【白猫】セルジュ・思い出
静水の如き流麗のドラグナ― セルジュ・ラングレイ cv.小林裕介 竜騎士団の団長補佐を務める若きドラグナー。 相棒は水竜マクリル。 | ||
2015/10/29 |
思い出1
やあ、初めまして。君たちがこの島の代表者かな?
ええ、そんなところよ。アンタは?
失礼。僕の名はセルジュ。<竜の国>の竜騎士団で団長補佐を務めるドラグナーです。
ドラグナー……竜に乗って戦う騎士さんですね。
今日は、本国からの指令で、この地一帯を調査するために先遣隊として来ました。
みなさんのことは団長からうかがっています。信頼に値する方たちだ、と。
あら、嬉しいこと言ってくれるわねえ。
さしつかえなければ、この島での滞在許可をもらえないでしょうか?
はい、もちろんです。ようこそ飛行島へ、セルジュさん。
ありがとう、感謝するよ。
早速で申し訳ないのだけれど、僕の連れを休ませてもらってもいいかな?
ああ、アンタのドラゴンね。いいわよ~。
助かるよ。それじゃあ……おいで、マクリル!
紹介するよ。彼はマクリル。海に棲まう竜族――<水竜>さ。
へえ~、確かにヒレとかが魚っぽいわね。
あら、マクリルさん、なんだか元気がないような……
水竜は陸上でも活動でさるけど、身体が乾かないよう水を補給する必要があるんだ。
ここまで長旅だったからね……早く休ませてあげないと。
そういうことなら、こっちよ。ついてらっしゃい。
本当に助かるよ。みなさん、これからよろしくね。
思い出2
くんくん……このニオイは……お魚?
うん、新鮮なお魚が届いたから、さばこうと思って。
きゃあ! び、びっくりした……
いきなり出てきたわね。
キュルルル…………
……もしかして、お魚が食べたいのかな?
えっと……はい、どうぞ。
うわ、一匹まるごと飲み込んだわ。
え、もっとですか?う、うーん、これ以上は……
こら、マクリル。困らせるようなことしたらだめだろう?
ごめんね、アイリス。マクリルは魚に目がないんだ。
いえ、気にしないでください。今度はマクリルさんの分も用意しておさますね。
ぺ□ぺ口ぺロ……
きゃ!く、くすぐったいです……
アイリスの手を舐めてる……ずいぶんと人懐っこいドラゴンなのね。
水竜は好奇心旺盛な竜族だから、人間にも慣れやすいんだ。
ふーん……ドラゴンにもいろいろいるのねえ。
うう……手がベトベトです……
マクリル、少しは加減しないと。
お詫びってわけじゃないけど、僕も魚をさばくのを手伝うよ。
セルジュも料理できるの?
魚料理ならお手の物だよ。ほら、マイ包丁だってこの通り。
えらく本格的ね!?
お料理が趣味なんですか?
ちょっと違うかな。
僕はこう見えて元漁師でね。魚は日常的にさばいてたのさ。
え、でもアンタはドラグナーで実は漁師で……ど、どゆことー?
ははは。まあ、いろいろあったんだよ。
――っと、鮮度が落ちたら魚が可哀想だ。手早くすませよう。
あ、はい!
キュル! キュル!
こら!魚はもうダメって――
しょうがないな。ほら、僕の手持ちをあげるよ。これをお食べ。
キュウ♪
なんで持ってるの!?
思い出3
セルジュさん、お出かけですか?
うん、海へ釣りに行こうと思ってね。
アンタ、ドラグナーのお仕事でここに来たのよね?
ははは、痛いところ突くね。でも大丈夫。それはそれ、これはこれさ。
君たちもー緒に来ないかい?いい穴場を見っけてあるんだ。
むふふ、言われなくてもついていくっもりだったわ!お魚食べたいし!
ならちょうどよかった。それじゃあ、みんなでいこうか。
…………
………
さて、と。それじゃあ、はじめようか。
……その騎士みたいな格好で釣りって、なんだかヘンな感じね。
はは、よく言われなくもないかな。……よし、きた!
え! もう!?
まずはー匹目。……うん、まずまずの大きさだ。
……あ!私もきました!
はい!?
!
主人公も!?
ね、言ったとおりだろう?いい穴場だってね。
はえ~……たしかに……――ん?
ちょ、セルジュ!あそこ! あのデカイ魚影!なんかいるわよ、ここ!!
慌てなくても大丈夫だよ。あれはマクリルさ。
! そういえば、さっきから姿が見えないと思ったら……
マクリルには沖にいる魚群をこっちに追い込んでもらってるんだ。
へえ~、そうなのね。どおりで――って……
ちょっと! それってドラゴンを使ってズルしてるってことじゃない!
あはは、人聞きが悪いなあ。いわゆる追い込み漁ってやっだよ。
いい穴場って言ってたくせに。なんかダマされた気分だわぁ。
ごめんごめん。昔から漁に出たときは、こんな風に魚を獲ってたのさ。
ふーん……それが今ではドラグナーって、ますますわからないわね。
ちょっとしたきっかけで、人生は簡単に変わるものだよ。
意味深ねえ……
思い出4
美味しいかい、マクリル?
ギュル! ハグ! ガツガツ!
こら、はしたないぞ。魚、お預けにしちゃうよ?
クゥ!?
……そういえば、前にさ、マクリルと漁してたって言ってたじやない?
うん、言ったね。
じゃあ、ドラグナーになる前からマクリルとー緒だったってこと?
