【SideStory】地下鉄からの脱出 ストーリー
【ネタバレ注意】ストーリー全文書き起こし
各ストーリー全文書き起こしました。
漢字などは全て原文ママですが、句読点は編集者が足しました。
正解などは記載されておりませんが、まだプレイしていない方はご注意下さい。
「…謎の声?」
「ええ。とある地下鉄から声が聞こえるらしいのよ。…タマシイが関わっているかもしれないわ」
「おいおい。いまはロストを目指すのに忙しいんだ。そんな些細な問題に関わっている時間はないぜ」
「タクヤくん。ときには寄り道するのも大切だ。一度チームの強化に目を向けるべきだろう」
「…チームの強化?」
「ああ。今後の戦いでは…各属性ごと5体ずつのタマシイが必要になるだろう」
「5体ずつ? なぜそんなことをする必要がある?」
「単属性でチームを組めるようにするためさ。リーダースキルの効果を十分に生かすためにな」
「…そうか。リーダースキルを生かすためには…単属性のチームを組む必要があるんだな」
「わかった。この事件追ってみることにしよう。ついでに…各属性のタマシイをあつめられるかもしれないしな」
戦闘突入
「謎の声?」
「ああ。リサーチャーから聞いたんだが…昔このあたりで幼い少女が行方不明になったという話だ。結局…少女は見つからなかったらしい」
「そっか…。その少女がタマシイになって呼びかけているのかも…」
「だとしたら、その子のタマシイ…救ってやらなきゃならないな。ユキ、行こう! 声が聴こえる場所はここよりずっと奥だ!」
1戦目終了
…………
タスケテ…
ダレカ タスケテ…
「…タマシイの声?」
「行方不明の少女が呼びかけてきているのか?」
「…わからないわ。でも…このあたりを探れば、この声の真相が明らかになりそうね」
2戦目終了
「ユキ…気づいているか? 様子がおかしい」
「ええ…。後ろから電車が近づいてきてるわ。…明らかに異常な速度よ」
「俺たちに向かってきてるのか?」
「もしかして…私たちを…巻き込もうとしている?」
「ユキ! こんなところで死ぬわけにはいかない! 敵を倒してここから脱出しよう!」
「わかったわ!」
3戦目開始
…………
タスケテ…
ダレカ タスケテ…
「あいつが行方不明の少女なのか?」
「わからない…」
「なんにせよ、あのタマシイを倒そう。後ろから電車が近づいてきてる。行くぞ! はやくしないと手遅れになる!」
戦闘終了
「倒した!」
「タクヤ…もう手遅れよ…。後ろを見て。もう…電車が迫ってきているわ…」
「なんだって!?」
「あの電車…やっぱり異常な速度よ。なんだか…意思を持って私たちを追ってきているみたい…。このままじゃ…」
「ユキ、捕まってろ! 脇道にそれる! 巻き込まれるわけにはいかないッ!」
ステージ終了
…………
………
…ユキ
無事か…?
…………
ええ…
「でも私たち…閉じ込められてしまったみたい」
「クソッ! これもタマシイの仕業か。…………あのタマシイ"妹を助けて"と言っていたが…」
「もしかすると…あのタマシイ…行方不明になった少女のおねえちゃんだったのかも…」
「タクヤ…残念ながらあなたたちは閉じ込められてしまったみたい。しかも…路線が不安定で脱出ルートを確定できないのよ」
「…なんだって?」
「タクヤ、よく聞いて。ルートの選択を誤ると命取りになるわ」
「電車のダイヤは曜日によって変わるから…月曜から金曜のどの曜日に先に進むかで…あなたたちの運命は大きく変わるはずよ」
「どの曜日に進むか…か」
「いい? ここが運命の分かれ道よ。次の一歩を歩み出す日をいつにするのか…よく考えて行動しましょう。誤った選択をすると…取り返しのつかないことになるかもしれないわ」
初級
…………
コッチダ…
コッチヘクルンダ…
「まさか…閉じ込められるとはな。ルートを見極めて脱出したいところだが…」
「ねぇ、タクヤ。…声が聞こえるの。タマシイの声が…」
コッチダ…
コッチヘクルンダ…
「ユキ…もう少し慎重になったほうがいい。よく考えて進まないと取り返しのつかないことに…」
「でも…!いま声を聞きのがしたら…二度とタマシイの声を聞けないかもしれないわ!今しかない。今しかないのよ…!」
戦闘突入
「で…呼びかけてきたのはどんなタマシイなんだ?」
「たぶん…"記者"のタマシイよ」
「記者のタマシイ?」
「ええ。少女が行方不明になった事件を取材していたみたい」
「つまり…この事件について詳しいというわけか」
1戦目終了
「ユキ…本当にこっちでいいのか?どんどん奥に向かっていいるようだが…」
「タマシイの声はこっちから聞こえてきているわ。たぶん私たちを呼んでる…」
「確かに…"記者"のタマシイだったら抜け道を知っているかもしれないな。わかった。…信じて先へと進んでみることにしよう」
2戦目終了
…………
コッチダ…
コッチヘクルンダ…
「やっぱり…!私たちを呼んでいるわ!」
「この先へ進んでいけば間違いなさそうだな。行くぞ、ユキ! タマシイの声を聞き逃さないようなるべく早く敵を倒していこう!」
