目次
Story13 チーム結成
Story14 言いづらい話
Story15 乱入
Story16 重たい口を
Story17 プロ同士なら
Story18 即座の歓迎
登場人物
アテル・ラナ |
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%2250%22%20height%3D%2250%22%3E%3C%2Fsvg%3E) ![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%2250%22%20height%3D%2250%22%3E%3C%2Fsvg%3E) ![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%2250%22%20height%3D%2250%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%2250%22%20height%3D%2250%22%3E%3C%2Fsvg%3E) ![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%2250%22%20height%3D%2250%22%3E%3C%2Fsvg%3E) ![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%2250%22%20height%3D%2250%22%3E%3C%2Fsvg%3E) |
レディ・キラー |
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22100%22%20height%3D%22100%22%3E%3C%2Fsvg%3E) ![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22100%22%20height%3D%22100%22%3E%3C%2Fsvg%3E) ![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22100%22%20height%3D%22100%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22100%22%20height%3D%22100%22%3E%3C%2Fsvg%3E) ![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22100%22%20height%3D%22100%22%3E%3C%2Fsvg%3E) ![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%2248%22%20height%3D%2248%22%3E%3C%2Fsvg%3E) ![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%2248%22%20height%3D%2248%22%3E%3C%2Fsvg%3E) ![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%2250%22%20height%3D%2250%22%3E%3C%2Fsvg%3E) ![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%2248%22%20height%3D%2248%22%3E%3C%2Fsvg%3E) ![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%2250%22%20height%3D%2250%22%3E%3C%2Fsvg%3E) ![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%2251%22%20height%3D%2251%22%3E%3C%2Fsvg%3E) |
傭兵 |
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22100%22%20height%3D%22100%22%3E%3C%2Fsvg%3E) ![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22100%22%20height%3D%22100%22%3E%3C%2Fsvg%3E) ![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22100%22%20height%3D%22100%22%3E%3C%2Fsvg%3E) ![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22100%22%20height%3D%22100%22%3E%3C%2Fsvg%3E) ![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22100%22%20height%3D%22100%22%3E%3C%2Fsvg%3E) ![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22100%22%20height%3D%22100%22%3E%3C%2Fsvg%3E) ![](https://cdn.gamerch.com/s3-assets/images/common/lazyload.png) |
協力者 |
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%2255%22%20height%3D%2255%22%3E%3C%2Fsvg%3E) ![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%2255%22%20height%3D%2255%22%3E%3C%2Fsvg%3E) ![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22100%22%20height%3D%22100%22%3E%3C%2Fsvg%3E) ![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%2248%22%20height%3D%2248%22%3E%3C%2Fsvg%3E) |
アピスの元弟子 |
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%2250%22%20height%3D%2250%22%3E%3C%2Fsvg%3E) |
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story13 チーム結成
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22535%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
伝令なの!伝令なの!
お寝坊さんたちに伝令なの!起きて任務につくの!
作戦はー刻を争うの!りんりんりん!ぷんぷんぷん!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22352%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
――リンプイの――
――けたたましきかな――
――島の朝――
ー句詠んでみたわ。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22521%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
あなたたち、ここにいたの。
アラ、どうしたの?
同じチームだそうよ。ー緒に来てちょうだい。
チーム……?
詳しいことは、そろってから説明してくれるって。
そういえば、呼ぱれたもののぜんようは把握してなかったわ……
そろってからってことは、アタシたちのほかにも?
行けばわかるわ。
***
来ました。……あら、あなたたちも。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22258%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22578%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
へえ……よろしく。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22587%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
では早速、説明しますね。
ジョニーさんが?オズマさんじゃないんですね。
あの人だったらとっくに出発しましたよ。
大将なのに?
今回のミッションは。どちらが先に敵の大将を討ち取るかですからね。動き回ると言ってました。
ほう。
任務自体は単純です。ターゲットはサニオという男。ナーペル、エピタフなども関与の可能性があります。見つけた場合即撃破を。
みなさんの目的地はリシュール島。そこをくまなく調べてください。
何を調べればいいの?
ミもフタもなく言えば、不穏な気配。
裏は取れていませんが、相手は『兵』を使うと言っていたそうです。
それが軍隊を指すのか、魔物の比喩なのかは不明ですがね。
私たちの目的地『は』、ってことは、他のみんなは?
大小様々な10チームほどが、異なる島に同時に潜入します。
どうして?
