【白猫】ソアラ(勇者3)・思い出
日進月歩勇者 ソアラ・パノス CV:新井里美 日々、マイペースに頑張っている少女。 細かな反復作業が得意。 | ||
2019/01/18 |
不具合勇者 Story
思い出1
あら、ソアラにベズトっさんじゃない。
ふたりとも、こんにちは♪
(こんにちは。ソアラともども、またしばらくお世話になります)
オスクロルさんたちとダンジョンに行ってきたんだよね?
どうだったどうだった?お話聞かせてよ♪
(――ソアラは、これまでの経緯を話した)
え……?
微塵も話されてないわ。っていうか、ソアラはなんでさっきから喋らないの?
(古式ゆかしい、勇者の作法の一つです)
どういうことよ。
(無口を貫くことが、勇者としては硬派とされているのですよ)
どーして?ハキハキ喋る方が、好かれるに決まってるでしょ?
(勇者か喋ると、感情移入の妨げになる可能性があるらしく)
誰の感情よ!?
(勇者の活躍は、文献など様々な形で後世に残されるものです。
(それを読む多くの者か、己の姿を勇者に重ね、夢想する――それが勇者の物語なのです)
フーン。
(慣例としては、周囲の仲間がそれとなく、勇者の意思を代弁する方法があります)
えっと、よく意味が……
…………
ねえソアラ。おやつは何がいーい?
なるほど、ホットケーキね。
そうね、アンタの大好物だもの。
わかったわ、はちみつもたっぷりかけましょうね。ええ。
キャトラ……!?
ざっとこんなもんね。
あ、やっぱプリンがいいっす!
結局しゃべるんかい!!!
思い出2
そういえばソアラって、ベストっさんに借金があるのよね?
ほいっす。
正確には、あたしがプチ折ったベズトっさんのお家の弁償およびもろもろの損害賠償ですなー。
今さらだけど、家をプチ折るってすごい響きよね。家って折れるもんだっけ?
築二千年超えの築古でしたもんで。
そりゃ無理もないわね。きっと寿命だわ。
(ポロい掘っ建て小屋みたいに言わないでください!歴史ある神樹だったのですよ!)
つくづく申し訳ねっすぅ……
(……まあ、過ぎたことです。
いつか超絶無敵な勇者になって、私の豪邸を建てるのですからね!)
がってん!大船に乗ったつもりでお任せっトゥー!!
がんばってね、ソアラちゃん!
で、返済は進んでるの?
コツコツ返しちゃーおりますが、ゴールには程遠いですなぁ。おろろーん。
大変そうだね……
や、あたしはいーんす。ままならん返済生活も、なんたかんだ楽しんでますので。
そ。前向きなのはいいことね!
ですがまあ、ちょいと歯がゆいってのも正直なとこでして。
歯がゆい?
コツコツやるってのは返す側の心構えの話でっしゃろ?
お家をなくしたベストつさんにとっちゃ関係のない話ですんで。
そろそろ一発、何かデッカイお返しをしたいところではあるんですなぁ。
フム。まあ一理あるかもね。
(まあ、それに関しては、ソアラを責めるのは筋違いでしょう)
ほよ?
(昔のように、ダンジョンに潜れば手つかずの財宝が必ず眠ってる――そんな時代でもありませんし)
わりと柔軟なのね?
(長生きすると、おのずとこうなるものですよ。
まあ、返済の意志を失わない限りは気長に待ちましょう)
ははーーっ!ベストっさんが話のわかる烏で助かったっすー!
(まあだからって、ピタ一文負けませんが)
ほへーい。
大らかなんだか、ケチなんだか……
思い出3
(――勇者ソアラよ。あなたに尋きを与えましょう)
また唐突ですな。お手洗いに行こうと思っとった矢先なんですが。
(じゃあ待ちます)
ありがてっすー!
…………
……
んやー、失礼しました。してベズトっさん、導きとは?
(聞きなさい、ソアラよ。ハイリスク・ハイリターンの時代はとうに終わりを告げました。
未知の遺跡で財宝はっけーん!やったぜウハウハ!……そんな甘い期待を抱くこと自体もはや不毛なのです)
やったぜウホウホ!
(これからは地道に、ウホウホと稼ぐ時代です。
違う。コツコツと稼ぐ時代です。適当な相槌をいれないでください)
ウヘヘ。して、具体案はあるんですかえ?
(…………
新しい副業、試してみません?)
おーい、ソアラー?ベズトっさーん?おやつの時間よー!
二人とも、どこに行ったんたろうね?
(ソアラに何かご用ですか?)あ
ら、いたいた。ソアラ知らない?
(ソアラでしたら、仕事中ですよ)
仕事?
