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ナギ・エルスカ cv.千本木彩花 竜狩りの男に助けられた少女。 誰かを傷つける行為は苦手。 |
蒼空の竜騎士
思い出1
こ、ここが飛行島か……無理かなと思ったけど、案外、平気……
あら、誰かいるわね。
あなたは……
ナギです。ナギ・エルスカです。
たしか竜の国に行った時……
あ、あはは……あの時はいろいろあったね。
それで、その……今日は挨拶をしようかと……
ふ~ん。
どうして、ちょっとオドオドしてるの?
えっと、その……緊張してると言うか……
別に緊張する必要ないわよ?
その、実は高いところが苦手で……
飛行島は広いから大丈夫なんだけど……
それでもやっぱり高いところにいるんだなあ、とか考えちゃうと
高所恐怖症ってやつね!
うん、そういうこと……
そんなんで、よく飛行島まで来れたわね。
なにに乗って来たんですか?
飛行艇だよ。
怖くないの?
密閉された室内なら、窓に近づかない限り、どうにか平気。
だけど、甲板は無理かな……
アンタ、そんなんでやってけんの?
それは、あたしもまずいんじゃないかと思ってる。
だから、飛行島で高いところに慣れればと!
でも、広いから平気なんでしょ?
そうなんだよね……もっと揺れたり、不安定になったりしないかな?
そんなこと、できるわけないでしょ。
え? できるよ。
できるの!?
なんちゃって。
アイリスが言うと冗談に聞こえないのよ。
なんちゃってがなんちゃってかも?
えええっ!?
もうやめてー! アタシまで怖くなってくるわ!
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思い出2
ちょっといいかな?
なにかしら?
高所恐怖症を克服したいの!
この先のことを考えるとこのままだとダメだと思うし……
……
せっかく飛行島にいるんだし、普通の平地より、高さへの耐性をつけられる気が……
なるほど、高地トレーニングってやつね。
(それはちょっと違う気が……)
いいわよ。このキャトラコーチが、アンタの高所恐怖症を克服させてあげるわ!
よろしくお願いします! コーチ!
***
さあ、飛行島の端っこまで来たわよ!
ナギさん、大丈夫ですか?
だ、だ、だ、だいじょばない!
どっちよ!
だ、だ、だいじょぶ! あたし、がんばる!
それでキャトラ、ここでなにをするの?
チキンレースよ!
どっちかより端っこまで近づけるか勝負するの!
…………
ナギさん、顔、真っ青ですよ。無理なら……
だ、だいじょぶです。これくらいの荒療治じゃないときっと克服できないと思うから。
安心なさい。ナギには命綱をつけてあるわ。落ちても大丈夫だから。
ひゅう……
(ナギさんが変な呼吸に……)
さあ、アタシと勝負よ!
ま、待って!
大丈夫かな?
こ、コーチ! 思いのほか風が強くありませんか!
端っこは、こんなもんよ!
コーチは命綱ないんですけど、大丈夫なんですか?
アタシの心配は無用よ。アンタこそ、そんな四つん這いで、ちっとも前に進んでないじゃない。
こ、コーチだって四つん這いじゃないですか……
アタシは猫だから当然でしょーが。
ほらほら、もっと先に行っちゃうわよ♪
う、うぅ……も、もう無理です。だって、すぐそこに空じゃないですか!
命綱あるんだから大丈夫よ。
<その時、突風が吹いた。
キャトラの体が風にあおられ、舞い上がり――>
ぎにゃー!
キャトラ!
<大空へと――>
ダメ!
<放り出される前にナギが駆け寄り、キャトラを抱きかかえた。>
し、死んじゃうところだったわ!
ありがとう。ナギ……
う、うぅ……
ナギ? 目を開けなさいな。
こ、怖くて目が開けられない。こ、ここから動けない。
うわ~~~~~ん! こわ~~~~い!
ぎにゃー! 助けて、アイリス! 主人公!!
<その後、主人公によって二人は救出された。>
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思い出3
あれ? みんなしてどこ行くの?
魔獣を倒しに行くのよ。
ギルドからの依頼なんです。暴れてる魔獣がいるらしくて。
ふ~ん、そうなんだ。あたしも手伝おうか?
あら、いいの?
これでも腕には自信があるんだよね。
よっ! はっ! やあっ!
すごい……あんな大きな武器を軽々と……
やるじゃないの!
でしょ? だから役に立つと思うよ。
それじゃあ、お願いできるかしら?
***
迷った……
しかもはぐれた……
はあ……どうして、あたしっていつもこうなんだろ?
