【白猫】ダクラス(ダグラス4版)・思い出
2019/08/30
Brave The Lion 4 Story
ダグラス・ウィンゲート cv. 其のタテガミを失えども心は死なず。 獅子は己が運命を切り開く。 |
思い出1
ダグラス!?
よお、主人公、キャトラ、アイリス、調子はどうだ?
それはこっちのセリフよ!!
ダグラスさん、体調は大丈夫なんですか?
心配かけちまったみたいたな。最近、体の調子がいいからさ、こうして飛行島に来てみたんだ。
無理しちゃダメよ。
そんなシケた顔するなよ。いつもぎにゃぎにゃ叫んでるほうがキャトラらしいぜ?
ぎにゃー……
……
それにしても、いい場所だよな。空気はうまいし、景色は最高だしよ。
なんだかんだ言って、まだ見たことない場所もあるしな。
♪
そうだね。ダグラスさんと一緒に飛行島を見て回るのもいいかもね。
おっ! そいつはいいな。ヘレナやバロンにも会いたいぜ。
そうと決まれば、飛行島探索ツアーよ!
…………
……
ふぅ……食った食った。あいかわらずヘレナのパイは最高だな。
ありがとう、まだまだあるわよ。
まだ食いたいとこなんだが、今晩のために取っとくよ。
…………
……
どうだ?そのタテガミの手入れ、あいかわらず大変か?
まあな。お前さんはさっぱりしたな。
最近、伸びなくなっちまってな。頭が軽くて軽くて、バランス取りづらいくらいだよ。
やっぱり周りきれなかったな。
そうね。でも、アンタが元気そうでよかったわ。
だから周りの連中が騒ぎすぎなんだよ。たしかにオズマの手伝いはもうできないが、今だって充分<できちまう>んだぜ?
安心したわ、本当に。
飛行島はまだまだ広いんだから、また遊びに来なさいな!
お待ちしてます。
ああ、また来るよ。おまえらもオレの家に遊びに来てくれよ。最近、陶芸にハマっててな、オレの作品、見せてやるからよ。
story2
…………
おい、幹事!飲み物も揃った。最初の挨拶をするのだ!
スッ……
気配を消しても無駄だ!
見知った連中だけなのに人見知り発動するなよ。
……すまない。人に注目されるのも苦手で、だが、がんばろうと思う。
今日はお集まりいただいて、ありがとうございます。
長いな、酒がぬるくなる。
この度、ダグラスが我々、レディ・キラーを脱退することになりました。
しれっと続けやがったな。けっこう心臓強くなってるんじゃないのか?
同じ目的を持ち。ともに助け合いながら戦い続けてきました。ダグラスと一緒に戦えなくなるのは非常に寂しくはありますが……
っ!?
グレイヴ!挨拶を取られたぞ!!
――とはいえ、長々と私が語るより、歓談のなか、思い出話に花を咲かせるべきでしょう。
かんぱーい!!
結局、全部シュガーさんに持っていかれましたね。
生まれも育ちも泥棒稼業。挨拶とタイミングを盗むことくらい朝飯前でございますれば。
……次はうまくやってみせる。
その意気だ、グレイヴ!
それにしても、野郎だけの宴会ってのも、花がないな。女性陣、誘わなかったのか?
男だけで飲みたい日もあるだろう。グレイヴもいるしな。
すまん、グレイヴはまだカティア以外、そんなに心を開けていない。
……そんなことはない。……と、思う。
じゃあ、メアとかセラと仕事以外の話、したことあるのかよ?
人見知りは必要なこと以外、話さない。だから、人見知りなんだ。
お前、そんなんじゃあ、モテないぜえ?
スッ……
目の前で気配、消しやがった。
そんなことより酒の肴になる話はないのか?
酒の肴ね~……そういえば、最近ジョニーがオレに反抗的で困ってるんだ。
いいな。そういう下世話な話が聞きたかった。
別に反抗してるわけじゃありませんよ。オズマ様の言うこと全てにうなずいてたら、皆さん、過労死で倒れますよ。
むしろ、皆さんには感謝し、敬ってほしいくらいです。
仕事の話はパスだ。もっと下世話な話をくれ。知能指数がさがる感じの。
じゃあ、一発芸でもするか?
