【白猫】リカ・思い出
リカ・ブレナン cv.中原麻衣 破壊を好むアンドロイド。 彼女の通った後には何も残らない。 | ||
2014/11/28 |
思い出1
キャハハハハ!
アタシはリカ! この島の全てを破壊してあげる!
いきなり破壊しちゃダメー!
そうよリカ。私はアイリス。
こっちのキャトラと主人公、そしてみんなこの島に住んでいるの。
知ってるよ。でも全部壊すの。それがアタシの役目だから。
みんな住むところがなくなったら困るでしょう?
私たちも、あなたも。
困る……?
よくわからないけど、まずは目の前の障害を排除するね!
キャハハハハ!
障害物3体、ロックオン。<モード:デストロイ>に移行。
ま、待ってー! アイリスー! 何とかしてー!
リカ、落ち着いて。
破壊する。
私たちは仲間だから。
これからは一緒にこの島で暮らすのよ。
……暮らす?仲間?
よくわからないけど、壊すものがたくさんあるのね。任せて、キャハ!
あのね、この世界には壊してはいけないものもたくさんあるの。
『壊してはいけないもの』……?
アタシにはわからない……全て、破壊する……
うーん……わかってもらえるのかな……
大丈夫、きっとわかってくれるわ。
思い出2
――あれ?ねえアイリス、ここ……倉庫だったよね?
う、うん。でも……消えてる……
キャハハハハ! アタシは全てを破壊する!
ちょっと!勝手に壊しちゃダメでしょ!
なぜ?アタシはプログラムされている破壊衝動に従っただけ。
あのねリカ。みんなが使うものは壊しちゃいけないの。
壊しちゃいけない?そんなものは……ない!
倉庫がなくなったら、みんな困るでしょ?
リカが使うものも入れるのよ?
困る?感情はアタシには搭載されていない。
アタシは全てを破壊する。それだけのために造られた。
なのになぜ邪魔をする?
それは違うわ。あなたは普通に生活できる。
私たちの仲間になったのだから。
普通……生活……仲間……
アタシに、そんな回路はない。
そういえば破壊、って言うわりにはきれいさっぱりなくなってるよね。
残骸とかもないし。
ただ破壊するだけではなく、全てを消失させる。
それがアタシの機能。
リカって……案外几帳面なのかな?
お掃除とかさせてみたいわね。
――!あそこに小石が残っている。アタシは……全てを破壊する!
……几帳面ね。
思い出3
アイリス、アタシをこんなところに連れてきて、どうするつもり?
ここね、整地して家を建てる予定なんだって。
だから、この一帯のもの、全部壊してもいいよ!
土地のお掃除、ね。
えっ、ホント? じゃあ全部破壊するね!
<モード:デストロイ>に変更。
破壊衝動、全開。
全てを――破壊する。
キャハッ! 全部消滅させちゃった!
すごい、荒地が一瞬で何もない土地になってる!
リカ、ありがとう。おかげで助かったわ。
助ける?アタシは破壊衝動に従っただけ。助けてなんかない。
それでも、あなたの力で人を助けることはできるのよ。
アタシの……力……この力は……破壊のために……
そうよ。その力の使い方は、これから勉強すればいいわ。
あともう少し力の加減ができるようになってくれるといいかもね~。
力の使い方、勉強。
学習モードは、搭載されていない。アタシは、破壊するのみ。
じゃあ何も学習できないの?
そんなことはないはずよ。
だって私の言うことを聞いてくれたもの。
きっとわかってもらえる。
思い出4
じゃあリカ、いくよー!
主人公、お願い。
<主人公はリカに向かって小石を3つ、タイミングをずらして投げた。>
飛来物は3つ。全て、破壊する!
なかなかいいわね、リカ。主人公、もう1回!
<主人公は先ほどより大き目の石を、前回と同様に3つ、リカに投げつけた。>
飛来物複数、ロックオン。対象を破壊する!
主人公!大丈夫?
うまくなってるじゃない!
でも今は主人公も巻き込んじゃいそうだったから、気をつけてね!
キャハッ!誉められた!でもこれはなかなか難しい。
でも確実に成長してるよ! この調子で頑張ろう!
成長……?
アタシはアンドロイド。成長はしないはず。
訓練始めた頃よりもうまくなってるでしょ? それが成長よ。
アタシが……成長してる?
思い出5
ねえアイリス。
どうしたの?
アタシ、壊したい。
うーん、今は壊してほしいものがないのよね……
何かを壊さないと、この衝動が抑えられないの……
それって『衝動』っていうか『欲求』なんじゃないのかな。
『欲求』……?
うん。だって今は何も壊さずにいるでしょ?
それは自分で抑えてるってことだから。
じゃあ、アタシのこの破壊衝動はプログラムではないの?
詳しくはわからないけど……
ならアタシは何で動いているの?
アタシにプログラムされた行動パターンは破壊衝動だけなの!
それは、プログラムではなくあなたの意思よ。
『意思』……?そんなの、アタシにはない!
だってアタシはアンドロイド!
プログラムされた破壊衝動だけを遂行するために造られた存在!
聞いて、リカ。
あなたには考える力がある。
やめて! アタシは破壊のためだけに造られたの!
それ以外は何もないの!
違うって言うなら教えて! アタシはいったい何者なの!
思い出6
――この光は……何……?
あ、アタシは……この破壊衝動は……
あなたには考える力があるわ。それは人間と変わらない。
……うん、そうみたい。この光が教えてくれた。
アタシは破壊衝動だけで生きていたわけじゃない。
アタシは……自分の意思で動いていた。
そうだよ、自分を否定したり悩んだり、それは意思がある証拠だよ。
プログラムで動いていたんじゃなかった。
アタシはリカ。自分の意思で動くアンドロイドだ!
じゃあ今までの破壊衝動、っていうのは何だったの?
それは今も変わらないよ。アタシは今でも、壊したい。
壊していいもの、悪いものはちゃんと見分けられるだろうし、これで安心ね。
うん、ありがとね! アイリス!キャトラ!主人公!
じゃあ早速、『お掃除』っていうのやってみようかな!
この島全部『お掃除』!
全部?建物を壊したりはしなくてもいいのよ?
えっ?せっかく『お掃除』するんだから、全部キレイにしなくちゃ!
そこは変わってなかった!
よーし!アタシは頑張るね!全部破壊して、消滅させる!
キャハハハハ!
それはやめてー!
その他
フォースターXmas Story