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雪国の小さな狼 コヨミ・ホーリィ cv.諸星すみれ 狼の半獣族の少女。 弟のタローと共に、旅を続けている。 |
2015/02/25 |
メインストーリー
思い出1
はじめまして。わたしはコヨミです。この子はタローっていいます!
よろしくね。コヨミちゃん。
コヨミちゃんとタローちゃん、半獣さんなんですね。
獣から、人間ぽい格好に変身する人たちね。
はい、コヨミは狼なんだよぉ!
かわいい狼さんね。
(わんわんかと思ったわ)
わたしたち、<雪のルーン>を探しているんです。
この島にありませんか?
雪のルーン?
ごめんなさい。この島にはないと思うわ。
そうなんですか……
キャン……
アンタたち、二人っきりでルーンを探してるの?
はい。でもコヨミは狼だから、へちゃらです!
困ったら言いなさいよ?
ありがとうございます!
お弁当もった?ハンカチは?
は、はい、大丈夫……だよね、タロー?
キャン!
キャトラがおせっかいおばさんになってる……
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思い出2
いくよー、タロー!
キャン!
<タローは、コヨミの投げた棒をとってきた。>
キャンキャン!
よしよし。
完全にわんこね。
キャトラねーね。コヨミたちは狼だよぅ。がるるー。
おお怖い怖い。
主人公にーにもやってみる?
<主人公は、棒を投げた。>
キャン!
<……コヨミが棒をくわえて戻ってきた……>
キャーン。
わっ、間違えちゃった!……むにゃー。
はい、ぎゅー。
ねーねは優しいね。
キャンキャン!
ねーね。コヨミはやっぱり狼っぽくないかな?
まだ子供なんだからしょうがないでしょ。
コヨミ、ママみたいにかっこよくなりたい!
キャウン!
タローもパパみたいになりたいもんね!
この子はまだ人間化できないわけ?
タローはまだちっちゃいからね。コヨミもちっちゃいころはずっと狼だったよ?
狼のときも楽しかったけど、でもコヨミ、ママみたいになりたいなって思って……
ママの真似をしていたら、いつのまにか人間の姿になってたの。
ちなみにお母さんってワイルド系?
がおーってするの!怒ったらすっごく怖いんだよ。
(コヨミが、がおーってしてもかわいいだけだわね……)
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思い出3
これがアンタたちの探してる<雪のルーン>?
そうだよ、キャトラねーね。
きれいなルーンね。
……アンタたち、どうしてこのルーンを?
コヨミのパパとママ、大けがをして人間の姿になれなくなっちゃったの。
親御さんも半獣だっけ?
パパもママも半獣。ふだんは人の姿をしてたの。
それが、人の姿になれなくなっちゃったのね。
この<雪のルーン>は、狼の半獣に力をくれるんだ。
だから、もっと<雪のルーン>があれば、オパパとママはまだ人間の姿になれると思うの。
コヨミちゃんのご両親はどこにいるの?
今は北の島にいるの。氷に覆われた、とても寒い島。
パパとママは、その島で暮らしているの。
その島に人間は……
住めないの。そういう島じゃないと、パパトママは暮らせないもの。
狼になってるんじゃねえ……
だから、コヨミちゃんは雪のルーンを……
ありがとう、キャトラねーね。アイリスねーね、主人公にーに。
でも大丈夫だよ。だってコヨミは狼だもん!
キャンキャン!
ねえ、主人公……
こーいうことに黙ってられるアンタじゃないもんねえ。
そうね。じゃあさっそく探しに行きましょ。
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思い出4
……はあ、まやダメだったね。
ヨコミとタローは……もうパパとママに……
キュン……
気を落とさないで。きっとすぐに必要な分が集まるわ。
キャンキャン!!
そうだね。落ち込んじゃダメだね。がんばろう!
キャトラねーね。私たち、また行ってくるよ。
キャン!
……ちょっと待って、二人とも。
なぁに、キャトラねーね?
【ヘレナ】
ねえ、コヨミちゃん?酒場にこんなものが届いたんだけど……
……これ、<雪のルーン>!?
……小包に狐さんの絵がかいてあるけどコヨミちゃんの知り合い?
はい……!とっても大事な、お姉さんです!
ここにも頑張った人がいるのよ?
はい、コヨミちゃん、これを。
これしか見つからなかったけどとっておいて。
主人公が頑張ったんだよ?
ありがとう……!にーに、ねーね……!
はやく家族一緒に暮らせるといいわね!
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思い出5
……コヨミ、タロー……気を落としちゃ、ダメよ……
キャン……
そんな……
うっ……うっ……ううっ……
あれだけ雪のルーンがあったのに、ダメなんて……
パパとママがね、コヨミとタローをペロペロしてくれたの。
クー、クー……
まだコヨミとタローのこと、覚えていてくれたの。
せっかく、みんなが助けてくれたのに……
コヨミちゃん……!
コヨミとタローは、もうパパとママと一緒に暮らせないのかな?
そんなことないわ。わたしたちも手伝うから、ね?
……でも、雪のルーンはこのあたりの島には……
主人公……
とにかくもう一度考えましょ。いい考えが浮かぶかも。
……コヨミちゃん。
キャン、キャン……
ありがとう、タロー。……もっとしっかりしなきゃね。
コヨミは、お姉ちゃんだもの!
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思い出6
わあ、この光はなあに?
とってもきれいで、あったかい……
キャンキャン!
わあ! 雪のルーンが光ってるよ?
……雪のルーンが、何かを伝えようとしてる……!
……! 雪のルーンから、声が聞こえる!
「……おー、コヨミか?やっと狼語がわかるようになったんだな。
っつーか、いつ戻ってきたんだ?」
「バカだねアンタ。きっと<雪のルーン>が声を伝えてくれてんのよ。」
「あっ、そーいうことね。」
パパ……ママ……!
キャンッ! キャンキャン!!
「すまねーなぁコヨミ、俺らは人間にはもどれそーにねェ。
でもお前は半獣だ。狼として俺らと一緒に生きてくのは、無理がある。
「パパとママもコヨミと一緒に暮らしたいわ。二人のことが心配。
でも半獣には、人の部分がある。人の生き方を、選ぶこともできる。
私たちは、コヨミとタローに自分で選んでほしいの。」
自分で……
「さみしい時は……いつでも帰ってきなさい。
でも今の二人には、もう一つ帰る場所ができたんじゃないの?」
帰る、場所……!
「じゃあ……コヨミ、タロー、元気でな。」
パパ……!
「愛してるわ、コヨミ、タロー」
ママ……
<ルーンの光は消えた。>
……ありがとう、ありがとう、みんな……
<アイリスは、コヨミを抱きしめた。>
キャトラねーね。アイリスねーね。主人公にーに。
コヨミ、頑張るよ。タローと一緒に。
キャンキャン!
コヨミとタローは、みんなのことが大好きだよ!

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その他