【刀剣乱舞】回想其の151以降の発生条件と刀剣男士の組み合わせ一覧【とうらぶ】
刀剣乱舞(とうらぶ)の回想(其の151以降)の発生条件と刀剣男士の組み合わせを一覧でまとめています。ぜひ参考にしてください!
※現在更新途中です
回想の発生条件
- 指定の刀剣男子(2~3振)を部隊に入れている
- 指定の地域に遠征する
※回想によっては指定の地域が特にない場合もあります。
其の151:鋼の先に
- 刀剣:笹貫・大慶直胤
- 時代:維新の記憶 地域:函館
大慶直胤 | 「おおー、甲鉄艦!」 |
笹貫 | 「そんなにはしゃぐもんかな」 |
大慶直胤 | 「あれは叡智の塊ー!蒸気船で、鉄甲板で、カノン砲まで付いてるんだから」 |
笹貫 | 「あれの前では、人間も刀も一溜りもない」 |
大慶直胤 | 「んーと、薩摩の刀が言う?」 |
笹貫 | 「はは、確かに」 |
笹貫 | 「薩摩は九州の南端にあって幕府の目が届きにくいわ、密貿易で外国の技術を取り入れて倒幕の機会を伺っていたわで、あの力をいち早く引き込みはしたよ」 |
大慶直胤 | 「でもまー、幕府側が外国の技術を持ってなくて薩摩に遅れを取っていたわけでもないし、それぞれに戦う力があった。それで、この戦争は北の大地に至ってるから」 |
大慶直胤 | 「火砲を前にしても、薩摩の兵は勇ましく、鬼のような存在だったな」 |
笹貫 | 「褒めてくれるねぇ」 |
笹貫 | 「だけれど、いくら勇ましく鬼のような薩摩隼人であろうと火砲の前ではただの人間。その勇ましさを発揮することなく、機械的に排除されて死ぬ」 |
大慶直胤 | 「刀工大慶直胤は、反射炉に希望を掛けたんだよね。この研究が国の為になるって」 |
大慶直胤 | 「鋼は機械化の末にあんなにも強い武器になったんだ。大砲にも、軍艦にもなれた」 |
大慶直胤 | 「でも、どれだけ機械化されようと鋼の行きつく形として、刀だけは人の手からしか生み出せない。……そう、揺らぎが必要なんだ」 |
大慶直胤 | 「そして、俺たちは刀としてここに呼ばれた」 |
笹貫 | 「機械化とは、往々にして人間性の排除を言う……」 |
笹貫 | 「この時代があの鋼を選んだ。だが、その先の時代でこうしてまた刀という鋼が選ばれた」 |
大慶直胤 | 「え……、……ええっ!?なにそれ、讃美ー!」 |
大慶直胤 | 「じゃあさ、その違いをしっかりと目に焼き付けないと。ちょっと近くまで行ってくるー!」 |
笹貫 | 「刀は武器として逆行し、人間性を受容するための鋼となる……」 |
其の152:新々刀の秘め事
- 刀剣:南海太郎朝尊・大慶直胤
- 時代:武家の記憶 地域:鎌倉(元弘の乱)
※回想其の74「新々刀の系譜」を回収済
大慶直胤 | 「朝尊って、自制心、強い方?」 |
南海太郎朝尊 | 「おや、どうしてかな?」 |
大慶直胤 | 「さっきから俺、刀工大慶直胤の血が騒いで仕方ない。この時代の戦場には、彼らが喉から手が出るほど欲しかった鋼がごろごろ転がってるんだから」 |
南海太郎朝尊 | 「刀工の血が騒ぐとは、面白い例えだね」 |
大慶直胤 | 「だって、見てみなよー!この刀剣は実に良き鋼を使ってる。この色、鍛え、十中八九、相州伝!こっちは備前伝!俺たちが打たれた時代ではこういった良き刀はあんまり見る機会なかった」 |
南海太郎朝尊 | 「ああ、ここで失われることがもったいないほどだ」 |
南海太郎朝尊 | 「だがこれは、歴史上ではすでに死を迎えている。この後に語られることはなく、人知れず朽ち果てていくだけの。在るが無い。君が今、踏みつけている石ころと変わりないものだよ」 |
大慶直胤 | 「なら、どのようにしてもいいよねー?」 |
南海太郎朝尊 | 「ここは特命調査の地ではないからね。慎重に行かなくては」 |
