【白猫】ダグラス・思い出
ダグラス・ウィンゲート CV:八代拓 魔力を操る剣技に長けた青年。 気さくで、やや世話焼きなところがある。 | ||
2014/10/24 |
メインストーリー
思い出1
よっ。世話になりに来たぜ。
こんにちは、ダグラスさん! 飛行島へようこそ!
歓迎するわよ~♪
どうも、っと! 来たからにゃ、存分に活躍させてもらうぜ。
しっかし、ホントすげえな、これ。
島ごと空を飛んでるなんてよ。飛行艇の比じゃないぜ。
ふっふ~ん。でっしょお~?
今や、全世界の冒険家たちのあこがれの的よ!
そこまでじゃないと思うけど……
でも、いろんな人が来てくれるのは、本当ね。
らしいな。ちょいと見て回ったが、
まあ、変わったヤツの多いこと、多いこと……
特に、あのライオンのおっさん。あの人とは気が合いそうだ。
あら、バロンのこと? アンタも鍛冶とか好きなの?
いや。あのタテガミは、手入れが大変そうだと思ってさ。
共感できるぜ……
ああ……ダグラスさんも、髪の毛、長いですもんね。
そーなんだよ。しかも、クセっ毛だしさぁ。
も、とにかくハネんの。あちこち引っかかるし……
主人公くらいに短くすればいーじゃない。
そうしたいのはやまやまなんだが、
これが、切っても切っても、すーぐ伸びやがるんだよ……
それも、特異体質……ですか?
そ。しかもなんの得にもならん類の。
いっそ丸坊主にしてみたら~?
生えるまで時間かかるかもよ~。
やってみたけど、半日ともたなかった……
やったんだ。ていうか伸びるのマジで早っ!
思い出2
あぅ……どうしよう……
困っちゃったわねぇ~……
よ、ご一同。どうかしたか?
実は、おさいふを落としちゃって……
これじゃカニカマがもらえなくなっちゃうぅ~!
なるほど、そういうことね。
だったら、任せてもらおうか。
ダグラス、探してくれるの?
ああ。――よっ、と。
<ダグラスの左目が、わずかに光を放つ……>
ふむ……ふむふむ。ここだな。ほいっと。
<ダグラスは、迷いのない足取りで家屋と家屋の間に近づくと、無造作に財布をつまみあげた。>
ほら、アイリス。これだろ?
はい! ありがとうございます!
でも、どうやって……?
例の特異体質。長く持ってる物には本人のソウルが残留するんでね。
アイリスのソウルを探したのさ。
あ、そっか。ダグラス、ソウルとかそういうの、見えるんだっけ。
見えるっていうか……感じ取れる、っていうのが近いな。
すご~い! それで食べていけるわよ、アンタ!
実を言うと、一時期、失せ物探しの看板を出してたことはあったんだ。
そうなんですね。でも、やめちゃったんですか?
『失せ物の場所をピッタリ当てすぎて気持ち悪い』って
言われてさぁ……なんかヘコんで店たたんだ。
けっこーナイーブね、アンタ……
思い出3
ねえ、ダグラス。
魔剣士って名乗ってるけどさ、それって、どういう剣士なの?
ん~……勝手に名乗ってるだけだから、あくまでオレの定義だけど……
己の魔力を剣に宿し、摩訶不思議な剣技を放つ! ……系?
自分でもよくわかってないっぽいじゃん……
いや、冒険家になるにあたって、
『こういうことできますよ~』ってハクがないと仕事が来づらくってさ。
それで魔剣士って言ってるわけ。
……自分で名乗ると、ちょっとハズいんだけどな。
魔力を使った剣技……ってことは、
バスター・ブレードを使える人も魔剣士ってことになります?
え? あ、うん……まあ、そうだな。
メガなんちゃらブレードとかも?
ええっと……そうっちゃそうだな。
じゃあ、魔剣士な人って、意外と多いんですね。
ていうか、だいたいの剣士がそういう技、使えるんじゃないの?
う。
ダメよダグラス、
もっと魔剣士のアピールになること言わないと、仕事が来なくなっちゃうわ!
魔力を使った剣技を得意とするほか失せ物探しに長けております……
剣士の仕事じゃないし。
評判いいんだよ。
この島の連中にもちょくちょく探し物を頼まれてさ。
剣士としての評判を上げなよ……
オレとしちゃ、頼ってもらえるならなんでもいいかな。
ほら。<できちまう>以上、やらないわけにゃいかないからさ。
この島なら、何やったってそんなに気味悪がられることもないしな……
思い出4
あ~、つっかれた~。
お疲れ様です、ダグラスさん。お茶、淹れますね!
サンクス、アイリス。助かるよ。
この島に来てから、アンタ、ホント働いてるわよね~。
だろ? 魔剣士ダグラス、大活躍! ってな!
