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ある兵士の日記

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バックストーリーの1つ「ある兵士の日記」についてまとめています

ある兵士の日記

我々は神を知らぬ北方人の森の南、オスターランズのはずれで野営をした。


やつらの野営の火が見える。奴らの野蛮な笑い声や、奇妙な歌が聞こえる。


英士バリックスは上機嫌だ。とはいえ一定の抑制は保っているが。明日は我々が殺害した敵の死体の上で、またはカタバールの視線のもとに祝杯を上げることとなろう。我々は夜明けを待って突撃する。


勝利だ!今日神々に微笑まれた。我々は森の民の剣の前に、真の神を持たぬ北方人は敗れ去ったのだ。


勇気を持って突撃できるか自信がなかったが、いざその時が来ると、私は聖なる使命を帯びた矢の如く、悪しき肉体に飛びかかっていった。


装甲をつけた私の軍馬によって、どれだけのものが踏みつけられただろうか?馬を下り、熱狂した私によって、どれだけの者が切り捨てられただろうか?


私の美しい革のブーツは、真っ赤に染まってしまった。左の肩当を構成する板金の隙間からは、耳を取り出した。我々は明日も進撃する。


英士バリックスが今日、悲しい知らせをもたらした。アルノー王が進撃中止の命令を出したのだという。私は死んでも王に疑問を呈することなどしないが、それでも戦機械と呼ばれた王がなぜ戦いを拒否するのか、考えずにいられない。


真の神を持たぬ北方人たちは、我々の商人や辺境の街を長きにわたって苦しめてきた。敵に黙ってつま先を切り取らせるような王国は、長く続かない。


アルターストーン王国からさらなる知らせが来た。アルノー王は真の神を持たぬ北方人たちを許すという。我々はこれ以上奴らを殺戮することはない。


連中は引き続き奇妙な森の神々を信仰することが許される。名を持たず。森の木々のように無数の神々を。王は自らの慈悲深き心が広く知られることを望まれている。


彼は慈悲深きアルノー王と呼ばれるようになった。些細なことで兵士たちを絞首刑にする彼を、私が何と呼んでいるか、ここに書きつけるべきだろうか?


ここ最近、英士バリックスの気分はすこぶる不安定だ。我々は真の神を持たぬ北方人の森の外れに駐屯し続けているが、ここでは剣を磨いて研ぐくらいしかやることはない。


ほかの兵士たちがささやくのが聞こえる。そして私は、私には想像できないほど古く、偉大な目的に対する忠誠の意味を再考するように言われた。私はその意味について考えている。


我々は宵闇に紛れて襲撃した!忠誠に関して問われた意味がようやく理解できた。英士バリックスは攻撃の直前になって我々に計画を明らかにした。私は興奮し、自分が彼に対して強い忠誠心を抱いていることに気づいた。


連中の神々の寺院を襲撃するのというのが計画の内容だった。粗悪で、木と泥でできていて、骨をまとった司祭が背徳的な言葉をつぶやくような場所だ。我々は、真の存在であるわれらの神々への冒涜を暴くために、あの寺院を襲撃したのだ。


そして我々は発見した。我々の神々を形どったような、粗野な人形が隅に重なっているのを。神々を遺棄し、拒絶し、愚弄するこの行為は、あらゆる種類の冒涜を体現するものだ。


我々はアルノー王に見せるためにそれらを回収した。あらゆる冒涜者に死を。


私は気を失いそうになった。腹が裂け、内臓が露呈した兵士たちの中でも冷静でいられた私だが、今日見た光景にはひどく気分が悪くなった。


英士バリックスは罪深き彫像を王の従者に手渡した。これは証拠だった。我々の神々が愚弄され、冒涜されたことの。そして我々が大事にするものに重大な侮辱を与えた者たちに対してすら、我々が慈悲の心を見せたことの。


