【白猫】フェイ・思い出
フェイ・エルデ cv.中原麻衣 過酷な使命を託された封命士の少女。 赤きカガチは贄を求める。 | ||
2019/01/31 |
討滅士ガルガ Story
思い出1
遠く彼方にあるという、瘴気に覆われた海。
そこに、封命士と呼ばれる異端の力の持ち主がいた。
過酷なる使命を全うすべく青い海にやってきた一人の少女は――
奇しき縁に導かれ、今、飛行島に降り立った。
みなさんお元気ですか?封命士のフェイです。
いらっしゃい!
ゆっくりしていってね、フェイ♪
すごいですね~。空を飛ぶ島なんて。どういう原理なんでしょう?
原理はわからんけど、とにかくそういう島なのよ。
青い海には、いろんな島があるんですね!
私の故郷にも島はたくさんあるんですけど、どこも瘴気に汚染された環境です。
そうだったんですね……
ところでアンタ、冒険家をやってるんだって?
はい♪でも普段は、<アスクレピオス>のみなさんのお手伝いをしています。
あのお医者さんたちのところにいるのね?
国の立場を越えて、苦しんでる患者さんを助けてる人たちですよね。
そうなんです。瘴気が原因の病気でしたら、心得があったりしていますので。
がんばってんのね~。
はい。それにしても……こちらのお医者さんって、変わった方が多いんですか?
あいつらは変人の集まりよ。こっちの基準でも、相当の。
それをうかがって安心しました……
大変ですね……
いえいえ。それに使命を果たすためには、あの人達の下で知識を得るのが近道です。
フェイの故郷を汚染している瘴気を、浄化するためですね。
そのとおりです。こちらの技術と、私の頭脳で、成し遂げてみせます!
思い出2
ねえ、フェイ。
なんでしょうか、キャトラ先輩?
アンタの故郷、瘴気で汚染されているって話だけど……
そんなとこ、誰も住めないわ。
当然の疑問ですね。
でしょ?
瘴気の汚染が酷い場所では、植物だって生えないし……
汚染された真っ赤な海と、瘴気が光を歪めた結果の赤く濁った空……
どこもかしこも、そんな感じです。
そんな所にどうして?
昔からいたんです。汚染が広がる前から。
そうなるわよね。
私達も、いつ汚染が始まったか、何が原因だったのかはわかりません。
ともあれ大昔の先祖たちは、汚染から逃れるために、地下で暮らしていたそうです。
穴を掘ったのね。
はい、瘴気を避けるために、とても深い穴を。
そんな環境で生き抜くなんて……
ご先祖様たちは、水や空気や食べ物を、技術力を使って作り上げていたとか。
そんなことできるの?
できますよ?昔よりも大規模になりましたが、今でも基本はかわりません。
すごい技術ですね。
私達の生存には欠かせないものです。
ですが、技術は環境を破壊することもあります。
そういう例は、こちらの海にもあります。
厄介な話よね……
技術って、諸刃の剣ですね。でも、人を救えるのも技術です。私はそう信じます。
思い出3
キャトラ先輩……こちらの海は、本当にいろんなお店があるんですね……!
島同士の交流が盛んだから、いろんな物がお店にならぶのよ。
お店を見て回るだけでも楽しいわよね!
アンタの島には、あんまりお店がないの?
ありますけども、売ってるものはかなり違います。
どんなものか売ってるの?
最近はフルフェイスのヘルメットが人気ですねー。
なんじゃそりゃ。
私は昔ながらのマスクが好きさなんですけど。
通話機能とか、情報の精霊の加護とかかついていて便利だそうです。
基本は瘴気から身を守るためのものみたいね……
そ一いやアンタ、その服だけど。
故郷でも伝統的な封命士の服装に現代的な解釈を取り入れたスタイルです!