忍者のみなさんや私なんかの諜報部隊が、先にそれらの島をざっと調べたのですが……
本拠地を特定するには至りませんでした。敵の狙いはこちらの戦力の分散。扱猪な相手ですよ。
少数対少数、ハイリスク対ハイリスクの勝負を挑んできたってわけね。
理解はえぇ……!
キャトラさんの言う通り。あちらは少数でも勝てるつもりなんでしょうね。
……あるいは……
九割がた囮で、道連れにする気かもしれないと?
はい。
うちの上司も言っていました。それだけには十分注意をしておいてください。
オッケー。深追いはしないわ。
なんと賢い猫だろうか……
そう?いろいろ修羅場をくぐってきたからかしらね?
任務了解です。出発はすぐですか?
しばらく待機を。みなさんの目的地は比較的近いので。
なるほど、全ての島を同時に攻略するんですね。
ご名答。では解散。自由時間ののち、発着場に再集合お願いします。
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story14 言いづらい話
……10からあるチームの、構成員のー人だってさ。
まあ、急に総司令にされても困ったけど……
……オズマさんとか、もうちょっと話したかったなあ。
偉い人は忙しいんだろうね。
わかるけど、若干の、こう、頭の上を飛び交っているカンジが、ね……
出世したいの?
しなきゃなしなきゃならんのでしょ?
そっか……そうだな……
まあ、ー歩ー歩じゃね?成長途上の若人が大人に頼ることは恥ずかしくはないでしょ。
まあそれは正論なんだけどもさ。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22581%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
お!お前ら、まだいたか!間に合った間に合った、間ー髪だったなあ!
クロカ様、シロー様。ご挨拶しにきました。
ペルマナたちは行かないの?
はい。私たちは、アビス様とー緒に、この島で待機いたします。
確定!ってなったら、そこへ突っ込む係、いわゆるゴヅメゴヅメ。
そっスか。
心細い?
たぶん平気っス。
うんうん、いいね。それはいい『たぶん』の使い方だ、正しいね。
ほら、ジャーキー持ってきな。
ジャーキー?
師匠がいつもくわえてるヤツですな。
これ実は、魔法のジャーキー。危ない!って思ったら、ガリっとやりな。
そしたら俺がピューンて飛んでくから!ビラウとペルマナ連れてさ!
多彩な技をお持ちですなあ。
仮にも俺、大精霊だからね!まあお前らを愚展するみたいな形でもあるけど、許して!
やっぱ可愛いのよお前ら!愛弟子だもんね!ぎゃははは!
はあ。喜んどきます。
おっけおっけ、そのテンション!精霊としちゃあそのフラットさが心地良かったりもしてね!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22171%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
……敵も。
ん?
師匠の弟子、なんスよね。
……元、ね。
教えちゃくれんスか?師匠的にはキツイかもだけど、情報増えるとありがたいっス。
……だよね。わかる。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22394%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
あいつは……サニオは、いわゆる『天才』だった。
そんな言葉嫌いなのよ。人間、向き不向きはあれど才能なんて概念は無し。
それが俺の信条だったんだけど……そんな俺に、その言葉を使わせるくらいにね……
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%2250%22%20height%3D%2250%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
…………
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%2250%22%20height%3D%2250%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
…………
何度も聞いてるよな。この組織は、昔々のあるとき、本拠地をココに移したって。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22616%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
それを主導したのが、まあ、すごい人だったらしい。俺も寝てたから見てはいないんだけど。
島の周囲の雲海って、元々あった自然を、さらに魔術で強化してあんのよ。ひらたく言えば、人払いの結界を重ねてあんの。
そんなことをしたすンごい長……文献にはちょろっと残ってんのね。
その人の再来かっつーくらい、とんでもなく優秀だったんだ。
ーを聞いて十を知るっての?基礎を教わっただけで、禁術クラスの魔術を放ったり。
古文書の薄~いヒントから、<禁忌>の再現とかもしてのけた。
それに、何より……知識欲が、パンパなかった。
それは大事なんだ。向上心と似てるから。でもさ。
サニオは……天才であるが故に、人の痛みとか、苦労とか、そういうものを理解できなかった。
あいつの思想は高尚すぎた。他者と協力する必要がなかったせいで。『ー人』で突き詰めることを何より好んでいた。
そして……そのときいた、もうー人の俺の弟子。イズネとー緒に、島を出た。十年くらい前になるかな。
何かを言い残したわけでもなかったんだよ。
だから俺は、ただ個人の研究の場を求めて、出て行ったんだと……
……そう、思い込もうとしていた。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%2250%22%20height%3D%2250%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
…………
こないだ、ちょろっと話したんだ。
え?会ったんですか?
