【黒ウィズ】ヤキト・リー
2015/02/20 |
■「ヤキトリ職人 ヤキト」バックストーリー
ムラビトペンギンと呼ばれるペンギンの一族に、勇敢な猛者と名高い一匹のペンギンがいた。彼は、ムラビトペンギンの天敵――目につく全てを破壊し尽す獰猛な魔鳥「アクトウシャモ」との戦いに身を投じ、仲間たちと共に一族の命運を背負い戦い続けていた。そして、多くの仲間たちが倒れる中、ついに彼はアクトウシャモの頭目を倒し、その魔手から一族を守り抜いたのだった。
ようやくムラビトペンギンたちに安息の日が――と思いきや、長年にわたるアクトウシャモの侵略によって、すでに故郷は壊滅状態となっており、加えて彼の一族は離散してしまっていた。彼は、破壊された故郷に代わる安住の地の探索と、散り散りになった仲間たちの捜索に奔走するが、戦うことしか知らない1羽のペンギンに一族再興は荷が重く、状況は一向に好転しなかった。
「オレは一体、なんのために戦ってきたんだ……! 畜生!」
英雄と呼ばれたペンギンは、やがて挫折し、やさぐれて無法者のペンギンになってしまう。
そんなある日、人間のオヤジを追い回すアクトウシャモの残党を見つけた彼は、これまでの苛立ちをぶつけるようにアクトウシャモを倒した。結果的に助けられたオヤジはペンギンに礼を言うと、自分がその筋では名の通ったヤキトリ職人であることを明かす。
オヤジによると、アクトウシャモの肉はヤキトリの食材の中でも至高の逸品らしく、彼はその肉を求めてここに来たという。オヤジはペンギンの腕っ節を気に入り、アクトウシャモ狩りの協力を求めた。
「お前さんがアクトウシャモを狩り、わしがその肉をヤキトリにする。これが当たれば、空前のヤキトリブームを巻き起こせるぞ!」
「……そのブームが起こったら、どうなるってんだよ」
「平たく言えば金が儲かってウハウハになれる。世の中、金さえあればなんでもできる。お前さんが目指した一族再興とやらも、な」
「……まあいい。どうせオレは戦うことしか能のないペンギンだ。その話、乗ってやろうじゃねえか」
半ば投げやりにオヤジの依頼を引き受けたペンギンだったが、事態は彼の予想をはるかに上回る形で好転することとなる。
ペンギンが狩り、オヤジが焼く。
異色のタッグが生み出したアクトウシャモのヤキトリは、史上空前の大ヒットとなり、ペンギンはオヤジの言葉通りウハウハになった。
「これなら一族再興も夢じゃねえ……! ヤキトリがペンギンの未来を切り拓くんだッ!」
いつしかオヤジと名コンビになっていたペンギンは、やがて彼のヤキトリにも興味を抱くようになっていた。オヤジも後継者が欲しかったこともあり、異例のことではあるがペンギンの弟子入りを快諾した。
「お前さんにヤキトリ職人としての新しい名を授ける……今日からお前さんは、“ヤキト・リー”だ!」
「ヤキト……リー! ……って、そのままじゃねえか! まあ、いいけどよ……」
それから数年後、オヤジのもとで修業し、ヤキトリ職人の免許皆伝を得たペンギンことヤキトは、料理人としての初陣に「美味フェス」への参加を決める。世界中の料理人と食通が集まるこの大イベントで華々しいデビューを飾り、いよいよ一族再興に乗り出すのだ。
「このオレが焼いたヤキトリで、今度こそ一族を再興してやんぜ!」
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画像 | 説明 |
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