戦闘終了
「タクヤ…。この事件の記事を見つけたわ」
「…どんな事件だったんだ?」
「ある殺人鬼が少女を誘拐し…地下鉄に立てこもったの。この記事を書いた記者は…独占取材に成功していたみたいね」
「そうか…ユキが声を聞いたという記者のタマシイ…。この記事を書いた記者なのかもしれない」
中級
「お願いがあるの…。知りあいが地下に閉じ込められてしまったのよ。例の地下鉄で起きた事件が関係しているみたい。あなたに事件のことを探ってもらえないかしら」
「おいおい、今さらか? 組織を抜けたのはそっちだろ? 今さら協力しろなんて虫が良すぎるんじゃないか?」
「あのとき…急に組織を抜けるって言い出した私のこと…止めないでくれたあなたには感謝してるわ。…勝手なことを言ってごめんなさい。でも…あのひとは私の大切な人なの。絶対に助けたい。そのためなら…なんでもするわ」
「…仕方ねぇな。今回だけは協力してやるよ。少女が誘拐された事件を探ればいいんだな?」
「ええ…。勝手なことを言ってごめんなさい。でも…ありがとう」
戦闘突入
「ねぇ、タクヤ。少しだけ息苦しいと思わない…?」
「…酸素が薄くなってきたな。地上から離れたからかもしれない。本当にこのまま進んでもいいんだろうか…」
「大丈夫よ。タマシイの声はまだ途絶えていないわ。このまま進んでいけば…必ず助かるはずよ。必ず…」
1戦目終了
…………
コッチダ…
コッチヘクルンダ…
「タマシイの声…だんだん大きくなってきているわ」
「そうか…。少なくとも記者のタマシイに近づいていることだけは…間違いないみたいだな」
2戦目終了
「しかし…腹が減ったな。地上に出たら真っ先に飯を食いたいな」
「ええ…。焼きたてのパンが食べたい…」
「…パンはあまり好きじゃないが、この際なんでもいいな。腹を満たしたい。クソッ…! いつになったらここを抜けられるんだ…!」
3戦目終了
「頭が痛くなってきた…。それに…ものすごく暑いな。これ以上進むのは危ないかもしれない…」
「でも…タマシイの声しか頼れるものはないわ…。記者のタマシイ…私たちをいったいどこへ導いているのかしら…」
戦闘終了
「ダメだ…ユキ。息が苦しい…頭がクラクラする…。これ以上先に進むのはさすがに…」
「タクヤ…向こうを見て…。私たちが来た道…ふさがれてしまっているわ…」
「…なんだって?」
「どうしよう…引き返せなくなってしまったみたい…。このまま閉じ込められたらどうしよう…。私たち…無事に…脱出できるのかしら…。生きて…帰れるのかしら…」
上級
「事件を取材していた記者の情報をゲットしてきたぜ。感謝しろよ?」
「…ありがとう」
「どうやら記者は事件の犯人と会ってたらしい。"日付が変わる直前"が約束の時間だったらしいぜ」
「日付が変わる直前?」
「ああ…。独占取材だったからな。他の記者に情報を抜かれたくなくて…夜中に待ち合わせをしてたんじゃねぇか?」
「怪しいわね…」
「"日付が変わる直前"この情報は覚えておいたほうがいいぜ」
「ええ…伝えておくわ。でも…ふたりは無事に脱出できるのかしら…」
戦闘突入
「もうダメかもしれない…。息が苦しい…。頭が…ぼんやりする…」
1戦目終了
「タクヤ…ごめんね。私がタマシイの声を信じようって言わなければ…」
「ユキ…喋るなって言ってるだろう?」
「…私のせいだよね。私のせいでタクヤをこんな目に…」
「…………」
2戦目終了
「ユキ…あきらめるのはまだはやい。どこかから必ず脱出できるはずだ」
「ええ…。先に…進むわ…。最後の力を…振りしぼっていくわ…!」
3戦目終了
「寒い…なんでだろう…急に…寒く…」
「気を確かに持つんだ! こんなところで終わるわけには…!」
「無理だよ…。寒いのよ…。寒くて…たまらないのよ…」
4戦目終了
「ねぇ、タクヤ…。いままでありがとう。本当にありがとう。ワガママな私に付きあってくれて…。こんな私に付きあってくれて…」
「ユキ…! しっかりしろ! まだ終わりじゃない! まだ…終わりじゃないんだ!」
BOSS戦開始
「あいつが…記者…。俺たちをここまで導いたのも…あいつだって言うのか? だとしたら…俺達は…信じてはいけない声を…信じてしまったのかもしれない…」
戦闘終了
「ごめんなさい、タクヤ…。私たち…地上から離れすぎちゃったみたい。息が苦しい…。それに…すごく寒いの…」
「…………」
「ユキ…!しっかりするんだ! あきらめるな!」
「私がタマシイの声を信じなければ…無事に脱出できたかもしれないのにね…。巻き込んじゃって…本当にごめんなさい。でも…なんだかもうダメみたい。本当に…本当に…ごめんなさい…」
ねえ…タクヤ…
最後にひとつだけ…
ワガママ言ってもいい?
ユキ!
最後だなんて言うな! まだ終わりじゃない!
寒いの…
すごく寒い…
だから…
ちょっとだけでいいの…
おねがい…
タクヤに…
あたためて…ほしいんだ…
ユキ…!
気をしっかり持て!
