【白猫】あったかシチューをつくろう! Story
開催期間:3/2 18:00 ~ 3/9 15:59
コヨミと一緒にあったかシチューの材料集めに出かけよう――!
目次
story1「今日のごはんは?」
見てみてねーね達!すごいでしょ!
あら、すごいわね。立派なシャケ。
寒い島にいったとき、親切なクマ獣人さんがくれたんです!
獣人っていうと人っぽい獣ね?
よーし、今日は特別に、コヨミちゃんの好きなものをつくりましょう。
わ一い、やった一!
キャンキャン!
じゃあ、クリームシチューがいいです!
いいわねえ。サーモン入りのクリームシチュー。
あら? ニンジンがないわ。
ヘレナさん、ジャガイモもありませんよ?
……あれ? 牛乳もないじゃない?
そもそも小麦粉がないわね……
クーン……
クリームシチュー……
♪
お使いに? そうねえ。近くの島で材料がそろうかも!
主人公にーに!私もいく!
♪
コヨミちゃん、クリームシチュー好きなのね?
ママの得意料理だったの。それに、タローも大好きだから。
キャン、キャウウン。
じゃ、さっそく行きましょう!
>「あっ、牛さんの匂いがするよ!」
story2「やさしいキツネ巫女」
……コヨミ、どう? アンタの鼻がたよりよ!
くんくん。こっちだよ!
キャン!
みんな見て、牧場よ。
ほんとだ。牛がいっぱいね。
<目の前に、大さな牛があらわれた!>
あら、立派な牛。
ワタシの牛乳がほしーのかい?
いまなら、しぼりたてが飲めちゃったりするよー。
……コリン! アンタね!
よくわかったねえ、猫やん。
その喋ったら台無しの変身、アンタしかいないでしょ。
コリンねーね! コリンねーねだ!!
ふぉう。コヨミかー。よしよし。タローも元気してたー?
コヨミちゃん、コリンさんと仲良しさんなのね。
コリンねーねは、いつもコヨミたちを助けてくれるの!
キャウーン!
コリンさん、この牧場で牛乳は売ってますか?
売ってるは売ってるけど……ちょいと問題がねえ。
問題?
………………
…………
………
つ、つかれた……なんなのよこの島の牛は!
興奮しないと牛乳が出ないとは、おそれいったねえ?
アンタの変身でも動じないなんて、手ごわい牛だったわ。
夕口ーちゃんの吠え声に興奮してくれて、よかったわね。
えらかったねえ、タロー!
次はジャガイモね。
こっちの方からジャガイモのにおいがするよ!あれ?
……ここから匂いが?ここって……
洞窟……よね?
story3 「宇宙時代の野菜」
見たところ普通のジャガイモね。お値段も安かったし。
なんでよ!なんで洞窟の奥でジャガイモを栽培してるのよ!
あー、思い出したー。
何を?
この島、グルメな大金持ちが変わった製法で食材を作ってるって有名なんだった。
はあ、よりによってそんな島で食材探しなんてねえ。
こちらアンドリュー。管制塔、応答せよ! なに!? 油でいためろ? スティックサラダではだめなのか!?
キャン?
くんくん。ニンジンのにおいがするよ!
聞いてみましょう。あの、このあたりでニンジンは……
ニンジンだって?君たちニンジンを探しているのかい?
そうだけど……
君たちもニンジンのすばらしさに気づいてしまったようだね!
ニンジンのカロリーと僕の技術があれば、音速の壁も超えられる!
あの形はまさにロケットそのもの!ニンジンこそ宇宙時代の野菜なんだよ!
アンタ、独特なアプローチね。
君たちはニンジンをどうするんだい!大気圏を突破シチューにするのかい!?
シチューにするの!
シチュー!!シチューか!ボルシチかい!ビーフストロガノフかい!
クリームシチューだよ!
クリーム! クリーム来た!! ニンジンがいちばん映えるのはやっぱりクリームシチューだね!
きみたちのニンジン愛には感動したよ! ぜひ私の栽培したニンジンをもっていってくれたまえ!
