【白猫】セルジュ(サマー)・思い出
蒼の海人 セルジュ・ラングレイ CV:小林裕介 海をこよなく愛する元漁師のドラグナー。 彼の獲った海の幸が夏を美味しく彩る。 |
2016/07/29
メインストーリー
思い出1
やあ、みんな。久しぶりだね。
お久しぶりです、セルジュさん。それにマクリルさんも。
おひさし~。今日はどうしたの?もしかして遊びにきたとか?
えっと……うん。まさにそのとおりなんだ。
あら、ほんとにそうなんだ。
実は、団長からただちに休暇をとるよう言い渡されてね。
急にできた夏休みで途方に暮れてたんだけど――
それで、私たちのところに?
せっかくだし、任務に関係なく君たちに会いに行こうと思ったんだ。
なるほどね、どおりでいつもと格好も違うわけね。
ああ、これかい?漁師だった頃の服に、ちょっとアレンジを加えてみたんだ。
髪飾りまでつけちゃって、ずいぶんオシャレじゃない?
あはは、せっかくの夏だし、若者らしくしようと思ってさ。
なんじゃそりゃ。
そういうわけで。よかったら、またしばらくここに置いてくれないかな?
はい、かまいませんよ。もちろんマクリルさんもです。
ありがとう!ほら、マクリルもお礼を言わなきゃ。
クルルゥ~♪
しっかし、ただちに休めだなんて、なんか穏やかじゃないわね?
むこうで何かあったんですか?
……大したことじゃないよ。最近ずっと任務続きだったからね。
ふ~ん?
でも、いいタイミングでしたね、セルジュさん。
うん?どういう意味だい?
夏だし、みんなでキャンプとか行こうかって相談してたのよ。セルジュも来るでしょ?
それはいいね。ぜひ参加させてほしいな。
はい、決まり! んじゃ、とっとと準備するわよ!
思い出2
<主人公たちは、キャンプを楽しむために南の島を訪れた――>
海のそばでキャンプか……まさに夏ってかんじだね。
キャンプといったらバーベキューよぉ~!
キャトラ、その前に食材を調達しなくちゃ。
アイリス、食材のことは僕にまかせてもらっていいかな?
いいんですか?
ちょっとアテがあるんだ。機材の準備はお願いするよ。
オッケー! 期待してるわよ、セルジュ!
うん、期待してて。それじゃあいこうか、マクリル。
…………
……
炭よし!火よし!串よし!調味料よーし!
あとはセルジュさんを待つだけね。
ふぅ……おまたせ! 食材を獲ってきたよ。
<セルジュは背中の<魚寵>を降ろしフタを開けた――>
お魚に、エビ、力二……貝もこんなにたくさん……!か。
しゃーーー!もう辛抱タマランわぁーーー! 早く! 早く!!
あはは、そうだね。それじゃあ、いただこう。
***
げふぅ~、おなかいっぱい……海の幸、堪能させてもらったわぁ。
クゥ~~……
それにしても、よくこれだけの食材が獲れたわね?
これでも元漁師だからね。本領発揮ってところかな?
どうやって獲ったんですか?
<素潜り漁>さ。海に潜って直接獲物を獲るんだ。
特に岩陰なんかには、いろんな獲物が集まってくるんだ。
……つまり、海の幸が獲り放題ってわけね……!
あ、いや、そういうわけじゃないけど……
セルジュ!次はアタシも連れてって!なんかおいしそう!
(『おもしろそう』じゃないんだ……!)
う~ん、それはちょっと難しいかな……
え~、なんでよ~?潜って獲るだけでしょ?
獲物が見つかるまでは、息を止めて辛抱強く探さないといけないし――
ちゃんと訓練しないと、海底の岩場まで潜ることもままならないんだ。
ちなみにセルジュはどんくらい止められるの?
えっと、自己ベストは……5分くらい、だったかな。
ごっ……!?
慣れてないと危険だからね。今度ちゃんと教えてあげるから、今回は――
――はっ!!
キャトラ……?
ふっふっふっ……アタシ、ひらめいちゃったわ……!
思い出3
これは……すごいや……!
どう、セルジュ?これなら息を止める必要すらないわね!
ああ、ほんとうだよ……なんだか不思議な気分だ。
わざわざすみません。<呼吸のルーン>を貸していただいて……
ゆらり……お役に立てたようでなによりなのです。
ノアさん、君はいったい……
あ、こら、マクリル!ノアさんに失礼だろう?
お気になさらずなのです。同じ海の仲間としてよろしくお願いするのです。
あ!見てよセルジュ!これ、バーベキューのときに食べた貝よね?
あ、うん、そうだよ。このあたりに結構いるみたいだね。
じゅるり……よーし!カゴいっぱい獲って帰るわよ~!
待って、キャトラ。それはダメだよ。
へ?
無用な乱獲は、海の生態系に悪影響を与えてしまうんだ。
海に感謝して、僕たちが食べる分だけいただく。それが漁のルールなのさ。
ふ~ん、そうなのね……わかったわ、セルジュ。
じーーー……
な、なにかな?
セルジュさんは海をわかっているのです。いい漁師さんなのです。
……いい漁師、か。
セルジュさん……?