おね…がい…タクヤ…
最後に…ひとつ…だけ…
ワガ……ママ…を…
…………
………
……
ユキ…
ユキ…?
…ユキ!
返事をしろ ユキ!
目を覚ましてくれ!
ロストを目指すんだろう?
父親に会いにいくんだろう?
こんなところで…
こんなところで終わるわけにはいかないだろ?
ユキ…!
ユキ!!
遭難編-END-
しかし…これはひとつの可能性
もしあなたが"別の日"に出発していれば
また"別の可能性"もあったかもしれません
月曜~金曜のクエストで"別の可能性"を探ることで
あなたは、この事件の"真実"にたどりつけるでしょうか
初級
「クソっ…閉じ込められたか…」
「ええ…慎重に進まないと道を見失ってしまうわ」
「だが…行方不明になった少女のことも気になる。探りながら先に進んでいきたいな。今回の事件…ギークにも協力を仰いでみよう。せっかくここまで来たんだ。事件の謎を解決して脱出できるといいな」
戦闘突入
「しかし…地下は広いんだな。普段はまるで意識していなかったが…。こんなにも広大な空間が広がっていたとは…」
「タクヤ、知ってる?都心の地下にはいくつかの都市伝説があるの。もしかしたら…誰にも知られていない地下空間があるかもしれないのよ」
「誰にも知られていない地下空間…?」
1戦目終了
「そういえば聞いたことがある。地下にはとある古代王国の遺跡が隠れていて…その存在は国のトップしか知らないという噂をな」
「…え?…古代王国?」
「今回の事件とも関係があるかも知れない。綿密に調べてみる必要がありそうだな」
「…………」
「…そうかしら?」
2戦目終了
「ユキ! 古代王国について情報を集めてみよう。ギークだったら何か手がかりをつかめるかもしれない」
「…………。ねえ、タクヤ。それ…本気で言ってるの?」
戦闘終了
「タクヤ…。古代王国についてちょっと調べてみたよ。どうやら…王国があったのは本当の話みたいなんだ!(インターネッツによるとね)」
「…やっぱりか!」
「その王国は代々女王が治めていたらしい。卑弥呼の末裔って話だよ」
「卑弥呼の末裔…。いよいよ真実に近づいてきた感じがあるな。悪いが…その王国についてもう少し調べてくれないか?」
「まかせといて! バッチリ調べておくよ!(インターネッツでね)」
中級
「謎の古代王国と卑弥呼の末裔…。それに行方不明の少女ときたか…。確実に…関連性がありそうな話だな」
「…そうかしら」
「ここを脱出したら本格的に調査しよう。そのためにも…敵を倒し、先に進まなきゃな」
「…ねぇ、タクヤ。あなたの言ってることさっぱり分からないんだけど…」
戦闘突入
「ユキ…。俺の推理を聞いてくれないか?」
「…イヤよ」
「…………」
「………」
「……」
「わかったわよ…聞けばいいんでしょう?」
1戦目終了
「行方不明になった少女…もしかしたら卑弥呼の末裔だったんじゃないか? きっと古代王国に呼ばれて…この地下線路に迷い込んだに違いない」
「…………」
「失われし古代王国の謎…もう少し調べてみる必要がありそうだな」
2戦目終了
「しかし問題は…卑弥呼の末裔であるその少女が…古代王国にたどり着くことで何が起きるかだ」
「…何も起きないわよ」
「いいや、そんなはずはない。現象には必ず結果が伴うはずだ。もしかしたら…」
3戦目終了
「もしかしたら…地下に隠された"古代兵器"を呼び覚ますために、卑弥呼の末裔である少女の血が必要だったとしたら…」
「必要だったとしたら…じゃないわよ。ふざけるのもいいかげんにしたら?」
「ふざけてなんかないさ。これはこの国の…いや…世界の平和を脅かす大事件かもしれない」
戦闘終了
「タクヤ…。行方不明の少女なんだけど、もしかしたら古代兵器を呼び覚ますために…」
「頼もしいな。俺もさっき、まさにその可能性を考えていた」
「ちょっと調べてみたらすごいことがわかったよ。王の姿をかたどった古代兵器についての話が…インターネッツのまとめサイトに乗ってたんだ」
「自らを"朕"と呼ぶ、古代王国の主が作らせた…」
「巨大なる」
「朕の姿をした」
「兵器…」
「その名も…"巨朕兵"!」
「…なんだって?」
上級
「世界を滅ぼす究極兵器"巨朕兵"か…」
「うん、きっとものすごく巨大なんだと思うよ」
「そうか、マズイな…。そんな奴が目覚めたらこの街はおろか…」
「…世界の危機であることは間違いないね」
「まずは急いで地上に戻る。そっちに着いたらまずは作戦会議をしよう!」
「わかった! 長い会議になりそうだ。ポテチを用意しておくよ!」
「恩に着る」
戦闘突入
「それにしても…よかった。ギークが究極兵器の存在に気づかなければ…世界は滅んでいたかもしれない」
「…………」
1戦目終了
「タクヤ、なんでもいいけど…脱出する道は見つかりそうなの?」
「いや…実は少し迷っている」
「…え?」
「これも古代王国の陰謀なのかもしれない…腕がなるぜ…。この俺を…本気にさせるとはな」
