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真冬の壁

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バックストーリーの1つ「真冬の壁」についてまとめたページです

真冬の壁


敬慕されし王ケナムンから直々に許可をいただき、困難な旅に向けた十分な装備と物資を受け取った。そして我々31人は、「真冬の壁」と呼ばれる山脈に向けて出発した。


我々は真冬の壁登頂に挑む、3番目の遠征隊となった。神々が我々を導き、最初に帰還する隊とならんことを願う。


我々は恐れ石の山の上にある十一神の神殿を目指し、そこで補給をおこなったのちに旅を継続する。


恐れ石の山の先では危険が待っている。ファークラッドの襲撃者や、凍てつく岩山、咆哮する風、それに切り立った崖などが。


我々は数日の間着実に歩みを進め、コルヴィウスの沼地と呼ばれる湿地帯に到着した。


我々は土地のはずれの開けた場所で、腹をすかせた蛮族のような連中と遭遇した。しかし連中はこちらに近づいては来なかった。


連中は痩せ細った指で簡易的な武器を握りしめ、暗く、恐れの混じった眼で我々を見た。


我々の数がもっと少なければ襲ってきたのかもしれない。我々は慈悲の心を見せて、連中の惨めな状況から解放してやるべきだったのかもしれない。


我々の中には、奴らはすぐに沼地の虫の餌になると冗談を言う者もいた。そういう世界なのだ。不幸な愚者を悼んでいると、自分が破滅に突き進むこととなる。


コルヴィウスの沼地を抜けていく際に、ある集団と言葉を交わした。彼らは不可思議な物質の入った樽を荷車に搭載し、横行に向けて運んでいる途中だった。


私が話した弓使いによると、コルヴィウスの沼地はマレガ・グレダニアと呼ばれる不可思議な女領主によって呪われて久しいという。


沼地の住民は彼らが見つけたわら人形についてしきりに話していた。その中には茶色の染みがついた歯と、金色の髪と、赤みを帯びた粘土のようなものが入っていたという。私は一刻も早くこのコルヴィウスの沼地から離れたい気分だ。


我々は十一神の神殿を抱く恐れ石の山のふもとに到達した。すでに空気がだいぶ冷たくなっている。


降り積もった雪が木々が岩肌を隠し平坦でない道が我々の気を引き締めた。


ファークラッドの痕跡が目につくようになった。部族の旗や、蹄のあと、折れた槍が散見され、夜になると山のあちこちに野営の火が灯るようになった。


十一神の神殿のシルエットは確認できたが、それは我々を誤解させるほど近くにあるように見えた。実際は到着まで数日は移動する必要があったのだが。


恐れ石の山のふもとについてから3日前の日没前に、我々はついに十一神の神殿にたどり着いた。


私は神殿の荒れように衝撃を受けたが、少なくともその働きが完全に停止したわけではなかった。


神殿にいた者たちは我々に装備と物資と地図、それに西への旅の助けとなる貴重な助言を与えてくれた。


神殿には4体の守護者のうち2体だけが残っていると聞いた。トゲのついた、荷車のように大きな斧を持つ「生ける意志オウロス」と見事な鎧に身をつつんだ「勇猛なる刃テナー」だ。


今日にいたるまで、私は一度もファークラッドに遭遇していなかった。連中は森の民を信用しないことで知られている。


だが我々に接近してきたクレフティンの一団は、我々への警戒心を捨てざるを得ないほどの、危機的状況にいるようだった


身振り手振りと簡単な言語を介し、我々はクレフティンが自分の部族から逃げてきたことを知った。彼らの部族は「蒼い病」によってやられたのだという。


このつるはしを振るう山羊のような者たちを即座に信用することは難しかったが、脅威が実体として現れるのに時間はかからなかった。その病に侵された者たちの存在はまず鳴り響く蹄の音と、木々の葉から落ちる雪と、枝が折れる音によって告知された。


遠目だと、その者たちはクレフティンたちといささかも変わりがないように見えた。しかしすぐに我々は「蒼い病」がなんたるかを知った。その者たちの肌は灰のような色で、その身体からは煙が糸を引くように立ち昇っていた。


しかし最もグロテスクだったのはその眼だった。それらは奇怪な空洞となり、そこから不気味な炎が吹き出していた。


その長い顔の表面には蒼い線が走っていた。動きは遅かったが不規則で、まるで目に見えない人形遣いの糸によって動かされているようだった。連中の細くギザギザした爪が、我々に迫ってきた。


我々は急いで反応したが、蒼い集団は一気に距離を詰めてきた。


連中の眼から吹き出す炎は、まるで真空の冷気か何かのようだった。それは悪意に歪んだなにかで、それを介して無限の憎しみが放出されていた。


我々のクロスボウによる最初の攻撃は、蒼い集団にほとんど何の影響も及ぼしていないようだった。そして次のボルトを装填している時間はもうなかった。


逃げた方が賢明だったのかもしれないが、そのときの我々は、鞘から剣を抜いて突撃した。


我々はかなりの数を仕留めたが、その戦いで7人が犠牲になり、それは我々の撤退を苦しいものにした。「真冬の壁」という名のこの山脈には、こうした蒼い怪物が星の数ほどいたのだ。


