【白猫】メインストーリー 第10章 Story4
2016/05/12
目次
story31 崩壊の歴史
…………
…………
……さて。シルルも見つけたし、フムニールのとこに行こうや。
……マイペースね。
あん?
アレを見て……何も思わなかったの?
特に、だな。
本気?
ん~……過去のことだろ?そっから得られる情報も、ないとは言わねえがよ。
コイツらに対する評価は変わらねえ。やるべきことも変わらねえ。
だったら、感情だけを変えるっつーのも得のない話だってだけだ。
あんたのその思考、特殊だと思うわ。
ここではそうでもねえぜ。だろ?
え?
そう……古の<大崩壊>……しかし時を越え、全てを解決する英雄が登場した。名を、ウマルス!
はいはい……
アイリス、辛そうでした。やむをえない決断だったんだと思います……そんなアイリスを、責めるような真似は出来ません。
僕も、そうだな。
アイリスは、闇の王をのさばらせないため、<大崩壊>を選んだんだろ?
だったらそれは、正しい判断たったんじゃないかな。
あなたはあの時代にいなかったからそんなことが言えるのよ。
え?
<大崩壊>――あの瞬間、黒と白の王国は、文字通り、潰れた。
結果、<闇の王>を封印することは出来た――でも、いままた、彼は蘇った。
あれだけの犠牲を払ったというのに…………無駄だったのよ。
――だから――――今度は――!
……!
そうならないように――必ず――
……<闇の王>を、討ちます……
アイリス……
――あのときの私は、信じることが出来なかった……待つことが出来なかった……
きっとそれは――私の罪。言いわけをするつもりはありません。
だから――今度こそ――
――信じ抜く。主人公を……!
★▼●!■★▲!!!
え?シルルちゃん、どうしたんですか?
!!!!!
●×★★!!!
また、別の映像が……?
story32 闇が染み込む
……だいぶ…………手間取りました……
もう……ここからは…………早いですよ……
ごめんなさい……安息の場所なんて……どこにもないんですよ……
story33 認識を侵食するもの
●▲■!!!●▲■!!!
ウィユ……!あいつ、まさか、この空間に……!?
なぜだ。ここへの扉は、フムニール氏が靴紐を踏まねば開かれぬはず。
そのはずだったのだけれどね。
おお、おりましたなフムニール氏。
おいおい、まさか、踏んたんじゃねえだろうな?
いいや。そんなことはない。
じゃあどうして?どうやってあいつは、ここへやってきたんだ!?
……僕も、驚いている。
この世にまだ、僕の識り得ない<認識>が存在しているということだね。
……いや、それも当然か。僕は引退した身だ。進化する<智>を追い続けてはいなかった。
つまり、要約すると――
――みんな、すまない。原因はわからないよ。
まったく、しょうがないわねえ、アンタってひとは
ともかく、こうしちゃいられません……!あいつを撃退する準備を!
でも、奴には……こちらの攻撃が通じないのよ。
えぇー!?
……エレサール先生の矢でやっつけられなかったって話ですよねえ?
ええ、そう。
それだけで、無敵と決めつけることはないと思いますけど。
そりゃあエレサールにあんまりな話だがよ……
まあ、可能性としては、なくもない、というか、割と高いのかな……
いいえ……そんなことはないわ。おそらくウィユには、物理的な攻撃は意味がない。
では、精神的な攻撃を試せばいいのではないか?
あいつはイカレてるわ。話してみればわかるんじゃないあいつはイカレてるわ。話してみればわかるんじゃない?
ううむ……やめておこう。
何か打つ手はないかしら……
×▼▼○○♪!!
ちょ、なに急に?
フム。そこで僕たちは力になれるかもしれないね。
さあ、識ろう。<闇>そのもののあの敵を、どうやって倒せばいいか――
story34 闇の狂気との決戦
……来ちゃいました……
<ウィユの纏う<闇>……それは鎧のようでもあり、また翼のようでもある……>
こんなところに、隠れてたんですね……
そっちのあなたも……
バレてしまったようだね。
王は……あなたの存在を……許してはいない……!
そこをなんとか、ならないだろうか?
……こそこそと……!……内緒で……!
知らないところで話が進むのってさぁあああ!!傷つくんですよねぇ!?!?
正直にさぁああ!!謝って、死んでくれませんかねぇええええ!?!?
<ウィユの放つ<闇>が、より一層の禍々しさをはらむ!>
くっ……!