んぎぎぎぎ!なにこの貝!岩にひっついてぜんぜん取れないんだけど!
手強い相手なのです……!
あ、それは素手じゃ無理だよ。専用の道具を使わないと。
セルジュ~、手伝って~!
ああ、今いくよ!
思い出4
…………
海風が気持ちいいですね。
やあ、君たちも涼みにきたのかい?
そんなところ……ですが、テントにセルジュさんがいなかったので……
あ……ごめん。心配かけちゃったかな。あはは……
……あの、なにかあったんですか?
……どうしてそう思うんだい?
その……なんだか元気がなさそうに見えたので……
今日一日楽しかったからね。久しぶりにハメを外して疲れたからかな?
…………
……少しだけ、話を聞いてもらっていいかな?
?
僕はもともと、マクリルを群れに返すためにドラグナーになった。
はい、そうでしたね。
でも、みんなのおかけで群れと出会えて、マクリルとは今でも一緒にいられる。
あのときのことは、本当に感謝してるよ。
ただ……問題はそのあとなんだ。
目的を達成した今、僕が竜騎士団にいる意味ってなんだろうって……
あ……
自分勝手な話だろう? 団長補佐にあるまじき発言さ。
でも……僕は海が好きだ。今日みんなと海で過ごして、あらためて自覚したよ。
……セルジュさんは、また漁師に戻りたいんですか?
そういう道も……あるんじゃないかって思うよ。
これからどうするべきか、迷っているんですね……
それを団長に見抜かれちゃってね。きっと頭を冷やす意味もこめて休暇を言い渡したんだと思う。
……せっかくの夏休みなのに、水をさすようなこと言ってごめん。
気にしないでください。私たちでよければ、いつでも相談にのりますから。
そういえば、キャトラは?
キャトラならテントでぐっすり寝てますよ。きっと遊び疲れたんだと思います。
あはは、なるほどね。それじゃあ、僕たちも戻ろうか。
…………クゥー……
思い出5
おっはよー♪
おはよう、みんな。
……ん?
どうかしましたか?
いや……マクリルの姿が見当たらなくてさ。
あれ、そういえば……どこにいっちゃったのかしら。
……マクリル……!
…………
……
クゥゥ~~……!
<マクリルは、海中を凄まじい速さで泳ぐ巨大魚を追っていた。>
キュアアアー!
<自身と同等の大きさを誇る怪魚を捕らえようと果敢に挑むが――>
キュイ!?
<すんでのところでかわされ――>
ギャウ!
<怪魚がマクリルに反撃し――
捨て身で襲いかかる!>
はあああーーー!!
ふぅ……<呼吸のルーン>さまさまってところかな。
マクリル、だいじょ――でかっ!なんなのよ、この魚!?
話は後にしよう。……来るんだ、マクリル。
…………
……
マクリル、言ってるだろう。勝手な行動はしちゃダメだって。
…………
あんな大物を相手にして……下手をしたら大怪我をしていたかもしれないんだよ?
…………
そんなにあの魚が食べたかったのかい?
…………!!
否定してる……のかしら?
いったいどうしたってのよ?
…………キュゥ~……
まいったな……今度ばかりはほんとにお手上げだ……
マクリル……君は……
思い出6 (友情覚醒)
……ん、どうかしたのかい?
<主人公は、セルジュとマクリルにふれる。>
!この光は……!
『セ――ルジュ――』
声……?君は……誰なんだい?
『セルジュ――サカナ――
シンパイ――ゲンキ――ナイ――
サカナ――トル――タベル――
ダシテ――ゲンキ――サカナ――』
「これは……まさか……!」
――マクリル!!
……クルゥ~?
セルジュさん、今のは……
マクリル……あれは、君の言葉だったのかい?
そうか……全部、僕のためにしてくれたことだったんだね。
不安にさせてごめん。でも、初めて君の言葉が聞けて元気が出たよ、マクリル。
キュウ!クルル!
……ああ、そうか。そういえばそうだったよ。
セルジュさん?
僕が竜騎士団に入った理由……マクリルのこともあったけど、決断を後押ししたのは――
マクリルと<話してみたい>って思ったからたったんだ。
マクリルさんと……?
団長と相棒の火竜が話しているところを見てね。正直うらやましかったんだ。
僕もマクリルと言葉を交わしたい。相棒として――親友として、ね。
キュウゥ~~♪
僕にはまだ、ドラグナーとしてやりたいことがある。<人と竜の絆>を知るために――
ねぇ、セルジュ……
うん?
このデカ魚、食べられるの?
……えっ?
もう、キャトラ!
だって気になるんだもん!朝ごはんもまただし!
あはは……ちゃんと食べられるよ。特に中落ちは脂がのっててすごく美味しいんだ。
ほんとに!?
せっかくマクリルがくれたんだ。新鮮なうちに解体しちゃおう。
あ、私もお手伝いします。
頼んだわよ、セルジュ、アイリス!
……マクリル。
クゥ?
ありがとう。みんなでいい夏休みにしよう。
キュウ~♪
海に生きる竜の守り人 セルジュ・ラングレイ
その他