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【白猫】ジルベスタ物語 Story5

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2019/05/31



目次


Story26 動かぬ証拠

Story27 追求

Story28 最強の騎士

Story29 守るってなんだ

Story30




story26 動かぬ証拠


「…………

すまなかったな、ファフナー。おかげで見つけられたよ……証拠を。

それは、頭蓋骨……か? じゃあ、ソイツが――

「ああ。強力な呪術の発動に用いられる触媒だろう。

……それが、父上の命を奪ったのか……?

……まがまがしいな。見ているだけで目がつぶれそうだ。

呪術は専門外だけれと………それでも、肌でわかるよ。

ソレはきっと、この世にあっちゃいけないものだ……

どう、カレンちゃん……? ちゃんと証拠になりそうなん?

術式は薄れかかっているが……調べてみる。


 ***


ふぅ――

どうじゃった……カレン?

成功だ、ユー力。証拠になる術式は絞り込めた。

さすがだな、カレン! やっぱ頼りになるぜ!

これで、ロレンツ殿の命を奪った犯人を問いただすことができる。

そう……か。

ユー力。俺たちがついてる。

行こう――王城へ!

急いだ方がよさそうだ。東の空が白み始めている。

そうだね。王位継承を国民にしらせる式典まで、もう間もない……

ディーン殿たちの立場を考えれば、それまでに力夕をつけるのが望ましいよ。

うむ、急ごう……

皆……ユーカに力を、貸してくれ……!


迫る刻限

>式典が始まってしまうのじゃ!

>ああ、全速力で戻るぞ!

>待っていろ……!




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story27 追求


――ジルベスタ王城前広場――

朝早いのに、すごいにぎわいね……国中の人たちが集まってきてるわ。

今は、信じて待つしかないさ、俺たちは、城の中には正面切って入れないからな。

もしもなにか起きたとき、ここにいる人たちを守るのはボクたちの役目だ。


 ***


「……失礼いたします、フリント様。

ユーカレア様と、<剣の国>のご両名様より、お話があると……」

「後にしてほしいとお伝えしてくれ。間もなく式典が始まる」

「そういうわけにはいかねえさ」

「森の奥で、この呪具を見つけました」

「これを使って、お主は……父上を殺したのじゃ……!」

「音もなく、痕跡も残さず、標的を殺害せしめる……

非常に複雑かつ高度な術式です。協力者がいたのでは?」

「……落ち着いてください。さっきから、一体なにを――」

「呪術は専門外ですが、表層の術式だけはかろうじて。読み解けました。

この呪具は、使用者が特定のキーワードを唱えることで。発動する仕組みになっています。

キーワードは、<眠れ>――です。」


母上がいなくなって……父上にも嫌われたら……ユーカは……さびしい。

ふふ、兄上?ちゃんと仲直りしておかないと、また気になって、<眠れ>なくなってしまうよ?

「言い逃れはさせない。おとなしくしてもらうぜ」

「言い逃れ、ですか? なんの?」

「あんた、まだとぼけるのか!?」

「僕が。あの愚かな男を。処断した事実について。……いったいどんな言い逃れをする必要がある、と?

軍事の縮小と、貧民街の救済?そんな愚かなやり方では、国はいずれ滅ぶでしょう。

他国からの侵略によって、あるいは魔物によって……今すぐでなくとも、数十年後、数百年後――」

 「フリント、様……」

「――あの蒙昧な暗君から、国を守ろうとした僕が、どんな言い逃れをしろと!」

「テメエ……!」

「フリント……本当は、操られておるんじゃろ!? だってお主は……厳しいけど……優しい、ユー力の大事な――」

「――兄上に似たその甘さが、前々から鼻につきましたよ」

「……我々を国へ招き、王の殺害現場に同伴させたのは、<証人>に仕立てるためか」

「ご明察です。国際的な証人を立てておけば、周囲から向けられる暗殺の疑念を防ぐ盾となりますから」

「お主は……! そんなことのために……!」

「……フリント・アインヴァッカ。国王暗殺の容疑につき、あなたを拘束します」

「このまがまがしい魔力……あの呪術は貴様が仕込んだものか!」

「彼は優秀な呪術士であると同時に、召喚士でもあります。僕の思想に賛同してくれた、いわば同志ですよ」

 「ド、ドアが勝手に閉まったぞ……! 閉じ込められた!!」

 「ユーカレア様! 私の後ろへ!!」

「――いくぞ、みんな!!」



暴かれし牙

>フリント……

>あの野郎……!

