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鋼鉄の若き君主 ディオニス・ヴァランガ cv.前野智昭 若くして国を治める王。 何者にも崩されない守りが国の平和を約束する。 |
2015/01/28 |
メインストーリー
思い出1
――貴公に問う。貴公らは他国への侵略の意図はあるか。
いきなり来てなんなのよアンタ!
質問に答えよ!
私たちはルーンを探して旅をしていますが、侵略はしません。
そうよ! なんでアタシたちがそんな事しないといけないのよ!
それは失礼した。非礼を詫びよう。
あれ、意外とあっさり引き下がった。
申し遅れた。俺はディオニス。
この島が戦力を集め、他国への視察を繰り返して行っていると聞いて確認をしに来た。
アンタ、随分豪華な身なりだけどどこかの偉い人?
国王だ。
へぇー。
ようこそいらっしゃいました、国王様。
ほう、貴公ら。俺が国王と知っても全く動じぬのだな。
ここには他にも偉い人とかいるからね。
ほう、やはりこの島は各国の注目の的なのだな。
もう少し視察を続けようと思うが、構わんな?
はい、ごゆっくりどうぞ。
うむ。ではそうさせてもらおう。
どのような人材がいるのか、楽しみだ。
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思い出2
あの、ディオニスさん。ディオニスさんって国王……ですよね?
うむ、そうだが……どうかしたのか?
王様が国を離れて……大丈夫なのですか?
政は他の者に任せている。
それに、争いの種になりそうなものは全て排除してある。問題ない。
ただ、何かあった際に民を守ることができないのは気がかりではあるがな。
民を……守る?
民を守るのは王の責務。
それだけではない、オレの視界に入る者はすべて守る。それが俺の信条だ。
それってアタシたちも?
無論だ。俺の目の前で傷つくなど絶対に……
――! 伏せろ! アイリス!
えっ? は、はい!
<ディオニスは伏せたアイリスの上に覆いかぶさった。>
……何してんの?
上からどんぐりが落ちてきたのだ。怪我はないか? アイリス。
は、はい。大丈夫です。ありがとう……ございます?
どんぐりじゃ怪我しないわよ!
危ないところだったな。だが無事で何より――
危ない! 伏せろ!
………
今のは……いったい何が……?
うむ、木の葉が落ちてきたのだ。怪我はなかったか?
ただの過保護だった。
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思い出3
アイリス、キャトラ。すまんが質問がある。
どうしました?
この島に、腕の立つ武具職人はいるだろうか?
武具職人……バロン?
そうね。バロンさんという武器の加工をしている方がいます。
工房に行ってみてはどうですか?
ほう、そうか。では一度顔を出してみることにしよう。
武具が必要なんですか?
うむ、鎧を改良する案が思いついたのだ。
それが実現できるか、確認をしたくてな。
鎧……って今着てるやつ? そのままで充分なんじゃないの?
鎧としての機能は充分だが、若干動きづらい部分があってな。それを改良したいのだ。
ここの連結部分を守る箇所を取り外したいのだ。だがそれをすると防御面で劣ってしまう……
そこで外側から連結部分を覆う形にし、かつ関節に触れないようにすればいいのではないか……
だがそれを行うにはかなりの腕が必要になる。俺の要求に応えてくれる職人が必要なのだ。
……なんかよくわかんないけど、職人が必要なことだけわかった。
あとは材質もな……硬いだけならどうとでもなる。
しかし極限まで軽量化し、かつ防御力も維持、となるとなかなか難しい。
参考までに俺の鎧コレクションを持ってくればよかったな。その方が話は早かったか……
鎧マニアっぽい、ってこともわかった。
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思い出4
うぐぐ……
どうしたの?なんか辛そうだけど。
鎧を着たまま寝ると、体が痛くなってしまうのだ……
だったら脱ぎなさいよ。
そういうわけにはいかん。いかなる時であっても、危険が及ぶ可能性は考慮しなければ。
寝ていたから守れなかった、という言い訳は通用しないからな。だから鎧を脱ぐわけにはいかん。
えっと、盾を使ったりしてはいかがでしょう?
盾か、あれは便利ではあるが移動を阻害されてしまうのでな。あまり好かないのだ。
好き嫌い優先か!
