【白猫】ソアラ(全滅)・思い出
ソアラ・パノス cv.新井里美 戦士に転職した勇者の少女。 膝は堅いし脚は速いし勇者としても成長中。 |
2021/06/15
思い出1
おっすっすー!お邪魔するっす。
来たわね!いらっしゃい!
ソアラちゃん、こんにちわ。
今日は突然どうしたのよ。
いやぁ、急で申し訳ねえのですが、ちっとばかりお頼み事がありましてね。
ほうほう、なんか珍しいわね。聞いたげるわ。
(ここに少しばかり滞在させてください。私オンリーですが)
別にいいけど、ベズトっさんだけ?
そうっす。あたしゃちっと働こうかと。
もしかして借金が増えちゃったの?
ベズトっさんのマイホーム壊して返済中でしょ!?これ以上、何やらかしたの!?
二失敬ですなぁ。べつになんも壊してなどおりませんよ。
借金はまずまずで返済中です。単純に人間食ってくのにどうしても労働が必要……それだけのことでさあ。
(私の同行は不可なようですので、仮住まいの提供を要望しました。ここがいいと)
なかなかベズトっさんの条件をクリアできる場所が見つからず気がついたら飛行島ー択だったんすよ。
(戦士ソアラよ。私の求める条件が高いのではなく、世界の住居クオリティが低すぎるのです)
それもひとつの見方っすね。
で、アンタ何の仕事するの?
戦士に転職しましたからね。戦士として働こうかと。
働く……
なんすか、その反応。いえ、なんでもないわ。少し寂しいけれど、それでいいのよ。
ふふ。危ないお仕事じゃないよね?
戦士の労働なのに危険じゃないというのはちと矛盾を感じますが……
オスクロルさんのご紹介です。これ以上の説明はいらんでしょうや。
そうね。安心だわ。
その上、短期ですが高時給。残業代は1分単位で支給っす。
よくわかんないけど、嬉しそうでよかったわ。
最近の仕事はな最近の仕事はなんでもかんでも45時間分の残業代込みなんてのも多いですからな。
残業代が支給されるという現象がそもそも幻の類かと思ってましたよ。
(借金返済もー歩近づくことでしょう。ー石二島ですね)
ベズトっさんが言うと冗談になりませんなぁ。
思い出2
…………
ソアラちゃん、何してるんだろう?
剣を突き立てて仁王立ちなんて、まるでどこぞの門番みたいね。
じっとしてると結構サマになってるじゃない。
(ちょっとうるさいですよ!静かにしてくれませんか!?)
誰がうるさいのよ。
(あの子ですよ!念話をグループ通話モードに切り替えればわかるでしょう)
(赤巻き紙、青巻き紙、黄巻き紙赤巻き紙、青巻き紙、黄巻き紙赤巻き紙、青巻き紙、黄巻き紙)
(この竹垣に竹立てかけたのは竹立てかけたかったから竹立てかけたのです)
(魔術師魔術中魔術師手術中魔術師呪術中……)
黙って立ってるかと思ったらなにゆえの早口言葉なの!?なんか微妙にかんでるし!
おっと、聞かれましたか。いやー、暇つぶしです。頭の中で言うだけなら迷惑もかからんかと思いまして。
あ、早口言葉には何の意昧もありません。
どういうこと。なんで暇つぶし?
いえ、今のは戦士の仕事やる前にその予行演習っす。
は!?わかるように言って……待って、わかったわ!
門番みたいに立つのが訓練で、じっと立つのが暇だから頭の中で早口言葉で遊んでたってことね!
ー言ー句そのとおりっす。
えっと、それが訓練になるの?
はい。戦士の仕事ってのも種類がありまして。とりわけ任される仕事というのが伝言役っす。
伝言役?
まぁダンジョン前に待機して、冒険家さんたちにこの先は危険だせって忠告する役ですね。
それ、戦士の仕事なの?
村人や商人がダンジョンの前にいたら違和感があるじゃないっすか。
戦士がモンスターのいるところでNPCなのは自然なことっすね。
NPCってのはわかんないけど、そういうもんなのね。
ソアラちゃんはどんな伝言を任されてるの?