大慶直胤 | 「やっぱり、朝尊はわかってるんだ。俺たちにとって大切なもの」 |
南海太郎朝尊 | 「刀剣男士は刀剣そのものから離れることでしか、強くなれないのかもしれない。と答えておこうか」 |
大慶直胤 | 「そっかー」 |
大慶直胤 | 「……なら、細かいことはいいや。同じ師を仰ぐ友伴、仲良くやってこー!」 |
南海太郎朝尊 | 「実際に弟子だった刀工、大慶直胤の血が騒がないかい?」 |
大慶直胤 | 「騒がしたほうがいいなら騒がすけど。いつかの誰かが吹かした業は、既に俺たちの血肉になっている。ここにある石と、同じこーと?」 |
大慶直胤 | 「水心子先生は……、ちょっとわからないけどさー。刀剣男士水心子正秀は、そんな細かい事を気にするような奴じゃないから」 |
南海太郎朝尊 | 「それはそれで、心配なのだけれどね」 |
大慶直胤 | 「確かにー!」 |
其の153:江戸紫花合 花菖蒲
- 刀剣:水心子正秀・大慶直胤
- 時代:指定なし 地域:指定なし
大慶直胤 | 「正秀はさー、いつまでその感じで行くの?」 |
水心子正秀 | 「こ、こら直胤、うかつなこと言うな!誰が聞いてるかわからないだろ!?」 |
大慶直胤 | 「でも、それが正秀なんだから」 |
水心子正秀 | 「……私は新々刀の祖として、それらしくある必要があるんだ」 |
大慶直胤 | 「誰もそこまで気にしてないと思うんだけどなー」 |
水心子正秀 | 「私が気にする。私は強く、気高い刀剣男士でありたいんだ」 |
大慶直胤 | 「それはよく知ってるけど……」 |
大慶直胤 | 「しんどいときは言ってよね。新々刀である前に、友でありたいなって思ってるからさ」 |
水心子正秀 | 「…………」 |
其の154:江戸紫花合 雪割草
- 刀剣:源清麿・大慶直胤
- 時代:指定なし 地域:指定なし
※回想其の153「江戸紫花合 花菖蒲」を回収済
大慶直胤 | 「清麿くんはさー、正秀はあれでいいって思ってる?」 |
源清麿 | 「何を突然言い出すかと思えば。僕は水心子を応援している」 |
大慶直胤 | 「あー、そーいうのでその気になっちゃうからさー」 |
源清麿 | 「理想に向かって努力しているのを邪魔したいのかい?」 |
大慶直胤 | 「そういった正秀の資質は好ましくはあるけど、潰れたら元も子もないって話だよー」 |
源清麿 | 「まずは水心子の意志を優先したい。……簡単に口を出せることじゃないよ」 |
大慶直胤 | 「正秀の友としての話、してるんだけどー!?」 |
源清麿 | 「僕も水心子の親友として言っているつもりだ」 |
大慶直胤 | 「むぎゅー!清麿くんわからんちんだー!」 |
源清麿 | 「こうなるから困るんだ……」 |
其の155:江戸紫花合 朝顔
- 刀剣:源清麿・大慶直胤
- 時代:江戸の記憶 地域:江戸
※回想其の154「江戸紫花合 雪割草」を回収済
大慶直胤 | 「せっかく江戸に来たんだし、ちょっと寄り道してこ!」 |
源清麿 | 「あっ!ああ……。行っちゃった」 |
源清麿 | 「寄り道するって言っても……」 |
源清麿 | 「……?」 |
源清麿 | 「……これは、刀を打つ槌の音」 |
源清麿 | 「ここに居たのか……」 |
大慶直胤 | 「やっぱりこの時代の鋼は弱いよね」 |
大慶直胤 | 「でも、この時の江戸は活気があっていいよー」 |
源清麿 | 「大慶は江戸の町が好きなんだね」 |
大慶直胤 | 「うん?江戸三作なんて大層な括りで呼ばれるからかなー」 |
大慶直胤 | 「刀工大慶直胤はいろいろなところに行って、刀を打って、気ままな放浪旅をしていたけど、一番地に足が着いている感触があるのが江戸なのかも」 |
源清麿 | 「そうか」 |
