【白猫】サマーソウル・思い出
サマーソウル cv.粟津 貴嗣(あわづ たかつぐ) 鋼の肉体美を誇る、<夏>を司る天使。 夏を夏らしくすっるために、彼は常に夏。 | ||
2015/07/06 |
メインストーリー
思い出1
――飛行島に舞い降りた、鋼の肉体美を持つ天使、それは――
私だーーーー!!!
が!!!
この場合、誰にも見つからずにいるのが賢明だな。
この肉体を太陽の下にさらせないのは至極残念だが……
そういうときもあるさ。
しばしのバカンスと思い、木陰で、過去の思い出にでもひたってみるとするか――
…………
……
<――それは、ある夏の日のこと――>
……夏……それは、生命が最も輝く季節……
人々の熱狂は天をも焦がし、また、ひと夏の甘酸っぱい体験は、かけがえのない思い出となる……
それが……夏……
でっかいぜ……!夏……!
夏のために、私は一体何が出来るだろうか……
…………
腹腹筋だな!
まずは小手調べに、百万回イッとくか!
思い出2
ひゃっく!まん!はっ!せん!きゅう!ひゃく!じゅういっかい!
このくらいにしておくか。いい汗かいたぜ。……ん……!?
なんだこれはっ!?この肉体はっ!?これが私だとっ!?
山脈のように盛り上がった大胸筋……!要塞のような広背筋……!大海原のような大殿筋……!
やはり腹筋こそ究極にして至高!全知全能のトレーニングだな!
さて。
これで地盤は固まった。この肉体ならば、灼熱の太陽に恥じることもない。
次は……夏にこの身を投じるとするか。
羽蟻の巣穴の奥深くまで、食い込み、侵すのが夏だ。
その夏を識るために……
私自ら、夏を生きる!
!はるか遠くの山奥の森の木立のそのまた奥の草原を越えて洞窟を抜けて引き返してきた森あたりに、夏に迷う若人の気配!
待っていろ!いま、夏がゆくぞ!
思い出3
あれ、おかしいな……地図だとこのあたりのはずなんだけど……
古文書にあった財宝、<真夏の結晶>……ここにはないのかな……?
フンッ!フンッ!フンッ! ハッ!
!?なんだこの声……?向こうの茂みの奥から聞こえてくる……
フンッフンッ!フンツ!ホッホーウ!
……熱気も感じる……?嫌な予感がするのに、足が向かっていく……
!!こ、これは……!
フンッ!フンッ!
フンッ!
イェーア!
な、なんだこれは……屈強な男が、ブリッジしながらバーをくぐって……!
フンッ!フンッ!
フンッ!
グゥレイトォ!!
……この状況……初めてだ……!この状況に何か、名前をつけるべきなのかも……
フンッ!フンッ!
フンッ!!!
マーベラァス!!!
……ダメだ……僕にはいま見ているものを、伝えられる言葉がないよ……
…………
……僕もまだまだだな……こんなことじゃ、冒険家とも学者とも名乗れない……
……負けないぞ……!いつの日か、今日のことを書き記さなきゃ……!
そのためにも、この夏が、僕の勝負の時期だ!
……ふっふっふ……!
ファイトだ!若人!
思い出4
ああ……暑い……まさに、うだるような暑さ……
夏らしいって言えばそうなんだけど、さすがに参りますね……
あっ大きなナメクジ!私、嫌いなんですよね!
こういうときは……!
やー!
<クルーシャは自分の汗をぬぐいその雫をナメクジに飛ばした!
ナメクジは平気だ!>
くっ……!効いてませんか……!
おやおやレディ。そんなわずかな汗が、塩の代わりになるとでも?
!?だっ、誰ですか!?
――天呼ぶ地よ、私だー!
あなたは!?
私の名はサマーソウル!
私はクルーシャ・ブラッティです!
ミス・クルーシャ!キミのガッツは認めるが、しかし汗は、ガッツだけではどうにもならない!
ではどうすれば!?
ここに<塩のルーン> というものがある!
<塩のルーン>!?