――ここが悪名高いポイ捨てダンジョンの入り口だぜ!
んっと、ダンジョン名を教える仕事ってこと?――ここが悪名高いポイ捨てダンジョンの入り口だぜ!
え?――ここが悪名高いポイ捨てダンジョンの入り口だぜ!
ソアラちゃん?
おっと失礼。役になりきってました。他の返答は禁じられてるので。
……それは大変ね。
が、がんばってね。
まぁ初めてではないので、なんとかなるでしょうや。
もう少しここで佇んで、戦士を極めておこうかと思います。
(練習はかまいませんが念話で早口言葉はやめてください)
思い出3
それではアピールポイントをどうぞ。
ぐごおおお!!すぴー!!!
それなんのアピール!?
騒がしいわね。何やってるのアンタたち。
実は戦士の求人なのですが、面接がありまして。
そりゃどんな職業でも面接くらいあるでしょうよ。一緒に働く相手を知りたいんだし。
求人倍率がすごいらしいっす。なんでも手首を痛めて今回休業する戦士さんが戦士界隈だと有名な戦士らしく……
手首を痛めて休業する戦士界隈で有名な戦士とは一体。
その戦士さんが自分の穴を埋める戦士にはそれ相応の技量が欲しいそうっす。
だからみんなで集まって面接のアドバイスしてたんだヨ。
戦士に転職してから同行していたよしみでな。
なのにいいアピールが思いつかないって?
ソアラちゃんはやればできるんだからきっと大丈夫だと思うけど……
やはりキャッチーで派手な特徴は必要でしょうからな。
採用する側だってたくさん応募者見てたらわかりやすいものに惹かれるのは仕方ないことっす。
なーんだ。それならあるじゃない。
ほへ?
追いかけっこよ!さぁ来なさい!
ここでいきなりあたしの膝を試すんで!?いいでしょう、のったりましょいやー!
膝ではなく足なのでは?
ぎにゃー!!
きゅいーん!!!
ふたりとも残像しか見えないぞ……!
はぁはぁはぁ……やるわね。
いや、キャトラさんこそっすわ。それに失念しておりました。
たしかに戦士で足が迷いのは転職を繰り返す者しか到達できぬアドバンテージかもしれませんな。
よくわかんねーけど足速い戦士は、最強ってことでオーケー?
おっしゃー!少し自信が出てきちまったぞ!
もうひとつ走りじゃー!!きゅいきゅいきゅいーん!!
ぎにゃー!!!
思い出4
あ、飛行艇だ。
見覚えあるわね。アレって確か、ファナのじゃなかったっけ?
みなさーん。おじゃましま~す。
足元、気をつけて……ね。
大丈夫ですよ。大げさだなぁ。
いらっしゃい。ふたりそろってどうしたのよ。
ヤツがこれから面接に行くとヤツから聞いたのでな。
ヤツヤツじゃなくてソアラとオスクロルでしょ。
ふん!伝わればよいのだ!
ともかく!まっとうに働こうとするその意気やよし!
顔を見がてら面接場所まで送ってやるって聞かなくて。
ふふ、ソアラちゃんのこと気になりますよね。
まぁ恥をかかんように腹から声を出せるかくらいは確認してやってもいいがな。
これはこれはカルロっさんとファナさん。わざわざ申し訳ありませんなぁ。
アンタは知ってたのね。
オスクロルさんから伺ってたので。
ふん!万がー道に迷ってダンジョンを制覇せざるをえなくなれば面接には間に合わんからな。
天文学的な確率ですな。
素直に心配してるって言えばいいのになぁ。
照れくさいのよ。見守ってあげましょ。
わかっているかソアラよ!
ハキハキ元気よくしていれば、たいていなんとかなる……ということはない!
どひゃー。世知辛さが身に沁みるぜ、ちくしょー!
何事も適度がちょうどいい!いくら声が大きくたってやかましいだけだからな!
ほげー!それをカルロっさんが言うんですか?
何事も自然体だ!無理をするな!
面接で無理したら、その仕事でも延々と無理する羽目になる!ゆえにありのままで向かうのだ!
なんて的確なアドバイスしやがるんだぃ!ガッテン承知だぜぃ!
