アーリア・ネージュ
通常 | Brilliant for you |
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Illustrator:さいね
DJネーム | アーリア・ネージュ |
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本名 | 八戸 アリア(はちのへ ありあ) |
年齢 | 18歳 |
職業 | DJ |
出身 | 青森県 |
- 2018年10月25日追加
- AMAZON ep.Iマップ4完走で入手。<終了済>
- 入手方法:2021/7/8~8/4開催の「「夏色恋模様~短冊に願いを込めて~」ガチャ」<終了済>
- 入手方法:2022/3/3~2022/4/13開催の「「可愛さ指数は3000倍!?」ガチャ」<終了済>
- 専用スキル「Next Standard」を装備することで「アーリア・ネージュ/Brilliant for you」へと名前とグラフィックが変化する。
- 対応楽曲は「FRIDAY FRIDAY」。
アマチュアのDJとして活動する少女。
アーリア【 通常 / 縁日FESTIVAL 】
一人のプロデューサーとの出会いが彼女の人生を変えてゆく。
NAOKIおよびDance Dance Revolution(以下DDR)を意識したネタが一部に見受けられる。イベントだけじゃ足りませんか
Brilliant for you
DDR 4thMIXの楽曲「B4U」。DDR 2ndMIXの楽曲「BRILLIANT 2U」の後継として作成され、「Brilliant for you」を短縮してB4Uとなった。
AKINO
NAOKIのアナグラム。
関西弁
NAOKIは大阪出身である。楽曲コメントなどは標準語を使うが、インタビューなどでは関西弁が出ることも多い。
ニューヨークでエボルヴや!
海外の家庭用DDRで登場し、後にDDR X3 vs 2ndMIXに収録された楽曲「New York EVOLVED」。しかし、この曲はNAOKIの作曲ではない。
スキル
RANK | スキル |
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1 | ゲージブースト |
5 | |
10 | Next Standard |
15 |
- ゲージブースト [NORMAL]
- ゲージ5本狙いの中では特にシンプルな効果のスキル。ただし筐体内だけでは余裕がそれほどない上に入手まで遠い、あるいはノルマが重いので5本狙いは他のスキルの方が良い。長らく6本には届かない状態が続いていたが、AMAZONで6本も不可能ではなくなった。ただし+9以降における増加分は1%なので、AJレベルの精度が必要。おそらく限界突破の証との兼ね合いだと思われる。このスキルで6本取れるなら、他のスキルで6本以上を狙った方が良い。
- 筐体内の入手方法(2021/9/16時点):
- PARADISE ep.IIIマップ6(PARADISE LOST時点で累計1130マス)クリア
- PARADISE ep.VIマップ2(PARADISE LOST時点で累計350マス)クリア
- AIRバージョンで仕様変更はされていない。PLUS以前からゲージ5本狙いでよく使われるスキルだった。
プレイ環境 | 最大 | |
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開始時期 | ガチャ | |
PARADISE× (2021/8/5~) | 無し | +3 |
あり | +7 | |
PARADISE (~2021/8/4) | 無し | +3 |
あり | +13 | |
CRYSTAL | 無し | +5 |
あり | +13 | |
AMAZON | 無し | +5 |
あり | +13 | |
STAR+以前 |
GRADE | 効果 | |
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初期値 | ゲージ上昇UP (130%) | |
+1 | 〃 (135%) | |
+2 | 〃 (140%) | |
+3 | 〃 (145%) | |
▼以降はCARD MAKERで入手するキャラが必要 | ||
+4 | 〃 (150%) | |
+5 | 〃 (155%) | |
+6 | 〃 (160%) | |
+7 | 〃 (165%) | |
▼以降はCARD MAKERで入手するキャラが必要 (2021/8/5以降では未登場) | ||
+8 | 〃 (170%) | |
+9 | 〃 (171%) | |
+10 | 〃 (172%) | |
+11 | 〃 (173%) | |
+12 | 〃 (174%) | |
+13 | 〃 (175%) | |
理論値:87000(5本+7000/22k)[+3] | ||
