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最初の審問団

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バックストーリーの1つ「最初の審問団」についてまとめたページです

最初の審問団


私はこの聖なる森の管理をしている。私は戦士である母から学び、母は戦士であった母の母から学んだ。


この森は聖なる力と、不可思議で霊的な存在と、知られざる歴史を内包している。


森を見下ろすように3つの砦がそびえ立っているが、我々にはそこには足を踏み入れない。我々が管理するのは森だけだ。


私が何を見たか、その描写からこの記録を始めるべきかと思う。この上なく悪しき存在が、この聖なる場所を冒し始めているように思えるからだ。


最初の兆候は、我々を囲む深い森の中から、滑らかな緑の光が発せられたことだった。


その存在には長くて青白い足があり、それは私の2倍はあろうかという長さだったが、頭や腕らしきものはついてなかった。


その体は不自然に膨れ上がり、うねうねと動く白い触手の下から、不気味な緑の光が放たれていた。


その動きは緩慢だったが、我々はすぐに気づくこととなった。それがときに物凄い速さで動き、獲物をからめ取り、異臭を放つ消化液のようなものを吐き出すことを。その液体はあっという間に肉を溶かし、骨だけにした。


我々は聖なる森の管理をして過ごしているが、かつては戦にくれる日々を送った者たちでもあり、毎日のように戦闘訓練もしている。


だから最初にその生物が攻撃してきたとき、我々は武器を持って反撃した。


我々はすぐに、奴らを押し返すのは不可能だと悟った。貪る本能に突き動かされ、思考もないやつらは決して前進をやめなかったからだ。だから我々は1体残らず切り捨て、その過程で我々の仲間3人が怪物の犠牲となった。


その後も怪物の襲撃は続き、それは回を重ねるごとに異常さを増していった。我々は翼が生えた石造りの頭に包囲された。その口からは虫の爪のようなものが突き出していた。


真っ二つに割ると、中では黒くゼリー状の脂肪がうごめいていた。


節くれだった人間の手が生えた蛇のような怪物は、子供のような声で鳴き、脈動する紫色の卵を仲間2人の首に産みつけた。


我々は慈悲の心から2人に死を与え、卵の調査よりも、その身体を焼くことを優先した。


襲撃が繰り返されるごとに我々の人数は減っていった。何か手を打たなければ全滅は回避できないことは明らかだった。


10人の仲間が北の山に向けて旅立った。その雪を被った岩山には神々を祀る神殿が立ち、霧に包まれた谷では数百の手練れの戦士たちが毎日戦いの訓練をしているという。


我々のうちの誰もがこの聖なる森を離れたことがなかった。私は彼らが無事に帰還するようにと祈った。


我々の状況がさらに深刻さを増すと、幾人かが危険な解決策を提唱し始めた。ヴォア・ユイルのルーンを使用するというのだ。


森を管理する中で、我々はこうした禁忌のルーンの守護をおこなっていた。生者の肉体と精神をゆがめるともいわれるこうしたルーンの中でも、ヴォア・ユイルのルーンはもっとも強力なものだった。


だがそのように強力な力を得ることによる代償とは?


我々が何世代にもわたって守ってきた決まりを破ることで、どんな危険にさらされるのか?我々はおぞましい選択を迫られていた。


山に向かった者たちからの知らせはなく、夜が来るごとに新たな恐怖が我々に襲いかかった。


今日、長く続いた聖なる森の管理者としての役割は放棄された。我々のうちの半数がヴォア・ユイルのルーンを声を出して読み、何世代も続いた伝統に終止符を打つと共に自ら呪われた存在へと変化させたのだ。


ルーンの言葉を発した者たちは即座にその形を変え始めた。彼らはもだえ、引きつり、叫び身をよじった。そしてその顔からは触手のようなものが飛び出した。


ルーンを口にしなかった者たちはすぐに悟った。彼らは我々の仲間ではなくなってしまったのだと。


彼らは依然として森の管理を続けたが、彼らは我々のことを森を脅かす者として見るようになった。我々は逃げた。変異した彼らの雄たけびに追われるようにして。


山に向けて旅立った者たちが帰還しなかった理由がわかった。我々は何世代にもわたって聖なる森で暮らしてきた。我々は森に生かされ、ただひたすら森に捧げてきた。


一度その外に出ると、森は完全にその姿を消してしまった。おそらくは古代の何らかの力によるものだろう。


我々は見つけ出そうと試みたが、聖なる森を見つけることも、その上にそびえる3つの砦を確認することもできなかった。


山に向けて出発した者たちと遭遇したのは、それからほどなくしてからだった。彼らが向かった神々の神殿がある山は恐れ石の山と呼ばれているらしい。


やはり彼らもまた。聖なる森を探してさまよい続けていた。そして聖なる森の近くを徘徊する怪物たちを始末し続けていた。


こうした不可思議な怪物たちが聖なる森へといざなってくれるのではないかと、彼らは期待していたのだ。


彼らは神殿で仲間を得て、より大きな集団となっていた。神殿は十一神の神殿と呼ばれているらしい。私はヴォア・ユイルのルーンを口にした。哀れな者たちのことを伝えた。


私たちは再び一つの集団となって移動した。姿を消した故郷を求め、士気高い戦士たちは、答えを探しながらおぞましい怪物たちを始末していった。


我々のこうした行動は南の都市にまで伝わっていた。我々は見通しのよい場所で敵意なく近寄ってきた兵士の部隊によってそれを知らされた。


彼らは我々のことを血眉の集団と呼んだ。我々が伝統的に顔に施す印が、彼らにとっては特異に映ったのだろう。


彼らは珍妙な言語を話し、私たちの誰もが初めて見る見事な鎧を身に着けていた。


森の鋼で作られていると彼らは言ったが、森の民である我々は、このような金属を見たことがなかった。


兵士たちは友好的で聡明だったが、我々に拒否できぬ選択を強いた。敬慕されし王ケナムンの配下となって討伐を続けるか、投降して無法者としての裁きを受けるかと。


後者を選んだとしても、我々が有罪になることはおそらくないだろうと兵士たちは言った。ただ兵士たちが前者を望んでいることは明らかだった。


しかし我々は何世代にもわたって聖なる森にのみ仕えてきた。南方のどこかの都市の王族にひざまずくのは、我々が望む生き方ではなかった。


我々が集まって話し合いを始めると、兵士の何人かが落ち着かない様子で、剣の柄に手を伸ばした。


我々が口には出さない第三の選択肢を選んだ場合、どちらに勝機があるか、それはさだかでなかった。


最終的に我々は南方の王にひざまずくことに決めた。彼の名も称号も我々にとっては何の意味も持たなかったが、彼に仕えることで我々が本来の目的を遂行できるのならば、かまうまいと思ったのだ。


我々はもはや血眉の集団ではない、と兵士たちは言った。我々は正式に審問団の一員となったのだ。


我々は審問官としての人生を歩み始めたわけだが、聖なる森の管理者としての人生が終わったとは思いたくない。


南方の王は風変わりでしかし見事な武器を送ってきた。気に入る物もあったし、気に入らない物もあった。


補給部隊は我々が戸惑うほどの豊富な食料を運んできた。そして王宮の錬金術師が用意したという見慣れぬ調合薬も。あらゆる森の怪物に対して大打撃を与えられるのだとか。


なんにせよ、我々の目的は依然としてはっきりしている。我々は聖なる森に帰還し、我々の運命を取り戻すのだ。



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