【白猫】アンジェラ(翠聖)・思い出
アンジェラ・ベイリアル cv. ウルドの軍隊を率いる女傑。 恩人の娘エスカを助けるために翠聖の島へと向かう。 |
2020/02/28
メインストーリー
思い出1
ハッハッハ!久しいな、飛行島よ!
あいかわらずテンション高いわね、アンジェラ!
健勝なようだな、アイリス、キャトラ、主人公。
こんにちは、アンジェラさん。
その服、どうしたんですか?
この服の件にかんしては道中、説明しよう。
道中って、どっかに行くの?
実は厄介なことになっていてな。困ってるんたよ。
なにがあったんですか?
私は兄上に黙ってウルドを抜け出してきている。
アンタって軍のお偉いさんなんでしょ?勝手にそんなことしていいの?
ダメに決まってるだろ。だから、影武者を置いてきたんだ。
影武者?
ロイド・イングラムが持っていた嘘幻のルーンがあっただろ?実はあのルーンを私が回収しておいた。
そうなの!?
そうなのだ。あのルーンは他者の認識を自在に操れるからな。とある人物に私の真似をしてもらうことにした。
だが、バレてしまったらしい。このままたとその者の首が飛ぶ。シャレにならない。
そのとある人物って誰なの?
我が親愛なる友、エマだ!
思い出2
さて、そろそろウルドにつく。
エマさん、大丈夫かな?
さすがに私の帰りを待たずに処刑はしないだろう。
でも、どうしてエマがウルドにいたのよ?あの子、リンツに住んでるでしょ?
手紙だけでは語り切れぬこともあるからな。私が招待したんだ。
エマの滞在中に昔の知り合いから助けてくれと連絡を受けてな。
とはいえ、ウルド軍の将として動けば、その者を政治や謀略に巻き込むことになる。
悩んでいたらエマが力を貸すと申し出てくれてな……
「エスカの件は私事だ。お前を巻き込むわけにはいかないよ。」
「でも、これしか方法がないんでしょ?だったら、私はできることをしたい。」
「いや、ダメだ。バレれば、お前の命が危うい。兄上はお前はおろか、私にさえ情けをかけないお方だ。」
「でも、アンジェラはエスカさんを助けに行きたいんでしょ?」
「…………」
「友達が困ってるなら私、力になりたい。」
「……死ぬかもしれないんだぞ。それはアンジェラも同じでしょ?だったらー緒に危ない目にあったほうが安心できるよ。」
「エマ……すまない……」
エマだけはこの命に代えても救い出さねばならん。
でも、アンタが戻れば大丈夫なんじゃない?
……兄上は厳しいお方だ。
私も全力で助命嘆願をするが、それが通らない可能性もある。
その時はお前たちがエマを救い出し、ウルドから逃げてくれ。
アンジェラさんはどうするんですか?
ハッハッハ!どうにかするさ。私のことは気にするな。
思い出3
陛下、ただいま戻りました。
…………
…………
ライフォード・エバンスと共謀し、ランヴァルドを排したそうだな。
(ライフォードのことまで……既に全て知っていると思ったほうがいいな……)
オルハイムの遺産を知るエスカ姫は聖王家に奪われ、翠聖の島・ティファレスは王家の預かりとなった。
相違ないか?
はい。
…………
王弟派と王子擁立派の争いは収まりはした。が、ー時の平和など戦争の準備段階でしかない。
ウルドは嵐の国の最西端。それ故、くだらん内乱に巻き込まれずに済んできた。
だが、ティファレスは近すぎる。あの島を王家が預かるだと?
もし、またあの愚か者どもが戦を始めれば、我がウルドは火中の栗を拾わなければならなくなる。
…………
なぜエスカ姫をこちらで保護しなかった?なぜ外へと逃がした?
この国で生きていくには彼女はあまりにも優しすぎます……
だからこそだ、アンジェラ。エルランドの資質を継いでいないのであれば、エスカを傀儡とし、我々がティファレスを支配すべきだった。
であれば、仇敵ルバイヤの増長を抑えることもできただろう。王家という余計な火種も生じなかった。
ウルドの安寧は守られるはずだった。お前がエスカを確保していたのならばな。
…………
もし、お前が不在の時、ルバイヤが攻めてきたらどうするつもりだった?