我々は24人になっていた。仲間となったクレフティン8人を加えれば32人となるが。


我々は蒼い集団が到達できない高所で野営をした・・・やつらはどうにか上がってこようとしていたが。奴らの頭の空洞から放出される歪んだ蒼い炎が、我々のいる場所まで昇ってきた。


空気が汚染されたように感じた。仲間の何人かは眼下の集団に向けて岩を投げつけ、1体の頭をかち割って喜んでいた。


しかし勝ち誇る気持ちはすぐに不安へと変わった。蒼い躯は物凄い数で山のあちこちに散らばっていたからだ。


夜明け前にひどく奇妙なことが起こった。我々のいる場所の周囲の雲が消え、南東の海岸線までが一気に見渡せたのだ。アルターストーン城の暖かな灯りまでもが。


突如、周囲の森の中に光の柱が立ち、木々の上へと昇って行った。


柱はまるで波を打つガラスのようでもあった。しかしそれを介して我々が見たものは、別々の時間の光景だった。そこには太陽の光と青い空があり、それが我々の周囲にある雪に覆われた暗い森を照らしたのだ。


そして柱を介してみた海岸線にもアルターストーン城があったが、それは炎上して廃墟となっていた。あの荘厳な白がこのような運命を迎えるという意味なのか、それともこれは悪しき魔導司による幻覚なのか?


我々は夜明けに出発し、蒼い集団の追跡から逃れるために、できるだけ急峻な地形を選びつつ西に向かった。


共に旅をするクレフティンは大いなる助けとなった。彼らは隠された小道を教えてくれ、敵対するファークラッドの部族が徘徊する場所には足を踏み入れないようにいざなってくれた。


ある開けた場所で、我々は無残に殺されたファングブレイカーを発見した。そしてその周りには少なくとも100体の蒼い怪物の死体が転がっていた。


クレフティンと過ごした最後の日は、山に響き渡った恐ろしい咆哮と共に記憶されている。


私は遠くでバサバサと翼が羽ばたく音を聞いた。そして自分の弓をつかんだそのとき、私は全身の血が凍りつくのを感じた。


この山に恐ろしい竜が住んでいることはよく知られていた。しかし実際にそれに遭遇し、生還した者はおそらくいなかったのではないか。


クレフティンはこの竜の名を知っていたが、それは我々には発音できない言葉だった。我々は即座に、そして慎重に移動した。


竜が我々を殺そうとしているなら、我々は死ぬだろう。見つからないようにすることが、我々に取れる唯一の行動だった。


クレフティンは彼らの野営地の一つに案内してくれた。南に向かって開かれた洞窟で、それは森林境界線よりわずかに低い場所にあり、うまい具合に死角となっていた。


言葉の壁はあったものの、偉大なるクレフティンたちは友好的で親切で、温かい食べ物で我々の腹を満たしてくれた。


幸いなことに、我々はお互いに対して強い感謝の念を抱いていた。真冬の壁は危険な場所であり、この恐ろしい苦難を共有することで培われた我々の絆は、いかなる森の鋼よりも固いものであった。



眼下の谷には土と石で築かれた小さな砦が散在していた。どれもアルターストーン城の力と威容とは、比べるべくもない。


その夜、我々は再び例の奇妙な光の柱を見た。そして再び、我々はその柱を介して同じ場所の異なる時の光景を見た。みすぼらしい砦は見事な城に代わり、騎乗した数千もの兵士が隊列を組んで入城し、見たこともない船が青い海に散らばっていた。


我々の中の何人かが囁いた。我々は時の司が見ている光景を盗み見ているのであって、このような危険な存在に我々の存在を知らせるわけにはいかないと。


この遠征は成功だったと宣言してもよいだろう!我々は数日かけて山を下って谷に入り、真冬の壁の北西へと向かった。しかしこの土地の住民たちに近づいていくほどに、危険も高まっていった。


我々は毛皮商人の一団と遭遇した。我々が銀を見せると、彼らは我々に近づいてきた。彼らは30人ほどの集団で、我々と同じように武装していたからかもしれない。


彼らは興味深いほどに丸い耳をしていて、耳慣れない言葉を話した。そして奇妙なルーンが刻まれた魔除けを非常に大事にしているようだった。


彼らは自分たちのことをウスカリと呼んでいた。それはこの異国の地の覇権を争う、多くの封建的部族のうちの一つだった。


明日我々は帰路に就く、我々も他の遠征隊同様、帰還できないのではないかと恐れていた日々が懐かしい!



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