いいや。術でね。そのとき、思い知らされた。
サニオは何かしらの理由で、アテル・ラナを憎んでいる。
どうして?
胸に手を当てて考えろって。俺には……わからんかった。
…………
で、どうやらイズネとも、まだー緒にいるらしくて。
その人は?
……優しい女の子。ただ、生まれつき、付き合ってる病気があってね。
外の世界が見たくて、サニオについていったんだと思ってたけど。
……いまとなっちゃ、それも、俺の思い込みかもなあ……
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%2250%22%20height%3D%2250%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
…………
……すんません。
おっとお!?いいのいいの、シメっぽい顔すんなって!敵の情報、重要だし!
でも悪いな!強いってことしかわかんなかったよな!
そんなの聞くまでもなかったってな!ぎゃははは……!
……見つけたら、ジャーキー、噛むッス。
おう。頼むわ。
<――>
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22531%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
……アピス様は、言うべきかどうか悩まれていたと思う。
だが、少し調べれば、わかることでもある。この島にいた者なのだから。
だから、他の者の口からより、自分で言ったのだと思う。
うん。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22557%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
……シロー様。くれぐれも、気をつけてくださいね……?
わかってるさ。
師匠は俺たちを……頼りにしてるんだ。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22237%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
――応えなくちゃな、クロカ。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22256%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
ああ。同じ師を仰いだ者同士――
決着は、ウチらの手で――
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story15 乱入
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22626%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
セレナさん。あらためて、同じチームとして、よろしくお願いしますね♪
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22531%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
こちらこそ。三人は、そっちの彼女とも知り合いなの?
ええ。メアよ。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22104%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
…………
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22599%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
――どうして私だけ別チームなんですか?
最善だと判断した。
感知能力的なところ?
それだけではない。メア。
はい。
お前にはお前の良さがある。
珍しいですね。
茶化すな。退魔士でなくとも、お前には様々な経験がある。
それを分け合うことも、今後は視野に入れてみろ――
メア?どうしたの?
え?あ、ううん。なんでもないわ。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22549%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
繰り返しになるけど、元退魔士のメアよ。よろしく。
よろしく。早速だけど、戦同時の連携について――
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22681%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
邪魔するでぇ。
あっ!アンタは、こないだのおっさん!
イツァークじゃ。コイツは相棒のセダン。よろしゅうのう。
イツァークさんも、私たちのチームに?
今回は間に合ってのう。飛び入りで参加させてもらうことになったんじゃ。
かなり使うみたいね。頼りにしてる。私はメアよ。
鉄砲玉とか言ってたけど、和を乱すことはしないでよ。戦場では命取りになるから。
……誰のことを言うとるんじゃか。
え?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22733%22%20height%3D%22173%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
セレナじゃな?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22221%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
ええ。どこかで会ったことが?
直接は、ない。
じゃあ、ネロの知り合い?そういえば、ネロとヴァイス、遅いわね。間に合わないかな。
…………
<――>
……なに、あれ?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22584%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
本当に初対面なの?
あんな濃いキャラ、会ってたら忘れないわよ。
それもそうよね。まあいいわ。時間はあるもの。あとでまた話せばいいわ。
楽観的ね、あなたって。
そんなつもりはないわ。ただ……
大事なことに限って言わなかったり、はぐらかしたり。
そういう人も、結構いるから。
へえ……メアのお仲間の話?
先輩たちの話。
いい先輩に恵まれたのね。
そうね……出会いには多少、恵まれたのかもしれない。ねえ、セレナ?
なあに?
あなたのソウル、ちょっと逸ってるみたいに思えるんだけど?
そんなことがわかるの?特殊能力?
そんなところ。力みすぎはよくないわよ?
……時と場合によるわ。あたしは、確かなー歩を――
――誰もが認めるー歩を、踏み出さなきゃいけないから。
そうして?
……託されたのよ、ある人に。
その人は……?
…………
……もしその人なら、こう言うんじゃない?『気負いと覚悟は別だ』って。
……無責任なことを言わないで。
だって、わからないから。その人のことも、あなたとの関係も。
だから私は、今この瞬間、あなたに必要そうなことを言う。それしかできないじゃない?
