【白猫】カスミ・思い出
カスミ・アサミヤ cv.三澤紗千香 氏神の加護を受けた弓士。 世界を蝕む<まがこと>を祓うため旅をする。 | ||
2015/04/21 |
思い出1
……あんたが飛行島の主ってわけ?
私はカスミ。弓士よ。一応あいさつしとくわ。
ゆみしって?
弓で戦う人のことよ。それくらいわかるでしょ。
魔物の討伐とかだったら付きあってもいいけど、それ以外で話しかけないで。
……話すのが嫌いなの?
慣れ合うのが嫌なの。私は勝手にやるから。
わざわざ言いに来るなんて律儀な子ね。
お互いに、嫌な思いはしたくないでしょ。
話は終わり。私は行くから。
ヘンな子ねえ。
でもいい人よね。
みんな何もいわずに勝手やりだすからね……
***
<カスミは目を閉じて、静かに祝詞をささげる……>
「かくもかしこき このはなのひめかみ
もろもろのつみ けがれ まがことを あらわしたまえ」
少女の体を、淡い光が包み込む……
光は一瞬強いきらめきを見せて消えた。
「……あり得ない。
……<まがごと>の影響が感じられない……間違いない。この島は、<かなめ>なんだ。」
?
あんた……見てたの?
……さっきのは、独り言じゃなくて祝詞よ。……ちょっと相談してただけ。
。
誰に……? ……たしかにそうなるわよね。
……誰にも言わない? 桜の神様よ……私の一族の氏神なの。
。
何を相談してたか……?なんでそんなこと、あんたに言わないといけないの?
私は行くから。あと、誰かにこのことをしゃべったら、撃つ。
思い出2
かしこみかしこみもうす……
<カスミの体を、光が包み込む……>
(……この島は、きっと<ひめかみ>様のいわれた<かなめ>……
この島にいれば、きっと<まがこと>の原因にめぐりあうはず……)
。
あんた…また見てたの? 誰にも言ってないでしょうね。
なんのこと?
……あんたたちもいたの? 別にいいでしょ。
何か、言えない悩みがあるんですか?
あってもあんたたちには関係ないわ。
まったく、なんておせっかいな連中。
言いたくないならいいわ。それよりお昼一緒にどう?
私に気を使う必要なんかないから。
でしたら、私たちのことは気にせず、いっしょにお昼にしましょう。
あんたらねえ……まあいいけど。
でも、私がいたって楽しくないと思うけど?
すでにちょっと楽しいけど。
ヘンなやつら……
……冒険!? あんたらそんなことのためにこの島を使ってるの!?
いけない?
だってこの島は……<かなめ>だって……
それってなんですか?
なんでもない!
ほんっとお気楽……世界中に<まがこと>が現れてるっていうのに……
まあハーブティーでも飲んでおちつきなさい。
……ありがとう。
……あ、あと……お昼、おいしかった。
(やっぱりいい子だ……)
思い出3
ふう、今回の討伐も無事におわったわね。
カスミさん、ありがとうございます。
このくらい当然よ。
……それにしてもあんたたち強いのね。
でも、いくら強く立って、調子にのってたら怪我するんだからね!
……なんて新鮮な意見かしら。
ちょっと、たるんでない? お気楽にもほどがあるっての!
ねえカスミ。こんどからその調子でみんなにお説教してあげて。
なにそれ、まるで私がお説教屋みたいじゃん。
それだけ頼ってるってことよ。
私も、カスミさんのこと頼ってます。
……バカね。
……いついなくなるかもわからない私なんか、頼ってもバカ見るだけなのに。
えっ、カスミどっかいっちゃうの?
……すぐじゃないけど、いつかはね。
だったらそれまで、仲良くしましょう?
…………………………………………ほんと、お人よし。
かしこみかしこみもうす……
<カスミの体を、淡い光が包む。>
……背中をあずける、仲間……?
……あいつらのこと?