>ついに正体を現したな。


>ユーカレア様、大臣、後ろへ!

>なぜなのじゃフリント……

>絶対ェ、許さねえ……!

>敵が来るぞ……迎撃する!



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story 最強の騎士



「これで最後だ! もう諦めろ!!」

「――」

「な、なんじゃ……!? き、気分……が……」

「なんだ……これは……!?」

「やべぇ……全身から、力が抜けて……!」

「……部屋全域に……吸精の呪術が刻まれて……魔物は時間稼ぎか……!」

「これで、証拠の品も消え去った。……さようなら、皆さん」

 「――やらせん」

「壁を破って……!? だが、無駄です――

………な、氷が……ッ!」

「今度は逃がさん」

「カレンちゃん、今やで!! 気張ってや!!

「――誓いをここに! 白き光よ、骨肉蝕む柳をはらえ――!」

「ナイスカレン! ヴィクトールとエイスも助かったぜ!」

「ここまでだ。降伏しろ」

「どうか少しだけ、証明するお時間をいただけませんか?

「………証明、だと?

「僕の<騎士道>を、名高き騎士である皆さんにも理解していただきたいのです。

<騎士道>とはすなわち、いかなる脅威をも打ち払う<力>です。<誇り>だの<正しさ>だの、

耳障りのいい綺麗事では国は守れない。

「国を守る、ね……」

「なにを……するつもりじゃ。城下には、集まった民が……!」

「――――」


 ***


うわぁぁああああああ!? ま、魔物だぁああ!!

おい邪魔だ!! 早く進めよ!!

み、見えない壁があるんだ! 城壁の外に……出られない……!!

た、民を守れェェエ!!

こ、こいつら、強――ぎゃあああああっっ!!?


 ***


「な……!? 兵が……民が……!!」

「貴様――正気か!?」

「……今すぐやめさせろ。さもないと――」

「今、僕を殺せば、魔物の召喚は止まりませんよ。

これは、証明です。僕の<騎士道>の、正しさの」



「聞け、騎士諸君! 我が国に悪辣なる召喚士がまぎれ込み、今まさにこの国を滅ぼさんと企んでいる!!

最強たる騎士たちよ!! その身を盾とし、民を守り通せ!!」

「ウォォォオオオオオオ!!!!!!

<駆けつけた騎士たちは、圧倒的な強さで魔物の群れを蹴散らしている。>


「――強い。なんだ、彼らは……!?」

「<精鋭騎士隊>ですよ。極限まで磨いた戦闘技術に加え、魔術付与を施した最新鋭の武器防具とルーンで武装した、選りすぐりの騎士たち――

彼らは尖兵です。コストはかかりますが、僕が国の全権を握れば、この国の兵士はいずれ皆、彼らのように強くなる――

未来永劫、いかなる脅威からも、このジルベスタを守れるのです!」


 ***


さっそく、出番がやってきたな!

向こうは任せたよ! ボクはあっちへ行く!

アタシたちもいきましょ! みんなを守るのよ!!




崩れゆくもの

>みんなを守るわよ!

>うぉぉぉおおお!!

>さあ、かかってこい!



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story29 守るってなんだ?


民に、手を、出す、な……

いやあああ……!!

アイリス! 彼の治療を頼む!

はい!!

……あ、ありがとうねぇ……異国の騎士さん……

お怪我はありませんか、マダム? さあ、手を!


クソ、こいつら……倒しても倒してもキリがねえ……!