ありがとうございます!
気前がいいわね!
ニンジンはラボに貯蔵してある。ほら、ここからでも見えるだろう?
キャンキャン!
山頂じゃないの! まさかあそこまで登るの!?
さあ、ニンジン目指してゴー!
story4「シナプスの発光」
ニンジンさん、ぶーん!ぶーんぶーん!!
キャンキャン!!キャンキャン!!
わーい、ニンジンロケットだー!
そのニンジンは飛ばないわ。……飛ばないわよね?
飛んだらもったいないわ。いいニンジンだもの。
とにかくこれで野菜は全部ね?
くんくん……あっ!! マッシュルームのにおい!
あっ、こら、どこに行くの!?
ママのシチューには、マッシュルームが入ってたの!
こら、待ちなさいったら!
<……森の中を見渡すと、一面にキノコが生えている……>
むほォ~きたわぁーー!!
……な、なに!?
脳のシナプスがあああ!! かつてない勢いで発光してるわぁ!!
<カティアは、怪しい色のキノコを貪り食っている……>
私の脳細胞がっ!!あらたな時代をッ!!切り開いちゃうカンジー!
キャトラねーね。あの人何してるの?
あれは見ちゃダメ。それよりどう?
キャン、キャン……
あっちから、マッシュルームのにおいがするの。
まー、アンタの鼻を信じるわ?
うひゃおらー!!!
story5「歌舞伎役者の矜持(きょうじ)」
……おかしいわね。後は小麦粉だけっていうのに……
どこにも、売ってないねえ。マッシュルームはあったのになあ。
キャン……
カーッ、あの女、えげつねえことをしやがるなあ。
すみません。どこかに小麦粉を売ってるところはありませんか?
おうアンタら、小麦粉なら、もうどこにも売ってねぇぜ?
なんでよ!
このあたりの島を治めるやつが、残らず買い上げたって噂だ。
ええっ!?
どうしてそんなことを……
小麦の値段を吊り上げようとしているのよ。
どうして値段が上がるんですか?
小麦が足りなくなると、高ぇ値段を出してでも買いてぇ人が増えるよな?
そうねえ。パンが焼けなくなるもの。
売る方も、いままでどおり稼ぐためにや、小麦の値段を上げるしかねえ。
だーが、小麦の値段が高くなったらどうなる?
キャン……?
小麦が買えなくなっちゃう。
その国以外ではな。
戦わずして勝とうってワケね……
武器を使わない戦争さ。こういう戦争は、並の戦争よりタチが悪い。
兵士よりも先に、弱ぇもんが倒れる。だからえげつねぇのさ。
その人は、悪い人なんですか?
国を栄えさせるために、必死なんだろうよ……いちがいに悪とはいえんさ。
小麦粉どころじゃないわねえ……
……戦争。パパとママは……戦争で……
悲しい顔をしなさんな。お前ら、波止場のほうまで来れるか?
アンタ……?
ささやかな抵抗ってエ奴よ。そら、行くぞ?
最終話 みんなでいただきます!
<波止場には、小さな船が止まっている。>
こいつは俺の船だ。ほれ、こいつをもってきな。
小麦粉だ!ありがとうございます!
よかったね、コヨミちゃん!
クロー、あんたって何もの?
俺はただの歌舞伎役者よ。
気が向いたら舞台を見に来な。
……いい友達が増えたねえ。ね一ねもこれで安心だぁ。
そうなんだよ。みんなとってもいい人たち!
キャンキャンッ!!
これで、ようやくシチューができるわね。
待ちくたびれてすでにお腹ペコペコよ。
主人公にーに、ありがとう!
…………
……
「……ヘレナさんのシチュー、おいしかったねぇ。」
「クーン、クーン……」
「タローもおいしかった?」
<コヨミは、タローを抱きしめた……>
「キャン、キャン。」
「私も……ママのシチュー思い出しちゃった。」
「クーン……」
「……ありがとう。タロー。私、がんばるよ。
私はタローのお姉ちゃんだもんね!」