それはないと確信しておりました。現状、我がウルドとルバイヤは……
戦に絶対はない。その言葉は慢心だぞ、アンジェラ。
それは……おっしゃるとおりです。
貴様が結果を出すのなら、多少のことには目をつぶろう。だが、今回のことは看過できん。
罰は甘んじて受け入れます。ですが、エマは私に巻き込まれただけ。どうか御慈悲を!
貴様が政(まつりごと)と謀(はかりごと)から目をそらし続けた結果だ。受け入れろ。
……連れてこい。
はっ!
!!
貴様の考えていることを俺が読めないと思ったか?
兄上!全ての責任は私にあります!罰するなら、どうか私ー人に!
アン、よもや、こんなにも早く、貴様を切り捨てることになるとは思わなかったぞ。
思い出4
キャトラちゃんに皆さん!アンジェラまで、どうしたの!?
エマ、すまない。ダメだった……
ちょっとどうなるの!?アタシたち、どうなっちゃうの!?
……最悪、処刑だ。
でも、領主ってアンジェラのお兄ちゃんなんでしょ!どうにかなんないの!?
……情に訴えても無駄だ。
そうだろうね……
知ってるんですか?
デクスターさんの話はアンジェラから聞いてるので。
でも自分の妹まで処刑するなんて、おかしいわよ!
いや、公正だよ。私はウルドの将だからな。私情で職務を放棄したのは事実だ。ー兵卒の敵前逃亡が極刑なら、指揮官の職務放棄も同等だろう。
安心しろ。お前たちはただ私の命令を聞いただけだ。愚昧な指揮官の連座でー兵卒まで罰せられては、士気に関わる。
私が責任を負う形で、どうにかお前たちは助命してみせるさ。
どうして受け入れちゃってんのよ!怒りとかないわけ!?
己の未熟さに対して怒りはあるが、選択自体に後悔はないよ。
お兄ちゃんによ!
それこそ皆無だ。
……どうして?デクスターさんが領主として正しいとしても、家族としてはひどいと思う。
……あれでも幼い頃は優しい方だったんだ。いや、優しさでいえば、今も優しいよ。
どこがよ!!
兄上は他人の嘆きや悲しみを自分のことのように感じてしまう人なんだよ。だから、圧政に苦しむ民のため、領主となった。
常に民のことを考え、その幸せと安寧に注力している。結果、自分の幸せや感情は全て捨てているがな。
…………
あれでも兄上は五人兄弟のなかでー番泣き虫だったんたぞ。私が泣いていると、泣き出してな。私が悲しいのが悲しいと言っていたよ。
そのくせ自分に辛いことがあっても平気な顔をする。そういう人なんだ。
そんな人が今ではアレだ。兄上の人生に救済も平穏もない。生きているだけで地獄なんだよ。
これ以上の苦悩や苦痛を兄上には与えたくなかったんだが、私も我が強いからな……
だったら絶対、アンジェラは生きのこらなきゃダメだよ。
…………
ー緒に考えよう。きっと方法はあるはずだから。
ああ、ありがとう、エマ。
思い出5
申しひらきがあれば聞くぞ、アンジェラ。
まず此度のこと、全ての責任は私にあります。
ここにいる者たちは私の命令で力を貸してくれたにすぎません。
もとより責任を取るのは指揮官の務め。彼女たちはただのー兵卒です。
蒙昧な指揮官のミスでー兵卒まで罰していれば、ウルド軍全体の士気にもかかわります。
…………
陛下、どうか聡明なるご決断を。
…………
よもや、ここまで愚かだとはな……
では、此度の失態の責任、どう取る?貴様の首か?
それしかないのであれば……
…………
なるほど。死んで楽になろうと言うのだな?
違います、兄上、私は……
貴様ー人殺して済む問題ではない。それなら、お前が帰ってきた時に、その首をはねていた。
いつまで貴様はー兵卒のつもりなのだ?己の立場と職務を踏まえ、考えろ。
…………
お前は俺と共に地獄を生きると誓ったはずだ。
民草の剣となり盾となって、ウルドに身命を捧げると言ったのは嘘だったのか?