「…お願いだから本気で道を探してくれる?」
2戦目終了
「マズイな…脱出する道が見つからない…。クソっ…!これが"神の選択"だというのか…!」
「タクヤ。冷静に風の音を聞けばわかるわ。このまま先を目指しましょう。もう出口は近いはずよ」
3戦目終了
「ねえ、タクヤ…。よく聞いてくれる?あなたはいまきっとタマシイの影響を受けているわ。だからおかしなことばかり考えてしまうの」
「…タマシイの影響?」
「ええ。強い力を持ったタマシイよ。事実を"捏造"する力を持ったタマシイが…私たちのことを邪魔しているのよ」
4戦目終了
「さあ、出口は近いわ。この戦いが終わったら一度ゆっくり休みましょう」
「ユキ! 騙されるな! タマシイの影響を受けているのはユキのほうだ。このままでは…このままでは究極兵器が目覚めてしまう…!」
「タクヤ…」
戦闘終了
「無事に脱出できたな」
「ええ…。ところでこれからどうするの? やっぱり…古代王国の謎を探る?」
「ああ…無視はできない。だから…ロストに向かうのは少しおあずけだ」
「…仕方ないわね。なんだか私も…王国の謎を追わなきゃいけない気がしてきたわ」
「ユキ…」
「卑弥呼とか王国とか巨大な兵器とか…まだ理解できないことは多いけれど、ついていってもいいわ。そういうタクヤが…一生懸命なタクヤが好きだから…」
「ユキ…ありがとう…」
「さあ、世界を救うために立ち上がろう! 俺達の戦いは…まだはじまったばかりだ!!」
妄想編-END-
しかし…これはひとつの可能性
もしあなたが"別の日"に出発していれば
また"別の可能性"もあったかもしれません
月曜~金曜のクエストで"別の可能性"を探ることで
あなたは、この事件の"真実"にたどりつけるでしょうか
初級
クソっ… 抜けだせねぇ…
腕に鎖が食い込んできやがる…
俺はなんて失敗をしちまったんだ…
せめて…
せめてあの子だけでも救えれば…
クソっ…!
「…………」
「………」
「……」
「これは…いったい…。もしかして…俺の…記憶なのか?」
戦闘突入
「ユキ…さっき急に思い出したんだ。俺はかつて…少女が行方不明になった事件に関わっているかもしれない」
「…え?」
「はっきりとは思い出せないんだが…記憶の断片が頭を過ぎったんだ。俺は捕らえられていて…横で少女が一緒に捕らわれていた…」
1戦目終了
「つまり…タクヤが少女のことを助けにいって…誰かに捕まってしまったということ?」
「おそらくな。だが…なぜか記憶があいまいなんだ。はっきり覚えているのは…腕に喰いこむ鎖と…横で捕まっている少女のことだけだ」
2戦目終了
「ねえ、タクヤ。もっと思い出せない?誰があなたを捕まえたのか…それがわかれば…事件の謎が解決するかもしれないわ!」
戦闘終了
「すまない…。思い出そうとしてるんだが…細かい記憶があいまいなんだ…」
「めずらしいわね、タクヤに限ってそんなこと…。もしかしたら…何らかのタマシイの仕業かもしれないわ」
「そうか…。事件の犯人がタマシイになって、俺の記憶を封じている…。そう考えるとつじつまが合うな」
「タクヤ、この事件…一筋縄ではいかないかもしれないわ」
中級
あいつさえ…
あいつさえいなければ…
クソッ…
俺をこんな目にあわせやがって…!
殺してやる…
殺してやる…!!
「…………」
「………」
「……」
「クソっ…どうして思い出せないんだ…。こんなにも…こんなにも殺したいと思っていたのに…どうして…!」
戦闘突入
「…殺意?」
「ああ…。詳しいことは思い出せないが…誰かに対する強い殺意を抱いていた。そんな記憶の断片がよみがえってきたんだ」
「ウソよ…! タクヤに限ってそんなこと…」
1戦目終了
「もしかしたら…俺は…過去にこの事件の犯人を…殺しているのかもしれない…」
「タクヤ…」
2戦目終了
「タクヤ…あなたはそんな人じゃないわ。たとえ相手が悪い人だとしても…タクヤは誰かを殺したいと思うような人じゃない」
「…………」
3戦目終了
「そろそろ地上も近いな。リサーチャーに事件の調査を頼んでおいた。電波が通じる場所まで出たら情報を聞いてみよう」
「ええ…」
戦闘終了
「タクヤ…事件について事件について情報を得ることができたわ。行方不明になった少女を誘拐したのは…ある浮浪者だったそうよ」
「浮浪者…?」
「ええ。その残虐性がメディアで報道されてからは殺人鬼と呼ばれていたらしいわ」
「そうか…俺はそいつに捕まって…」
「タクヤ…言いにくいんだけど…その事件があったとき、あなたは私と一緒に別の事件を追っていたわ」
「…はっきり言うわね。あなたが捕まったという事実は"ない"わ。あなたは…この事件に関わっていない。その記憶は…ニセモノの記憶よ」
上級
クソっ…
何のために…
何のために…俺を不幸に…
何のために… この子を…
許せねぇ…
許せねぇ…!!
