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【白猫】カルロス・思い出

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん
メインストーリー
飛行島の思い出 
その他関連ストーリー関連キャラ



カルロス・エルグランド CV:檜山修之
<勇者の鬼教官>を自称する魔王。
傍若無人の激情家。


思い出1



オラァアアアーッ!

飛行島ってのはここかぁ!?

たいした高度じゃねえなァ!? 邪魔するぜ!

な、なによアンタ!?

俺はカルロス・エルグランド!

人呼んで爆塵の魔王! <勇者の鬼教官>だっ!

こんにちは、私はアイリスです。こっちは主人公。

アタシはキャトラよっ!

うむ! 以後、よろしく願うっ!

声大きいわねっ!

声が大きい方が楽しいだろう!?

そんな理由っ!?

小さい声も結構だ! そこにはリアリティも宿ろう!

しかし、そういった機微などどうでもよくなったとき! 大声の方が、常に楽しい!

出してる方も、聞く方もなっ!

そんな説初めて聞いたわ!

よかったな! 今度聞いたときに、『それ知ってた~』と言えるぞ!

そんな機会が訪れるとはとても思えないわねっ!

(キャトラも大きな声……)

とまれ! しばらく厄介になる!

ヤ!

まあそう言うなよ猫!俺は中々役に立つ男だぞ!?

何が出来るのよ!?

勇者を鍛えることが出来る!

勇者限定!?

まあそれ以外もそれなりにはな!

だったら――主人公を育ててみてごらんなさい!

造作もない!

アタシも別の切り口で主人公を育てるわっ!

どっちがよりう主人公を強く出来るか、勝負よ!

ほう。我が本職に、貴様のような一見さんが勝負を挑むだと?

面白い! 受けて立ってやるぞ、猫よ!

アタシはキャトラよっ!


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思い出2



アタシのおしりについてきなさ~い!

がんばってね、主人公♪

…………


 …………

 ……



いい、主人公? いかなる特訓も、ランニングに始まりランニングに終わるんだから。

とにかく走って走って走り込むの。駆けた距離は裏切らないから。わかったわね?

ふふん。さあ、カルロス。次はアンタの番よ?

――と言っても、主人公はすでにひろーこんばい! どんな特訓をするのか見ものだわね!

(……休憩しなくて大丈夫……?)

……うむ。

<カルロスはどこからか持ってきた竹を地面に刺した。>

これを斬ってみるがいい。

なにその特訓?

まあ見ていろ。

わあ、お見事♪

上出来だ。

いいか、これかお前の本当の力なのだ。

肉体が疲労し、無駄な力みがなくなったお前は、自然なフォームになることで、普段は割れない竹を一刀両断することが出来たのだ。

いまのカンジを忘れるな。

…………

ふっ、悪いなキャトラ。塩を送ってもらったようだ。今回は俺の勝ちだな?

主人公は疲れてなくても竹くらい割れるんたけども。

なに!?そうなのか!?

それを先に言ってよ~。じゃあこの修行、全然意味ないじゃ~ん。

ふむ、わかったわ。アンタって、結構抜けてるわね?

失敬なっ!今日はたまたまだっ!

ど~かしらねぇ~?


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思い出3



いまさらかもしれないのですが……

カルロスさんは、魔王さんなんですよね?

『さん』なといらんぞ。魔王だ魔王だなどというが、所詮職業の一つに過ぎん。

……それっておそらく、<旅立ちの海>あたりだけの特殊な扱いですよね?

む。そう言われればそうだったか。

はい。他の海域には、やっぱり悪い魔王というのもいるようですから……

まったく、時代遅れなことだ!

それは……どうなんでしょう……?

そうだとも。かくいう俺も、昔は近隣の島を荒らしまわったものだが……

え、そうなんですか?

古い話だがな。<暗黒皇帝>のカルロスと言えば、半端な魔王は道を開けたものだ。

魔王ってそんなにぼろぼろ道歩いてないと思うけど……

まあな。当時もほとんどが半魔王ばかりで、骨のある奴など少なかったが……

<九天神>は別格だったな。龍皇と呼ばれる新参者すら、気合の入った奴だった。

へぇ……

他にも、チームではないが、夜の王不死者の帝王あたりは、やはり一目置かれていた。

……冥界の颶風は?

冥界の颶風……? ああ、少しは聞こえてきたな。イカした邪竜に乗っていると。

……ふ~ん……

……かつては大勢の魔王さんたちがしのぎを削っていたんですね。

かつては、な。しかし、昨今流行るような生き方ではないさ。

あの頃の魔王たちも、いまでは各々、ちゃんとした職についているのではないかな?