ちまちまちま。コツコツコツ。ちまちまコツコツ……
ちまちまちまちまちまちまちまちまコツコツコツコツコツコツコツ……
ソアラかなんか……ちまちまゴツゴツした作業に没頭してるわ!?
何を組み立ててるの?……猫じゃらし?
イエスっすっす!取っ手の部分と、じゃらしの部分をひたすらくっつけてるんですな!
すごい量……この周りの箱の中身、もしかしてぜんぶ猫じゃらしの部品?
アタシと遊びたいんならそんなモン一本あれば充分よ?
いやー、実はこれ全部、売り物なんっすよぅ。
(これはいわゆる『内職』です。
報酬こそささやかな額ですが、単純な反復作業ですので敷居が低く、仕事場に赴く必要もないため自分のペースで仕事ができます。
(量をこなすほど額も増えますし、何かと多忙な人間でも空いた時間を有効に活用できる効率的な職務形態といえるでしょう)
アンタ本当に歴史ある神烏なの?なんか染まりきってない??
(つねに時代の最先端を追わねば、導きも恩寵も与えられませんから)
いや~、ベズトっさんに勧められてやってみたんですけど結構楽しっすよ、コレ。
すっごい単調な作業に見えるけど?
昔からこういうのつい夢中になっちゃうんですな。
ちまちましててコマゴマしてて、ひたすら黙々と積み上げてく、みたいなの。
すごい……喋ってるのにぜんぜん手が止まってない……!
コレ、めっちゃ楽ぴーーー!!
……そうね。確かにソアラには向いてそうだわ。
(――さあ、ゆくのですソアラよ。
これからはコツコツと堅実に稼ぐ時代なのです!
がってんがってん!ふりゃりゃりゃーーーい!!
思い出4
はちょ!はちょちょ!ほあっちゃー――――!!
ソアラちゃん、みるみる手際がよくなって……
速すぎてなんか気持ち悪いわ!
(この驚異的な集中力……やはり予想通り……!いえ、それ以上……!
ソアラよ。あなたはまさしく、内職の申し子です!)
(内職の申し子……!?)
そう褒められると、照れちまいますなぁ~~~!
ホントに褒められてんの、それ?
(あなたは内職の道を極めー超絶無敵な内職勇者となるのです!)
内職勇者……!なにその、なんか……シマらない響き!!
りょっかいっすぅーーー!!!ほやーーーーーーっっ!!!
待てーい!超絶無敵な勇者になる目標はどこいったのよ!?
や、忘れてないっすよ?!
なら、そんな地味なことばっかしてても仕方ないでしょ!
派手な仕事も地味な仕事も、どこかの誰かの役に立ってるのならどちらも立派な社会貢献……
すなわち、勇者の責務に通じるものがあるかと!!
ムム……!
それにでっかい目標かあるからこそ色んな経験を積むことは悪いことじゃないと思っとります。
そうだけど……!
新たな経験とお金……汗水たらして両方得られるのはとても素晴らしいことでは!
正論で攻めないでよー!なんかアタシが悪いみたいじゃないのーー!
(キャトラがほんろうされて……)
(フフフ……恐るべきはソアラの集中力。そして、それを見抜いた私の眼力)
満足げな顔してんじゃないわよ……
まあまあキャトラ……
空いた時間を使ってコツコツお金を稼ぐのはいいことだと思うわ。
まあうん、そうだけどさ……
(……このぺースで稼げれば、報酬金であの宝石も、あの宝飾品だって……
いやいや、ゆくゆくは豪奢な内職御殿を……へへっ)
アンタの欲望、念話でたた漏れよ。
……あ、そろそろ箱変えないと、所持品の数がオーバーしちまいますな。おいしょ。
なんの話?
所持品の数が限界を超えると――
超えると?
一周して、予想外のなにかが起こるっす。
意味がわかんないわ?
(不具合だらけの<ツクールーン>製ダンジョンに潜っていた後遺症といいますか。弊害といいますか……)
<ツクールーン>……ダンジョンが簡単に作成できるルーンでしたよね?
なかなか厄介なルーンだもんで、しばらくはこーして細かいコトまで気を配らにゃならんのです。
(まあそういうものだと思ってスルーしてください)
がってんがってん!ふりゃりゃりゃーーーい!!
思い出5
こつこつこつこついっちょあがり!ちまちまちまちまもういっちょ!!ヘイヘイヘイヘイまだまだですぞ!
(その調子です、ソアラ。ガンガン作ってガンガン納品するのですよ)
おーい?二人とも、ご飯の時間――
って、なによ!?この猫じゃらしの数!?
あれからずっとやってたんですか?
(ソアラの類まれな集中力がなせる技ですよ……エッヘン)
なんでアンタがイバるのよ!