そして我々はその勇敢さを讃えられたか?否だ。襲撃を命じたのは英士バリックスだが、彫像を手渡した兵士は祭司長アノモリスの指示によって即座に絞首刑にされた。


彼の死体はいまだに吊り下げられ、カラスについばまれている。英士バリックスはテントの中に入れられ、近衛兵によって見張られている。


私のテントの前にも二人の守衛が立っている。我々の武器は取り上げられたが、私にはまだダガーがある。私はいまだに忠誠の意味について考え続けている。


前回の日記から六角期近くが経った。記憶も多少あいまいになっているかもしれないが、あの夜のことは、焼き印を押されたかのように私の脳裏に刻まれている。


夜が更けると、我々はテントから抜け出し、音を立てずに2人の守衛をダガーで始末した。脇の下の、肋骨の間に突き刺すことで。


それぞれが3人の兵士が武装するに十分な武具を持っていた。我々は英士バリックスのテントへ向かった(我々は襲撃前に自分たちのテントにいた仲間3人を殺害していた。彼らの忠誠心に問題があったからだ)


彼についていた守衛はずっと手強かった。彼らは我々が近づくのを発見し、彼らと交戦するころには野営地全体が大騒ぎになっていた。


夜の闇の中で、仲間と敵の境が曖昧になった。英士バリックスに忠実な者と、アルノー王に忠実な者、それにただ混乱する者たちが入り乱れる結果となった。


私は英士バリックスを外に出すと、テントの柱を斬り、中で動く者は誰であれ剣を突き立てていった。


我々が野営地から離れようとしたとき、大きな蹄の音が聞こえてきた。アルノー王の部隊からようやく逃げ切った時、私は初めて自分の左手にクロスボウのボルトが刺さっているのに気がついた。


立ち上がったのは37人だったが、今ではそれが数百にまで増えた。聖職者と平信徒の中から忠誠心と信仰心に溢れる者たちがいたからだ。


我々は兵士と従者と薬草師と緑の歌い手を集めた。目的は単純だ。王は神々の名誉を守ることに失敗した。よって我々下々の者が彼の代わりに立ち上がらねばならぬということだ。明日、我々はボル・ゲランに向かう。


我々は今日、膠着状態に陥った。我々は同志を集めるためにボル・ゲランに向かったが、墓所寺院の守護者であるカリル司教は我々を拒絶した。彼女は依然として王に忠誠を誓っている。


我々は理解に苦しんだ。神々に人生を捧げた者が、なぜこうも容易に生者の味方につき、冒涜者にひざまずくのか。


カリル司教は寺院の扉を閉ざしたが、すべてが失われたわけではない。最近仲間に加わった者が、寺院の地下の下水道に秘密の脱出口があると述べたからだ。


今日の終わりにはもっと罪悪感に包まれていると思っていたが、私の良心はいささかも揺らいでいない。我々は寺院の中に生存者を残さなかった。


しかし我々の仲間になった者たちもいる。寺院の中にいる者たちは全員命を投げ出すことになるのではと恐れていたが、英士バリックスがカリル司教を片付けると、抵抗を続けるものは少数となった。またそうした者たちにも、カリル司教からは受けなかったであろう慈悲が施された。


我々の仲間は増え、士気はこの上なく高い。すぐに我々はアルターストーン王国に向けて出発するだろう。


我々は東に向けて進み、その軍勢は見る間に大きくなっていった。多くの街は勇んで、我々に戦士やその他の人員を提供した。


抵抗した街もあったが、我々の信仰心の厚さが知れ渡ると、信心深い者たちからの支持も増加していった。


かつては数百名だった軍勢も、今では数千となった。英士バリックスはかつて私に忠誠心の意味について訊ねた。


多くの者は偉大な目的のために、故郷と愛するものを残し、勇気と誇りと目的を抱き、輝かんばかりの表情で、確かな死へと突き進んでいった。ああいうのを、真の忠誠心と呼ぶのだろう。