へこんでてもしかたがないや。早くみんなと合流しないと……
ま、魔獣!
<大量の魔獣が雄叫びをあげて暴れていた。>
(これが依頼にあった暴れてる魔獣……)
(みんなと合流?それとも、あたし一人で……)
気づかれた!?
た、戦わないと!
い、いくぞ!
(かわしてばっかじゃダメだ……)
(な、殴れない……かわいそうだよ……)
***
ナギ、どこに行ったのかしら?
あれ見て!
<ナギの周りで大量の魔獣が倒れていた。>
一人で倒しちゃったの!?
倒してないよ……攻撃をかわし続けてたら相手が疲れちゃったみたいで……
眠ってる魔獣もいるね。
おい、こら、ついてくるなって……
アンタ……なつかれたの?
いつの間にか……
すごいじゃない!
すごくなんか、ないよ……
だから、ついてくんなって!
どうしちゃったのかしらね?
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思い出4
はあ……
どうしちゃったのよ? 元気ないけどさ。
あの魔獣は?
群れに帰した。
でも、すごいわね。魔獣に懐かれるなんて……
…………
誰かを傷つけるのが怖いんだ。それが敵でもさ……
殴ろうとすると、かわいそうだって思っちゃう。
優しいんですね。
違うよ。そんなんじゃない。弱くて臆病なだけだ。
さっきだって、先にあたしの体力が切れてたら、死んでたかもしれない。
あたしが敵を倒せなかったせいで仲間が傷つけられるかもしれない。
でも、誰も傷つけずに勝つのってけっこう大変よ。
運が良かっただけだよ。本当に運が……
……あたしの故郷はドラゴンに襲われた。
みんな目の前で殺されて、あたしも殺されかけた。
あのドラゴンはさ、泣き叫ぶをあたしをつかんで空に飛び上がったんだ。
まるでオモチャみたいに放り投げられた。怖かった、本当に……
…………
あたしが生きてるのは竜狩りに助けられたからだ。
あの人は本当に強かった。あたしにも、あの力があれば、みんなを守れたかもしれない。
だから必死で努力した。強くなりたくて……
みんなの無念を晴らしたくて……でも、結局、あたしはダメなんだ。
情けないよ、本当に……
ごめん。ちょっと一人になってくる……
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思い出5
はあっ!!
<ナギの一撃が大木を両断した。>
(ドラゴンを倒すための技。結局、ドラゴンに使えなかったな……
別にいいんだ。自分の選択に後悔はない。
でも、その選択だってただ逃げた結果なら違う。
あたしは、どうしたら、もっと強くなれるんだろう……)
うえぇぇぇぇん!
うえぇぇぇぇぇん!
こんな夜にどうしたんだ?
ひっく! うえぇぇぇん!
大丈夫だよ。なんにも怖くないから……ね?
ひっく! ママが……
ママがどうした?
ママが逃げろって……魔獣が来たから……
ぎにゃー!
バーンナップ!
そんな……
あたしのせいだ……あたしが魔獣を倒せなかったから……
危ないから離れるんだ!
嫌だ! 怖い!
(これじゃあ、よけられ……!)
くっ!
怖いよぉ!
ナギ! うしろよ!
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思い出6 (友情覚醒)
(前と後ろ!? 同時に攻撃を受けきれない――
傷つけるのは嫌だ……
でも、この子を傷つけられるのはもっと嫌だっ!!)
はああっ!!
お姉ちゃん……
ごめんね、少し離れてて。
でも……
大丈夫、絶対、あたしが守るから。今度は必ず――
はああっ!!
***
はあ、はあ、はあ……
ナギ、大丈夫?
やっぱり痛いね……
どこか怪我したんですか?
違うよ。誰かを傷つけるのはあたしも痛いから……
でもさ、それを抱えていくのが強さなんだと思う。
優しさと弱さは違うんだ。……これで少しはあの人みたいに強くなれたかな?
森に逃げてた人たちが戻ってきたね。
(今度は守れた。今度は守れたよ、みんな)
お姉ちゃん! ありがとう!!
どういたしまして。
ねえ、お姉ちゃん、ついてきてよ。
どこに行くの?
お礼にあたしのとっておきの場所、教えてあげる!
***
ここ、あたしの秘密の場所!
綺麗だなぁ……
<バラがあたり一面に咲き乱れていた。
少女がナギの髪にバラの花を差す。>
あたしもお姉ちゃんみたいになりたい!
あたしもお姉ちゃんみたいに綺麗で強くなりたい!
<ナギは少女の頭を撫でる。>
君なら、あたしよりも強くなれるよ。
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憧れを目指す少女
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