やれやれ、聞く耳持たないか。智恵と本能は、相性が悪いものだなぁ……
だが、だからこそ……君や闇の王は、僕の管理の外にいるんだなぁ。
偉そうにさぁ!!!頭でっかちなんて、はやんないんだよぉお!?!?
マジかよ……!
うぅっ……!
アイリス!?
大丈夫……でも……
憎しみが体中を突き刺してくるみたい……!
――これが……<闇>の圧力だってのか……!
ブルブルブル……!
震えててどうするの!?
くぅっ……!ヒヒィ~ン!!!
アイリスは……!どんな過去があろうと、私が……!
ありがとう、パーティ……!
でも……守られるだけじゃ、掴み取れない未来があるから……!
……白の巫女……
いらないんだよぉおお!!!考えるとか!!目的だとか未来とか!
いて!いるヤツを!飲み込む!!!
<在る>って、そういうことでしょおおおお!
★☆■△△●○◎◎◎!!!
シルル!?
フム。
おっさん?
君は、<在る>と言った。
あれば見えるさ。墓穴を掘ったね?
はぁぁああああ!?!?ごちゃごちゃうるせえなぁあ!?
シルルよ照らせ!
!!!!!
<シルルのレンズを通し、放たれた光が、ウィユの輪郭をくっきり浮かび上がらせる……!>
君も死に忘れてしまうタイプなのだろうけどね。それもここまでさ。
!!!!!
シルルのレンズを通して映るものには質量がある。
わかるかい?固着した<闇>ならば、貫くことが出来るのさ。もう無敵とはいかないよ。
なるほど……
どういうことです?
難しく考えんな、これで攻撃できるってことよ!
それなら!
……それがなに!?!?
結果は変わらないと思うんだけどねぇ!?!?
いいえ……変わるわ……!
あなたも……倒す……!
story35 染み広がる黒
やったわ!ナイスサポート、フムニール!
僕は何もしていないさ。なにせ、何も出来ないからね。
……別に……どっちでもいいんですけどね……
結果は同じって言ったじゃないですか……
だから、謝ってたんですけどね……
最後まで……わかってくれないんですね……
<魔物の姿のウィユが、みるみるうちに大きくなっていく!>
なっ!?
自爆とか!?
ちっ!伏せろ!
……!?
はい……おしまい……
<闇>は……広がる……
これでもう、ここにも<闇>が混ざりました……
安全な『場所』なんてないんですよね……
……ごめんなさい。
<ウィユの声は聞こえなくなった……>
……とは言うものの、別段何も変化はないぞ?
……いや。そうでもない。
フムニール氏?
シルル。
!!
……×▼×▽×……
……やはりね……
なにがやはりなの?
この空間が、<認識>以前ではなくなってしまったようだ。
属性を足されてしまったからね。
<闇>に……汚染されたということですか?
ここはフラットで、何もない世界だった。
だからこそ、別のあらゆる場所とつながることも可能だったのだけれど。
なるほど。
……ホントにわかってる?
無論だ。
こうなってしまっては、もうここの維持は無理だな。
それに、僕自身も変わってしまったからね。
どう変わったんですか?
――<認識>はやはり、光の元にある。
閉じたところでいかに沈思していようとも、あらたな<認識>は生まれない。
君と一緒にいこう。一度全てを投げ打ってなお、まだ光を、信じる君と。
……そんな……
かと言って、僕は闇を否定するという立場でもない。
……え?
<認識>とは何のために?邪悪なる敵を討っためだろうか?
……いや、そうではない。それらを包括して、別の道を探るため、人は、悩むのではないか……
……という立場と主義を、崩してしまうつもりはないのさ。
それでも…………ありがとうございます。
フム。よろしく。
歓迎しよう。フムニール氏。
シルルもごあいさつを。
♪♪♪
や~ん、可愛い~♪
またヘンな仲間が増えちゃったなぁ……
そう言いなさんな。ヘンなのは外面だけだぜ。
フムニールさんの智恵は、闇に対抗する力になるよ。良かったじゃないか。
マ、そこはそうかもしれないけどね……
…………
……キャトラ……?
……ううん!なんでもない!
あれ、キャトラちゃん、どこへいくの?
ちょっとね~!
……?行っちゃった……
……アイリス。アイリスでも、キャトラさんの正体はわからないんですね?
……えぇ。
う~ん……フムニールさん?
レディの秘密を暴露は出来ないな。
レディ、ね……
❓
うんにゃ、なんでもねえ。じゃあ、飛行島の連中んとこ戻ろうぜ!
