【白猫】ナナホシ・思い出
見習い忍者 ナナホシ・コテン cv.大谷育江 とにかく転ぶ見習い忍者。 事前準備に余念がない。 | ||
2016/06/22 |
思い出1
はじめまちて!わたちはナナホチといいます!
よろちくおねがいちます!
こちらこそよろしく、ナナホチちゃん。
!?ナナホチじゃありまテン!ナナホチです!
だからナナホチって名前なんでしょ?
あ、もしかして滑舌が……
ぬぬぬ……わたちをバカにちてますね!ゆるてまテン!
ちょ、なんなのよアンタ!顔近いってぱ!
わっ、ととっ、とっ……
テンッ!!!
<テントウムシのような姿をした少女が豪快に転んだ。>
くうう……
大丈夫?
ふっ……まったくドジなやつだ……
そうおもっていますね……でも……
ただじゃ転びまテン!
あちもとをみてください。
足元……?あら、なにか落ちてるわね……紙……?
さっき、わたちが転んだときに落とちまちた……それをひろって読んでみてください。
どれどれ。
<主人公たちは小さな厚紙の中に『見習い忍者ナナホシ』という文字を見つけた。>
これって……
<ナナホチ>じゃなくて<ナナホシ>だったのね……
忍者だったんだ……
ふっ……どうやらわかってくれたようですね。
でもさ、住所とかも書いてあるけどいいの?忍者って秘密主義なんじゃ……
そんなこともあろうかと、名前いがいは嘘を書いています。
わたちは事前準備によねんがないのです!
<ナナホシは主人公たちに背中を向け、丸模様のマフラーをなびかせる。>
わたちに<チカク>はありまテン!
<死角>はないっていいたいのかしら……
めんどうな子がきちゃったわね……
思い出2
わっ、とと、とととととー……
テンッ!!!
<ナナホシがなにもないところですっ転んだ。>
くうう……またサイフを落とちてちまいまちた……
ほんと、よく転ぶわね……ついでにモノを落とすし……
おかげでスッテンテンです♪
ふっ……ただそれは、サイフを事前に空っぽにちているから、という意味です。
どういうこと?
こんなこともあろうかと忍者の里のテンパイにお金をあずけているんです。
りそくつきで。
テンパイって先輩ってことよね。
です。わたちはまだ里にはいって間もないので、テンパイから手とりあちとり忍者の基礎を教えてもらっています。
休みの日にはいっちょに生ハムを買いにいく仲なんですよ。
なんだか忍者らしくないわね~。
テンパイをバカにちないでください!
テンパイは……わたちの憧れなんです……
……ナナホシちゃんは、どうして忍者になろうと思ったの?
…………
わたちはヨンチマイの末っ子で……
ユウチュウな姉たちにドンくさいといわれながら育ってきまちた……
(四姉妹の末っ子で優秀な姉がいるのね……)
わたち……みんなにバカにされるのがイヤで……
なんとか見返ちてやりたくて……なのにどうすることもできなくて……
ずっと悩んできまちた……
そんなある日のこと……四つ葉のクローバーを探ちに森を散歩ちていたら……目撃ちたんです……
テンパイの華麗なる姿を!
蝶のような動き、つかみどろのない表情、そちてバランス感覚……
わたちとはまるでテイハンタイ……
そのとき……まわりが変わることを期待ちて、なにもちなかった自分が……
心から恥ずかちくなりまちた……
だからわたちは決めたんです!自分を変えるために忍者になるって!
思い出3
とっ、ととととっ……
<二本の木の問に結ぱれたロープの上をナナホシが歩いている。
ナナホシがとっておきの忍術を披露してみせると意気込んでいたものの……>
ハラハラするわね……
あんな高いところから落ちたりしたら……
いつもみたくバランスを崩さなきゃいいけど……
ふっ、それはどうでちょうね。
たたたたたたたたっ!
<ナナホシがロープの上を流れるように駆け抜け、向かいの枝に飛ぴ乗った。>
ドヤッ!!!
まさか渡りきるとは……
ナナホシちゃん……ほんとは運動神経よかったのね。
なるほどね。アタシたちはまんまとだまされてたってわけか。
ふっ……次は壁のぼりをみててあげますよ……
というわけで、みなさんそこをどいてください!いまから飛びおりますので!
おっけ~。いつでもいいわよ~。
…………
とう!
<ナナホシが華麗に枝の上から飛び降りた。そして――>
テンッ!!!
<着地に失敗した。>
てててててて……おちりが……おちりが……
さっきまでのバランス感覚はどうしたのよ?
