【白猫】カスミ(名星会)・思い出
まがことを討つ弓師 カスミ・アサミヤ cv.三澤紗千香 覚悟を胸に旅する弓師。 その一矢、まがことを射抜く。 |
思い出1
……飛行島か……
ここなら……もう一度……
かしこみかしこみもうす……
かくもかしこき このはなのひめかみ あめつちのことわりを あらわしたまえ――
答えて――私にお声を――
…………〈ひめかみ〉様。
聞こえない――――やっぱり聞こえない。
私を……見捨てたんだ……
――誰。
……
……”あなた”。どこから見てたの?
……
――そう。
黙っててくれない?
……
そう――助かる。
……
聞こえなくなったの……氏神様の声が……
ここに来れば、聞こえると思ったんだけど――
私は――どうすればいいの?
***
♪
お茶、いれてくれたの……?
ありがとう、主人公。
やっほー、カスミ!
カスミさん、こんにちは。
みんな……
どうしたの、カスミ?
なんでもない――私は行くわ。
えっ……ゆっくりしてけばいいのに!
〈まがこと〉を討たなくちゃいけないの。
カスミさん……!
今の私には、それしか――!
思い出2
忌むべき<まがこと>よ。あんたたちは、この私が討ち果たす!
消えろ!
……
……何?
……
私は大丈夫――
たとえ氏神様に見捨てられても、私は――この世の〈まがこと〉を祓う。
だってそれが……氏神様との約束だものね。
私は――無理なんかしてない。
……
どうしたの?
……お昼をいっしょに?いいけど……
…………
……
<お昼に……誘ってしまった!>
……何、頼むの?
――私は、これにする。
大丈夫?なんか辛そうだけど。
――
いいけどね。そういうの、好きなら。
えっとさ……私なんかに、気を使わなくっても、大丈夫よ。
……わかってるから。私……今、焦ってる。
気を晴らすのは……苦手なの……
思い出3
カスミったら、最近はいっつも討伐にいってるわねー
いつもと同じだけど。
おこづかいがほしいの!?
足りてるけど?
アラそうなの。
……討伐依頼が多くてね。かたっぱしから受けてたら、少し小銭がたまって。
ほほ~。
甘酒屋さんでもやろうかな……
いいですね!
アンタの場合、元手がかからないもんね!
いや、私のソウルとか使うから。
甘酒屋さん、素敵だと思います。
そう?……確かに、〈まがこと〉を討ち果たしたら、その時は――
いつかはそんな日が……?
きっと……来るわよ!
そうですよ……いつか……
いつかって……いつ?
ごめんね……みんなにあたるつもりはないんだけど。
ちょっとお休みしたら?
〈まがこと〉を討つのは、私の使命。休んでなんかいられない。
でも、カスミさんの家の氏神様は、カスミさんのことを心配して……
霊山に宿られる〈ひめかみ〉様が凶事を告げたのは、世の行く未を案じてたからなの。
私は〈ひめかみ〉様の思いに、応えたい。
でも実際に、〈まがこと〉を――〈闇〉を前にして――
怖くなった。
闇そのものというより――この世界の理がね。
理?
闇と、この世は相容れない。生きる者すべて〈闇〉と戦わざるを得ない――
私には、そう感じられたの。
思い出4
氏神様の声が、聞こえなくなった原因……?
……多分、私の中の恐れが、原因なんだと思う。
氏神様は優しい方よ。それに、お心の広い方。
だからね、きっと……原因は私にある。〈闇〉への恐れが、私の心を穢しているの。
今の私は巫女の力を失っている。穢れてしまっているから。だから氏神様の声が聞こえないの。
え、甘酒?
<カスミは、朱塗りの盃を取り出した……>
かしこみもうす――
<盃は、甘酒に満たされる。カスミは甘酒を盃から茶碗に注いだ。>
はい。どうぞ……
――この甘酒は、ルーンの力で出してるだけだからね。
巫女の力とは関係ない。――確かにこれは、私が氏神様から賜ったものだけどね。
甘酒はもともと神聖なものなの。だからこのルーンも、大切なもので――
私……氏神様のお気持ちに、応えられなかった――
巫女の力を取り戻せばいい?簡単にいってくれるけど……!
え?……確かにその方法は……試してないけど……
〈闇〉を克服するなら、面と向かってぶつかるしかないんじゃないの?
そうそう。だから討伐がんばっていたんだけどね……
――わかった。やってみる――
思い出5
故郷は、久しぶりね――
〈ひめかみ〉様のおわす霊山、奥の院――
直接会いに行けばいいなんて、本当……何考えてるんだか。
かしこみかしこみもうす――
かくもかしこき このはなのひめかみ はらいたまえきよめたまえ。
***
そういえば……霊山に登るのって、久しぶりかも。
〈ひめかみ〉様は桜の神――そして、この霊山そのもの。
奥の院は山頂の火口……あそこまで登れば、〈ひめかみ〉様が――
いつごろだったけ……〈ひめかみ〉様のお声が、聞こえてきたのは……
確か……桜の花が、満開の頃――
あれ?……そういえば……話しかけたのって、私から――?
すごくきれいな桜に、胸がいっぱいになって……
それで、桜の大木に、話しかけたら……〈ひめかみ〉様が応えてくださったんだ。
ああ、そうか――
〈ひめかみ〉様は、氏神様ってだけじゃないんだ……
私にとって、大切な――
逢いたい……もう一度……!
***
<今頃、カスミは――
すこしでも、力になれるなら――>
思い出6 (友情覚醒)
……この光……!あの日、花露の中で見た――
私は……探す場所を、間違えていたんだ。
あなたは……ずっと――私の心の中に――
そう。私は待っていました。あなたが私を呼ぶのを。
〈ひめかみ〉様……
あなたはずっと、己の心が穢れていると考えていた。
己が心から、目をそらしていた。
だから、〈ひめかみ〉様の声が――聞こえなくなった――
違う。私は忘れていたんだ……あなたと共にいることを。
あめつちを蝕む〈まがこと〉。それはわれら神霊にも計りがたきもの。
〈まがこと〉に対し、何か術はあるのでしょうか。
あなたはもう、答えにたどりついています。
かなめ――飛行島に――!
”彼ら”は……なんと重い定めを――
甘酒屋さん……私は、素敵だと思います。
――聞いてたんですか?
カスミの願いなら、知っていますとも……
――でしたら。〈ひめかみ〉様にうかがいたいことが……
彼女のことですね……
私に彼女のことを聞こうとして、あなたは焦ってしまった。
はい――突然……行方が分からなくなって。ずっと探していて――
フローリアの身に、何かあったんじゃないかって――
彼女は今、太陽を偽る者に、囚われています――
太陽を偽る者――まさか、あのときフローリアを狙った……!
黒き太陽は、贄を求めているのです。
フローリアは、今どこに?
太陽と蛇の民の里――黒き太陽の座す中天に――
わかりました――フローリアは、必ず助け出します。この身に代えても!
カスミ――あなたのことを、ずっと見守っています。そのことを忘れないで――
***
カスミ、どこにいったのかしらね。
すぐに戻るといってたけど……
なにぼやぼやしてるの?
カスミ!帰ってきたのね!心配したわよ!
よかった……!
討伐にいくんでしょ。支度は済んだの?私と”あなた”なら、楽勝でしょ?
♪
カスミ、元気になってる?
――ありがと。主人公。
……”あなた”なら、背中を預けられる。
大丈夫、あなたの背中は、私が守るから――
不死なる峰に咲く花 カスミ・アサミヤ
その他