……ふぅ……
そうね、ありがと。気に留めておくわ。
お~い、クロカとシローも来たわよ~。そろそろ出発だって~。
はーい。……ねえ、メア。あなたって、案外普通の子ね。
そんなこと言われたの初めてだわ。いい意味?
もちろん。頼りにさせてもらうわ。
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story16 重たい口を
<アイリス、キャトラ、クロカ、シロー、セレナ、メア、主人公と、イツァークは――>
<用意された飛行艇に乗り込み、ドミティア島を出発した>
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22603%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
うぉぉぉ……!空トンドル……!
すげー、きもちいー!
アラアンタたち、おでかけは初めて?
実はそうで。案外蝶よ花よと、大切に育成されてたから。
温室育ちってヤツね。
まあその分、みっちり修行したんでバトルの方に不安はないけど。
昔ー回、外から来た敵とも戦ったことあるし。
島の外から?何者が?
ナーペル……でしたかね。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22290%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
……会ったことあるけど、結構な相手よ。
そうね、中ボスくらいかしら。
(キャトラ……!?)
いつ会ったの?
おさなき頃に。
無事でよかったですね……!
無我夢中でしりぞけた、ってカンジでした。あと、ウチらに敬語はいらないっスよ。
こっちからも、次第に砕けちゃうかもしれないんで……
ふふ♪わかったわ♪
……こっちはこれでいいとして……
あっちは……
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22655%22%20height%3D%22124%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
…………
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22769%22%20height%3D%22133%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
…………
……なに?
…………
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22604%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
言いたいことがあるならどうぞ?隣で呼吸ばかり聞かされてもね。
……ワシャあ、アホじゃ。
ふーん。
じゃから、ーから話すしか方法が思い浮かばん。
夜までには終えて。甲板は体が冷えるし。
…………
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22656%22%20height%3D%22136%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
五年前のことじゃ。ワシはある任務で、タイカンの島へ行った。
!!……五年前……
基本、アテル・ラナの人間は目立ってはならんのじゃが、ワシは小綱工は苦手でのう。
ゴロツキ同然の軍隊相手に喧嘩しまくっとったら、すぐに、あの男の目にとまった。
ケンセイじゃ。
…………
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22302%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
はじめは好かんかった。あんだけデカイ島を治めるには、ヒョロすぎる男じゃと。
じゃが、ケンセイは、誰よりも本気で、島のことを、人々のことを考えとった。
にしては、甘すぎる。ワシは何度か、面と向かって言うてやった。
お前のその優しさが、いずれ自分の首を絞めることになるじゃろう、と……
そんなことにはならん。そう言うてあいつは笑った。
…………
当然じゃ。あいつは覇王。ワシはただの鉄砲玉。
ワシの言うことなんぞ、本気にする方がどうかしとるんじゃ。
…………
何度か酒を酌み交わしただけ。付き合い自体は短いもんじゃ。
じゃが、あいっとワシには――言葉にはできん、絆が生まれた。少なくともワシは、そう思うとった。
…………
……結局、あいつは、この世を去った……
ワシが……!あの戦に、駆けつけることができておれば……!
そんなことにはさせんかったっ!
……それで、あたしのことを。
…………
ケンセイの死の、直接的な原因は、あたしよ。
……責めていいわ。
殴りなさい。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22690%22%20height%3D%22317%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
……おなごじゃからと、ワシが躊躇する思うたら大間違いじゃぞ。あぁ!?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22242%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
わかってる。それを期待するほど安い覚悟じゃない。
――さあ!
…………
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22386%22%20height%3D%2270%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
……貴様のせいで、ケンセイはッ!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%2273%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
!!
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story17 プロ同士なら
<――飛行艇内ラウンジ――>
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22609%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
甲板で、なにかあったの?
なして?
だって……
…………
…………
……空気悪くない?
……そうね。
でもごめん、ノーコメントだわ。当事者同士の問題だもの。
私は無関係じゃないわ。ー緒に戦うんだから。ねえ、あなたたち。
なにがあったかは知らないけど、連携の打ち合わせをしましょう?