大慶直胤 | 「清麿くんは?山浦環の故郷は信濃でしょ」 |
源清麿 | 「考えたことなかった。四谷正宗とも呼ばれるし、江戸……、なのかもね」 |
源清麿 | 「でも、驚いたよ。君から山浦環……、刀工源清麿のかつての名前が出てくるなんて」 |
大慶直胤 | 「それこそ、江戸三作だしー?」 |
大慶直胤 | 「それに、俺たちが打たれたのは海の外から来る脅威と戦わんと皆が躍起になって斬れる刀を求めていた時代だよ。折れず、曲がらず、よく斬れる。その上で刃が欠けず、こぼれず、手に合うもの。四方詰めの源清麿は時代に求められた刀だった」 |
源清麿 | 「どうかな」 |
大慶直胤 | 「源清麿の刀の実と熱、あれが才だよ。時代を魅了する」 |
大慶直胤 | 「大慶直胤も水心子正秀も随分貧乏をして刀工になったし、源清麿のように若くして注目もされなかったしねー」 |
源清麿 | 「よほど君の方が知っているね」 |
大慶直胤 | 「それって、刀工のこと?刀のこと?それとも……」 |
源清麿 | 「僕は君に嫉妬している」 |
源清麿 | 「……君たちはとてもよく似ているよ」 |
大慶直胤 | 「そっか。……うん、この間はごめんね」 |
源清麿 | 「……え?」 |
大慶直胤 | 「所詮、与えられたものかもしれないけど、俺たちの行動次第で少しは融通が利くみたい……だよね?」 |
大慶直胤 | 「集めて、丹念に織り込めば、強くて斬れる鋼になる」 |
大慶直胤 | 「そうでしょ、清麿」 |
源清麿 | 「……」 |
源清麿 | 「だから、君が来るのが嫌だったんだけど」 |
大慶直胤 | 「むぎゅぎゅぎゅー」 |
源清麿 | 「ははっ、嘘。嘘だよ、大慶」 |
其の156:モテモテが世を救う?
- 刀剣:包丁藤四郎・丙子椒林剣
- 時代:指定なし 地域:指定なし
包丁藤四郎 | 「ねえねえ、聖徳太子ってさー、やっぱモテモテだった?」 |
丙子椒林剣 | 「ええ、もてもてでしたよ」 |
包丁藤四郎 | 「即答っ!え、え、それって人妻にも?」 |
丙子椒林剣 | 「もちろん。老若男女問わず、人間以外の生き物たちにも大層好かれておられました」 |
丙子椒林剣 | 「太子は救世観音の化身。この世のあらゆる苦しみから救ってくださる観世音菩薩ですから」 |
包丁藤四郎 | 「へえー。ねえねえ、どうやって?どうやって人妻に好かれたの?」 |
丙子椒林剣 | 「どう……とは?」 |
包丁藤四郎 | 「なんかコツとか極意みたいなの」 |
包丁藤四郎 | 「誰も教えてくれないんだよなー。だから、教えてほしいなー」 |
丙子椒林剣 | 「極意……、そこにおられるだけで常に好かれていましたね」 |
包丁藤四郎 | 「え!そこにいるだけ!?ホントに!?」 |
丙子椒林剣 | 「ええ」 |
包丁藤四郎 | 「モテモテ大権現だー!すーごーすーぎーるー……!」 |
其の157:太子の話
- 刀剣:七星剣・丙子椒林剣
- 時代:江戸の記憶 地域:大阪(大阪冬の陣)
丙子椒林剣 | 「荒陵で、また人が死にますよ」 |
七星剣 | 「全ては死へ還りゆく。今も、昔も、これからも」 |
丙子椒林剣 | 「七星剣、卿の耳には届かないのか。人々の望みが」 |
七星剣 | 「届いたとして、おれに何が出来るのか」 |
丙子椒林剣 | 「人の望みを聞きそれを叶える救世観音は、この世を導く天子たる聖徳太子の……」 |
七星剣 | 「そうあろうとされていた。だが、あの方は人だ。遥か西方から知識を得て、この国を秩序ある国にしようと苦心した人」 |
七星剣 | 「政治闘争を戦い、改革を成し遂げ、病で死んだ、ただの人だ」 |
丙子椒林剣 | 「……。卿と私は共に救世観音の下にあった。この場所で、それも、とても長い時間」 |