リテットされちゃいまちた……
どういうこと?
わたちが七回転んだあとは必ずものごとがうまくいくんです。
じゃあ、さっきの綱渡りは八回目だったから成功したってこと?
なによそれ……
名づけて<七転ぴ八起きの術>です!
それってジンクスっ
ちぜんの道理です!てやつじゃないの?
自然なわけないでしょ!
なので壁をのぼるにはあと、6回転ぶ必要があります……!
ケガするからやめときなさい!
思い出4
チュ裏剣よち。生ハムよち。四つ葉のクローバーを割り符にちて……
ふふふ……楽ちみです♪
うれしそうになにカバンにつめてんのよ?
頭領からジューヨーな任務をいい渡されたので、そのための準備です。
へー、アンタってばなんだかんだでちゃんと忍者やってんのね。
変則的だけど見こみがあるらちいですよ♪
それで任務がうまくいけば一人前だと認めてくれるそうです。
いいことじゃない~。
たくさんほめられるように、がんばります♪
それにしてもそんなに道具が必要なの……?
…………ここが大一番ですからね……いつチッパイちてもいいよう念いりに……
…………
ん? どうちまちた?
やっぱりなんか違う気がするわね。
(キャトラ……突然どうしたの……!?)
アンタ、なにか変わった?
え?
転がる石にはコケが生えないというけれど。
はなっから失敗を前提に考えて……そんなことの繰り返しで……成長なんかするもんですか!
そ、それは……
アンタ、忍者のスマートな動きに憧れているのよね?
は、はい……
なのにいまのアンタときたらなに!中身じゃなくて形ばかり追って!こういうのをね……
本末転倒っていうのよ!
!?
キャトラ……なにもそこまで……
いえ、まったくそのとおりです……
ほめられることがうれちくて……自分を見うちなっていまちた……
気持ちを……いれかえます……
わかればいいのよ。
…………
思い出5
というわけで、わたちはすべてをさらけだち、任務に挑みたいとおもいます!
その意気よ。
それじゃあ、このカバンはもっていくわね。
うっ……てっかく準備ちた道具が……
なにしぶってんのよ。腹をくくったばかりじゃない。
でも……やっぱり不安です……
失敗を恐れちゃダメよ。ナナホシちゃんはやればできるはずよ。たまにだけど……
そうそう。アンタには<七転び八起きの術>があるんだから。
そうですよね! この日にあわてて七回転んできたち、次はかならず……
よーち!カバンはもういりまテン!かたづけます!
ひとりで大丈夫?重そうだし……手伝うよ……?
いいえなんのこれちき!わっ、ととっ、と……あっ……
テンッ!!!
<ナナホシがカバンを持ち上げるという単純な動作で転んでしまった!いや、それよりも……>
八回目で転んだ……
ジンクスがやぶれた……
そんな……ちぜんの道理が……
ま、まあ。たまにはこんなこともあるわよ。
最後は自分の力を信じるものよ!立ちあかってナナホシちゃん!
もうダメです……
…………
…………
…………
…………
おおーい。ナナホシー。
動かなくなっちゃったね……
わたち……ちんだふりは得意なんです……
これでなんとかなりまテンかね?
なりません!
思い出6 (友情覚醒)
これは……点と点をつなぐ光……
迷いが……答えに……
ありがとうございます主人公さん。おかけで勇気がわいてきまちた。
さあ、そうと決まったらいくのよナナホシ!
任務、がんばって!
はい! いってきます!
<ナナホシは胸を張って歩き出した。が――>
待ってナナホシちゃん!足元にカバンが!
えっ?わっ、ととと、と、と、とー……
こらえるのよ!
――テンッ!!!
<主人公たちの思いは届かず、ナナホシは転んでしまった!>
くうう……
大変!?ナナホシちゃんのまわりにマキビシが……
もう! だからあれほど片づけろっていったのに!
ふっふっふっ……
見て! 笑ってるわ!?
このパターンはまさか……!?
たたじゃ転びまテン!
でたー!
ごらんのとおり、わたちのまわりにはマキビチがばらまかれています。
転んだらだいさんじ……ちんちょうに歩かなければなりまテン……
そうね。慎重に歩かなきゃね。
ナナホシちゃん……自分を追い込むためにわざと……
ふっ……
<ナナホシは丸模様のマフラーをなびかせて再び歩き出した――>
わたちにチカクはありまテン!
<――まっすぐな未来だけをその瞳に映して。>
スマートな忍者になってみてます!
…………
盛りあがっといてなんだけどさ……
歩いただけ……
転ばぬ先の忍者
その他