味方も得たし、シャッテンシュピールももう一人倒したんだ。
俺様たちは、確実に前進してるぜ。胸張ってようじゃねえか!
はい……!そうですね……♪
最終話
……そうか。よく倒せたな。
ここにいる、〈智の賢者〉の協力で、ね?
やあ。よろしく。
改めてよろしく。私はエレサールという。
エルフだね。
あたしはタビィだよー!
半獣だね。
なるほど、見てわかることを言ってやがる。
<智の賢者>ってぇのも、ウマルスと大差ねえのかもしれねえな。
なんて鋭いことを……
さてと。君たちには、大いなる足止めになってしまったよね。
元はといえば、僕が靴紐を踏んでしまったせいだ。すまないと思っている。
いいえ……そのおかげで、フムニールさんとも会えましたし……
……大事なことも、改めて、知りました……
アイリス……
…………
……なんだ?
ま……この場は、な。
……わかった。
フム。そう言ってもらえると救われるよ。
しかし、これ以上の寄り道はいけないだろう。元への島へと戻る、扉を開こう。
さあ、そこに<在れ>。
異なる場所を繋ぐ扉よ。
戻ってきた……!
こりゃすげぇ……!
ウマルスと一緒にして、さっきはすまなかった――
――ん?
…………
あ?おめぇだけか?ご主人様はどうした?
▽▼▽▼▽▼▽▼!!
よくわかんねぇな……?
下……?
センセーよくわかるねー?
ソウルの流れを読む分には……
▽▼▽▼▽▼▽▼!!
たしかにシルルちゃんは、この飛行島の下の方を指しているみたいだけど……?
飛行島の下の方……?それがなんなんでしょう?
まあ、フムニール氏はあとで探すとして。
あ。ウマルスがこれ幸いとしゃべりだした。
幸いではないし、私はこれからもしゃべり続ける。しかし一つ教わりもした。
なにをー?
……でたらめは長続きしない。つまることそれは、真実へと至るプロセスだからな。
じゃあ、ウマルスはいちも真実を探して嘘をついていたのか?
無論だ。数多の虚講を作り、またそれを捨て続けることこそが、真実への道を切り開く。
それはよくわからないけど。
数撃ちゃ当たるってことですよ。
あ、なんだ。
だがまあ、たしかにそれしかねえ。
コジローさん?
失敗ナシでてっぺんまで行くなんて奴ぁ、まぁ、世の中にゃいねぇ。
何度も挫折と反省をして、そっから拾えるモンを次につなげていくのさ。
…………
……そうね。
……はい。
……ってな……
続きをいいだろうか?
まだしゃべり足りねえのか?
ああ。一番肝心なことはこれから音になるだろう。
わかったわかった、それで、ウマルス?
……私たちは、当初の目的を達成しなくてはいけない。
アラ、まともね。
そうだな。この世に広がろうとしてる、〈闇〉の連中をぶっ倒す。
そのためには……僕たちには、まだ力が足りない……
だから、あたしたちは……
監獄に幽閉されている、暴力おじさんを助け出すんですね!
暴力おじさんって……
……そうだ。そのおじさんの暴力こそ、闇への切り札となろう。
では急ぎ、火山の監獄へと向かおう。
異空間の中で、ウィユは討ち取ることが出来た。だいぶ楽になったはずだ。
そうだね。敵の大将がいないのなら、あとは一気に――
――
なっ、なんだ!?
――こわっぱども……闇の雑兵を討ったか……
この声は、あの時の……!
捕らえられているあいつの声ってことか?
雑兵、ですって……?
幼稚な化身に手間取ったか?ククク……先が思いやられるな……
くっ……!ただの声だというのに……
……くそぉ……!怖くなんかないぞ……!
さあ、儂の元へ来い!さすれば見せてやる!世界への……抗い方を……
世界への……抗い方……
貴様と儂の目的は、同じ……この世界の不満を爆発させ、崩壊させることだろう……?
なぁ――光の王よ――!
…………
王……だって……!?
……ま、だよな……
小賢しい闇の尖兵どもがまた現れる前に、儂を解き放ってみせろ……
ハハハハハハ……!
――
声が消えた……
闇がまた現れる……?……!!そうか、増援が……
――急ぎましょう。
……アイリス。
闇の王よりも前に――
――もっと強い力を!味方につけるのよ!
……<力>、ね……
…………
…………
…………
……行きましょう、主人公も。
私たちが、信じるもののために――!