経験の少ない子もいるし。私たちが手本を見せなきゃ。
…………
いらんじゃろ。
え?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22618%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
後継者サマがおるんじゃ。ワシらが寝とっても勝手にやっつけてくれるじゃろ。
……言われるまでもないわ。
ちょっと。遊びじゃないのよ。
ワシとセダンは、これまでずっと二人だけでやってきたんじゃ。
戦力を最大化したいなら、ワシらには関わらんでくれ。
それがベストじゃい。
勝手なこと言わないで。
それともなんか?仲間のことは、命をかけてでも守ると言うたらええんか?
…………
それ自体は立派な宣言よ。だけど――
ワシャあ御免じゃ。本人もそんなこと求めちゃおらんじゃろ。
ええ。不要よ。
あなたたち!いい加減にして!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22700%22%20height%3D%22287%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
じゃかしいわ!戦となりゃあ体が勝手に動く!それでええじゃろが!
そもそもワシはアホなんじゃ!作戦のサの字すら覚えちゃおられんわい!
どこへ行くのよ!
見張りじゃ!いつまでも無人にしとけんじゃろが!
…………
…………
メアさん……
……思い出すわ。
え?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22589%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
退魔士も、仲間とは極力関わりをもたず、単独行動が主だった……
…………
それに慣れているから。不都合はないんだけど。
……いいんですか?
うん。それにね、私もイツァークの言ってたことはわかるし。
戦闘になれば、勝手に体が勤いちゃう。
自然と連携しちゃうものよ。プロ同士に、好き嫌いなんか関係ないわ。
……ええ、そうですよね。
…………
……ふぅ。ねえ、セレナ?
なに?
ー緒にパフェでも食べない?
パフェ?
甘いものを食べると、ささくれだった気持ちもおさまってくるわよ。
……いいけど……パフェなんて、どこにあるの?
いつも携帯しているの♪
うそでしょ!?
ほら、元気でた。
うそなのね。
ううん。今日は二つ、カバンに入れてきてるわ。
……カバン大丈夫……?
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story18 即座の歓迎
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22634%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
着きましたね。さてさて……
まずは……
……まずは、何をすれば?経験豊富なキャトラ氏?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22411%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
空から町が見えたわ。そこへ向かいましょう。
情報収集なら酒場。定番よ。
チト古い定番な気もしますな。
まーね。手段ってのは進化していくものだもの。
でもアンタたちは初めてでしょ?やりもしないで新しい手は思いつかなくない?
うお……おっしゃる通り。
ホンマに猫なんすか?
ホンマに猫だわよん。
セレナ?
なに?
ほんとに大丈夫?
平気よ。……優しいのね。
ー緒に戦うんだもの。気にするわ。
そうね。ごめん。
乗り越えてるつもり。作戦行動に支障はないわ。
……本当に乗り越えてたら、そんな風に言うかしら。
え。
落ち着いたところへ行ったら、詳しく話すわね。
私も……失ったことがあるの。それまで信じていた、全てを。
吹っ切るのには、かなり時間がかかったわ。
そんな余裕、ないの。
そうね……いつだって、環境の変化はこっちの都合を待ってはくれない。
『何か』は急に訪れる。――今だって、ほら――!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22555%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
まさか、ビンゴ!?
……結論は早いわ。いわゆる並魔物よ!
並……あれが並か……
でも、甘くは見ないで。冒険家は、新人がー番命を落としているの……!
なるほどっ……!確かに、実戦は修行とは違う緊張感が……!
先輩……!ありがとうございます。背中は気にせず、全力でいきます!
それでいい――!?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22742%22%20height%3D%22793%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
おんどれああああ!!!道を開けんか、クサレボケ魔物が!
ワシを誰だと思うちょるんじゃあ!親玉に聞きに行って腰抜かせやダボがあっ!!!
突出しすぎよっ!!!
押して押して、押しまくるんじゃあ!!!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22567%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
……ベテランが命を落とすなら、あーゆーときじゃねーの?
噂には聞いてたけど、マジで突っ込むのかあの人……
――ちっ!
セレナ!?アンタまで!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22630%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
馬鹿じゃないの!?本当にー人で突っ込むなんて!
じゃかしい!ワシの勝手じゃあ!
ふざけないで!自殺行為よ!
こんな雑魚どもがなんじゃい!
甘く見た結果が、敗北につながることもある!
ご高説じゃのう!耳に入ってこらんわ!全滅させりゃええじゃろがい!
あーもー、なにやってるのよ……!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22582%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
仕方ないわ。援護するわよ!
はい!
next