理論値:93000(5本+13000/22k)[+5] | ||
理論値:99000(5本+19000/22k)[+7] | ||
理論値:103800(6本+1800/24k)[+11] | ||
推定理論値:105000(6本+3000/24k)[+13] |
所有キャラ【 シズマ(1,5) / フィーネ(1,5) / ディース / アーリア(1,5) / ヨナ(1,5) / ギデオン(1,5) 】
- Next Standard [TECHNICAL] ※専用スキル
- 回数無制限になった奇術「ミスディレクション」系列、あるいは神へのギグ・ピアノ。これら2種のスキル所有者がいない場合、代替になるかもしれない。
GRADE | 効果 |
---|---|
初期値 | ゲージが上昇しない 100コンボごとにボーナス +6000 |
+1 | 〃 〃 +7000 |
ゲージ10本必要条件:3000ノーツ |
本数 | 4本 | 5本 | 6本 | 7本 | 8本 | 9本 | 10本 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
初期値 | 10 | 14 | 17 | 21 | 26 | 30 | 35 |
+1 | 9 | 12 | 15 | 18 | 22 | 26 | 30 |
ランクテーブル
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | |
スキル | Ep.1 | Ep.2 | Ep.3 | スキル | |
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
Ep.4 | Ep.5 | Ep.6 | Ep.7 | スキル | |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | |
Ep.8 | Ep.9 | Ep.10 | Ep.11 | スキル | |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | |
- | - | - | - | - | |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | |
- | - | - | - | スキル | |
~50 | |||||
スキル | |||||
~100 | |||||
スキル |
STORY
「ふぅ~~~ん」
ヂューーーと音を立ててジュースを飲み干し、開いたノートPCの前でニヤけ顔の少女がいた。
DJたちのネットコミュニティに書かれた自身のプロフィールを見ている彼女の名は『アーリア・ネージュ』。
「新時代のDIVA、つまり歌姫ってかぁ~~」
彼女の本名は『八戸 アリア』だが、DJとして活動する際はアーリア・ネージュを名乗る。
そんな彼女は今、母親と共に川崎にある家から都内某所のクラブへ向かっている途中だった。
「はぁ、ママってば、トイレ長いんだから……」
小休止で入ったカフェで溜息をつくアーリア。しかし、態度とは裏腹に胸の高鳴りは大きくなる一方だった。
なぜなら、彼女がこれから向かうのは自分よりも凄いDJたちの集まる、未知のステージ。
つまり、とびきりのパーティー会場なのだから。
それは、太陽の光にも等しかった。
母親に連れてこられたクラブでは、激しい人混み、身体の奥にまで響く轟音、踊り狂う人々。
全てが未知の世界だった。
その中で、アーリアにとって、ひときわ輝いて見えたものがひとつ。
自分が普段からずっと、それこそ幼いころからやっていたこと、触れていたもの。
ステージに立ち、光と称賛を浴びるDJの姿だ。
そこから先は、まるで光速のように過ぎていき――気付くと、アーリアは母親と共にレストランにいた。
前の席には、どこかで見たことのある謎の女性。
手元にあった名刺には『AKINO』という名前、そして職業は『プロデューサー』と書かれている。
「プロデューサー……」
「AKINOは、ベテランのコンポーザー。あなたが好きなゲームの曲だって彼女が書いてるのよ」
「もしかして、あの音ゲーの……!」
「あらっ、知っててくれたんやね、嬉しいなぁ」
知っているも何も、業界のトップである。知らない人間を探すほうが難しいだろう。
「アタシ、こう見えてもDJの端くれですから!」
「……せやったらあなた、端くれやなくてトップ目指してみるってのはどない?」
AKINOは真剣に、アーリアの目を見据える。冗談で言っている様子は微塵もない。
であれば、アーリアの言葉はもう決まっていた。
レストランから出て、空気を思いっきり吸う。
たった数時間でなんだか世界が変わった、アーリアはそんな気がしていた。
「ごはんありがとうございました! とてもおいしかったです!」
「ここの料理は誰が食べてもおいしいんよ、まぁ、これからがんばりや!」
AKINOはグッと親指を立ててアーリアにエールを送る。