丙子椒林剣 | 「そして、今、またこうして出会った。けれど、今の卿と私は、あまりに違い過ぎる」 |
七星剣 | 「星の巡りは変えられぬ」 |
丙子椒林剣 | 「……私は、人々に心を寄せられ、救世観音となられた太子しか知らない」 |
丙子椒林剣 | 「厩戸皇子と繋がる名と物語は、人の手によって付け加えられ、人の手によって剥がされた」 |
丙子椒林剣 | 「だというのに、卿は、この場所で、私の目の前で、太子を否定する。よりにもよって、太子に似通うその姿で……」 |
七星剣 | 「……」 |
丙子椒林剣 | 「……これはただの八つ当たりだ。救世の手となり、菩薩心を持てという私こそが、この有様を受け入れられずにいる」 |
七星剣 | 「……またここから知ることはできる。おれも、おまえも」 |
七星剣 | 「宇宙と身の内は相対する。宇宙が変われば、見え方も在り様も変わる」 |
丙子椒林剣 | 「ははっ!……これ以上何に変われと」 |
七星剣 | 「身の内とする星は己で選べる」 |
其の158:正宗の役目
- 刀剣:石田正宗・九鬼正宗
- 時代:指定なし 地域:指定なし
九鬼正宗 | 「石田の兄ぃ!九鬼正宗、只今合流じゃー!」 |
石田正宗 | 「来てくれたか、九鬼」 |
九鬼正宗 | 「もちのろんじゃ!ちいとばかし足止めを食らってしもうたみたいじゃが」 |
石田正宗 | 「……」 |
九鬼正宗 | 「おおっと、兄ぃの眉間に渓谷ができとる!もみもみするけぇかがんで」 |
石田正宗 | 「……かがみついでに。お前の見たものを、私にも分けてくれないか」 |
九鬼正宗 | 「見たもの?……ああ、はっきりとは覚えとらんのじゃけど。それに、うちのなかにどれくらい残っているのかもわからんしのう」 |
石田正宗 | 「それで構わない。正宗は公に使われることは少ないが、人から人へ、贈られ託される刀。だから、その瞳に多くを映し、多くを乗せて行く」 |
石田正宗 | 「お前の瞳が映したものが、虚構の渦の中であればなおのこと」 |
石田正宗 | 「ほら、よく見せておくれ……」 |
九鬼正宗 | 「いつかの船出のためにも、かのう」 |
石田正宗 | 「正宗は、人の為に……」 |
其の159:夢を運ぶ船
- 刀剣:陸奥守吉行・九鬼正宗
- 時代:指定なし 地域:指定なし
陸奥守吉行 | 「おんしゃあ、船に詳しいと聞いたが」 |
九鬼正宗 | 「おおっと、何やら親近感のある」 |
陸奥守吉行 | 「わしは陸奥守吉行。土佐にゆかりがあってのう」 |
九鬼正宗 | 「土佐かぁ!うちはあちこち行って言葉はすっかりちゃんぽんじゃが、伊予には長くあった」 |
九鬼正宗 | 「それで、船の話をしに来たようじゃが」 |
陸奥守吉行 | 「ああ、元の主が船で貿易することを夢見よったがじゃ。でっかい鉄の船で世界を巡る言いよったがよ」 |
九鬼正宗 | 「でっかい鉄の船か!それなら、元の主の中に鉄の船を作ったもんがおった。鉄甲船言うて、織田信長の命令でな」 |
陸奥守吉行 | 「おお、その伝説は知っちゅう!伊勢の九鬼水軍じゃ」 |
九鬼正宗 | 「九鬼の名は伝説になっとるかぁ」 |
陸奥守吉行 | 「あれは海を征するもんが、戦を制するとも言われよった時代。」 |
九鬼正宗 | 「わかっとるのう!空を飛ぶ乗り物が出ようと、船に勝る輸送手段なし。陸の営みを支えるんは、海よ」 |
陸奥守吉行 | 「繋いで、大きく運ぶ交易が世界を作る。時代が移り変わっても、そればっかりは変わらん」 |
九鬼正宗 | 「……にゃは!あんた、変わった刀じゃ。陸の刀がどこまで見据えとる?」 |
陸奥守吉行 | 「がはははは!おんしゃあとは、面白い話が出来そうじゃ」 |
其の160:三本の矢の刀たち
- 刀剣:毛利藤四郎・九鬼正宗
