【白猫】メインストーリー 第11章 前編【監獄タルタロス】
一行は、火山島の後半へ挑む。目指すは監獄タルタロス――! |
2017/02/24 |
目次
登場人物
闇勢力
story1-1 探索開始
――さて。探索を再開するとしようぜ。
ああ。
暑いしサクサク進んじゃおー。
同意する。このままでは白馬の私が青鹿毛になってしまう。
それはないと思うけど。
▽△△!
…………
アイリス……
そんじゃ行こうや!立ち止まってても仕方ねぇ!
コジローさん……?
アイリス油断すんなよ。<声>を聞いただろ?闇の連中、増援を寄越してくる気だぜ。
ええ……それも、言ってましたけど……
おめぇさんが<光の王>って話かい?
ちょ、コジローさん!?
いいのハーティ。変に隠すよりも、ちゃんと話した方が……
……私は……
白の王国の、王……――〈光の王〉でした。
……
嘘をついていたわけではないの。はじめは記憶がなくって……
…………
……白の巫女、と、呼ばれたから……自分でもそう思っていたの。
だれに呼ばれたのー?
……バロンだったかしらね。
へー。バロンって、物知りだねー。
違うぞ。誤った情報だったのだから。
とも、言えないわ。<始祖のルーン>に仕える白の巫女……白の王国を束ねる、光の王……
どちらも同じ人物を指す言葉だから。
そうか。グローザは知ってたんだな……
……フン。いつまでも引っ張っているから大げさに聞こえるのよ。
呼び名が変わったからって、過去の事実が変わるわけじゃないわ。馬鹿馬鹿しい。
あっどこへ……
…………
……ハーティ、彼女に悪気は……
……わかります。いまのは……気をつかったんですね。
アイリスのために……
……みんな……ごめんなさい……!
謝るこっちゃねぇって。グローザも言ってたろ、何も変わりゃあしねぇさ。
ありがとうございます……
……話にはまだ、続きがあります。
そうか。よし。全員を揃えよう。
全員?
バロンだ。おいウマルス、ひとっ走り呼んできてくれねぇか?
いいだろう。三日の時をもらう。
そんなにやらねぇよ。すぐ戻ってこい。
ヒヒィン!?私を馬だと思ってないか、ダンテよ!?
馬だよねー?
馬だと思う。
ヒヒィン……なんたる不幸か。こんな人づかいの荒い連中に囲まれていたとは……
だから馬だろ?
わかっている!待っているがいい!
さて、グローザにも追いつかねえとな。
○?▽△△♪
…………
……アイリス?
平気よ、キャトラ。私はもう……逃げないから……
……光の……使命から……!
……アイリス……
story2 世界の均衡
連れてきたぞ。
僕も一緒にいいかな。
白の巫女殿……いや……
……光の王、アイリス様……ついに記憶が、戻られたのですね……
……ええ。
みなさん、聞いてください。私の話を――
――ずっとずっと昔のこと――
この世界は、天に白の王国、地に黒の王国、二つに分かれていました――
黒の王国を治めていたのは、<闇の王>――
……カイルさん……
…………
そして、白の王国は――
<始祖のルーン>を祀る白の巫女……
……光の王である私が、治めていました。
……アイリスが白の王国を……
……天空の王、か……
全てのルーンの根源である始祖のルーン……
それを守護する白の王国は静かに空を漂い、世界の均衡を支えていました。
せかいのきんこー?
……それは、光。全てを照らし、生きとし生けるものに力を与える光……
そして、地に広がる闇もまた、もう一方の均衡を保つため、静かに存在していました。
……あの闇の王が生まれるまでは……!
……それが、アオイの島にも現れたあの闇の王ってわけだ?
はい。
闇の王が……生まれる?どういうこと?あいつにも親がいるのか?
フム。そこについては僕が簡潔に説明しよう。
<均衡>は<循環>によって創られる。
一言で言えばそういうことになるだろうか。
循環……?
光の王も闇の王も、どちらも永遠じゃない。かといって、親がいる、ということではなくてね。
<王>という役目が、受け継がれていくのさ。
まったく間断なく?
お、いい質問だ。いいや、一瞬の間が空くとも。前の王が去り、次の王が就く寸前にね。
ほー。
そのときまるで代謝のように、旧きモノは朽ちていく……
そして新たなる世界で次なる後継者が、王の座につく。
世界はそのように循環し、光と闇はそうやって互いに均衡を保っていたのさ。
なんか、すごいスケールの話だね……
……そうだろうか?生き物の生き死と同様のことが、この世界にも起こるというだけだろう?
その通り。僕からの説明は以上。
○◇○♪♪♪
ありがとう、シルル。続きをどうぞアイリス。
……はい。
白の民は光、黒の民は闇……
それぞれの王の統治の下、互いに干渉せずに暮らしてきたと言われていました。
言われて……『いた』?