魔王に歴史あり、ということですね。

そういうことだ。

……滅ぼされたりしてなきゃね……。

よし! 休憩は終わりだ! これよりさらなる地獄のシゴキヘ移行する!

覚悟せよ! 主人公!

はっ!? アタシもやるわよ地獄のシゴキ! 覚悟なさいな!


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思い出4


「……大丈夫?最近、キャトラとカルロスさんの両方からしごかれてるけど……

あんまり無茶しちゃだめだよ?体は一つしかないし、一日も一日しかないから……

……出来る限りがんばるのね……

うん!わかったわ!

疲れたらいつでも言ってね!」


主人公! 特訓を始めるわよー!

いいや、今日は俺が先だ!

先に声をかけたのはアタシよ!

先に言い出した方優先なら、そもそもコイツを鍛えてやると言い出したのはこの俺だ!

何日前のハナシよ! 大事なのは今この瞬間なんだから!

いいから譲れ! 今日持ってきたのは、とっておきの<死と再生しない>コースなのだ!

早く俺に指導させろ! 体がうずいてかなわんっ!

語るに落ちたわねっ!

なっ!? なんだと……!?

特訓の主役はする側よ! 教官じゃないわ!

……!

スキあり! 主人公、アタシのおしりについてきなさ~い!


……すいません、カルロスさん。キャトラが無責任なことを言って……

……いや、案外、核心を突かれてしまったようだ。

俺は、一人の勇者を最後まで育てきったことは、まだ……ないのだ。

みな、途中で……俺の元から去ってしまったからな……

ええ?それはどうして?

愛想が尽きたのだろう。俺は、勇者としてある程度の名声を得た後も、新人のようにシゴキ倒した……

それはもちろん、もっと強くなってほしいという願いを込めてのつもりだったが……

…………

……いつの間にか俺は、酔っていたのかもしれん。

厳しけれぱ厳しいほど、実力を伸ばしてくれた勇者たちも……一人の人間なのだ。

一方的に熱を帯び、指導をするために指導をする、俺の自分勝手さに……

あいつらは……嫌気が差したのだろう……

……そんな……! 自分勝手だなんて……!

カルロスさんは、勇者さんたちに強くなってほしくて、あえて厳しくしてたんですよね?

……今にして思えば……そう言い切ることは困難だ。

教官の体は傷つかない。教えられる側とは立場が違うのだ。

口でならいくらでも言えるが……本当のところ、一番深いところで、ぶつかっていたのかというと……

……俺は……! ……わからないんだ……!

…………

……でしたら、ぶつかりましょう。

――本気で――――主人公に――!

……アイリス……?



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思い出5



さあ! 主人公の育成対決は、いよいよ佳境よー!

それはもういいの、キャトラ。

…………

ええっ!? 今のはアタシの聞き間違い!?

ううん。育成対決は、もうおしまいだよ、キャトラ。

な、な、な……!

なんでよー!?

なんでって……

勝負はお前の勝ちでいいぞ、キャトラ。

ヤッター! それなら終わりでいいわよ。

対決は終わりだけど……主人公には、最後の特訓を受けてほしいの。

…………

もちろん、断ることも出来るわ。だけど私は……この試練、受けて欲しいの。

うん……!ありがとう……!

……本当にいいのか? 今から行う特訓は、著しく危険を伴うが……

それでも……やってくれるか?

カルロスらしくないわねえ。そこはもっと大きな声で、ハイテンションで言いなさいよ。

その方が、修行する側にも闘志が湧いてくるってモンだわ。

ファファファファファ! そんなこと貴様に言われずともわかっておるわ!!

俺がいったい何人の勇者を育てたと思っているのだ!?

四人くらい?

!?

モジャノール……

ヨハルソン……

ロッペニアル……

ソアラ……

……なんで四人しかいないって、ピンポイントでわかるのかなーこの猫ォ!?

しかも全員、最後まで育ててねぇーしぃ!

ちょいちょい。

はっ!?

別に何人でもいいからさ、主人公への特訓、早く始めないの?

いま始めるところだぁ! やいやい抜かすなぁ!

だって放心してたから。

では、これより貴様に! 最終試練<あの世のおとなり>コースを課すっ!

聞くだに物騒ね。

その通り! この特訓では、お互い、命に危険がある!それでも挑む覚悟はあるか!?

よしっ!!! 俺は嬉しいぞ! ありがとう!

……お互い……?

――ふっ――!

最後の試練は、この俺と戦い、勝つことだ!

