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【白猫】ブルーミングブレイズ Story3

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん



目次


Story8 リズム隊ガールズ♪

Story9 メロディ隊ガールズ♪

Story10 お悩みガールズ♪

Story11 待ちぼうけガールズ♪

Story12 ノイジーガールズ♪



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story8 リズム隊ガールズ♪



<心機一転――メリシャの指導のもと、猛特訓の日々が始まった……!>

りゃああああああああ……!!

らあああーーーーーーい……!!


――話にならないわ。まるでリズムが合っていない。

あなたたちはバラバラよ。見えない音を互いに拾えていない。


はひ~……メリシャさん、やっぱり厳しいよぉ~!

だいぶ良くなってきてるはずなんだけどな~……

ですが成長したぶん、自分の未熟さが自覚できるようにもなってきましたね……

そだね~……プロのバンドの演奏聴くと、やっぱへこむもん……

わたしたちベースとドラムは、曲の地盤を固める役割……

リズム隊のわたしたちが、しっかりしないといけないのですが……

…………

――ね、ルカ!!公園いこ!!

へっ!?でもまだ練習時間中ですし……!

メリシャさんいないし平気だよ!ちょっとだけ!気分転換!

部屋で煮詰まってるより、一回ぱ~っと発散しちゃお~!

……一理ありますねっ!スッキリしたらーーい!!



へいマールさん!!

しゅーっ!

ナイッシューでーす!!


あたしたちのコンビネーションも、かなりサマになってきたね~♪

日頃の練習のたまものですね!

マールさんの呼吸なら、手に取るようにわかるようになりました!

あたしも~♪……あっ!

あたしたちさ、いままでずっと『リズムが合ってない』って怒られてきたじゃん?

そうですね……努力してはいるのですが……

それってさ、初心者なんだからできなくて当たり前なんだと思う。

でもあたしたち……お互いの呼吸なら、わかるよ!

……もしかして、メリシャさんがさっき言っていた『見えない音』って……

お互いの呼吸お互いの呼吸を感じて、それを音に重ねる――そういうこと……?

ねえルカ!スタジオ、戻ろう!

はいっ!!この気づき、さっそく実践してみましょう!!

――それと、マールさん!!

ふぇ?

なんと言うか……惚れ直しました!!

うぇえ!?なに、いきなり!?

だってマールさん、どれだけ演奏に苦労しても、一度もラッキーを使おうとしていませんよね。

えヘヘヘ~……いままで何回も怒られてるしね。

それに、あたしがやりたいって言い出したんだもん。ズルはしたくないから。

……もしもわたしだったら、上手にできなくて、つらくて、もう嫌だ、ってなったとき……

マールさんのような力があったら、頼ってしまうかもしれません。

ルカが~?なワケないじゃん。

むおっ!?断言された!?

ルカはあたしが知ってる限り、世界で一番のがんばり屋だよ?

そんなルカと一緒にリズム隊になれたから、あたし、がんばれてるんだもん!

て、照れますね~……

よっし、いこ!ルカ!

ええ!わたしたち、エンジェル☆リズム隊が!!

バンドのリズムを~~~……!

守ったらーーーーーい!!!



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story9 メロディ隊ガールズ♪



今日は休日なのです♪

おはよう。シズは……仕事か。ルカとマールは?

早朝からランニングなのです。体力づくりなのだそうです。

――カスミさん。今日は、ふたりで遊びにいきませんか?



ハニーシュガードーナッツ、とっても美味しいのです♪並んだかいがあったのです♪

……まあ美味しいけど、遊んでて大丈夫かしら。もう本番も間近なのに……

ときには、ゆらりと過ごすのも大切なのです♪

あ、おしゃれな喫茶店、発見なのです!喉が渇いたので入るのです♪



~♪

どうしたのです、カスミさん?そわそわしてるのです。

こういうお店、あまり来ないから落ち着かないだけ。それに……

ふたりで出かけても……私は楽しい話なんて、できないから……

たあいのないことを、たくさんお話したいのです♪

カスミさんの好きな食べ物はなんなのですか?

