夜もいい――>
うぉぉぉぉ!!夏と言ったらこれだあー!!
<花火だ!!>
いきなりっ!?
今日……花火大会だっけ?
夏と言ったら祭り、祭りといったら花火だ!つーこって打ち上げるぜ!!
<アマタは、手にした花火玉を空に投じた!
花火が打ちあ上がる!>
オラッシャアアアア!!
腰がはいっとらん!!もっとキアイいれろ!!
うっす!!
どなたですか?
俺の師匠、花火職人のドンさんだ。
注意ー秒、けがー生。ドンと申します。
はじめまして、ドンさん。
アマタ、花火屋さんに弟子入りしたの?
そうだ。ドカンといくぜ!!
もうー発だ!!
うーっす!!いくぜいくぜいくぜ!!
私達も花火しよっか。
…………
……
<遺跡都市ラトナプーラ。<常夏の海>における貿易の拠点である。
数千の船や飛行艇が行きかい、街中が賑わう喧騒の不夜城。
この街から……祭りが奪われた。>
我を崇めよ!!我ら荒れ狂う九陽の魔神を!
思い出2
<夏が訪れる、少し前のこと。>
俺は引退する。
そんな……どうしてだよ、ドンさん!
どうしてもクソもあるか!辞めるから辞めるんだよ!
納得できねえよ!
仕方ねえんだよ……俺の花火はもう終わりだ。
いいや、終わらせねえ!
何をいってやがる。
俺があんたに弟子入りする。
俺は弟子をとらねえ。
そこをなんとか!
祭りバカのてめえのことだ。ハンパな気持ちじゃねえことはわかる。
だが、ダメだ。俺の花火は俺の代で終わりにする。
終わりじゃねえ!!終わっちゃいけねえんだ!
…………
……
<荒れ狂う海……二人の漁師が沖に船を出す。>
地獄の大湊に住む嵐カジキね。弟子入りの条件にしては、過酷だと思うけど。
ドンさんは、伝説の花火師だからな。よし、このへんでいいぜ。
危なくなったら、すぐに命綱をひくからね。
頼むぜ!
<波間から目もくらむ大きさのカジキが飛び出してきた!>
クジラもびっくりだな!
アマタ、君の弟子入りの件、ほとんど断られてるようなものだと思うんだ……
わかってるぜ。だがこっちも、無理を承知でいってるんだ。
だったら俺も!無理のーつや二つ、押し通してやるぜ!
…………
……
ちっくしょう……さすが嵐カジキだぜ……
でも、こんなんで……こんなところで!!
……こいつは……!?
…………
……
<気がついたとき、アマタは浜辺にいた。>
ドンさん……!
無茶しやがって。
カジキはダメだった……?
らしいな。
俺には資格がねえってことだよな。でもこれだけはいわせてくれ。
俺はあんたの花火が大好きなんだ。だから、終わってほしくねーんだ!
基礎だけだ。
えっ!?
花火師の基礎だけ教えてやる。それからあとは、テメエで勝手にやりな。
ドンさん……!!
親方と呼べ!!
思い出3
ところでアマタ、はなびってどういうゲンリなわけ?
炎を出すルーンってのがあるとすらーな。
あるわよね?
ソイツを金属の粉とかとー緒にくソイツを金属の粉とかとー緒に<花火玉>にしこむ。
きんぞくのこな?なんで?
金属の粉が燃えるとだな、青い炎とか、緑の炎とかを出して派手に燃えるのさ。
フムフム。
で、ルーンにソウルをぶち込んで、空に打ち上げる。するとドカーンってわけだ。
ソウルを使うんですね。
ソウルの込め方ーつとっても奥が深いんだぜ。
ドンさんの花火はすげえんたよ。空ー面に光の花が広がってさ。
ほお~。
主人公たちにも、見せてやりたかったなあ。
こうしちゃいられねえ!修行だ!!
やったんさい!
<アマタは花火玉に、燃え猿るソウルを込めた!!>
うぉぉぉぉぉぉぉ!!
打~ち上げる~ぜえええ!!
どおおおりゃああああ!!
<アマタは花火玉を打ち上げた!>
おお……!
綺麗ですね……!
いや、まだまたた……変化にメリハリがねえ……大きさもイマイチ……くそっ!アタシもやってみるわ!
アタシもやってみるか!