はい……!
――あの、唯一の闇の王が――
――<理>に逆らったのです……
story3 崩壊の真相
光と闇は、相反しながらも、互いが互いを必要とする――
この世界が誕生してから、ずっと、ずっと――
――そう言い伝えられてきました。
――ですが――
あるとき。強大な<闇の王>が生まれたのです。
それは邪悪な化身にして、歯止めがきかぬ本能を持つ、純粋なる<闇>――
その闇の王は、循環を拒みました。
時を経ても役目を譲らず、力を増し続け、そして――
――全ての空間を<黒く>塗り潰すべく――
――白の王国への侵攻を開始したのです――!
私は抗いました。白の王国を守る、<光の王>として。
始祖のルーンが闇の王の手に渡れば、天地が漆黒に染まり、均衡が崩れる……
……それを防ぐために。
闇の軍制の進攻は、幾度にも及びました。
繰り返される激戦の中、白の王国を守護する者たちも、壊滅状態となりました。
――そして、あの日――
白の王国は……滅亡のときを迎えました。
際限なく膨張を続ける闇についに抗しきれなくなったのです。
そして……私は……
……最悪の事態をまぬがれるという理由をつけて……!
<始祖のルーン>ごと……!全てを道連れにする道を選んだのです……!
アイリス!?
私は……!私は、信じることが、信じて待つことが出来なかった……!
アイリス!?ちょっと、だいじょうぶだから!
私は……!あなたとの……!
……約束を……!
…………
……一旦、休憩にしようや。
コジロー……
腹も減ったし。続きはまた、な?
うん……ありがと……
……そうだな。私の話は、そのあとにすることとしよう……
story4 光の略奪
<――約束。
自分とアイリスとの約束とは――>
「あっ……」
「?」
「昼間はごめんなさい。…………」
「」
「……あなたは、まだ、なのよね………………」
「?」
「記憶を取り戻したら……あなたは、私を――
――軽蔑するわ。」
「」
「……ううん。そうなるの。だって、私は……
……果たせなかった…………守れなかった……
あなたとの――約束を――」
「……」
「――不用心だったな。」
!?
!!
主人公――!
<アイリスは闇に包まれ、どこかへ消えてしまった!>
!!
……王には泣かされる。白の巫女と話したいなどと……酔狂としか思えぬ……
<貴様>。腕を上げているようだな。
だが――諦めろ。王に勝つことは不可能だ。全ての闇なる力の源なのだからな。
……<主人公>。お前は何故、王に逆らう。
従い続ければ、いずれは――
……
……あくまで歯向かうか。……その行為――
――児戯だということかわからんか!
来い、魔物どもよ!
――
その程度の力でいい気になるな。
――聞け!
既にこの島は、私の配下が占領した!
数千の魔物を屠り、白の巫女の元へたどり着けるか……
――試してみるがいい!
<ヴァルアスは闇に溶けるように虚空への消えた――>
――どうした!?
ガァアアアッ!
ちっ……!
援軍の到着かよ……!思いの外、迅速じゃねぇか……!
みんな!やったったろー!
story2-3 監獄を目指して
◆□□◇!!!
へん!いまさら夜襲なんかで!
……主人公さん。アイリスは?
……
***
……連れ去られた!?
アイリス!?早く、早く助けに行かなくっちゃ!
焦らないで。ヴァルアスの軍団が到着したそうよ。
迂闊に突入はせず、着実に進みましょう。
だけど……!
あたしたちがやられたら、誰が白の巫女を助けるの?
……そうね、ごめん。
グローザさん……
……フン!何が光の王よ!
ヴァルアス程度にさらわれるなんて、ほんと、グズなんだから!
素直じゃないな。
ウマルスが言うかね……
私は常に正直だ。自分にな。ヒヒィーン!
……状況が変わった。
私は飛行島に戻り、防備を固めるとしよう。
ああ、頼んだぜ。
私たちは、監獄へ。
そうだな。捕らわれてるてぇヤツも、出来りゃあ味方にしときてぇ。
なんせ、闇の王に対抗できるほどの力の持ち主って話だからな。
うむ……みなゆめゆめ、油断するなよ。
わかってらぁ。
アイリス……アイリスも監獄にいるのでしょうか?
僕だったらそうするね。
あなたは一緒に来るか?
いや……バロン殿と共に、飛行島で待機していよう。
何かあったら、シルルを通じて知らせてくれ。
◇◆!!
おいおい、それくらいいいじゃないか。
……○!
では……行こう!
焦熱の監獄、タルタロスを見指して!
おー!
storyStory6 幽閉の王
――!?……ここは……
……久しいな……
!?
いや……会うのは初めてか。
なぁ……光の王よ?
狂える竜の神…………バール……!