- 時代:指定なし 地域:指定なし
毛利藤四郎 | 「……」 |
九鬼正宗 | 「……?」 |
毛利藤四郎 | 「百万……」 |
九鬼正宗 | 「一心」 |
毛利藤四郎 | 「はああ……、両川にあった刀の小さいほうって聞いていたので楽しみにしていたのに……」 |
九鬼正宗 | 「なんじゃ、うちじゃ不満か?指、絞めるでぇ」 |
毛利藤四郎 | 「九鬼正宗、そういうところです!」 |
九鬼正宗 | 「ほいじゃ、あっちの狐さんのほうが良かったかぁ?」 |
毛利藤四郎 | 「あれは大きいですからねえ……。いえ、そういうことではなくて!」 |
九鬼正宗 | 「ほいじゃ、どういうことじゃろ?」 |
毛利藤四郎 | 「おほん、いいですか?知行合一、そして到良知です。ここが我が政道と思うからこそ、主さまの側でこの本丸を守り、小さい子を守る。くれぐれも西国の田舎侍の刀などと侮られてはならぬと」 |
九鬼正宗 | 「……ずいぶん頭隠して尻隠さずなようじゃが」 |
毛利藤四郎 | 「それはしょうがないでしょう。可愛いには抗えません」 |
九鬼正宗 | 「また都合のええ到良知じゃのぉ」 |
毛利藤四郎 | 「……うぐ」 |
九鬼正宗 | 「でも、舐られたらいけんっていうのは同意じゃ。こういうときこその百万一心、三本の矢」 |
毛利藤四郎 | 「九鬼、理解が早くて……!少々可愛げがない以外は百点満点ですね。百万一心で、小さい子を大切にしていきましょう!」 |
九鬼正宗 | 「あー?やっぱ、指絞めとかんやらぁ?」 |
其の161:友だち、あらためて
- 刀剣:火車切・九鬼正宗
- 時代:指定なし 地域:指定なし
九鬼正宗 | 「うち、どうしても言わんといけん気がするんよ」 |
火車切 | 「……いい、俺に言われても」 |
九鬼正宗 | 「目、見せてくれるかい?」 |
火車切 | 「やめときなよ」 |
九鬼正宗 | 「しゃーなーよ」 |
火車切 | 「……」 |
火車切 | 「……あの時も、そう言ったんじゃないの?」 |
九鬼正宗 | 「にゃは、疑われとる」 |
火車切 | 「ふざけるなら、いい……」 |
九鬼正宗 | 「ふざけとらんよ、な?」 |
火車切 | 「……」 |
火車切 | 「……っ!」 |
九鬼正宗 | 「んーーー!やっぱり猫ちゃんじゃー」 |
九鬼正宗 | 「ありがとうくらい言わしてくれても、ええと思うが。……律儀じゃのぉ」 |
其の162:翼をもとめて
- 刀剣:秋田藤四郎・雲生
- 時代:指定なし 地域:指定なし
秋田藤四郎 | 「雲生さんはいつも空を見上げているんですね」 |
雲生 | 「ええ。いつか空を飛びたいと思っています」 |
秋田藤四郎 | 「え、空って飛べるんですか?」 |
雲生 | 「もちろんこの身だけでは飛べませんが、『飛行機』という技術を使えば、飛べるようになります」 |
秋田藤四郎 | 「ひこうき……?」 |
雲生 | 「私たちと同じ、鉄で作られた機械です。鳥のように翼を広げ、自由自在に飛び回ることができるのです」 |
秋田藤四郎 | 「自由、自在に?」 |
雲生 | 「それはもう思うがままに。ああ、でも、空には空の決まり事があります」 |
秋田藤四郎 | 「それは、誰でもはできないことですか?」 |
雲生 | 「飛行機を操縦するためには、訓練が必要ですね。それと、私も学びの最中ではありますが、異国の言葉を多少覚える必要があります」 |
秋田藤四郎 | 「そうなんですね……」 |
雲生 | 「ええ。それでも私は同じ志を持つ皆の力を合わせれば、いつかきっと、この空を越えられると思っています」 |
秋田藤四郎 | 「!あ、あの、僕も一緒に……いいですか?」 |
雲生 | 「もちろん。同志が増えることは、心強い限りです」 |