そうだね。マクリルは僕が漁師だった頃からの付き合いなんだ。
幼馴染みたいなものでしょうか。
……マクリルは、僕の命の恩人――っと、この場合は恩竜かな。みたいなものなのさ。
ドラゴンが人を助けたの?
父とー緒に沖合に出たとき、運悪く嵐に遭ったことがあってね。
漁船が転覆してもうダメだって思ったとき、マクリルが現れて僕と父を助けてくれたんだ。
そんなことがあったんですね……
マクリルにとっては、ただの好奇心だったのかもしれないけど、おかげで僕は九死にー生を得た。
でもね……マクリルはそのせいで群れとはぐれてしまったんだ。
っ! そんなことって……
それからしばらく経った頃かな。最強のドラグナーといわれた現団長が僕たちのもとに来たんだ。
僕とマクリルを<竜の国>の竜騎士団にスカウトするためにね。
それでドラグナーになった、と
僕には目的があった。だから漁師からドラグナーになることは、むしろ好都合だったんだ。
目的?
マクリルを海に……仲間のもとに帰すことさ。
セルジュ……アンタ……
マクリルは、僕のせいで群れからはぐれてしまったんだ。僕には、責任がある。
だからマクリルを水竜の群れへ――仲間たちのもとへ送り返してあげたいんだ。
その群れは今どこにいるの?
この広大な海のどこか、かな。でも、ドラグナーなら彼らを追える可能性がある。
竜騎士団は、各地の竜族の状況を情報として集めているからね。もちろん水竜も例外じゃない。
それにこうして、任務として遠方の海に赴くこともできる。彼らの捜索には好都合だったんだ。
なるほどね……でも、マクリルがいなくなったら、セルジュは……
マクリルのためなら、ドラグナーの資格なんて些細なことだよ。
家族と生き別れるなんて悲しいことさ。それは竜も人も同じなんじゃないかな。
それは、うん……
ゲフゥ……
って、生臭いと思ったら、なによこの魚の残骸は……
……マクリル、君はいつになったら行儀よく食べれるようになるんだい?
キュエ!?
最初に言ったとおり魚はお預けだ。しばらくは野菜だけだよ。
キュウゥゥゥゥゥ……
……なんてね。野菜だけじゃ栄養がかたよるし、次からは気をつけるんだよ。
キュウ♪
優しいのか厳しいのか、もうわかんないわね……
思い出5
さーて、今日も釣るわよお~。大漁なのは間違いないんだし!
ははは、ドラゴンを使うのはズルじゃなかったのかい?
それはそれ、これはこれよ。
キャトラったら……
……ん、おかしいな……
どうかした、セルジュ?
マクリルが海中で待機してるはずなんだけど……いないんだ。
どこかで遊んでるのかしら。
かもしれない。マクリルは気まぐれだからね。
……! セルジュさん、
あの沖合にいるの……マクリルさんじゃないですか?
……ん? ちょっと待って!
キュルルル!
キュル! クルルル♪
マクリルが……なんかいっぱいいるわよ!?
じゃ、じゃあ、あれがマクリルの家族……!?
あの様子だと間違いないね。まさかこの海で遭遇するなんて……
確かに、そんな雰囲気ですね……
マクリル……よかった……やっと君を海に帰すことができたよ……
あ、あれ?どこいくのよ、セルジュ!
僕の役目は終わったんだ。もう、ここにいる意味はないよ。
黙っていなくなっちゃうつもり?
せめてお別れだけでも言ったほうが……
水竜とはいえ、人間を警戒する個体もいるかもしれない。
僕のせいで、マクリルが孤立するような真似は避けたいからね。
……さすがに冷たいんじゃない。
…………かもしれないね。
でも、これでいいんだ。
セルジュさん……
思い出6 (友情覚醒)
そうだ……僕は……!
ごめんよ、マクリル。今の僕は、君が群れに戻れて嬉しく思う気持ちよりも――
君と別れて悲しいと思う気持ちのほうが大きいんだ……
アンタ言ってたじゃない。家族と別れて悲しいのは人も竜も変わらないって。
セルジュさんにとってもマクリルさんは家族なんですから、悲しいと思うのは当然ですよ。
……ありがとう、みんな。君たちの言葉で決心がついたよ。
大切な家族だからこそ、ちゃんと笑顔で送り出してあげなくちゃね。
うん、そうしてあげなさい。
っ! マクリル?群れのところにいたんじゃ……
キュウウウウ~~!
マクリルさん、セルジュさんとー緒にいたいってかんじですね。
マクリル……君はそれでいいのかい?
♪
……やれやれ。漁師に復帰するのはまだまだ先になりそうだね。
ふふ、まんざらでもないって顔よ?
ははは、そう見えるかい……ん?
な、なんかいっぱいきたんですけどー!
……そうか。今度は君たちがマクリルを送り出しに来た、ということかい。
…………
マクリルは僕にとっても家族だ。ドラグナーとして、彼を大切にすることを誓うよ。
キュウウ!
…………クルル!
ぎにゃああ! ア、アンタたち!アタシをどうする気よ~!
大丈夫だよ、キャトラ。ただ君にジャレてるだけさ。
ア、アイリス助けて~!
ご、ごめん、キャトラ。私も囲まれちゃった……
あはは、端から見てる分には楽しそうだね。
のほほんとしてないで、助けてよ、セルジュ~!
ははは、今いくよ。マクリル、君も彼らを助けてあげて。
<人と竜の絆>、か……
団長、あなたの言葉、僕にも少し理解できた気がしますよ……
覚醒絵・覚醒画像
その他
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