くくく……止せ止せ……竜だ、神だ、などと……
儂の力にあやかろうと、のちに名乗り出した者どもであろうが……
儂はただの――<我儘>よ。<均衡>を破ろうとする、な……!
私をここに呼んだのはあなた?
いや。
じゃあ……!
どんなつもりか知らぬが……到着までしばし、語ろうではないか。なぁ?
聞きたいこともあったろう?『なぜ、白にも黒にも、等しく牙を剥いたのか?』などな。
その答えは、先程あなたが言っています。
あなたは均衡を崩そうとする、反動そのもの――
光も闇も、どちらも気に食わないのでしょう。
これは、これは。ご理解頂いていたか。
……儂は公平でなぁ?
公平?
闇に加勢すれば、貴様ら白など容易に潰せた…………そうは思わぬのか?
…………
命拾いしていたのだ、貴様らは。
……よく言うわ。それで満たせる欲求ではないから、あなたは全てを敵に回した。
くくく……その通り……!積み木を、上から崩しても面白くもなんともない……
最も高く積み上がった時に、豪快に薙ぎ払いたいものだよなぁ……?
それが慢心だった。
んん?
あなたは闇の王に敗れ、こうして幽閉の身。
こうなってしまっては、均衡を崩すなど、もはや叶わぬでしょう。
いやにつっかかるじゃないか?儂を仲間に引き入れようと、ここへ来たのだろう?
あまり気分が良くはないなぁ?
いいえ、あなたは従うわ。それしか道がないのだから。
闇の王、か……ここまでの膨張を許したのは、貴様の失態だな?
……ええ。
どう責任を取る?いや……取れるのか?
……責任は果たすわ。
どうやって?
――約束の地を――甦らせれば――!
……くくく……!
ハハハハハ……!気でも違ったか?
…………
始祖のルーンは砕けたのだろう?
器だけ甦らせても、どうなるものでもあるまい。
……いいえ。
手は打っていた……!
……ほう?
ずいぶん仲良くなったものだな?
なぁ、白の巫女、なぁ世界の我儘よ?
……闇の王……!
そう牙を剥くな。二度とない機会だ。
語り合おうじゃないか――
――この世界の未来を――
Story7 闇の到来
主人公。気づいてたか?
――。
そうだ島を取り巻いていた粉塵が、いつの間にか晴れてやがる。
奴らが来たからだな。
ヴァルアス、あの男の力なら……
――いいえ。もしかすると、奴も来ているのかも……!
闇の王か……!
ヴァルアスは闇の王のそばを滅多に離れることがない。
可能性は高いでしょうね。
ねーね、質問あるんだけど、いいー?
どうしたのだタビィ。そんなにピョコピョコ飛び跳ねて。
うん。闇の王の部下って、何人くらいいるのー?
幹部と呼べるのは、ヴァルアスの他はエピタフくらいよ。
じゃーそのエピタフってさー、なにしてるのー?
……?
ジモ島とかでもさ、黒幕だと思ってたけど……
なんか、闇の王と連携取れていないよねー。
……そうね。
タビィ、その考え、悪くねぇかもしれねぇぞ?
ほんとー!?やったー!
△○△○△♪
闇の王とエピタフは同時には襲ってんねぇ。
こりゃあ、こっちにゃあ有利な情報だぜ。
だけど、僕たちの敵だってことには変わりないよ?
ああ。間違っても、味方になるなんてこたぁねぇだろうな。
だったら意味のない情報なんじゃないのか?
この世に無意味な情報などあろうはずがない。
ウマルスは黙ってて。
ブル。
そう急くなって。いいかリュート。依然、俺達は劣勢なんだ。
どんなに些細なヒントでも、拾い集めていかねぇと勝機なんざ訪れねぇぜ。
……そうだね。
話を整理しますが、今回は道化は来ておらず、ヴァルアスという幹部が来ている、と。
そうね。
で、ヴァルアスは闇の王のそばにいる。
そうよ。
闇の王って、敵の大ボスですよね?
だからそーよって。
大ピンチじゃないですか!
だから心配なのよ!早くアイリスを助け出さなくっちゃ……!
だがよ、疑問は残るぜ。どうして連中は、わざわざ攫ったんだ?
私もそれは気になっていた。
闇からしたら、アイリスは宿敵だもんな。
スキがあれば倒した方がいいんじゃあ……?
さあて、どうしてだかなぁ。他に狙いがあるのか、それとも――
――積もる話でもあんのか、ってことろじゃねぇの?
そんなのんきなこと……
あー。案外ありそうー。
……そう?
だが、どんな話をするというのだ?まさか、和平会談か?
なわきゃないでしょ!?さらわれたのよ!
そうです!相手がどんなつもりか知りませんが、一刻も早く、アイリスの元へ!
行きましょう!
メインストーリー | ||
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