 ***


「……そろそろいい。魔物の召喚をとめてください。

――? どこへ行った、呪術士? おい……!?」

「なんだか知らねえが、目算が狂ったみたいだな」

「……ぐ、僕を助けろ、呪術士……! 聞いているのかっ!?」

「総員、戦闘準備! 命に代えても民を守れ!!」


 ***


く、くそっ……も、もう戦えん……!

お、恐れるなあ!! 我々はフリント様の理想を背負い、国をまも――

『――ギィイ――』

ひ……ひぃぃい……! お、俺はもう嫌だ……!!

なにが国を守るだ……! 命に代えられるか!!

お、おい……騎士が逃げたぞ!?

こっちは高い税金納めてるんだぞ!? 民を守らんかぁあ!


 ***


「な――ふ、ふざけるな。戦えよ、最後まで……戦えぇ!」

「……あの姿が、貴様の求めた騎士道とやらか?」

「ち、違う……僕の騎士は、あんなものじゃ……」

「…………」

「俺も行く。カレン、お前はここから、こいつで指揮を頼む」

「<拡声のルーン>か。おあつらえ向きだな」

「いくぞ、エイス」

「よっしゃ、気張るで!」


「……なあ、ユーカ。いつぞやの質問の答えだ」

「質問……?」

「俺の<騎士道>――しっかり見ててくれよな!!」


 ***


ぐぅぅ……もはや……!

諦めるな!!

……<国王派>。我らでも力及ばぬこの状況で、力なきお前らになにが……

……民の盾となる!! この命と引き換えにしても!!


”――忠勇の騎士たちよ! 臆するな!!
我らが助力する!! 国と民を守るため、騎士の本懐を遂げてみせよ!!”


――ってわけだ。もうちっと踏ん張ろうぜ!




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死活

>諦めるには早いぜ!!

>蹴散らすぞ――エイス。


み、皆さん!

ピンチに参上! ってな♪

ウチらもいるで♪

――加勢する。

さあ――この国を守るぞ!




story30 約束した



”ヴィクトール殿とクライヴ殿は、兵を率いて左右に展開! ブライ殿は、避難の補助にあたってくれ!”


<カレンの指揮のもと、騎士たちは次々と魔物を蹴散らしていく――>


俺たちはこっちだ! いくぜ、みんな!

情けない。これはどの数の魔物と戦うのは今回が初めてだが……

我々はフリント様のもと、日々鍛錬を積んできた。なのに……

力や練度は、確かに大事だよ。

でも、自分がなにを守ってるのか、自覚してるやつらってのは――


この程度の、傷でぇ……怯むかぁぁあああ!!!


――絶対に、諦めねえ。正しい戦術と士気で、背中さえ押してやれば、立派な騎士だ。

…………


「貧しい民を見捨てるのが、国を守るべき騎士の在り方か? 誇りはないのか!?

「国が潤えば潤うほど、俺たち騎士は強くなる。

立派な『国を守る騎士』だろう? 誇りだの騎士道だのほざく、軟弱なお前らと違ってな!


――国を守る、か……


”忠勇の騎士たち! 臆するな、挫けるな!!
我らがついている!! 国と民の未来を――その剣で斬りひらけェ!!”


「「「おおぉおおおおお!!」」」









「おい! 主人公!!」


「来てたんだな! ガキども見なかったか!?

俺、さっき起きたんだ。そしたらあいつら、みんな王城に向かったって――」


 「「「うわぁあああああ!!!」」」


「お前ら!!!」

「ガフ兄ちゃん……! 主人公兄ちゃん!」

「この騒ぎのせいで、みんな怪我しちゃって、ここから動けなくて……」

「………クソ、マジか!!」


<アイリスたちは……他の場所で救護をしている。頼れない……>

「ちくしょう……もう……」


――まだ!!

――まだまだ!!

――まだまだまだまだ!!


「おい、こんな数、一人じゃ……!」


守る、絶対に――!!



「なんで、そこまで……?」

<誰かを守るのに、理由なんていらない。それに――約束した。>


――もしもなにか起きたとき、ここにいる人たちを守るのはボクたちの役目だ――


仲間たちと、そう――約束した!!


さあ……かかってこい!!






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