ええと……みたらし団子とか、アオイの島の懐石定食とか……

ノアはドーナッツが好きなのです♪

ふふ、それは知ってる。それじゃあ――



今日一日、とっても楽しかったのです♪

私も気分転換できたわ。ありがとう、ノア。

こちらこそ、なのです。

……私たち、同じ学校に通ってるのに、お互いのことぜんぜん知らなかったのね。

カスミさんのこと、たくさん知れて嬉しかったのです♪

――あの、カスミさん。もうすぐライブなのですが……平気なのです?

もしもカスミさんが本当にいやなら、無理強いしたくないのです……

ふふ、安心して。付き合うわよ。一回だけならね。

こんなに練習してるのがぜんぶ無駄になるなんて、癪だもの。

……それを聞いて安心したのです♪

ねえ、ノア。せっかくスタジオ近いし、少しだけ練習していかない?

なんだか……いまふたりで練習したら、いい音が出せる気がするの。

喜んで、なのです!さっそく――

あ、コレ、こないだ出た<ミルキーモンキー>の新曲だ。今週も売上一位だって!

だって作曲、あのポギーでしょ?ほんと、天才っているのね。

……この曲は、ノアたちがバンズ島に来た日に流れてた……

カスミさん?どうしたのです、ぼーっとして?

あ、ううん……なんでもないわ。ただ――

ただ?

なんかこの曲、私たちが練習してる曲と……少し似てる気がして。



……

休日も来ると信じて、待っていたのだけどね。

(朝からひとりで?)

(気まずいのです)



……悪いことをしてしまったのです。

……?なに、この紙束……

……ノアたち四人の演奏の、問題点と、改善点……?

こんなにびっしりと……それに、わかりやすいのです……きっと、大変だったのです……

ノアたちも応えないと、なのでノアたちも応えないと、なのです!

……仕方ないわね。


 ***


<――カルマの手伝いも、ようやく落ち着いようやく落ち着いた。

そういえば、カスミたちが練習しているスタジオは、この辺りだったか――

ギターの演奏なら、少しは力になれるかもしれない。>


ノア、いまの部分、もう一度合わせてみたい。まだいける?

了解なのです!ここのフレーズは、今夜中にモノにするのです!


♪<――いまは邪魔をしないでおこう。>



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story10 お悩みガールズ♪



<ライブ本番前日――>


――ふぅ。

いまのセッション……いいカンジじゃなかった!?

これまでで一番、上手にできたのです♪

手応え、ありましたねっ!……ちらっ!

――今日はもう、帰りなさい。



まだだめかぁ~……

いえ、演奏自体は最後まで続けさせてもらえました。

進歩は着実に……しているはずなのです。

……だよねっ!明日は本番だし、もうちょっとだけ練習していこ!

……ごめんなさい、みんな。私、少し用事があるから先に出てるわね。


 ***


…………

その写真の女の子、だれ?

……

フフ。人の部屋に勝手に入るのは感心しないわね、カスミ。

嘘までついて、素人を無理やりしごき倒すのに比べればどうってことないでしょ?

<鬼才>――メリシャ・ラッセルさん?


<昨日の夜――>


カスミさん、遅くなってしまってすみません。頼まれていた例の件、ようやくわかりました!

なにぶん情報が古くて、調査に時間がかかってしまいまして……

彼女のフルネームは、メリシャ・ラッセル。

――<鬼才>と呼ばれ、かって一世を風靡(ふうび)した天才作曲家です。

……やっぱり、プロ……だったのね。

はい。ですが彼女は、二十年以上前を境に――音楽界からこつぜんと姿を消しています。


おかしいと思ってた。ただの素人だった私たちをこの短期間で育て上げるなんて、普通の人にできるわけない。

……気づかれてしまったのね。私が記憶を失っていないことに……

いや、それいや、それは結構前から察してたけど……

それより私が聞きたいのは、どうして正体を隠してまで、私たちにこんなことをさせたのか、よ。

…………

……ミーサっていう子が、関係してるの?