秋田藤四郎 | 「わ……、へへ、空かあ……」 |
其の163:一家一線
- 刀剣:姫鶴一文字・道誉一文字
- 時代:指定なし 地域:指定なし
道誉一文字 | 「お姫!会いたかった。……ダァだよ」 |
姫鶴一文字 | 「は?誰?爆笑」 |
道誉一文字 | 「おお、お姫が雛だった頃、そう呼んでくれたじゃないか」 |
姫鶴一文字 | 「記憶ねーっし。ちーっす、叔父貴ぃ」 |
道誉一文字 | 「……」 |
道誉一文字 | 「ノォー!いただけない。せめて、叔・父・さ・まと呼んでくれ。プレゼントも用意してある。お姫が気に入りそうな香も」 |
姫鶴一文字 | 「道誉くんさ、相変わらず茹で上がってんね。そーいうのが、ほんっと無理」 |
道誉一文字 | 「ノォ~……」 |
姫鶴一文字 | 「で?」 |
道誉一文字 | 「ノォ~……、ン?」 |
姫鶴一文字 | 「何しに?おれに会いに、とか余計なのはいいから」 |
道誉一文字 | 「……ンフン?」 |
姫鶴一文字 | 「絞めとこか」 |
道誉一文字 | 「ああ、ウェイ!ウェイ!」 |
道誉一文字 | 「ンフー、……言うなれば、バランスを取りに」 |
姫鶴一文字 | 「続けて?」 |
道誉一文字 | 「信じるということは、弱点にもなり得る」 |
姫鶴一文字 | 「一文字に居て言う?」 |
道誉一文字 | 「一文字だからさ」 |
道誉一文字 | 「我々は線の外に居る。だからこそ、何事も、バランスが大事だと知っている。ビジネスにおいても、この世界においても」 |
姫鶴一文字 | 「ふーん。まあいいけど……」 |
姫鶴一文字 | 「おれ、けっこうここ、気に入ってっから」 |
道誉一文字 | 「……ハ?」 |
姫鶴一文字 | 「おれの目が黒いうちは、余計なことさせねーから」 |
道誉一文字 | 「ハ……、ハッハァ!流石、それでこそお姫だ!」 |
姫鶴一文字 | 「今夜、いい夢見れるといーね」 |
道誉一文字 | 「……オ、オーマイガッ!」 |
其の164:対極の好敵手
- 刀剣:小竜景光・道誉一文字
- 時代:指定なし 地域:指定なし
道誉一文字 | 「ハッハァ!刀剣男士として顕現すれば、宿命のライバルと相まみえることもあると聞いていたが、本当だったようだ」 |
小竜景光 | 「佐々木道誉の刀か。楠木公の刀である俺とは、ここで巡り会う宿命だったって?」 |
道誉一文字 | 「ああ。裏切り、裏切られ、禍根が渦巻いていたあの時代に、純粋に敵であり続けた」 |
小竜景光 | 「生憎、俺は運命論者じゃないし、一人の主にこだわりは抱いていない。昔話がしたいなら、他を当たりなよ」 |
道誉一文字 | 「ダウトだ」 |
小竜景光 | 「ダウト?」 |
道誉一文字 | 「君は佐々木道誉のような男が嫌いだろう?あのような裏切りを繰り返す男を主としなくて良かったとすら思っている」 |
道誉一文字 | 「対して、楠木正成は忠義を貫き、清廉潔白な誠の武士の象徴」 |
道誉一文字 | 「対照的だが、過去の全てはイマジネーションだ」 |
小竜景光 | 「……妙な横文字は止めてくれないか。頭が痛くなりそうだ」 |
道誉一文字 | 「おや、それはすまなかった。頭が回りすぎるのも考えものだね」 |
小竜景光 | 「もういいかい?」 |
道誉一文字 | 「小竜景光、知己こそ宝。君は俺を無視しなかった。それが答えの全てだ」 |
小竜景光 | 「……ははっ」 |
小竜景光 | 「昔話は、好きじゃないんだ」 |
其の165:目に見えぬ束縛
- 刀剣:亀甲貞宗・道誉一文字
- 時代:指定なし 地域:指定なし
道誉一文字 | 「ハッハァ!亀甲貞宗か」 |
亀甲貞宗 | 「君は……、一文字の?」 |