キャトラもか!
<キャトラは花火玉?を……>
ふおおおおお!!
<転がした!>
アタシにはこれがせいいっぱいだったわ!
キャトラそれスイカだろ。
みんなで食べましょう!
久しいな、我が依代よ。
あら、昔アマタに取り憑こうとしたへんな神様じゃないの。
また俺に取り憑く気かい。あんたもヒマだな。
もうその必要はなくなった。
残念だったな。お前は我と共に、中天に君臨する栄誉を失ったのだ。
なあ神様、花火好きか。
人の話を聞け!
俺、今度花火打ち上げんだ。良かったら見に来いよ。
気楽なものいいだな。我は汝を供物としようとしておるのだぞ。
縁はあるだろ、神様。
縁、か……
…………
……
<常夏の島、ラトナプーラ。>
そんな……この寺院を取り壊すなんて!
この島に、<蘇りし太陽>以外の神は必要ないのだ。
<夜明かしの火祭り>は、どうするのですじゃ。
邪神を奉じる汚らわしい祭りだ。もはや開かれることはない!
……待ってやがれよ……
この俺がーもうー度撃ち落としてやる。
思い出4
<アマタは、ー冊の雑誌を開いて主人公に見せた。誌面には見事な花火の写真が掲載されている。>
アラ!すごいのね。ラトナプーラってとこのお祭り!
ー晩中花火をやって夜を明かすんだ。ま~あすげえ祭りさ。
参加する職人も世界中から集まるんだ。花火の世界大会ってところだな!
……なのによ……
こんなすごいお祭りなのに。もうやめちゃうのよね。どうして?
ラトナプーラの族長さんがたが決めたらしいぜ。
残念ですね……
だから!この俺がやってやるのさ!
アンター人で!?
ああ。祭りの夜に俺ー人で花火をする分にや、問題ねえしな。
でも……ー人でやってもサビシイわよね。
確かにな。祭りはみんなで楽しむもんだ。
だが今回は意地を通す。それが俺の祭りに懸ける想いた。
――主人公?
<主人公は、花火玉を空に投じた!>
主人公……!
<空に大輪の花が咲く。アマタはそれを見つめ……
涙を流した……>……
ルーンを光らせるのは、お前の十八番だったな……
そっか、俺は……祭りがやりたいんじゃねえか。
そうよ祭りだわ!アマタ祭りよ!!
(そうね……うまく言葉にならないけど……!)
<あえて言葉にするなら――やはり祭りというしかない。>
ー人の意地じゃねえ――
祭りが俺を呼んでるんだ!
思い出5
<ラトナプーラの街は、ものものしい雰囲気に包まれている……
街のものは、<蘇りし太陽の子ら>信徒たちから目をそらす。
街でもっとも大きい寺院。そこには……神そのものが降臨していた。>
我らは目覚める。我らの落されたこの海で、あの者を奉じるこの街で。
九陽よ――汝は、何をするつもりなのだ。
知れたこと、この街の民二百万の魂を賛に、我らは復活する。
貴様、そのために信徒を!?
何をためらう。人の子など、いずれ全て我らが賛となる。
それが神の――ぐああああ!!
黙れー陽。汝の力、いただくぞ。
ふふ、後は――夜を待つばかり。
……
…………
<主人公たちは、夜のラトナプーラに降り立つ。
異様な形をした神像に、無数のかがり火。巨大な寺院に黒衣の男たちが集う。>
あ、あれ?お祭りはやらないんじゃないの?
<夜明かしの火祭り>は、こんなオゴソカなやつじゃない。
出店も出るし、酔っ払いが街中で暴れてるってやつだ。
それはそれでイヤね。
……この祭りは、気分が悪いな。
<誰ー人……笑っていない。>
主人公も、同じ気持ちか……よし!!じゃあ打ち上げるぜ!!
…………
……
さあ人間ども、見るがいい!!
<突然夜空に、太陽が昇った!?>
おお……我らの太陽が、蘇った!!
その魂を、我らに捧げよ!!
<太陽は、凄まじい熱気を放つ!>
ぬおっ……
熱いっ……!!大いなる太陽よ!!
やめねえか馬鹿ども!!
やはり来たな、我らが怨敵!!しかし他の兄弟を取り込んだこの九陽は無敵だ!
てめえええ!!
そのまま滅びろ!!