「これは…俺の記憶じゃないっていうのか? じゃあ…少女と共に捕らわれたこの記憶は…いったい誰の記憶だっていうんだ…」
戦闘突入
「タクヤ…わかったわ。あなたが思い出してるのはあなたの記憶じゃない。別の人の…"タマシイの記憶"が流れ込んできているのよ」
「タマシイの記憶…?」
1戦目終了
「ええ…。流れ込んできているのは"タマシイの記憶"よ。私たちはいま…そのタマシイに近づいてるわ」
「つまり…この先で待っているのが、俺に記憶を流し込んだタマシイってことか」
2戦目終了
「そうね。たぶんこの先には…かつて殺人鬼に捕らわれた…何者かのタマシイが待っているはずよ」
「少女と一緒に殺人鬼に捕らわれた人物…。そいつが誰かわかれば…真相に一歩近づけるかもしれないな」
3戦目終了
「でも…その捕らわれていた人…タクヤに記憶を流し込んだ人はいったい誰なのかしら」
「確かにおかしいな。殺人鬼は少女の他に…いったい誰を捕らえていたんだ…」
4戦目終了
「…来る!」
「ああ…。俺が見たイメージの…"記憶の持ち主"がやってくる!」
BOSS戦開始
「あれは…殺人鬼? あいつの記憶が俺に流れこんでいたのか? おかしいな。なんで殺人鬼が…少女と共に捕らわれていたんだ…」
「捕らわれていたのはあの浮浪者だった…。つまり…この事件の犯人は別にいるということなの?」
戦闘終了
「結局、犯人はわからなかったな…」
「ええ…。でもあの浮浪者が犯人じゃないとわかったのは大きな進展だと思うの」
「犯人を明らかにして、その人が…決定的な行動に出た"曜日"と"時間"がわかれば…隠された真実が明らかになるかもしれないわ」
「ああ…」
「でもよかった…殺意を抱いていたのがタクヤじゃなくて…。本当によかった…」
「なんだ、心配してくれていたのか?」
「ふざけないでよ…あたりまえじゃない。だって…それが誰であれ…人を傷つけるってとても苦しいことだから…」
「そんな過去…持つべきじゃないわ。絶対に…持つべきじゃないわ」
憑依編-END-
しかし…これはひとつの可能性
もしあなたが"別の日"に出発していれば
また"別の可能性"もあったかもしれません
月曜~金曜のクエストで"別の可能性"を探ることで
あなたは、この事件の"真実"にたどりつけるでしょうか
初級
「…探偵の記録?」
「ええ。少女が行方不明になった今回の事件について…調査していた探偵が記録を残していたのよ」
「頼もしいな」
「いまその記録を取り寄せているわ。タクヤはそこからの脱出に専念するのよ。地上に出たら作戦会議をしましょう」
戦闘突入
「そっか…。信頼しあっているのね」
「なんの話だ」
「あなたとリサーチャーよ。ふたりで強力しているとなんでも出来るって感じがする。なんか…少しだけ…うらやましい…」
1戦目終了
「タクヤ…道が塞がれているわ…」
「ああ…少し周り道をしなきゃ外に出られないかもな。大丈夫さ、まだ時間はある。慎重に進んでいこう」
2戦目終了
「本当に…大丈夫かしら。これがあなたとリサーチャーだったら…簡単に脱出できたかもしれない。でも…私じゃ…何の助けにもならないわ」
「ユキ…いきなりなにを言い出すんだ…」
戦闘終了
「ユキの様子が少しおかしいんだ…。…心当たりはないか?」
「おそらく…近くのタマシイと共鳴しているんだろう。深い絶望を感じたタマシイ…その"想い"がユキに影響を与えているのかもな」
「そうか…」
「なんにせよ…そこから早く脱出したほうがいいだろう。取り返しのつかないことになる前に…な」
中級
「タクヤ、例の探偵の資料が届いたわ。探偵はある真実を掴んでいたらしいんだけど…その内容がはっきりしないのよ」
「そうか…。せめて探偵が情報をつかんだ日時だけでもわからないか? 日時さえわかれば…こっちでタマシイのことを探れるかもしれない」
「記録によると…探偵は少女と殺人鬼、そして記者のことを…それぞれ別の日に調べていたようよ」
「月曜日に少女…水曜日に殺人鬼…土曜日に記者…記録にはそう書かれているわ」
「しかしまだ情報が足りないな…探偵は3人のうち誰から情報をつかんだのか…せめてそれさえわかれば…」
戦闘突入
「やっぱり…あなたとリサーチャーはすごいのね。どんどん真相に近づいていくわ…」
「ユキ…ネガティブになるな。タマシイの悪い影響だ」
「どうして…どうしてそういうことを言うの? 私は私の感じてることを話してるのよ。タマシイのせいになんかしないでよ…」
1戦目終了
「研究者も言っていた。ユキがネガティブなのはタマシイのせいだ」
「いいかげんにしてよ。私は私の感じたことを言ってるのよ!」
「私じゃうまくいかない…。リサーチャーみたいにうまくやれない…。それは事実でしょう? そのことに落ち込んでるのよ…」
2戦目終了
「だから…そうやって落ち込んでるのも、すべてタマシイのせいなんだ」
「いい加減にしないと怒るわよ。タマシイなんか関係ない。どうして…どうして私の気持ちをわかってくれないのよ」
3戦目終了
「悪かった…ユキ」
「…………」