いや、その格好でよく瘴気から身を守れるわね。
私は、命術を使って身を守ってますので。
命術……フェイたち、封命士の使う術ね。
肌を晒している方が、瘴気の気配を感じやすいですしね~。
本当……?
本当は、こういう格好が好きなだけです!
なんかそんな気したわ!
思い出4
これで……!!
<フェイの周囲に奇怪な形状の武具が浮かび上がった!>
主人公先輩♪
ふふふ、命術の鍛錬をしていたんですよ。先輩もいっしょに鍛えませんか?
この浮かんでる武器って……?
はい、これか討滅器。正確には命術で作った複製品ですが。
まがまがしい形ね……
私達封命士の使命は……戦士である討滅士たちを、この武器に融合させること。
武器と……一つに……
討滅士は瘴気を取り込み、武器にできますが……
いずれその瘴気によって命滅獣という怪物に変わってしまいます。
その前に私達は討滅士をこの武器と融合させるのです。
でも、それって救いでもなんでもないわ。
私もそう思いますが……
討滅士にとって、器との合一は最大の名誉です。
そんな名誉なんて……!
激しい戦いを生き残れる討滅士は、一握りです。
命を永らえた彼らが、ただ一つ残せるのが、武器となった己なのです。
<フェイは目を伏せた……>
思い出5
「あと数時間で黄昏時。この世界の空も、赤く染まる。
私達の世界は、終わらない黄昏の中にあったんですね……
そんな中で、私達は滅びの時を繰り返していた……
――今のは――!?」
フェイの周囲に討滅器の複製が浮かぶ……
「どうして討滅器の複製が……私は命術を使ってはいないのに……
討滅の器たちが……!!」
『……滅ボセ……!!……滅ボセ……!!』
叫びを上げる異形の武具たちは、その切っ先をフェイに向ける。
『許サヌ、コノ、命……!!許サヌ、コノ、青イ空……!!
コトゴトク焼キツクシ、一切残サズ滅却スベシ。』
「くっ……!!」
フェイは命術を行使する。
だが、討滅の器たちの怨念は、膨れ上がるばかり……
「このままじゃ……!!あーっ!!」
……………………
…………
フェイ、ここにいたのね。そろそろご飯にしましょ。
……どうしたの、フェイ……!
これは、瘴気……!!
<フェイは手にした武具で、主人公に鋭いつきを放った!>
思い出6 (友情覚醒)
光……なんて、温かい……
あれ?私……何を……
フェイ!大丈夫?
アイリス……まさか私は……!
何がこったの!?
取り憑かれたようです。おそらくこれは……
肘滅器に宿った怨念のソウルですね……
……どうして……?
私は今まで、幾人もの討滅士を器に封じてきました。
そのたびに私は、討滅器の怨念にさらされていた……
忽念は島のソウルから力を得て、この私に取り憑いたんです。
忽みっていうのは、何に対して?
許せないと思いました。
あふれる命が。青い空が。豊かで優しい世界が。
……討滅器になった人たちは、そんな想いを……!
私にはわかります。私が生まれたのも、彼らと同じ世界だから。
主人公先輩。私を怨念から解き放っていただいたんですね。
私だけでは、きっと……あの怨念に取り込まれてました。
本当に、ありがとうございます!
…………
……
今日も快晴ですね~。主人公先輩。
本当にいい日差し。なんだか、憎らしいくらい。
本当に、遠い場所なんです。私達が生まれた赤い海は……
大冒険でしたよ。ここまで来るのは。
私達が乗ってきた高速艇が、赤い海を越えられたのは、奇跡ですね……
ようやくたどり着いたその島で、私は初めて目にしました。
この青い空を。ひと目で、わかりました。これが、本当の空の色だって。
赤い海は、消せない呪いと瘴気に満ちています。
でも黄昏の空はいつか終わる。夜を迎え、朝を迎える。
取り戻してみせます。いつか、この空を――
覚醒絵・覚醒画像
希望を探す封命士
その他