――どうしてあなたが、その名を?

かすれて消えかけてたけど、楽譜に名前が書いてあった。あなたの名前と一緒に。

……お願い、教えて。どうして私たちなの?あの歌を私たちに託して……あなた、なにがしたかったの?

――さっき、あなたたちがどうにか形にした<あの曲>を聴いて……あらためて痛感したわ。

音楽に音楽に……なにかを覆す力なんてないって。

<メリシャは、咲き誇る薔薇にそっと触れた……>

あの頃の記憶は……もう、二度と咲かないわ。

……?記憶はあるんでしょ?よく意味が…………?

もういいわ。私とあなたたちの付き合いも、今日でおしまい。

ライブに出る必要も、もうないわ。

――なによ、それ!?勝手に自己完結しないで!

人をさんざん振り回して……その理由も言わないで……そんなの、認められるはずない!!

私は……いえ。――私たちは明日、歌うから。



……ミーサ。私は……

ちわぁ~っすぅ。なんかいま、可愛い子がすげえ顔で出てきたけど?

……あなた、ポギー!?

久しぶりですね~、師匠。かっての<鬼才>とその弟子、夢の同窓会だ。イーネ!

フン、偉くなったものね。――巷で大人気の天才作曲家さん?

どーも~♪アンタが現役時代に書き溜めてた曲がなきゃ、僕は業界でのし上がれなかった♪

勝手に盗み出しておいて、よくもしゃあしゃあと。

そりゃ、あるモンは有効活用しないともったいないですし?

――親友が死んだくらいで、音楽の道から降りたアンタにゃ、無意味なシロモノでしょ?

……あなたが、ミーサのことを口にしないで!

アンタの曲、やっぱすげ~っすよ。出す曲出す曲みーんな、ちょっと僕がイジっただけで大ヒットのキラーチューンだ♪

……よかったわね。それで、なんの用なの。

いやぁ~……曲の元ネタのストック、もうすぐ尽きちゃうんですよ~。

コネ使って色んなトコから<参考曲>かき集めてますけど、僕が求めてるのはやっぱ――アンタの才能なんですよねぇ。

おあいにく様ね。私はとうに、音楽家として死んだ人間よ。

昔、書き溜めた曲も、あなたにすべて奪われた。渡すものなんて、もう――

いや~、まだあるでしょ~。

死んだ親友と一緒に、アンタが初めて書いた――未発表のとっておきがさ?

……ッ!<あの曲>は私とミーサの――いいえ。

もう、あの子たちのものよ!!

……あっそ。ならこっちも力づくだわ。



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story11 待ちぼうけガールズ♪



<ライブ当日――>


メリシャさん、こないですね……

もうリハ始まっちゃうよ~……

どこにいったのでしょう……

自宅もスタジオも調べてみましたが、見つかりませんでした……

あたしたちが下手っぴだから……見捨てられちゃったのかな……

――そんなはずない。そんな半端なこと――あの人は、きっとしない。

カスミさん……

……そうですよねっ!!カスミさんの言う通りです!!

うんっ!きっとどこかで迷子になってるだけだよね!

ライブが始まるまでに、探し出すのです!

赤い猫にゃん!わたしたちもいきましょう!


 ***


……

まだ口割らないんですか~?<あの曲>のスコア、どこにあるんですか~?

あなたに話すことなんて、一言たりともないわ。

……参ったな~。もう次の契約先と話、通しちやってるんだけどな~。

知ったことじゃないわ。

知ってくださいよ~。こっちも音楽人生かかってるもんでさ~……

ポギー。他人が書いた曲で得た名声に……なんの意味があるの?

僕みたいな凡人はですねぇ、こうでもしないと生き残れないんですよ~。

――才能に恵まれたクセに、あんな下らないことで道を降りたアンタと違ってさ~?

…………

音楽なんかでねぇ……変えられるモンなんてねぇ……なにひとつねーんですよぉ。


 ***


見つからないのです……

どうしよう、どうしよう~!?時間がないよ~!