私めは蕎麦が打てます。今から打ちまひょか?打たせてごらんなさい、おとっつあん……
おいおい、騒ぎになるのは勘弁だぜ。
…………
どうしたグレイヴ。
飲み会の時って話に混ざるの難しくないか?
……うむ、そうだな。私も得意ではない。
コテツ……
グレイヴ……
おまえら二人だけの世界に入ってんなよ!混ざれ、混ざれ!これからシュガーの武勇伝が聞けるぞ!
それは聞こう。
では、不肖、私めが吟じましょう。あれは私が十九の時……
…………
……
いや~、楽しかったな!
ああ、そうだな。久しぶりにくだらない話ができた。
…………
今までありがとよ、バイパー。
それは、こちらのセリフだ。お前には随分助けられた。
先輩に言うのもおかしいけど……あと、頼むな。
……ああ。
story3
ダグラスさーん!
おいおい、どうした?
お見舞いっすよ!クロエさんから山にいるって聞いたので。
あなた、陶芸、はじめたんだって?
ああ、そうだ。陶芸は土が命だからな、この山にはいい土があるんだよ。
運ぶのお手伝いします。
特別にボクの背中に乗ってもいいぞ。
いや、大丈夫だよ。最近は体調がいいから歩きてぇんだ。
そうね。本当に顔色は良さそう。
案心したよ。なんかすごく大変だって聞いてたから。
大げさなんだよ。そりゃあ戦うってなるとしんどいけど、日常生活送る分には問題ないんだぞ。
そうなんですね。よかった~……
こんなところで立ち話もなんだ。茶くらい出すから、家に寄ってけ。
ここでツボとか作ってるんですね……
なに、このお皿、がタガタしてる。
不安定な心をイメージしてみた。でも、そいつは食材を盛ると安定するんだぜ?
この脇に穴があるのはツボですか?
それは花瓶だ。生花用のやつだな。
……個性的な作品が多いみたいね。
なんだ、微妙な顔だな。そんなに変か?
ボクには人間の美意識はよくわかんないな。
そうだね。どれも使いにくそう。
えっ!?マジっすか?俺、すっげー、わかるんすけど?
すまぬ、弟よ、良さを説明してくれ。
なんつーか、深いんだよ。アートって感じで。
この皿とか、一見するとマジで食いにくそうですけど、そこに反骨心みたいなのが見えるって言いますか……
わかってくれるか!?その皿はさ、なんか偉そうな爺さんに売ってくれって言われたけど断ったんだよ。
いくらだったんですか?
百万ゴールドだ。
「「「「!?」」」」
よし!おまえにやるよ、ショウ。
マジっすか!?百万もするんですよ!?
もうおまえたちとは一緒に戦えないからな。オレだと思って使ってくれ。
……わかりました。ありがたく頂戴して、家宝にします!
おまえらもテキトーに持ってっていいぞ。
…………
……そうね。大切にするわ。
story
おっちゃん、なんか釣れてる?
いや、なんも。ていうか、オレはおっちゃんじゃねぇ!お兄さんだ。
えー、髪、白いもん。
白くたって若いやつはいるんだよ。
水切りしていい?
ダメに決まってんたろ。魚が逃げちまう。
なんだ、つまんねーの。なあなあ、釣りなんてやめて遊ぼうぜ、ダグラスー!
今日は釣りの気分なんだよ。おまえらはおまえらで遊んでな。
ノリわりーな!
もう俺たちの秘密基地に入れてやんねーし!
はいはい、好きにしな。
いこーぜ!
ほんと子供は元気だねえ……
お前も子供が好きなんだな。
子供はええのう。素直で元気じゃて。
ルーグ!? ユーリエも!?どうしたんだよ!?
私たちもいるわよ。
お久しぶりです。ダグラスさん。
具合は大丈夫なんですか?
こうして釣りしてんだ。体調はいいぜ。
そうなのか。一応、見舞いの品としてバナナを持ってきたが、不要だったか?
