【白猫】カスミ(茶熊)・思い出
凛とした図書委員 カスミ・アサミヤ 図書委員長をつとめる黒髪の少女。 静かな図書室で、物語の世界に触れる。 |
私立茶熊学園2016 Story
思い出1
<黒髪の弓士。今は図書委員のカスミは、本を読んでいた。>
何……?
…………これ? 歴史の本。なかなか面白いわ。ドラマがあるのよ。いろいろ。
本は……興味はあったけど、今では触れる機会がなくてね。たまたま家で見つけた一冊を、ずっと読んでいたのよ。
?
短歌の本。おかげで内容をだいたい覚えちゃった。
<カスミは短歌の一節をそらんじた。>
何の歌かって? ……恋の歌よ。響きがいいから気に入っているの。それだけ。
作者は紅御前。鬼だって噂もあるわ。そんな人なのかしらね?
何かおすすめの本? そうねえ。冒険の本とか?
この本とかどうかしら。内容? それは読んでからのお楽しみでしょ?
……私の感想は……冒険って、気にあった人とするべきってことらしかね……
読む方は、いろいろドラマがあったほうが面白いけどね。
大丈夫よ。最後はちゃんと……ハッピーエンドだから。
♪
ハッピーエンド、ね……
<カスミは、書棚にある一冊の本に目を止めた。
タイトルは『桜の宮』――カスミは何気なく本を手にする。>
……これって……この本って……!
思い出
ゆかしき桜の宮 カスミ・アサミヤ
その他