道誉一文字 | 「失礼。俺は道誉一文字。金二百枚分の相方との縁は、君がくれたものだ。と言えばわかるかな」 |
亀甲貞宗 | 「ぼくが贈った縁……。フフフ、縛られる相手がいるということは幸せなことだよ」 |
道誉一文字 | 「フンー、こちらは二振りで金二百枚、君は一振りで金二百枚。貞宗さんは余裕っぷりが違う」 |
道誉一文字 | 「ただし、アーヤがいたら今頃君は海に沈んでいる」 |
亀甲貞宗 | 「金二百枚か……。君はそういうことを気にする性質なのかい?」 |
道誉一文字 | 「当然。ブランドにとってバリューは大事さ」 |
亀甲貞宗 | 「ぼくに付いた折紙は武器としての価値ではなく、ただの演出だよ」 |
亀甲貞宗 | 「人の儀礼というものは実に理解不能だけれど、人を縛るものとして目に見えないところに存在してる。折紙は便宜上統一された価値感にすぎない」 |
道誉一文字 | 「刀は権力者にとって実に都合のいい演出道具。長い年月をかけて武器からシンボルだけを取り出したとも言えるからな」 |
亀甲貞宗 | 「そうだね、ぼくら貞宗は天下三作の一つ正宗の系譜で、正宗に類する評価を受けることもあって、支配と被支配の関係を誇示する品としての適性が高い……」 |
亀甲貞宗 | 「見栄っ張りな演出家の、ちょうどいい立役さ。明かりが真正面から当たるね」 |
道誉一文字 | 「ハッハァ!実にドライだ」 |
亀甲貞宗 | 「ぼくは、ぼく自身の世間的な価値というものには興味がないし、無銘のぼくを縛り付けてくれるものは他にある」 |
亀甲貞宗 | 「貞宗は、一振り一振りが思う貞宗であればいいんだよ」 |
道誉一文字 | 「今の主にはだいぶご執心のようだが」 |
亀甲貞宗 | 「ああ。ぼくは、ぼくが愛するものに縛られることで強くなる」 |
亀甲貞宗 | 「けれどそれは、ぼくだけではないはずだ。悔しいけれど。それは君も感じ取っているんじゃないかな?」 |
道誉一文字 | 「さて、どうかねえ……」 |
其の166:婆娑羅の深層
- 刀剣:京極正宗・道誉一文字
- 時代:指定なし 地域:指定なし
京極正宗 | 「道誉の叔父さま!」 |
道誉一文字 | 「ハッハァ!これはこれは、真紅の薔薇よ!」 |
京極正宗 | 「ここでお目に掛かれるとは思っていませんでした。とても嬉しい」 |
道誉一文字 | 「それはこちらの台詞さ」 |
京極正宗 | 「ふふ。ここでの暮らしは楽しくて、時があっという間。叔父さまも、そうでしょう?」 |
道誉一文字 | 「その笑顔を見られるのであれば更に、と言ったところかな」 |
京極正宗 | 「……」 |
京極正宗 | 「……そう、事情がおありのよう」 |
道誉一文字 | 「どうしてだい?」 |
京極正宗 | 「だって、京極ではなく、あちらの……、お仕事の顔をしていらっしゃるもの」 |
道誉一文字 | 「薔薇はなにもかも、お見通しのようだ」 |
道誉一文字 | 「しかし、往生際の悪い泥臭いド根性こそ、我ら京極の根。それは忘れてはいない。望郷は心の内に留めるのみでいいのさ」 |
京極正宗 | 「そう。では、たまにお庭でお茶をしましょう。それくらいはいいでしょう?」 |
道誉一文字 | 「ふふ、絡めとられないようにしなくてはだ」 |
京極正宗 | 「あら、ふふふ」 |
其の167:雲居なす予報図
- 刀剣:雲生・雲次
- 時代:指定なし 地域:指定なし
雲生 | 「……」 |
雲次 | 「まーたしかめっ面してる。そんな顔してると他の刀に怖がられちゃうよ」 |
雲生 | 「……正確な管制のためだと理解してくれれば、怖がられなどしません」 |
雲次 | 「どうかなあ。そもそも、正確かどうかわかってもらうまでが大変じゃない?」 |
雲生 | 「その点は心配無用です。実力を見れば通じ合えるのが刀剣男士だと私は考えています」 |