「…謝ればそれで済むと思ってるんでしょう? あなた…何に謝ってるかわかってるの?」
「いや…それは…」
「やっぱり…! 適当に形だけ謝っただけじゃない! そんなので許されると思ってるの?」
戦闘終了
「タクヤ…わかったわ」
「どうした、ユキ」
「私…あなたと一緒にいるからいけないのよ。あなたと一緒にいるから…こんな気持ちになるのよ…」
「ユキ、早く脱出してこの事件を解決しよう。そうすれば…そうすればすべてがうまくいくはずなんだ…」
「…………」
「探偵が真相を暴いた"日時"さえわかれば…。月曜日に少女…水曜日に殺人鬼…土曜日に記者…。探偵はいったい誰から真相を暴いたんだ…?」
「そんなの…もうどうだっていいじゃない…」
上級
「探偵が真相を暴いた"日時"さえわかれば…。月曜日に少女…水曜日に殺人鬼…土曜日に記者…。探偵はいったい誰から真相を暴いたんだ…?」
「わからない…どうしてそんなことばかり気にするの? もうそんなこと…どうだっていいじゃない!」
戦闘突入
「ねえ…。タクヤも…こんな私となんか…一緒にいたくないよね…」
「…………」
1戦目終了
「タクヤ…イライラしてるんでしょう? こんな私に…うんざりしてるんでしょう?」
「…………」
2戦目終了
「だとしたら…私たち…どうして…一緒にいるんだろうね…」
「…………」
3戦目終了
「もう…やめよ。こんなの限界だよ…。こんなの…無理だよ…」
「…………」
4戦目終了
「この戦いが終わったら…私たち…」
「ユキ…そんなこと言うな。俺はおまえと一緒にいたいと思ってるさ。どこまでも一緒に行こうと思ってるさ」
「どうして…? どうしてそんなことが言えるのよ…」
「理由なんかないさ。ユキが嫌だと言っても俺が離れない。安心しろ。俺はずっとお前と一緒にいるから…」
「タクヤ…」
戦闘終了
「…わかった」
「ユキ…! わかってくれたか」
「ええ…。あなたが私と一緒にいたいと思ってる…だから私たちはずっとこのままなのよね。あなたがいる限り…そう…あなたがいるからいけないのよ」
「ユキ…! どうしたんだ! いきなり何を言い出すんだ!」
「あなたがいるから…いつまでも…このままなんでしょう? あなたがいるから…私は…こんなに辛いんでしょう? だったら…こんなの…もう…無理だよ…」
だから…
あなたが いなくなればいい
そう… 思わない?
発狂編-END-
しかし…これはひとつの可能性
もしあなたが"別の日"に出発していれば
また"別の可能性"もあったかもしれません
月曜~金曜のクエストで"別の可能性"を探ることで
あなたは、この事件の"真実"にたどりつけるでしょうか
初級
「タクヤ…まずいわ! まわりが崩れはじめてる」
「…どういうことだ」
「私たちを脱出させたくない誰かの陰謀かもしれない。急がないと手遅れになるわ。行きましょう!」
「わかった! 急いでここを脱出しよう!」
戦闘突入
「急いでタクヤ。はやくしないと手遅れになるわ!」
「しかし…ルートがいくつも塞がれている…。進めそうなところを選んでいくしかなさそうだな」
1戦目終了
「しかし…俺達の脱出を邪魔する誰かって…」
「少女が行方不明になったこの事件の…犯人かもしれないわ。真相を探りはじめた私たちを閉じ込めようと…」
「…なんだって?」
2戦目終了
「タクヤ! 見て! この先に安全そうな場所があるわ。まずはあそこを目指しましょう。しばらくは耐えられるかもしれない!」
「わかった! 飛ばすぞ! つかまってろよ!!」
戦闘終了
「頭が痛い…! 強い…強い怨念を感じるわ」
「タマシイか…?」
「ええ、おそらくそうね。ここを揺らしているのもきっと…」
「だとしたら…なおさら急いだ方がいいな。犯人のタマシイ…ただものじゃなさそうだ…」
中級
「なによ? あなた…あたしたちの組織を抜けたんでしょう? 今さら何のようかしら?」
「リサ…あのときは勝手に組織を抜けてごめんなさい。今さら協力してほしいなんて虫がよすぎるわよね」
「わかってる…。でも…タクヤが…タクヤが危ないのよ…! いま…地下に閉じ込められているわ。ルートの案内をしたいの」
「まったく…。あなたは昔からそうね。タクヤのこととなると見境がなくなっちゃうんだから」
「…わかったわ。地下の詳細な情報を提供してあげる。そのかわり…ひとつだけ交換条件があるの。もちろん…聞いてくれるわよね?」
「…え?」
戦闘突入
「またあたりが崩れはじめたわ…。いったいどうすれば…」
「大丈夫さ。リサーチャーから詳細なルートの情報があった。かつて俺たちが所属してた探偵組織に…助けを依頼したらしい。…条件付きでな」
「…条件?」
1戦目終了
「…条件?」
「ああ…。あいつは…リサはユキの情報を知りたがってる。ユキの力について情報提供することを条件に…ルートを教えてくれた」
「でも…タクヤたちがいた組織は"謎の組織"と繋がりが…」
「四の五の言ってられないさ。今もこのあたりは崩れつづけている。生きて帰れなきゃ何もならないだろう?」
2戦目終了