ぎにゃー!? 定番だけども、アンタ変身できたんだー!?

さあ……行くぞ……!

死にたくなければ、本気でかかってこいっ!!!



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思い出6 (友情覚醒)



――よけらるか!?

見事だ。だが、逃げてばかりでは――

ぐはぁっ!?

やっちゃえー! 主人公ー!

……今回だけは、怪我を気にせず戦って! 終わったらすぐに癒やすから!

……これが、体の痛み……! ……そうだ……これだ……!

今俺は……! 弟子と対等の立場にある……!

これでこそ! 教官も実力以上の指導力を発揮し!

伝説の勇者を生み出すのかもしれんっ!

さあ! 遠慮はいらん! 殺す気でかかってこいっ!

待ったーっ!!!

教官殿があぶなーーーいっ!トゥオオーーーーゥッ!

ソアラちゃん!?

これっ!? 主人公にとびかかるんじゃないわよっ!?

はっ!?  これはもうしわけ!あたしやてっきり、カルロっさんが人生最大のピンチに陥ったのかと!

これは特訓よ!

しかし、見ればカルロっさんは真の姿をさらしております!

カルロっさんが変身するのは、ダメージをたくさん喰らい、死の匂いを嗅いだときのはず!

誰がそんなことを言ったっ!勝手に設定を盛るな馬鹿者!

だったら戻ってくだしゃんせ!

ええい、見てわからんのか!?俺はいま、こいつに最終試練を課しているのだっ!

さ! 最終試練、ですと……!?

ならばなおのことーっ! 続けさせるわけにはいかーん!

ちょっとやめなさいよ! なんで邪魔するのよ!?

カルロっさんは、いまんところはあたしの教官のはずです!

なのにあたしよりも先に、こちらの方が最終試練に入るだなんて……!

見過ごしちゃあおられませんぜー!

ぎにゃー! やめんかー!

カルロっさーん! あたしの特訓は飽きちまったんですかー!?

…………

カルロスさん……!

……フ……

ファファファファファファ……!

そうかそうか! ソアラよ! そうか! ソアラよそうか! ソアラよ!

何を言うてまんねん。

地獄よりも理不尽な我が指導が、恋しいと……! つまりはそういうことだな!?

はぁ。そんな風に言われるとちょっと熱量高い気しますが、そうなりますかなー。

ファファファファ……! 悪いな小僧。最後までやりたかったがどうやらここまでのようだ。

教え子がうるさくてな。浮気はいかんようだ。

あ、ソアラに必要とされて、ちょっといい気になったわね?

なるものか! あえて言うなら、いままでがむしろいい気になっていたのだ!

同時に二人の弟子を取るなど、なんとおこがましいことを!

教官が一人ならば弟子もまた一人! それでこそ、心血を注ぎ、本物の勇者を育てられる!

俺は今! そのことに気づかせてもらった! 感謝するぞ! 主人公!

カルロっさーん。みんな、呆気にとられてまっせー?

ならばチャンスということだ!ゆくぞ、ソアラ!

ほえ? あたしはいいっすが。みなさんもいいんすか?

うん、いいのよ♪ 行ってらっしゃい♪

……ふっ……! この俺も、まだまだ未熟ということか……!

あたしも未熟っす! むしろいいんじゃないですかね?

弟子と師匠とで、一緒に成長してきましょうっすー♪

知ったような口を……! よかろう!

勇者ソアラよ! 明日より再び、勇者を育てるという名目の下、この世のありとあらゆる苦痛を味わせてやる覚悟しておれ!

おっすっすー!



覚醒絵・覚醒画像


爆塵の魔王 カルロス・エルグランド



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その他





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画像説明
カルロスカルロス・エルグランド cv.檜山修之
<勇者の鬼教官>を自称する魔王。
傍若無人の激情家。
カルロス(勇者3)カルロス(勇者3)
ダンジョンの真髄を知る元魔王。
ぬるいダンジョンは許さない。

その他


人物紹介
画像詳細
ソアラソアラ・パノス
ある日突然勇者に目覚めた少女。
目覚めてからも、多めの睡眠を欲する。
オスクロルオスクロル・ラス・カサス cv.茅野愛衣
旅立ちの島<デバーチア>の魔王。
気苦労が絶えないが、住民とは親しい。
ファナファナ・ステージア cv.宮本侑芽
ひょんなことから賢者となった女性。
知識も智恵も、そこまでではない自覚がある。
カルロスカルロス・エルグランド cv.檜山修之
<勇者の鬼教官>を自称する魔王。
傍若無人の激情家。

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