兄上……
答えろ、アン……
思い出6
この光……
(私は清廉潔白な忠義者であれば兄上を救えると思っていた……
甘いな、本当に……たとえ、どれだけ名を汚そうとも、私は兄上と共に生き続ける。
その覚悟を決めたはずではないか……)
……では、改めて弁明いたします。
聞こう。
まず、エスカを聖王家に託した件ですが、彼女は私を慕っております。今回、彼女を助けたことで、その揆は更に強くなったかと。
…………
<V.O.X>は秘密組織です。我々の知りえぬ情報も手に入るでしょう。エスカはその中枢に食い込んだ。
私が彼女を利用すれば、多くの情報を得られるはずです。ウルドにとって益しかありません。
……ティファレスの件はどうする?
翠聖の島は王家の預かりとなりましたが、王家の本領からは距離の離れた飛び地となっております。
仮に再び王家が内紛を起こしたとしても、ティファレスに援軍を送るには時間がかかります。
その隙にウルドが叩くことも可能です。なぜなら、ティファレスは<遺産>を失ったことで、まともな軍事力がない。
…………
などと不埓なことを考えるのは、なにもウルドだけではありません。
隣島ルバイヤは傭兵上がり。王家への忠誠は低い。ならば、これを棟にティファレスを切り取ろうと考えるでしょう。
なるほど……ー度、ティファレスを王家にくれてやり、ルバイヤを動かし、王家から奪わせる。
となれば、我々ウルドが王家に弓引く逆賊を討伐するという大義が立つ、か。
ルバイヤと王家をつぶしあわせ、疲弊したところを叩けば、ウルドのー人勝ち……
力なき王家に代わって我々がティファレスを統治することに正当性も生まれる。領民も我らの支配を素直に受け入れるだろう。
エスカを使った傀儡政治よりも、強固な支配体制を作れるな。
……アンジェラ、貴様の罪を許す。
お待ちください、陛下!
…………
この謀略はあまりに義を失しております。それにティファレスの民が戦火にさらされてしまう。
……全ての民を救うことはできん。我々はウルドの安寧のみ考えればよい。
ルバイヤが動くのであれば、ウルドはすぐさま王家の味方となりティファレスを守るべきです。
我がベイリアル家は王家の家臣筋。ウルドの民も王家への忠誠心を持っております。
王家を見捨てては、臣民の心が兄上から離れてしまうかもしれません。
ウルドは王家のためにあるのではない。民草のためにある。
ですから、王家を利用するのです。
…………
ルバイヤがティファレスを攻めたならば、ウルドはいち早く駆けつけ、義をもって奸賊を叩きます。
それにより近隣諸島に対してルバイヤの悪名を流布させ、怒りと不安を煽るのです。
かのハイエナは戦上手の強国。兵数の上でもウルドだけで叩き漬すことは難しいでしょう。
ですが、近隣の島と同盟を結び、包囲網を敷ければ、あとは圧殺するのみです。
その旗印には王家という権威が最もふさわしいかと。
…………
ルバイヤを焚きつけるのと並行して近隣諸島との協調的外交戦略を愚考いたします。
……今回の命令違反と職務放棄、そこまで絵図を描いての行動か?
はい。
フッ……まあいい。その言葉を信じよう。
たしかにお前の提案した策のほうが、ウルドにとって益となろう。
ルバイヤ包囲網か……謀略もできるではないか、アン。
では……
お前たちの罪を許そう。
迷惑をかけたな、客人。謝罪も込めて歓待する。存分にくつろいでくれ。
…………
アンジェラ、よかったね!
あ、ああ……
それにしても、アンタ、あんな壮大な計画立ててたのね!
いや、口から出まかせだ。最初から考えているわけないだろ……
アンジェラ、大丈夫?
だ、だいじょばないっ!さすがに今回は死ぬかと思ったぞ!エマ!そしてキャトラ!!
私を癒やしてくれーーーっ!怖かった!兄上以上に怖い人などいないっ!
ちょっと、アンジェラ!
ぎにゃー!はなしてーーー!!
ああああああああああ!なんてかわいいんだ!!もうずっと私のそばにいろ!
猫は自由でいたいのーーー!!
至福!!超至福っ!!
アンジェラ……落ち着いたほうがいいよ。
……いろいろ迷惑をかけて、すまなかった。力を賃してくれてありがとう、エマ……
気にしなくていいよ。友達なんだから。
いいから放してーーー!
ハッハッハ!存分にモフられるがいい!テンション、アガってくるな!
覚醒絵・覚醒画像
アンジェラ・ベイリアル
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