九陽の魔神……てめえらは……この俺がぁ!
なかなかの花火じゃねえか!だが俺たちも、負けちゃらんねえ!
思い出6
<ルーンの光が、花火玉を包み込んでいく……>
うおおおおお!来たぜ来たぜ!
<アマタは、花火玉を投げた!
だが花火の光は、太陽の光にかき消されていく……>
……コイツは……この花火は……!
<太陽に焼かれた神鳥は、海へと落下していく……>
またまだ行くぜ!!
<アマタは花火を投げ続ける!!>
なんだこの……哀れなほどにかほそい炎は……
だぁが~!!我が光に満ちた中天を楡すとは!許せぬ!
<もう花火が無い!>
こうなったら~!俺を打ち上げてやるぜ!!
<アマタの全身が光り輝く!!そして炎と光を吹きあげ、アマタは空へ!>
これが俺の打ち上げ花火だぁ!
我に挑むかこの愚か者お!!
おお……これは!!なんと見事な四重芯変化菊!!
<夜明かしの火祭り>だわ!
アマタ……お前!!やめろ!それ以上は!!
<神島から人の姿に変わったドンは、夜空を見上げた――>
貴様……この我の輝きを!
これが俺たちの!!祭りだー!!
今度は貴様が……十番目の太陽になるか……!!
…………
……
昔の話さ。あの九陽の魔神が、そこらを荒らしてた頃……
奴らに家族を殺された俺は、己の命を削る代償に、神をも倒すって技を習得した。
俺はその技を使って、奴らを八番目まで倒した、だが……俺の寿命は、そこで尽きた。
もう俺の命は残っちゃいない。だがそんな時、俺の女房が神に祈った。
自分の寿命を、この俺に分けてやってくれってな。
馬鹿な願いだろう。だがもっと馬鹿なのは、願いを聞いた神様だ。
……いや、違うな。やっぱり俺か。俺は女房から預かった力で、最後の九陽を落とした。
悔いは無かった。最後の時まで、女房とー緒だったら……
だが、女房を見送った後も、俺は死ななかった。
どうして……
俺は神になっていたんだ。今のおめえみたいにな。
神を滅ぼすことはできん。必ず別の者が、その役目を受け継ぐのさ。
おめえは神になっちまった。……この俺が、ぜんぶ力夕をつけてやるとこだったのによ。
神なんてガラじゃねえぜ。
お、おめえ……俺みたいに人に化けるんじゃなく、人に戻っただと!?
よくわからんが、神様ってのは奉るもんだ。なるもんじゃねえ。
おめえ、ー体何なんだ……?
お祭り野郎のアマタだ!!
……まあ俺は……神でなくなったこの俺は、ようやく女房のとこにいける。
ドンさん!!
おめえの花火……俺に追いつくにや999年早いが、あの世で楽しみにしてるぜ。
<ドンは消えた……>
…………
……
<<蘇りし太陽の子ら>は、教団としての体をなせず、解散し組織は消滅した。>
結局アンタ、どうなっちゃったの?
わからん。花火勝負で勝った賞品ってとこか?
神様になっちゃったってこと……なんでしょうか?
そうでもねえぜ。神様ならハラ減らんだろ。俺今日朝飯四杯食ったし。
うーむ……?
俺は神様を倒したわけじゃねえしな。花火をしただけだ。
だから人間のままでいられたんでしょうか?
かもしれねえな。まーそんなことより!
今日は花火大会だもんね!あれ?アンタいたの?
むうう………今に見ておれ!?
手始めにドーン!!
<ー陽の魔神が打ち上がった!?>
ぐああああ!!
ドカンといくぜえー!!
「…………」
「…………」
「…………」
「静かだな。」
「線香花火やってるとこうなるわよね。」
「ふふ、きれいな火花。」
「なんていうか、地味だな。」
「風情があっていいじゃない。」
「あ、アマタさんの花火が……!」
「げぇっ!?もう消えかかってる!」
「おいおい、頼むぜ……?」
おお!燃えた燃えたー!
ありがとな!
…………
風情ねぇ……
やっぱり俺は、線香花火よりもこいつがしょうにあってる!
夏と言ったら祭り!祭りと言ったら俺!
俺と言ったら打ち上げ花火だ!
夏の夜空にドカンといくぜ!
ワッショーイ!!!
その他