でもあいつらだって、きっと……
<ひめかみ>様のことをバカにする。
……国のやつらみたいに……
あいつら、<ひめかみ>様の声もきけないくせに。
…………だから、私一人でもやってやるんだ。
思い出4
…………なによ。なんなの。
わくわく……
フン。いっとくけど、期待しても無駄だから。
<カスミは、朱塗りの杯を取り出した。>
かしこみかしこみもうす……
<カスミの体を、輝く花びらが躍った。
すると、空だった杯が、見る間に満たされていく。
のどかな香りの甘酒に……>
すごいですね、カスミさん。
すごくないわ。私が持ってる<甘酒のルーン>の力だもの。
いつでもどこでも甘酒を出せるなんて、イイわね。
…………甘酒なんて、今の流行りじゃないでしょ。
私は好きです。甘酒。
ねえ、飲んでいい?
飲めば?
<カスミは、杯の甘酒を、人数分の茶碗に注いだ。>
いただきまーす。
……おっ、これは……
…………………………………………
…………………………………………
…………………………………どう?
オイシイわ。すごく癒される味。
やさしい甘さですね。
……主人公。あんたはどうなの?
♪
…………………………………………
…………………………………………
……そう。
思い出5
なんだかこの前戦ったマモノ、強かったわね。
そうね。ちょっと普通じゃなかったかも。
たしかにね。あんなのが増えるなんて憂鬱だわ。
あの魔物が、カスミさんがいってた<まがこと>なんですか?
あいつは<まがこと>そのものじゃない。
<まがこと>っていうのは、災いのこと。……この世ならざるね。
(……<闇>……世界中にその影響が……)
そんなものが……
信じられないでしょ。バカみたいでしょ?
……でも私は、聞いたんだ。…………氏神様から。
それって誰?
私の一族がお祀りする神様。
……でも今は、私以外に声が聞こえなくて。
カスミさん……
ああ、もう! そんなのどうだっていい!
放っておいて!
……
……聞こえなかったの?
あんたたちの顔見てると、むかつくの!
…………なんであんたたち、いつもそんな余裕なの?
怖くないわけ? いつか大切なものを失うかもしれないのに……
――
…………そう、あんたたち、強いのね……
私は弱い……弱いから、全部自分で被ろうとしてるんだ。
こんなんじゃ……私、氏神さまの声が聞こえなくなっちゃう……
<主人公の目の前で、輝く花びらが舞っている……
主人公は、花びらを手に取った。>
『……アノコヲ……
タスケテアゲテ…………』
思い出6
――
ルーンが光ってる……? あんた、一体……
<ルーンの輝きは強くなり……
無数の粒子になって周囲に飛び散る。
光の粒子は、輝く花びらとなり、ひらひらと舞い始めた。>
まさか……この世にお出ましになられるの?
きれいね……
本当……
……私が頼りないから……?
だから、こいつらに<まがこと>をなんとかしてもらおうと?
『ちがいます。』
えっ!?
なになに、どっから聞こえたの?
『そもそも私は、貴方に<まがこと>を祓えなんて言ってません。
……<まがこと>が来るから気をつけて。と、伝えただけです。』
アンタ、なにものなの?
この子の氏神です。
ルーンの力で束の間この世に顕現できました。
ありがとうございます。主人公様。
氏神様……
……あなたは、全部一人でなんとかしようとした。
だって、みんな氏神様のことを信じてくれなくって……!
えらかったわね。カスミ。
でも……もう一人でがんばる必要はないの。
でも、私が……
あなたには、頼れる友達がいるでしょ。
友達……?
私はいつでも、あなたを見守っています……
<光の花びらは、消えた……>
……氏神様の声が聞こえる私は、ずっとまわりに気味悪がられてた。
だから、氏神様の役に立てると思うと、うれしくて……
……バカみたいね。私、子供だった。
これからどうするの?
前と同じ。私は<まがこと>を祓ってみせる。
……一人でもね。
カスミさん。私たちも一緒です。
……悪いことが起こるってのも気になるからね。
…………ほんっとに、お人よしね。あんたたち。
そうかもね?
……好きにすれば? ……私も好きにするけど!
――――…………。
……なんでもない。
討伐にいくんでしょ? ほら、さっさと支度する!
覚醒絵・覚醒画像
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