【白猫】ダージ・思い出
傭兵忍者 ダージ・ザ・レベルリーパー cv.武内駿輔 いつもムカついてるくせに怠け者の忍者。 その反面、仕事は完璧にこなす。 | ||
2015/06/26 |
思い出1
「いよっ、邪魔するぜぃ。」
どなたさま?
ダージっつうもんよ。まァいわゆる傭兵ってやつだ。
ヤバイ仕事は大抵お任せってもんよ。
ムカつくやつを刻みたいなら、手を貸してやるぜ?
ヤバい仕事ってのが気になるけど、戦力は多い方がいいわね。
よろしくお願いします。ダージさん。
ところでアンタ、両手に武器もってるけど、そんなんで戦えるの?
この俺がトーシローに見えんのか?このおしゃべりニャン公め。
マヌケ野郎のムカつく面を刻んでやるにゃー、コイツが一番なんだよ。なんかムカついてきたな。
怒りっぽい奴ね?
……ああ、マジでムカついてきた。
おめーら、なんかヤバい仕事知らねーか。今すぐ誰かを刻んでやらなきゃ、気が済まねえ!
なにこの人。
あーでも仕事すんの面倒くせえな……
ほへ?
契約書書いたり、報酬の交渉したり、依頼人の身辺調査したり、すげー面倒だよな……
傭兵ってそういうのあるのね?
契約とか、しっかりされてるんですね。
傭兵にもいろいろあるのよ。俺はどっちかっつーと専門職だからなぁ。
専門職?
なんか、忍び込んだりとかする系よ。
まあ俺、生まれは忍者だからな。おあつらえむきってやつだ。
忍者さんなんですね?
忍者むいてなさそうね、アンタ……すぐムカつくし怠け者だし。
そういわれるとムカついてきたな。でもめんどくせー。
怠けるかムカつくか、どっちかにしなさいよ!
思い出2
ニャン公、でっけえ雲だなあ。
そうねえ。
本当にでっけえ雲だ……なんだかムカついてきたぞ。
ところでアンタ、服が焦げてるけどどーしたのよ。
仕事でドジってよ。まー、替えがあるからいいけどな。
危ないお仕事なんですね。
ラクではあるけどな。ムカつくやつを刻むのは気が晴れるしよ。
アタシは楽でも焦げたくないわ。もっと堅実な仕事をしたら?
おーきなお世話だニャン公。あー、ムカついてきたぞ!
落ち着きなさい。いいトシなんだから。
なんで俺がいいトシってわかるんだよ!
見りゃわかるわ!もっと若い子でも、もーちょっとシッカリしてるわよ!
うるせーニャン公だな、畜生!
あーん、なに見てんだよ赤ぼーず。
ダージは、服の下に包帯を巻いている。
……その傷、大丈夫なんですか?
ああ、この程度すぐ治らあな。
アンタの実力で怪我なんて、らしくないわね。
ちょっとムカついてな。丁寧にやりすぎちまったぜ。
ふだんはずっとダラダラしてるのに。
ケッ、うるせーや。標的の勝ち誇ったツラを見て、プロ意識がうずいたのよ。
ダージの鼻先に、モンシロチョウが飛来した。
あー、なんだ聞いてたのか半人前。ケッ、こんな傷大したことねーっての。
ダージがチョウチョと話してる?
はっ?里に戻ってこい?だいたい俺は食客だろ。どこへ行こうと勝手じゃねえか。
うっせーこのモンシロ女!掟がきゅうくつなくらいで俺が里を抜けるか!
えーと、その蝶々、知り合いなの?
こいつは、俺の後輩がよこした『忍蝶』だ。
そいつはこの忍蝶を通じて離れた相手と会話ができる。
……なるほどねえ。ところでアンタ、後輩なんているのね。意外だわ。
そうだな。俺も意外だ。抜け忍の俺を受け入れる奴らがいるとは思わなかったぜ。
抜け忍?なにそれ?
組織を抜けた忍者だ。俺は一度ある組織を抜けて、今の後輩のいる組織に入った。
まー今の組織はヒマなんで、ソロで仕事うけてることが多いんだがなあ。
そうだったんですね。
ま、考えて見りゃ、おかしな話だな。俺がもーいちど忍者をやるなんてよ……
思い出3
ふーむ、ナカナカいい出来じゃねえか。
赤ぼーずにこんな特技があるとは……ムカついてきたな。
なにしてるの?
おお、ニャン公にお嬢ちゃん。
それ、釣竿ですね。主人公が作ったの?