具合はいいが、もらっとくよ。サンキューな。
…………
どうした、ヨシュア。
本当に、もう戦えないんですか?こうして普通に生きるだけなら大丈夫なんだが、戦闘となるとな……
…………
どうした?
ひどいですよ、こんなの!ダグラスさんが、こんな目にあうなんて、そんなの絶対おかしいですよ!
……ありがとよ。オレの代わりに怒ってくれて。
…………
でも、オレはもう怒っちゃいないんだ。泣いても叫んでも、なんも変わらないからな。だからってヤケになってるわけじゃないぜ?
怒ったり泣いたりする時間が、もったいない。だったら笑ってるほうがいい。最後まで面白おかしく生きたほうが幸せだろ?
…………
すみません……
いや、おまえはそれでいいさ。おまえはおまえの思うとおりに進んでいけばいい。
ああ、そうだ!おまえにこれ、やろうと思ってたんだよ。
<ダグラスは木に立てかけていた愛用の件をつかんだ。>
まだおまえにはでかいかもしれないがもらってほしい。
……はい。
きっとおまえならオレよりうまく使えるようになるさ。
カティアとミレイユを守ってやれよ、ヨシュア。
はい!!
story5
こーんにちはー!!あそびにきたわよー!!
おう!キャトラか!あがれよ、待ってたぜ。
おじゃまします。
今日の料理はオレが釣った魚を姉ちゃんが調理してくれたんだぜ。
準備できてるから、食べていって。
本当においしそうね!!
***
はじめて会った時は大変だったわね。クロエがルエルに捕まっちゃったりして……
そうだな。まさか、あの時の縁がこうして繋がるとは思ってもなかった。
そうですね。
アンタ、失せ物探しはまだしてるの?
ああ、やってる。この島の中でだけだけどな。さすがに外の島にまで行くのはしんどくてな。
最近は専ら陶芸と釣りだな。春になったら山で山菜を採るつもりだ。
ぜひご一緒します。
おう、その季節になったら来てくれよ。
楽しみにしてるわ!
今夜は泊まってけ。部屋ならあるからさ。
…………
……
ああ、主人公か……おまえも眠れなかったのか?
<――おまえも?>
…………
おまえとは長いつきあいだよな。姉ちゃん以外だと、一番古いつきあいだ。
<…………>
だから、おまえにだけ言うよ。
やっぱり死ぬのは怖い。
<なんでもないような口調でポツリとこぼす。
月の光の下、ダグラスは穏やかな表情で夜空を見上げていた。>
強がっちゃいるが、やっぱり死ぬのは怖い。
夜になって一人になるとな、どうしようもなくなる……
死にたくねぇ……
<ダグラス……>
オレは死にたくねぇんだ……
思い出6
……この光、本当に温かいな。
だからって恐怖が消えるわけじゃないけどな……
<…………>
でもよ、最後までオレはオレらしくいたい。後輩たちに情けない顔は見せられない。
グレイヴは人見知りだけど、腕は確かだ。
ヨシュアやミレイユは、あの歳でしっかりしてる。このまま真っ直ぐ育ってくだろうな。
ショウは荒削りだが、あいつはいい男になるぜ。ケイはまっすぐだ。きっとみんなをひっぱっていける。
レイチェルにルエルも、あいつら二人なら、大抵のことはどうにかなるだろうな。
なあ、オレはあいつらに……
……おまえに託せたか?オレの生きてきた証を……
<――多くのものを受け取った。>
そうか……おまえが言うなら、もう心配することはないな。
オレは幸せだ。
だって、そうだろ?たくさんの仲間に恵まれて、後に託せる奴らがいて……
オレが生まれた意味はあったって胸を張って言える。
<――ダグラスと出会えてよかった。>
おまえらのおかげで、オレは最後まで強がれるよ。
弱いオレは、今日ここに置いてく。ただ、そんなオレのこともおまえだけは忘れないでくれ……
<――絶対に忘れない。>
ありがとうな、主人公。
<月明かりの下、獅子が立っていた。その気高く神々しい姿に――
――涙を流すことしかできなかった。>
覚醒絵・覚醒画像
勇敢なる獅子 ダグラス・ウィンゲート
その他