もっと体に合った形に鎧を改良する必要があるのかもしれん、と考えているところだ。
とっても効率悪いわよそれ。
だがそれには時間がかかるからな。鎧を着た上からマッサージができる人材はいないだろうか?
それは魔法でも使わなきゃ無理なんじゃ……魔法?
アイリス、治せるんじゃない?
治せるのか?! ならばぜひともお願いしたい。
魔法で肩こりとかは治せないから、私じゃ力にはなれないと思います。
ごめんなさい。
そうよね。それができたらマッサージ師として稼げるし。
……仕方ない。ここは素直にストレッチを欠かさないようにして予防せねば。
いや、脱ぎなよ。
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思い出5
あら? どうしたのディオニス、どっか出かけるの?
ああ、長らく世話になったがそろそろ国に帰ろうかと思う。
ここではずいぶんと良い経験をさせてもらったが、やはり俺は国王。国は心配なのでな。
そうですか……残念です。
気をつけてね。
ああ、世話になった。感謝する。また機会があれば――
<その時、強い風が一吹きした。>
きゃっ!
痛い痛い! 目にゴミが入った!
キャトラ! くっ、何ということだ……
俺の目の前で、痛い思いをさせてしまうとは……!
だ、大丈夫よ。すぐゴミはとれるし。
相手は自然の脅威だったとはいえ、守る事ができなかった……何という不覚……
あの、ディオニスさん……そんなに気にしなくても……
猫一匹守れなくて国が守れるか!
それでは俺は、国王失格だ……民に合わせる顔が無い……
いや、だから考えすぎだって。アタシもう平気だし。
俺は……これからどうすればいいのだ……
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思い出6
この光はなんだ……
こ、これは……俺が何者かに守られている、そんな感覚だ……
これはお前の光なのか、主人公……?
俺が、守られてしまったのだな……
ディオニスさん。私たちだって必要な時はディオニスさんを守ります。仲間、ですから。
そうか……俺だけで全てを守るには限界がある。それは薄々感じていた事なのだ。
だが、一人でなければその限界はより広いものとなる。
貴公らのおかげでそれに気づく事ができた、ありがとう。
そして主人公、俺と共に防衛隊を結成しよう!
先ほどの失態は教訓として胸に刻み込んでおこう。だが、俺は命ある限り守り続けてみせる!
いや、さっきのは無理だったし。
そんなことはない!
自然の脅威であろうが、俺の前で誰かが傷つくのは黙ってはおれん!
鎧に<強い風が吹くと自動的に巨大な壁を作る機能>があれば、守ることはできるはずだ!
非現実すぎじゃないかな……
……さすがにそれは無理だとしてもだ、まだまだ俺の力と鎧の改良は必要だな。
……主人公、すまんがもう少し、この島に俺を置いてはもらえないだろうか?
人を守り、国を守る。民から『鋼鉄の名君』と称される俺にはもっと守る力が必要だ。
その力を、ここで……身に着けたいのだ。
感謝する。では早速、鎧の改良プランを練らなければ!
せめて実現可能なプランにしなさいよね。
そうだな。私とてどんな要求でも応えられるわけではない。
お、御大!
おん……たい?
だが、お前の発想力には一目置いている。
いつでも相談には乗るぞ。
何と心強い! 御大の技術力ならば叶わぬものは何もない! じっくりお付き合い願いたい!
いつの間にか仲良くなってたのね、ディオニスさんとバロンさん。
無茶な要求ばっかりしていないといいけど……
でも、いい鎧ができるといいね。
我が守りは鉄壁の如し ディオニス・ヴァランガ
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その他
人物紹介
画像 | 詳細 |
 | ソフィ・R・ファルク cv.本泉莉奈氷の国の良さを伝えるために旅をしている王女。親善大使を務めている。 |
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 | エーベルハルト・ロイヤル cv.山下大輝王様の国出身の<張り切り王>。平民を尊敬している。 |
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 | グレン・アルニド・ルブラム cv.畠中祐血と戦を好む先祖の血を色濃く受け継いでおり、闘いの衝動に駆られて我を失ってしまうこともある。 |
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