雲次 | 「それは一理あるね。……でも、戦場で想定外が起きた途端に顔を青くしてるようじゃねえ」 |
雲生 | 「……!……誰からそれを?」 |
雲次 | 「お。図星だ」 |
雲生 | 「雲次……」 |
雲次 | 「ごめんごめん。大丈夫だよ、これは僕の予測だからさ。でも僕が予報したってことは……わかるよね?」 |
雲生 | 「近いうちにそこから崩れる、と」 |
雲次 | 「まあ、これまでのデータを見た感じ、そういうことになるかな」 |
雲生 | 「それなら、その前提を崩せばいいだけです。この先はあなたのフライトプランを頼りにできるんでしょうから」 |
雲次 | 「わかってるじゃないか。僕がいれば、君の管制に穴はなくなるさ」 |
其の168:蛍火と陽炎
- 刀剣:蛍丸・面影
- 時代:指定なし 地域:指定なし
蛍丸 | 「おーい、国行ー?国行ってば」 |
面影 | 「……ん?」 |
蛍丸 | 「国行、追いついたー!」 |
蛍丸 | 「あれ?国行違いだ」 |
面影 | 「明石くんですか?」 |
蛍火 | 「そ。すぐサボるから、俺、お目付け役。見かけたら教えて、面影」 |
面影 | 「そうですか。では、手分けして探しましょうか」 |
蛍火 | 「ねえねえ、その陽炎にじゃーんって映って、見つけられたりしない?」 |
面影 | 「残念、そんな便利になんでもかんでも映るものじゃないのです」 |
蛍丸 | 「ふーん、そーなんだ」 |
面影 | 「貴方の蛍のほうがはるかに有能ですよ」 |
蛍丸 | 「へへへ、まあねえ」 |
其の169:陽炎にゆらめく
- 刀剣:明石国行・面影
- 時代:指定なし 地域:指定なし
※回想其の168「蛍火と陽炎」を回収済
面影 | 「こんな簡単に見つかるんじゃ、本気で隠れるつもりはないんでしょうけど」 |
明石国行 | 「なんや、面影はんか」 |
面影 | 「任務はともかく、蛍丸をほったらかしでおサボりとは」 |
明石国行 | 「蛍丸の名前出すんは反則ですやろ」 |
面影 | 「反則もなにも、実際そうですし」 |
明石国行 | 「はいはい、おおきに、おおきに」 |
面影 | 「……ふーん」 |
明石国行 | 「……なん?」 |
面影 | 「知られたくないなら、もうちょっと繕ったほうがいいんじゃないですか?」 |
明石国行 | 「おっそろしい。あんたさん、何が見えてはるん?」 |
面影 | 「今のところ秘密のほうが都合がいいと思いますけど。お互いに」 |
明石国行 | 「……」 |
面影 | 「私、口は堅いほうなので。ご心配なく」 |
面影 | 「遠く越えてやって来たという物語もある来国行の刀にはうってつけ、かもしれませんね、とだけ」 |
明石国行 | 「……、……ほな、お先」 |
其の170:蛍火に明からむ
- 刀剣:明石国行・蛍丸
- 時代:指定なし 地域:指定なし
※回想其の169「陽炎にゆらめく」を回収済
蛍丸 | 「あ、国行!」 |
明石国行 | 「あちゃー、見つかってしもうた」 |
蛍丸 | 「もー、俺の保護者なんだからさ」 |
明石国行 | 「すいまっせん」 |
蛍丸 | 「探し疲れちゃったな」 |
明石国行 | 「すまん、すまんて」 |
蛍丸 | 「どこでサボっててもいいけど、俺か国俊からちゃんと見える所に居てくれないと、困る」 |
明石国行 | 「ほた……」 |
蛍丸 | 「あと、面影にも謝って」 |
明石国行 | 「あぁ、あれにはもう……」 |
蛍丸 | 「え、何したの?ちゃんと仲良くしてよね」 |
明石国行 | 「なんもしてへんて」 |
明石国行 | 「……むしろ、釘を刺されましたわ」 |
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