「それに…大丈夫だ。リサは組織の中でも信頼できる奴だからな。今回は組織として情報を集めてるわけじゃなく…あいつが個人的に情報を知りたいらしい」
「でも…本当に信頼してよかったのかしら…」
3戦目終了
「…言っただろ? 生きて帰れなきゃなんにもならない。情報を守ったところで死んだらおしまいだ。だから…」
「わかった…。まずは生き抜くことだけ考えることにする」
「そろそろこのあたりも持ちそうにない。敵が来るぞ! 急いで駆けぬける! 行くぜ! 振り落とされるなよ!」
戦闘終了
「まだ揺れは続いているな…。しかし…俺たちを閉じ込めようとしてるのは、いったい誰のタマシイなんだ?」
「わからない…。わからないけど…すごく強い混乱を感じるわ…」
「混乱?」
「私たちを閉じ込めたい気持ちと…救いたい気持ち…。辛いことを思い出したくない気持ちと…救われたい気持ち…。その両方がせめぎ合う混乱を感じるの」
「そうか…。もしかして…この揺れを起こしているのは…」
上級
「大丈夫…私は情報を敵に提供したりしないわ。だからさ、そんな恐い顔しないでよ」
「じゃあ…なんで…」
「タクヤのこと好きなのはあなただけじゃないのよ。組織から抜けたってかわいい部下だもん」
「タクヤが困ったとき…本当に困ったとき…手を差し伸べられるようにいろいろ知っておきたいの」
「いまは言えないこともたくさんあるけど…あたしはあなたたちの味方よ。それだけは信じてね」
「リサ…」
「大丈夫よ。タクヤは絶対脱出するわ。なんたって…私が提供した完璧なルート情報と、私が伝えたたくさんのノウハウがあるんだもの。こんなところで死ぬような男じゃないわ」
戦闘突入
「行くぞ、ユキ! 地下鉄が崩れる前に脱出する! 出口はもうすぐだ!」
「ええ…。でも…この先に強いタマシイが待ち構えているわ…」
1戦目終了
「安心しろ、ユキ。俺が絶対に地上まで連れていく。ユキはただ戦いに集中してりゃいいさ」
「…わかった」
2戦目終了
「あと3戦…。まだ戦えるか? ユキ」
「タクヤも…焦って道を踏み外さないでね」
「バカにすんな。この程度…なんでもないさ!」
3戦目終了
「あと2戦…。強い混乱を感じるわ…。辛いこと…思い出したくないのね…」
「そうか、やっぱり…。この前に待ってるタマシイってのは…」
4戦目終了
「まずい! このあたりの地盤もさすがに限界だ!」
「ここを越えれば脱出できるはず…。ラスト1戦よ! 集中してタクヤ。全力を尽くすわ!」
「ああ!」
5戦目開始
「これは…行方不明の少女なのか…?」
「そのようね…。混乱してる…。それに…強い恐れを感じる…」
「…………」
「戦いましょう、タクヤ! あの子の恐れ…増幅しきってしまったネガティブな"想い"を…断ち切ってあげましょう!」
「ああ! 行くぞ! ユキ!」
戦闘終了
「抜け出せた…」
「これで…よかったのか?」
「ええ…。優しい気持ちを感じるわ。私たちがあの子の恐れを断ち切ったことで…たぶん安らかな"想い"だけが残ったんだと思う」
「そうか…」
「辛かったよね…苦しかったよね…。でも大丈夫だよ。あなたのこと助けてあげるから…。絶対に犯人を見つけてやるんだから…」
「ああ…。この事件、このまま放りだすわけにはいかないな」
崩落編-END-
しかし…これはひとつの可能性
もしあなたが"別の日"に出発していれば
また"別の可能性"もあったかもしれません
月曜~金曜のクエストで"別の可能性"を探ることで
あなたは、この事件の"真実"にたどりつけるでしょうか
「私たちの推理が正しければ、この限られた時間…"土曜日"の"日付が変わる直前"に探偵が何かの情報を得たはずなのよね」
「ああ…。タマシイの声を聞くことができれば新たな事実が明らかになるはずなのだが…」
戦闘突入
「あれは…探偵?」
「ええ…。強い"想い"を感じるわ。この"曜日"この"時間"に…きっと彼は何かを突き止めたのね」
戦闘終了
頼む… 聞いてくれ…
俺の話を… 聞いてくれ…
犯人は 浮浪者じゃない
"記者"の方だ
奴のことは ずっと怪しいと思っていた…
自分の雑誌を 売るために…
少女と浮浪者を 監禁して…
架空の事件を でっちあげたんだ…
「っつーかさ、あの記者…なんであんなに危険な橋を渡ったんだ? その上、ロストに巻き込まれちまうなんて…偶然にしちゃ、ちょっと不幸すぎないか?」
「そうね…。すぐにでもスクープを取らなきゃならない…そういう社会的状況に追い込まれていたのよ。おそらく…誰かの陰謀によって」
「なんだって?」
「ロストに巻き込まれたのも、きっと同じ理由だと思うわ。あの記者は…隠された謎の一端…気づいてはいけない事実に…触れてしまったのよ」
戦闘突入
「ユキ…この事件に関わったすべての人の"想い"浄化してやろう」
「わかってるわよ。言われなくてもそのつもりだったわ!」
「記者のタマシイ…このあたりにいると思うんだが…」
「タクヤ! あれを見て! あのタマシイ…」
1戦目開始
「そうか…。とらわれた少女は結局…。そして…少女の姉は記者に立ち向かったんだな」