コツコツコツコツ……ちまちまちまちま……
(……ソアラ?聞いているのですか?)
ソアラちゃん、夜ご飯の時間だよ?
――はっ!?失礼しましたっす!ちょいと没頭しすぎちまいました!
キリのいいところまで終わらせちゃいたいんで、自分に構わず先に食べちゃってくださいな。
でも、お腹滅ってるでしょ?
まだまだ元気モリモリっすー!
(フム、ずいぶん熱心ですね。ですが無理は禁物ですよ?)
……ほどほどにしなさいよね?
ちまちまちまちま……コツコツコツコツ……
翌朝――
(ふぁ~……ソアラ、朝食ができたそうですよ。いつまで寝て――)
ねこねこねこねこ……じゃらじゃらじゃらじゃら……
(え、ちょ……ソアラ?)
おーい、二人ともー?ご飯冷めちゃうわよ?
――って、なんじゃこりゃー!?
部屋中、猫じゃらしでぎっしりあふれかえってる……!?
(ソアラ!まさかあなた……一晩中ずっと働き続けていたのですか!?)
ねこねこじゃらじゃらじゃらりんちょ、っと……あ。おはよっさんっす、みなさん。
(おはよっさんつす~ではありません!なんですかコレは……!)
時間を忘れてハマっちまいまして。
ハマっちまいましてって、アンタねえ……
単純作業たあいえ、なかなか奥が深いんでっせ?
繰り返すつどに増す完成度!初期と今とじゃあ、出来は雲泥の差ですぞ!
(微妙すぎてわからない!)
いや、あたしならまたまだやれるはず……
――目指しまっせ、超絶無敵の内職勇者!!やっぴょんぴょーん!!
(それはもういいですからぁ……)
話はできるのに話が通じない……今のソアラはなんかおかしいわ。
(卓越した集中力が、アダになるなんて……)
……主人公!!問答無用でアレいくわよ!
思い出6 (友情覚醒)
これでも浴びて目を覚ましなさーーい!!
ちまちまちまちま……こまごまこまごま……
(全然効いてませんよ!)
ウソーーー!?
すごい集中力……!
ンフフフフフ……まだまだまだまだこれからっすよー!
完全にヘンなスイッチ入っちゃってるよぅ……
(うぅ……こんな……こんなつもりでは……)
……だめだよ、ソアラちゃん。無理すると体、壊しちゃうよ?
ちゃんと休憩して、ご飯も食べよう?
心配ご無用っす、アイリスさん!
引きこもり時代ならいざ知らず、これまでの冒険と特訓で鍛え上げたこの体……
ちょっとやそっとじゃネは上げねっす!
<喋りながら、ソアラの手も止まらない……!>
(…………)
どうしようか……?
……とりあえず道具を取り上げましょ。無理やりでも休ませないと――
(すぅう――)
(こぉらぁぁああーーー!!!!)
ぬむん?
(いい加減になさい!寝食すら忘れるなんて、小さな子どもじゃあるまいし!
確かにこの仕事を紹介したのはこの私です!!地道に稼げとも言いました!
ですが、無茶をしてまで働けとはひとっコトも言ってません!!
あなたが倒れてしまったら――私はいったい誰を導けばよいのですか……!!)
……はっ!
……えとー、すみませんっす。ご心配おかけしました。
ちょっと入り込みすぎちゃって、なんかおかしくなってたみたいっす。ナハハ。
(ナハハじゃありません、まったく……っ!!)
やれやれ……やっと正気に戻ったわね……
ホント怖かったわよ……
一回集中しちゃうと、没入しちまうタチなモンでして……面目ねえっす。
でも、ベズトっさんの声がズパーン!っと頭ん中に飛び込んできまして……
おかけで……戻ってこれましたな!
ベズトリフェニルさんの声だから届いたんですね、きっと。
よっぽど心配だったのねぇ?
(……内職は、しばらく禁止ですからね)
へーい。
しかし、嬉しいもんっすねえ。
思いきって家から外に出て、勇者になって、故郷を出て、色んな人と出会って……
みなさんに囲まれて、支えられて、心配してもらって。
――あたしは世界一の幸せもんっすなぁ!
(まあそれはそれとして、作ってくれた猫じゃらしはもったいないのでしっかり納品しましょう。
さてさて、どれほどの報酬になるのやら……)
アンタね……
あ、ペズトっさん。その箱にそれ以上詰め込んだら……
<――所持品の数が限界を超えました――>
あ、一周して全部消えたっすね。
(ギャーーー!!)
なにがどういうこと!?
不具合っすな。
覚醒絵・覚醒画像
輝く鉄壁の勇者
その他
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