南北に流れるガラード川がアルターストーンの市街地を分けている。西には下町が広がり、東には上流階級の市街地とアルターストーン城がある。


我々は激しい抵抗を予想していた。我々の神聖なる蜂起が、王国にこれほどの影響を及ぼしているとは、誰も予想していなかった。


英士バリックスは我々の大義が多くの者には伝わらないのではと恐れていたが、我々がアルターストーンで受けた歓迎はそれを覆すものだった。


我々が近づくと、街の門が開かれて無人の通りが視界に入った。広場では近衛兵の死体が吊り下げられており、聖なる言葉が書かれた紙が釘を使って体に貼りつけられていた。


通りのそこかしこから子供たちが現れ、彼らの信仰の拠り所と思わしきものを我々の手に持たせると、もと来た場所に駆け戻っていった。神聖なる裁きの潮流が生まれていた。それが我々を故郷へと帰還させたのだ。


ガラード川を渡ったとき、我々はもはや後戻りできないことを感じた。


我々は神の名のもとに王座を制圧する。そして二度と生者の王が神々を冒涜することはなくなる。


我々は命を懸けて王座を制圧する。我々は命を懸けて王座を守る。今のうちにこれを書き付けておく。アルターストーン城への襲撃はすぐに開始されるだろう!


アルターストーン城を制圧して2日が経過した。ようやく少し休めるときが来たのかもしれない。


我々の聖なる使命に確信を持てない時期があったとしても、それらはもう遠い過去のことだ。


神々の信奉者は至る所にいる!12人の衛兵に向かって突撃しても、実際に戦うのは6人だ。そのうち3人はすでに、別の3人によって背後から刺されているからだ。


扉を打ち破ろうとすれば、信心深き従僕が中から扉を開けてくれる(あやうく彼らの頭を打ち砕くところだった!)


強力な罠は作動せず、代わりに遺体が転がっていた。我々と神々への愛を共有する者たちによって、のどを切り裂かれたのだ。


我々は百人を失い、千人を得た。しかしアルターストーン城は巨大で、内部を掃討し、信心深き者たちを受け入れ、忠誠心に揺れる者たちに信心を説くのに2日を要した。


予期していたことだが、尻尾切りのアルノー王も、祭司長アノモリスも見つからなかった。


アルターストーン城を制圧していくつかの六角期が経過したが、統治は容易ではなかった。


敬虔な信徒からなる我々の軍隊は、維持するのに多くの物資が必要だが、王国は働き手の多くを失っていた。


今では英士バリックスに忠誠を誓うようになった王家の助言者たちは、新たな税の徴収をうながした。多くの者にとって信仰がいかに脆いかを象徴する出来事だ(とはいえ、適切な促しを与えることで、そうした者たちに信心を取り戻させることは可能だ)


しかし最近になって入ってきた知らせは、我々をさらに不安にさせた。アルノー王が戻ってくるという。


斥候の報告によると、尻尾切りのアルノー王がアルターストーン城に向けて南下してきているという。その軍勢は我々よりも大きく、より訓練され、おそらくは装備もより充実しているだろう。


英士バリックスは神々が我々を護ってくれると確信している。だが私は彼ほど強く信じることができない。


攻防が始まった。我々は馬に乗った12人のパラディンで構成される部隊を送り出した。それぞれが上等な板金鎧に身を包み、強靭な森の鋼の戦槌を手に持っていた。彼らは我々の聖なる使命をアルノー王の軍隊に知らしめようとしていた。


代わりに彼らはアルノー王の英士の前に敗れ去った。最後の一人は自らの戦槌で頭蓋骨が砕かれ、アルノーの戦士たちの嘲笑を受ける結果となった。


尻尾切りのアルノーの軍勢が城門に到達し、聖なる壁を倒錯と冒涜に染めている。


外周が突破され、アルノー王の穢れた軍勢が場内へとなだれ込んだ。


私はもうすぐ戦いに出向く。これが最後の言葉となるならば、神の石の代行者たることは、私の人生における最大の喜びであったと記しておきたい。


神々の冒涜者、尻尾切りのアルノー王めが。奴らの血族が時代に裁かれんことを。出撃だ!



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