【白猫】ガルガ・思い出
命滅獣を狩る男 ガルガ・ドラグ cv.興津和幸 命滅獣を狩る討滅士。豪胆にして不屈。 憎悪を討つは憎悪にあらず。 | ||
2019/01/31 |
討滅士ガルガ Story
思い出1
遠く彼方にあるという、瘴気に覆われた海。
そこに人々を守り戦う、討滅士なる生業があった。
本来ならば、出会うことなどあり得なかった、遥か彼方の戦士が……
奇しき縁に導かれ、今、飛行島に降り立った。
ガルガ・ドラグ。……推参した!
ものすごい気合!!
こんにちは、ガルガさん。
そんな怖い顔しないで、くつろぎなさいな。
この顔は元からだ。
だったわね……
いらっしゃい、ガルガさん。御用はなんですか?
顔を見に来ただけだ。
嬉しいです♪
変わりは無いか。
みんな元気にしてるわ。
何よりだ。
アンタは大丈夫なの?瘴気を取り込まないと調子悪くなるんじゃ。
問題ない。こちらの海の澄み切ったソウルにも、徐々に体を慣らしている。
イカンわ。
何がだ。
もっとリラックスしないと、ソウルに体を慣らすとか、不可能だわ!
ふむ……そうなのか。
さあ全身の力を抜いて!リラックスよ!
力を……抜く……!?
そんなに疑問かしら。
むう……!!
逆に力んでる!!
思い出2
力を抜くか……難しいものだな……
力を抜こうとして、逆に力むとは……
すまん。
いいんです。
俺は昔からそうらしい。気を張ってないと、逆に疲れる。
なんぎな性格だわね。
そういう質だ。
ところでアンタ、冒険家を続けてるんだって?
<ガルガは、冒険家ギルドにも縁があった。>
ギルドの者たちが立て続けに依頼をくれてな。
おかげで生活の足しになっている。
そうだったんですね……
だが、依頼ばかり片付けているわけにもいかん。
アンタの故郷の瘴気を浄化する方法、探してるんでしょ?
まだ決め手になるものは、特定できていない。
だがこちらの海には、ルーンを使った様々な技術がある。
きっと、いい方法が見つかりますよ。
そう思いたいがな……
責任感強いのね。
俺の命は、多くのものたちによって救われた。
ならば報いを返したいと思うのは、当然だろう。
誰かが誰かに借りを作るのは当然だわ。
借りたものが、大きすぎる。
数多くの討滅士が、若くして死ぬ。
永らえた者も、討滅の器になるか、それとも獣になるかだ。
俺は宿命を先延ばしにした。
だからこそ戦う義務がある。
アンタ……!
何だ。
やっぱり考え方が重い!
思い出3
ごはんよ!!
……いただこう。
どうぞ、ガルガさん。サンドウィッチです。
ほう、いいものだな。
アイリスか作ったのよ。
<ガルガは静かにサンドウィッチを頬張った。>
どうかしら。
美味いものだ。
アンタの故郷の食べ物とはだいぶ違うのかしら。
そうだな……階級によって、食事はだいぶ違うが……
討滅士は、命滅獣の肉を食っていた。
美味しいの……!?っちゅうか、食べられるの!?
命滅獣の姿形は様々だ。昧もそれぞれ違うか、それぞれ不昧い。
想像どおりだわね。
食料が不足しているので、干し肉にして食うか……
それでも筋張っていて、異様に生臭い。しかも瘴気に汚染されている。
いいとこなしだわ。
腹持ちはいいぞ。腹を壊すこともあるがな。
美味しくないご飯しか食べてないんじゃ、やる気出ないんじゃない?
討滅士は、瘴気を取り込めば腹を満たせる。
……肉を食うのは、体を育てるためだ。俺も相当食わされた。
サンドウィッチ、もっといかかですか?
いただこう。
思い出4
<ガルガは、空を見ていた。>
空が青く、海も青い。
地面には草木があり、森がある。
森には無数の生き物かいる。
なによりこの風だ。
俺たちの国では、瘴気を運ぶ風は忌むべきものだ。
討滅士でさえ、荒れ狂う風には恐怖を覚える。
それがどうだ。この風は。吸い込んで肺にいれても痛みがない。まるで命の息吹だ。
かつては俺たちの国にも、当たり前に青い空と海があったのかもしれん。
それが取り戻せるかはわからんが……
いつかはそんな日が来ると、望みを抱くのは悪くない。
……………………
…………
それでアンタ、結局一日中空を見てたのね……
ああ。
よかったです。
そういう日も必要ってもんよ。
今日は星がよく見えるな。
あれがカニカマ座よ。
変わった星座だな。
ガルガさん、今のは……適当です……!
いや、気に入った。適当も面白い。
でしょでしょ!
<流れ星が、夜空を横切る……>
何事もきめつけず、心を解さ放てば……
夜空の星も、何かを表しているように見えるのかもしれないな……
ガルガさん!?
――来るな。
思い出5
ううっ……
<ガルガは、半ば異形となった己の腕をしっと見つめた……>
ゆるやかになっているが……獣化は止まっていない。
昨日は心地よく感じた風が、今は疎ましい。
青い空を見上げると――憎しみがもたげてくる。
……俺を求めるか。いや――これは違う。
俺を……討つべき獣と認識しているのか。
ガルガさん、体は大丈夫ですか?
――俺の心配ならいらない。むしろ、自分たちの心配をしたほうかいい。
まさかアンタ……!
俺たち討滅士の力の源は、体に移植された命滅獣の体内組織だ。
瘴気を吸う事によって、それは成長していき――
成長の極限で、討滅士を獣へと変化させる。
そんな……!
その前に――討滅の器となるのか、俺たちの使命だ。
この討城器と融合し、兵器そのものになる。
でも、ガルガさんをとりこんだその剣は……
いずれ、他の誰かの人生も終わらせてしまう……!
呪われた繰り返したな……
瘴気を武器とする討滅の器は、あらゆる生物を滅ぼす最低の兵器だ。
青い空の下には、ふさわしくないだろう。
ガルガ、まさか……!!
俺が最後に狩る獣は、俺だ。
思い出6 (友情覚醒)
……なんだこれは。
激しい光が渦巻いている。今にも弾け飛びそうだ。
この光を輝かせてるのは、ガルガさんです。
アンタの中身って、予想通りだわね……
俺はこんなに落ち着きが無い人間だったのか……
そこちょっと違うから。
むっ……
――止まった。
<ガルガは異形となった腕を振り上げた。>
瘴気の発生か止まっている。主人公。俺の獣化を抑えたのか。
ガルガさんには、やるべきことがあるんですよね。
だったら、生きてその使命を全うしてください。
アンタがしたいことをすんのよ!
――戦い続けるしかなかったこの俺ではあるが――
今は己の意志で、この場に立っている。
ならば、戦い抜かねばなるまい!
<ガルガは己の討滅器を手に取った――>
瘴気の器となった、強き者たちよ――
お前たちの憎しみを、この俺に預けるがいい。
討滅の激情をぶつける相手は、我らを縛るこの連鎖だ。
討滅器が、ガルガさんに応えた……!
そしていつか、お前たちの魂も解き放とう。
青き空の下に……!
覚醒絵・覚醒画像
豪胆なる討滅士 ガルガ・ドラグ
その他