そしていままさに、この<塩のルーン>の力を呼び醒ましてみせよう!
どうやって!?
スクワットだ!
スクワット!?
うおおおおおぉぉぉぉ……!
<サマーソウルの光速筋トレ!見る間に足元に汗の水たまりが出来る!>
すごい……!
で、これをこう。
<サマーソウルが<塩のルーン>を汗たまりにかざすと、ルーンは光を放ちだした……!>
ミス・クルーシャよ。あなたにこれを授けよう。
あなたは見た目とは裏腹に、ガッツの塊。<塩のルーン>を使いこなすことも出来るだろう。
はい……!
さあ!
<塩のルーン>よ、私に力を!
ててててーい!
<塩のルーン>から生み出された荒塩が辺りに降り注ぐ……ナメクジは大慌てで逃げて行った。>
やった……!これが……<塩>の力……!
ありがとうござ――あれ?
――達者でな、ミス・クルーシャ。
……ありがとうございます……!燃え盛る聖火のように、熱い心を持った……
夏の人……!
思い出5
――ケ!今度の船も、ハズレかよっ!
略奪ったって、所詮は海の上……向こうの船に積んでなきゃ、奪うもクソもねェ……
壊血病なんて、初歩的なミスをよォ……オレとしたことが、情けねェ……
おィ、野郎ども!しゃっきりしねえか!すぐに次の獲物を探すぞ!
新鮮な食いモンをたんと積んだ、輸送船かなんかをよ!
…………
……おめェら……声も出ねえのかよ……
……カーッ…………どうしたもんか……
……さいだー……
……あン?
肉、肉、野菜!肉、野菜だー!
この声は……船乗りに語り継がれる、あの伝説の……
――!
<突如として、エドガルドの船に空から野菜が降り注ぐ!>
こいつァ……!
……お……おお……!
――奇跡、か……信じちゃいなかったが、実際に見ちまったからにゃアな……
感謝するぜ……船乗りの航海を守護する、夏の天使さんよ……
…………
……
…………
……いずれも私の胸の中で燦然と輝く、夏の思い出よ……
……だが、いつまでも過去を懐かしんでいるわけにもいかない。
夏はまた繰り返す……己が諦めない限り、何度でも、何度でも――
…………
さて、そろそろ最後の務めを果たすとするか。
おっ丁度良いところに。
……少年!
?
少年!タッチ!
ほら、少年!タッチタッチ!
思い出6
――フ。サンキュー! 少年!
……また会おう!
あら?どうしたの、主人公?
だれかと一緒にいなかった?
マ、どっちでもいいけどね。そんなことよりさー……
海に遊びにいこーよ!
今日はとっても暑いから、キャトラと話して海にいくことにしたの。
さあ、いきましょう♪
…………
――そうだ、少年。夏を謳歌しろ――
これから先も、きっと様々なことが起こる。辛いこともあるかもしれない。
だから少年。今だけは――
――思う存分、夏りまくれ!!
天高く筋肉盛り上がる天使 サマーソウル
はぁ~、暑いわねぇ~……
夏だもんね。
まったく、毎年毎年、やんなっちゃうワ~……こう毎日暑いと、猫のアタシは――
!?
?どうしたの、キャトラ?
いま、アイリスの後ろに……!?
……?……だれもいないけど……?
アラ……?暑さでヘンなもの見たのか――
!!
いた~!ぜったい、いまなんかいたの~!
キャトラ……ちょっと、木陰で休もっか。ね?
いたのよ、ほんとに……
うん、信じてるからね♪
…………
――今年もまたやって来たか、この季節が……!
……感じるぞ……! 夏の息吹を……!
見ろ!この筋肉を!まるで、繁忙期の商戦を乗りきったビジネスマンの如く、スマートで効率的でありつつも、がむしゃらなエネルギーに満ちている!
少年もそう思うだろ!?
――フッ。それだ。
いい汗をかくヤツだぜ!その汗こそ、夏の煌めき、<真夏の結晶>だ!
少年よ夏を忘れるな!
リメンバー、夏!
アバヨ!
その他