【白猫】カスミ(バンド)・思い出
2019/09/13
凛としたギタリスト カスミ・アサミヤ cv.三澤紗千香 ギターを担当する黒髪の少女。 祓い給え!!奏で給え!! |
Blooming Blaze! ~咲いてロッキンガールズ~
思い出1
<ハンズ島での一件からしばらく経ったある日――>
こんにちは。みんな、元気?
!
……ああ、この服……いろいろあって、慣れちゃって。
似合ってる?だといいけど。
ギターと出会えたのは……今となっては、よかったかもしれない、かな……
弓とちょっと似てるし。それはいいけどね。
世界が広がったのは、いいと思わない?
♪
このギターは……なんか、いいものみたい。
”あなた”、弾けるの!?
♪
そうたったんだ……意外……
あっ、ごめん。そういう意味じゃなくて……
セッションしてみる?
<主人公はアコースティックギターを持ってきた……>
渋い。
<主人公は、有名な曲のフレーズを弾いた>
この曲、聞いたことある。
有名な曲なの?
……ふーん。<旅人の歌>ね。
<冒険家の間で知られる、独唱歌である>
<カスミはギターを弾いた>
<セッションが始まった……>
……うん。
<クールなギタープレイだ>
ねえ。主人公……!
そっか……言葉にならないやつ、ね……
<カスミは激しくギターを鳴らした!>
思い出2
素敵です……カスミさん……!
ありがと……
マジいけてる!
ルーンギターですね!
そうなの……
ちょっと弾いてみて。
じゃあ、リフを……
<カスミはギターを弾いた>
それっぽい!
でしょ?一時はギターのことだけ考えてたからね。
ハマったのね。
中途半端は、嫌たったから。
にしても、ずいぶんイメチェンしたんじゃない?
なりゆきとはいえね……
……この格好、フローリアが見たら、なんていうか……
かわいいよ、カスミ。
わっ!?
なんと島に来ていたのよ。
言ってよ!
ふふ。驚かせたくて。
庭師のフローリアさん……カスミさんと仲良しなんですよね。
はい、とても親しい間柄です。
……まあ、ね。
ごめんねカスミ。一緒に行けなくって。
……いいの。(♪♪♪)
なぜギター。
こういうときに、なんていったらいいかわからなくて……
だったら聴かせて?
思い出3
<カスミはギターを弾きながら――
歌った>
!
……カスミ。
……聴いてくれてありがとう。
なんか、変な感想だけど……
がんばったんだね……!
うん。
がんばってるカスミを、見たかったな……
かっこわるかったから、私としては複雑。
そうだったの?
えーっと……なんかね。
私だけだった。キレたの。
キレたんだ……
すっごくね。
どうして?
無理やりだったし。最初はやりたくなかったし。
すごいひどいこと言われたし……!ああもう思い出したらムカついてきた……!
そんなに嫌だったんだ。
結果的には、達成感あったし、やって良かったと思うけど。
珍しいね。
そう?
確かに……
何が?
カスミがそれだけ気持ちを出すって、珍しいと思う。
そうかも。
でもカスミは中身がとっても熱い人だしね。
いや、そんな……
最近は熱いとこが隠れてない感じね。
それはただの短気でしょ。
そうともいうかな。
もう……
想いが出るのって、いいことだと思う。
よくわからないけど、それはそうかも。
ギターのことなんて、全然わかんないけど……
このままやめたくないっていうか。
素敵ですね……!
そんなもんじゃないけどそんなもんじゃないけど……なんていうかね……
この感じ、何なんだろう。
思い出4
<カスミは、半紙に書をしたためていた……>
ふーむ……
あれ?何か書いてるの?
ひゃっ!?
あっ、驚かせちゃった?
……いや、いいんだけど……
ごめんなさい、続けて。
……ありがと。気を使ってくれて。
キレイな字!
いいでしょ別に。
(熱心ね……ここは何かに打ち込んでる人を、見守りキャトラさんでいくわ!)
カスミ、お茶にしない?
私滝れる。
ゆっくりしてて。
いいのに……
<フローリアはお茶を淹れた。>
ハーブティね。
何でしょう?
バラ……?
正解。ローズヒップティーだよ。
<カスミはティーカップを手に取った……>
……ありがとう、フローリア。
どういたしまして。歌詞を書いてたの?
あ、えっと……そう。
おかしいでしょ。私が……
おかしくないよ。私だってやってることだし。
気持ちを形にするの。私は、植物を通じてだけどね。
……私、考えてみたら……こういうことするの、初めてかも。
どんな歌詞?
まだわからない。なんだかもやもやしてる。
それがいいの。
そうなのかな……でも、そうかも!
思い出5
<カスミが、ギターを手に空を見つめている……>
ふう……
<カスミは、手紙を手にしている。>
?
家からの手紙。
私の家の、霊山の社から。えーっと………
結婚しろって。
!
誰にも言わないでよ。
嫌じゃないし。とてもいい人なんだけど……あ、相手の人ね。
――いつかは、戻らないといけないとは思ってた。
でも、まがことの気配は、去ってないし……
それに私は、まだ戻りたくない。
何が正しいと思う?
私はお守りしたい方が、霊山にいらっしゃるの。
アサミヤの家の氏神様ね。だから家を捨てるなんて、考えたこともない。
でもね……
……
…………
<カスミは、ギターを手にした。
カスミは……ギターを手に、演奏を始めた。
行き交う人々は、一瞬だけ目を留めるものの……
すぐに視線を反らして、通り過ぎる……>
私、何してるんだろ……
でも今は――!
……
思い出6
君……!
<ルーンの光が、一瞬だけ周囲を照らした……
だが、人々は見向きもしない。
主人公は、アコースティックギターを手にした!>
セッションね……
<カスミはギターを鳴らした!
音が外れている……かなりラフなプレイだ……>
わーっ!!
<カスミは叫んだ……声の限りに……>
…………
……
吹っ切れた?
わかんない。でもね……なんだか。
やってやった、って感じ。
ふふ。
歌詞をね……なんとか、形にしてみたの。
うん。
……その……ね?
聞かせて?
<カスミはギターを手に……歌った……
その場に、優しく甘い香りが漂う。>
この香り……桜の……
……ひめかみ様……
カスミの家の、氏神様ね。
島にいるときは、たまにお出ましになるの。
きっと、カスミの歌を聴きにいらっしゃったのね。
かしこみかしこみもうす――
<カスミは、祈りを捧げる……>
――私、いろんな人の想いを、受け取ってきたんだなって。
想いを?
歌ってみて、それがわかった。
私はね。カスミが……全部決めてると思ってた。
将来のことを――自分のことを――
そんなことない!私は……
全然割り切れてない……
<カスミは、ギターを鳴らした。>
矛盾してるし、迷ってるし。……答えなんか出ないけど。
でも、それが今の私なんだ。
<季節外れの桜の花びらが、宙を舞う……>
覚醒絵・覚醒画像
ロックンロールを奉る者 カスミ・アサミヤ
その他