……スッ。
おわっ!急に素に戻るな!
ありのままっす。
そもそもソアラには無用な心配ね。
ふふ、そうかもね。
…………
今度はどうしたのよ。
いやぁ、ありがたいことだなぁと思いましてね。
こうも色々な方に心配されたり助言を頂いたり、たくさんのものを頂いてるなぁと。
なんでしょうなぁ。期待に応えたいと思っちまうのはこれは自然なことなのかなぁと。
そうかもしれないわね。
うーむ。こいつは大変だぜ。
あたしゃ何だか本気で今回の仕事を取りに行くテンションになってきちまったんですわ!
すわすわすわー!あちちー!服が燃えるぜ!
服を燃やしてどうするのよ。
その気合だ!この勝負もらったぞ!!!
思い出5
……全く受かる気がしませんな。
温度差!
どうしたの、今日出発でしょ。昨日までの気合はどうしたのよ。
もしかして体調が悪いの?
いんや、体調はまったく問題ねっす。問題は主にメンタル面ですな。
ー晩の間になにがあったのよ。
平たく言うと気負い過ざました。
こりゃ絶対合格してやらねぱと戦士とは何かと考えたんすよ。
その答えが出なかったの?
ええ、まあ、そういうことっすね。
あたしはもともと勇者でした。
そうね。
でも戦ってりゃ勇者も戦士ですし、僧侶も踊り子も戦場出たなら戦士っすよ。
あー、そういう感じね。
っすっす。そりゃ職業は戦士ですが、戦士ってなんじゃらホイとあたしの中の戦士が迷宮入りしてしまったんでさぁ。
答えは出そうにないの?
っすなぁ。
何なんすかね。職業の戦士と何なんすかね。職業の戦士と戦う人全般を指す戦士の違いって。
うーん、アタシがこうよ!って言っても納得しないでしょ。
そんなこたぁないと思いますが、結局、己次第っちゅーのは重々承知の上ではあるっす。……力二カマを食べたいけど、今日のおやつは食べちゃったわ。
明日のカニカマをこっそり食べたらアイリスに怒られるけど、でもアタシはキッチンに行くの。
そこへ向かうアタシは戦士よ。
うーむ。たしかにそれもひとつの戦士の形なのかもしれません。
つまみ食いはダメだよ。
ごめんなさい。
うむむむ。戦士ってなんなんでしょうな。
せめてこの袋小路から抜け出すヒントが欲しいっすなぁ。
思い出6
しゃばだばだー!
だ、大丈夫?
急に大きな声あげちゃって、びっくりしたー。
いや、急に眩しかったのでびっくりしました。
寝起きに顔洗ったら思ったよりも冷たい水だったような衝撃っす。
おかげで答えが出ました。
(出たんだ……)
お手軽ね。
じゃあソアラちゃんにとっての戦士は……zはい。あっしは職業戦士ですが、戦士として働かにや戦士ではないとー瞬よぎりました。
迷いは吹っ切れたのね。
っす。とりあえず面接に馳せ参じようかと。
そしてそこへ向かうあたしはまさに戦士の顔つきで向かいます。
キリリッ!
それが戦士の顔?
ここが悪名高いポイ捨てダンジョンの入り口だぜ。
戦士っぽくなったような……
そ、そうだね。
よっしゃー!後は当たって砕けろじゃー!行ってきますまっす!
気をつけていくのよ。
頑張ってね!ソアラちゃん!
…………
……
あれからしばらく経ったけどソアラは無事に合格したのかしら?
もしかしたらお仕事を始めてるのかも。
みなさーん。戻りましたでござりんす。
ソアラちゃん、おかえりなさい。
……で、どうだった?
無事、合格したっす。みなさんのおかげです。
ふふ、よかったね!
戦士について悩んだ甲斐もあったじゃない。
面接官の戦士にも褒められたっす。いい戦士の顔をしていると……
の割には歯になんか挟まったような言い方ね。
新たな疑問が生まれちまいました。
何よ、それは。
果たしてダンジョン前に立ってる役が本当に戦士である必要はあるんでしょうかね?
わかんないわよ……
覚醒絵・覚醒画像
健脚の戦士で勇者 ソアラ・パノス
その他
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