特に、失せ物探しでね。
しょうがねえだろ。頼まれるんだから。
ていうかみんな、物なくしすぎ。
変わった人が多いですから……
頼ってくれるのはうれしいけど、もうちょっと整理整頓をだな……
――ぐぅっ!?
<突然、ダグラスが口元を押さえ、膝を着いて苦しみもだえる……!>
ダグラスさん!? どうしたんですか!?
くっ、う――ちと、最近サボりすぎたかな……
サボりすぎ、って……
むしろ働きすぎなくらいなんじゃない?
それで疲れたんじゃないの?
あ――ああ、そうだな……
そろそろ、どっかの島に補給に降りるはずだよな?
ちょいと気晴らしでもしてくるわ。
<よろめきながら、ダグラスは立ち去っていく……>
ダグラス、だいじょうぶかしら……
…………
思い出5
聞いたわよ、ダグラス! 暴れ魔獣を退治したんですって?
この前に降りた島、今はその話題で持ちきりらしいですよ。
気晴らしに行くとか言って、大物を退治してくるなんてね~。
さっすが魔剣士! やるじゃ~ん!
はは……まあな。
オレも、失せ物探しばっかやってるわけじゃないってこと。
でも、謝礼金も受け取らず、感謝のパーティにも出なかったそうじゃない。
なんでなの?
いや、まあ、それは……
ほら、こんな髪してるしさ。あんまり、そういうのはな……
気にしすぎよ~。
確かにフォーマルなカンジじゃないけど、意外とそれくらいの方が――
……ダグラスさん。
ひょっとして……魔獣の瘴気を、吸い取ってきたんですか?
へ?
…………
魔獣を退治して戻ってきたあと……
ダグラスさんの身体から、魔の瘴気を強く感じたんです。
ひょっとして――ダグラスさんは……
……その通りさ、アイリス。
オレは……瘴気を吸うために、魔獣を退治してきたんだ。
そうしないと生きられないんでね。
生きられない……? ど、どういうこと?
例の、特異体質、な……
ガキの頃、ちょいとそれで、悪い大人に目ェつけられたんだ。
そいつは、オレの体質を利用して、いろんな魔法実験を行った……
その副作用がひどくってさ。
髪や目はこんなになるわ、瘴気を食わなきゃ生きていけない身体になるわ……
失せ物探しなんかもさ。ホントはここまで探せる力はなかったんだ。
ただ、今は……<見えすぎる>くらいに見えちまうようになった。
ダグラスさん……
最初はみんな、おまえすげえよ、って言ってくれるけどさ……
――だんだん、気味悪がって近寄らなくなる。
だから……パーティ、出なかったの?
何がきっかけで、オレの体質がバレるかわからねえからな。
オレは、気味悪がられるくらい、とうに慣れてるからいいけどよ……
そういうの……相手もさ、いい気分しねえだろ。
アンタ……
だから、まあ、いいのさ。
ひっそりとでも、みんなの役に立つことが<できる>なら……
それで、な……
思い出6
うわっ――!?な……なんだ!?
ひ――光?すげえ……こんな――輝いて……っ!
……な、なんだよ? 主人公?
お、おい、引っ張るなって!どこ連れて行こうって――
……!
<ダグラスが、驚きに目を見張る。
タウンの広場に、みなが集まり、着々と準備を進めていた。
誰かの活躍を盛大に祝い、たたえるための――パーティの準備を。>
そんなことだろーと思ったのよ。こーのひねくれ者めー。
キャトラ……
みんな、いつもダグラスさんにいろいろお世話になってるから――
ありがとうのパーティをしたい、って。そういうことなんです。
アイリス――
心おきなく祝われなさい、ダグラス!
アンタのこと気味悪がる連中なんていやしないんだから――
変わり者だらけの、この島にはね!
キャトラが言うと説得力あるよね。
ってぇ! ちょっとアイリス! それ聞き捨てならなぁ~いっ!
なんか……なんて言っていいか、わかんねえけど――
オレ……、この島に来て、ホント、よかったよ……
はは――なっさけねえ……いざ祝われるとなると、足が震えて来るぜ……
でも、それじゃだめなんだよな。
気味悪がられるとか……そういうのすっ飛ばして、すげえって思われるくらいにならなきゃいけないんだ。
今は無理でも……せめて、百年後には、そうならねえとな……
ん?なんだ?ああ、言ってなかったっけか。オレ、寿命もやたら延びてんだよ。
だから――、へへ、ちぃっと、時間かけて、ゆっくりチャレンジしてみるさ……
ほ~ら、ダグラス! 準備できたってさ~!
みんな、待ってますよ!
ああ……
みんな――今、行くぜ!!
泥まみれの獅子 ダグラス・ウィンゲート
その他
Brave The Lion Story
バトルプレリュード Story