釣りするわけ?
大人のレジャーってやつよ。こーみえて俺は根気があるからな。
アンタほど根気のない男、珍しいと思うけど。
わかってねーな。ニャン公よ。
この前メシ屋に入った時も、出されたメシが延々出てこなかったが……
それでも俺は黙って、ジーッと……メシを待ってたくらいなんだぜ?
偉いですね、ダージさん。
アイリス、偉くないわ。
俺は待った、待ち続けた!メシが来るのを!
息を殺しながら!耳をそばだてながら!目を血マナコにしながら!
ああもうムカついてきた!思い出しムカつきだ畜生!
やっぱり根気ないじゃん!
だが、物音ひとつ立てなかったぜ!
ご飯屋さんで静かにしてるのは、普通でしょ!大人のマナーよ!
クソーあのメシ屋め!今度いったら天丼の上を頼んでやる!
気に入ったんですね。そのお店。
ともかくアンタ、釣りはむいてないわよ。
フン。見てやがれ、大物をつってやっからよ!
ハイハイ、期待せずに待ってるわ。
……それにしても、海ってのはデッケエな……ムカついてきたぞ。
思い出4
アラ、またごろごろしてるのねダー公。
何がダー公だ、このニャン公。
フン。アンタがいいだしたんでしょ。
ニャン公をニャン公といってなーにが悪いんだよっ!
ムカついてきた……ですか?
嬢ちゃんに先をとられた!?
アンタはワンパターンなのよ。いつもムカついてるじゃない。
あー、そうだなぁ。
大人なんだからもーちょっと落ち着きなさい。
まー落ち着いたほーがいーかもしれんがよ。
俺にとっちゃあムカつくってのは結構大事なことなのよ。
たとえばお日様が照っているとすらーな。
たとえるまでもなく照ってるわね。
いい天気ですもんね。
お日様ってやつは、まぶしくてあったけえ。
普通はそう思うかもな。だが俺はそれがムカつくんだよ!
何がお日様だ!どうして様づけなんだ畜生!ってな。
面倒なやつねぇ。
ムカつくもんはしょーがねえだろ。
だが……意味のねえムカつきかもしれんが、心が動くんだよ。
なんちゅーかな。心が反応するってのがよ。俺には大事なのさ。
……ダージさん。私、ちょっとわかります。自分に心があるって感じると嬉しいですよね。
嬢ちゃんは……。あ、あれだな、天然だな。
共感されることに慣れてない大人であった。
思い出5
いやあ、ひっさしぶりにムカついたぜ。
アンタ、いつもムカついてるじゃない。
いつものムカつきなんぞ目じゃねーっての。アー、やってられんぜ。畜生め。
……まー、アンタのことだからどうせ大したことじゃないんでしょ?
まーな。
どうなさったんですか?
たいしたこっちゃねえよ。ちょっと無くしものをしてな。
なに?
こいつの片割れよ。二本あったんだがな。
これ、ナイフ?なんだかカマキリのカマみたい。
そーよ。カマキリを参考に作った、試作品1号よ。
カマキリってえ虫はよ。どんなに強い相手にもカマを振りかざすんだよ。
そーいうバカなムシなんだよ。でも昔の俺は、カマキリ以下だったのさ。
つまり、強い相手にヘイコラしてたってこと?
そうだよ畜生。ああ、ムカついてきた。
だから俺は、カマキリに憧れた。それでコイツをつくったってわけさ。
ダージさんにとっては、思い出の品なんですね。
ところで、どこで無くしたの?
メシ屋で。
メシ屋か!
思い出6 (友情覚醒)
あああんっ!?なんだこの光はぁ!?なんだなんだぁ!?
この光を浴びてると……すごく……ムカついてきたぜ!
結局それか!
あまりにムカついて、なんだか全部どーでもよくなってきたぞ……
単純なわりに、ねじくれてるのねぇ。
ああ畜生…!
……あんな試作品。無くしたとこでどーってことなかったぜ。
……俺はすでに、カマキリなんだからよ。
ところでさ、アンタ抜け忍っていってたけど、忍者って、そんなに簡単にやめられるの?
他はどーだか知らんが、俺の抜けた組織の掟じゃ、辞める奴は始末される。
じゃ、アンタどーしたわけ?
掟そのものを消してやったのよ。きれいさっぱり、な……
赤ぼーず、お前のおかげで何かスッキリした。ありがとな。
だが俺が赤ぼーずに貸しをつくるとは……なんだかムカついてきたぞ!
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