「タクヤ! あのタマシイの"想い"も浄化するのよ! そして…この先にいる記者を倒しましょう!」
1戦目終了
「ついに来やがったか! 自分の記事のため…欲のために多くの人を不幸にした…諸悪の根源…!」
「ええ! みんなのためにも…絶対に倒すから! そして…全ての人のタマシイを救ってあげなくちゃ!」
戦闘終了
「倒せた…。これで全ての人のタマシイが救われたかしら…」
「…だといいけどな」
「それにしても…どうしてねつ造のためにこんなことまでしたのかしら」
「もしかすると…あの記者だけのせいとは言い切れないかもな」
「…どういうこと?」
「ジャーナリストは厳しい職業だ。スクープを取らなければ次はない…そういう状況で彼も追い詰められていたのかもしれない。だとしたら…あの"犯罪者"を生んだのは"社会"なのかもしれない」
「だとしても…許されることじゃないわ!」
「ああ、もちろんだ。だが…なにごとにも理由はある。やみくもに批判するのは簡単だが…俺たちはときに自分を取り巻く"社会"のことを見つめなおすべきかもしれない。そう…言いたかっただけだ」
同日同時刻 とある廃工場にて
「…やっぱりね。あの記者は嗅ぎつけたのよね。レプリカントのことを。だから記者を社会的に追いつめそそのかし、少女と浮浪者を誘拐し幽閉させた…あらかじめ予測されていたロスト発生地点に。そうでしょう?」
「さすがだな。ロストを通じ、あのお方たちがやってくるまでの間…我々はレプリカント計画を推進しなければならなかった。アポカリプスのカレンダーが計算したとおりにな。情報を漏らすわけにはいかなかったのだよ」
「ふぅん、よくわかったわ。あなたたちの"組織"と私たちの"組織"は…根本的に考え方が違うようね。協力関係はこれで打ち切らせてもらう。あなたたちとは違って…あたしたちは人の血の通った組織でありたいの。ごめんなさいね」
「…………。…仕方あるまい」
レプリカント…
もう少し調べてみる必要がありそうね
彼らが誰を複製しようとしているのか…
そしてそれはいったい何のためなのか…
「めずらしいじゃない。ユキから連絡だなんて。どうしたの?」
「あのね…すごく言いにくい…っていうか、あの…恥ずかしいんだけど…」
「なあに?」
「ここのところ…少し変なのよ。タクヤと走ってると胸がドキドキするっていうか…頭がぼーっとするの」
「タクヤがスクーターでジャンプをするでしょう? そのとき私…しがみつかなきゃならなくて、そのたびにね…なんだか胸がしめつけられる気がするの。ねぇ…これってなんなのかな?」
「…………。ユキ…たぶんね…それは恋よ」
れんあい【恋愛】
特定の異性に特別の愛情をいだき
精神的な一体感を分かち合いたいと願いながら
常にはかなえられず ひどく心を苦しめる状態
戦闘突入
「ユキ、事件は全て解決した。遅い時間になっちまったが…この地下鉄を脱出してロストを目指そう」
(これが…恋? まさか…)
「わ…わかってるわよ。ここを脱出するんでしょう?」
戦闘開始
「ユキ…なんだか様子が変じゃないか? またタマシイの影響を受けているんじゃ…」
「ふざけないでよ。そんなんじゃないわ。そんなんじゃ…ないけど…」
(ダメ…。タクヤのうしろにいると…タクヤにジャンプされると…私…)
「ユキ…本当に大丈夫なのか?」
戦闘終了
「ユキ…もう少しで脱出できる。しっかりつかまってろ。振り落とされるなよ」
「言われなくてもわかってるわよ。わかってるけど…」
(どうしよう…戦いに集中できない…。ほんと…私…)
「バカみたい…」
「ユキ…」
「ねぇ、タクヤ。ごめんなさい、少し止めてくれる? …話したいことがあるの」
ステージ終了
「ねえ、タクヤ。すごく言いにくいんだけど…私ね、あなたにひとつ言わなきゃならないことがあるの」
「これからふたりで旅をつづけていく上で…はっきりさせておきたいことがある。じゃないと私…戦いに集中できないのよ…」
「だから…えっと…その…」
「どうしたんだ、ユキ。やっぱり様子が…」
「ねえ…聞いてもいい? ううん…聞かせて? タクヤ…タクヤは…えっと…その…私のことを…」
「ユキ…やっぱり何かおかしいんじゃないか? …顔が赤いぞ」
「それは…! だって…しょうがないでしょ? 赤くなっちゃうんだもん! ドキドキしちゃうんだもん! どうしても…そうなっちゃうんだもん!」
「私…あなたを…あなたのことを…」
「…………」
「………」
「……」
「ううっ…」
ユキ…?
…………
体が 熱いじゃないか…
もしかして…
「よくこんな状態で戦ってたわね。ユキ、すごい熱よ。地下にずっといたから風邪をひいてしまったのね。胸がドキドキしたり…頭がぼーっとするはずだわ。どうしてこんな深夜まで脱出しなかったの?」
「それは…」
「とにかく今日はもう寝たほうがいいわよ。明日はせっかくの休日なんだから、たまにはゆっくり…ユキとふたりで話でもしたらいいんじゃないかしら?」
「そうだな…。たまにはゆっくりするのも悪くないかもしれないな」