わたしと赤い猫にゃんで、このまま捜索を続けます!例のエンジニアにも協力を頼んで見ます!

ですからみなさんは、早くライブに……!

……だけど、それじゃ意味がない。……だけど、それじゃ意味がない。

ノアも、嫌なのです……

そうだよ!毎日たくさん、大声で怒られたんだもん……

本番くらい……メリシャさんにちゃんと聴いてもらって、褒めてもらいたいよ!!

――大声で、怒られた……

……どしたの、ルカ?

みなさんっ!わたし一個、思いついてしまいました!

ごにょごにょごにょ……かくかくしかじか……

……なるほど~!ルカ、あったまいい~♪

いや、そんな近くにいるって限らないでしょ……

それに機材も会場に置いてあるのです……

こんなこともあろうかと、一式全部持ち歩いてました!

その大荷物、ぜんぶ機材だったの!?

さあ、善は急げです!!響かせたらーーーーーい!!!!!



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story12 ノイジーガールズ♪



やややややややや~~~~!!

ゆらゆらゆらゆらゆら~~~り!!

ららららららぁぁぁあああああ!!

――出てきなさいよぉぉ……!!!



……なんか上が騒がしいなぁ?

ゲリラライブでもやってんですかね~?

うるっせえなあ~……

――じゃ――ねェ――

あん?なんて?ようやく吐く気に――


――うるっせええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!

いィっ!?

この期に及んでシケた音聴かせるんじゃねェェ!!口にタンバリンくわえさせてヘドバンさせてやろうかァ!!!


メリシャさん!見つけたのですっ!!

な……!?誰だお前たち!?どうしてここが!?

ってメリシャがクソ大音量で叫んだからじゃねえか!!

『わざと下手っぴに演奏して怒鳴ってもらう大作戦』、大成功~♪

フフ、してやられたわね。

……っていうか、すっごい近くにいたわね。

ライブ観たかったんだよ!!

馬鹿なの?

あの人……見たことがあるのです!

あ、ポギーとかいう人じゃん!悪い人だったの!?

あなたが何者であろうと、いっさい関係ありません。

――メリシャさんを放しなさい。

さもないと、お仕置きですよ!!

クックックックック……僕が大人しく捕まるとでも?

……みなさん、気をつけて!なにか嫌な予感がします!!

君たちぃ~。コレがなんだかわかるかな~?

……楽譜、なのです?

これは、とあるスジから手に入れた<呪誼の最終楽章>

……演奏した者に強大なる力を与えるという、いわくつきのシロモノさ~……

これを――ハムッ!!ハム、ハムッ!ビリッビリッ!

頬張ったー!?

ゴフッ!えごふ!かハッ!

紙なんて食べたら、むせるに決まってるのです。

パワーがキタキ夕キ夕~!イ~~~ネ!!!

演奏しないの!?


昨夜、メリシャが言ってた<あの子たち>って、さては君たちだなァ~~??

<あの曲>のぉぉ――スコアをよこせぇぇえええ~~!♪


……まったく。とんだ命知らずね。

お仕お仕置きだよ、おじさん!!

ゆらりと退治するのです!

――貴様ら、なにするつもりだ?

へ?ですから、メリシャさんを拉致したアンニャローを成敗しようと……

ライブひかえてるやつらがケンカなんてするなあァア!!折れた指で楽器が弾けるのか!?

えええっ!?そんなこと言われましてもぉ……!


みなさん!!ここはわたしたちに――

<――任せろ!!!>

かかってこいやア~~~ン♪♪♪


ぬぅぅ……歯がゆい!!なにかわたしたちにできることは……っ!

ルカさん。今日のノアたちは、ミュージシャンなのです♪

だね!!それならやることは――ひとつでしょ~!!

ハッ、そうでした!!わたしとしたことが!!

熱いサウンドを奏でて――戦うふたりを鼓舞したらーーい!!

……まあ、これがリハ代わりってことでいいか……





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