そう、これからアーリアの人生は変わっていく。
トップの光を目指す、DJとして。
AKINOのもとでの活動が始まって1ヶ月。
アーリアの曲作りは、難航していた。
「うーん、ちょっとズレとるねぇ……」
「気持ちが熱いのはええことや。けど、それだけじゃいかんこともある」
「今回もOKはだせへんなぁ……」
曲を突き返されたのは、この日で4度目。
アーリアにとっては、初めての経験だった。
そもそも、今までは自分の感性のままに作っていればよかった。
そうしていれば、周りは喜び認めてくれた。
けれど。
「このままじゃ……うーん」
スタジオのソファーでアーリアが唸っていると、スマホから通知の連絡が。
それは、AKINOからだった。
『才能っちゅうもんは、初めはただの石ころや。フィールドに出て、他のやつを見て色々な感性に触れてみ? 初心を忘れずにな』
「……フィールド?」
いささか抽象的な内容だが、アーリアはどことなく思い当たる場所があった。
自分で頬をピシピシと叩き、気合充填。
カバンを持って勢いよく立ち上がる。
向かう先は東京、六本木だ。
やって来たのは六本木、某クラブハウス。
以前からAKINOにこのクラブハウスの話をよく聞かされていたのを思い出し、ドアを開ける。
――ズシン。
最初に飛び込んできた音は、アーリアの心臓を鷲掴みにしていく。
まるで、巨大なタカに狙われているような重圧だ。
「これが、六本木のスタンダードなんだ……」
「ちゃうなぁ……その先を私は見たいんや……新時代を定義する音楽、それを作って欲しい」
そう言って横から出てきたのは、AKINO。
「うわっ! なんでいるんですか……」
「あんたならきっとここに来る、そう思ぅてね!」
全てお見通しだとでも言うのだろうか。
アーリアは大きく溜息を吐き、得意げにしているAKINOに問いただしていく。
「……それで、新時代を定義する音楽っていったいなんなんですか?」
「うん、つまりやな……次の時代の常識、ネクストスタンダードになる音を創らんといかんのよ。
今のフィールドの常識では使われてへんような……」
「ネクストスタンダード……?」
「おっ、ほら、あんたの番が回ってきたで。思いっきりやって、色んなもの掴んできぃや」
背中を押されるように、アーリアはミキサーの前に立たされる。完全にアウェイだ。
だが、止まるわけにはいかなかった。
マイクを手に取り、うねる客衆に向かって叫ぶ。
「ほわっつあっぷ! アタシはアーリア! 新時代を切り開く天才DIVA! ついてきな!」
賽は投げられた。熱気は呑んでも呑まれるな。
――いいじゃん、いいじゃん、スゲーじゃん。この場を最も盛り上げられるのは、アタシだ!
流れるように身を任せ、客をコントロールする。
バックヤードで見ているAKINOと目が合う。
『なかなか、やるやん』
声は聞こえなくとも確かに、アーリアにはそう言ってくれたように感じられた。
六本木での一件から、ひと月。
行き詰っていた曲制作は、アーリアが一皮むけ、既存の常識に捕らわれなくなったことと、AKINOの指導が合わさり、順調そのものだった。
元々曲作りを楽しんでいたこともあり、進化したアーリアの曲は、瞬く間にネットで再生数を稼ぎ、話題になっていった。
そんなアーリアのもとに、AKINOはある提案を持ち掛けようとしていたのだった。
「DJバトル?」
「そうや、名前も売れてきたし、曲の掴みも上手くなってきた。これからあんたには、名実ともにNo.1を目指して欲しい」
「いちばんかぁ……えへへ……」
普段から自己評価の高いアーリアも、これまでになく褒められ、気持ちは有頂天に昂ぶる。
「今のあんたの実力なら、あの戦いに参加してもええ頃合いや」
「おお……! って、“あの戦い”……?」
「そいつは行ってみてのお楽しみ。それじゃ、覚悟はえぇね?」
「お、お~!」
はぐらかされる内容に若干の緊張を抱きながらも、アーリアの目は輝きの光を灯す。
「えぇかアーリア、まずは六本木を制圧や!」
アーリアは、再び六本木のクラブへ舞い戻った。
今日こそが、六本木のNo.1を賭けてのDJバトル。だが、アーリアの前に現れたのは……。
「アンタが挑戦者のアーリア? いいわよ、かかってきなさいな」
なんと、アーリアと同い年の少女なのであった。
『ウゼン』、と名乗る彼女とはお互いに近いものを感じ取ったのだろう、すぐさまDJバトルが始まった。
先行、ウゼンによる得意のゴリゴリな重低音プレイ。
決してフロアを置き去りにはせず、むしろどこまでも導いていくかのようなウゼンのプレイに場がコントロールされていく。
「六本木のレペゼンは伊達じゃないのよ!」
不敵な笑みを浮かべるウゼン。一方、フロアで観戦していたAKINOは彼女に面影を見出す。
「懐かしい感じがするわ……。これ犯人は……ヤスやな!」
アーリアはというと、場に呑まれまいと必死でプレイを続けながら、AKINOに言われたある言葉を思い出していた。
『相手をよく観察するんや。必ず道はあるで』
――ガチン。
アーリアの中で、何かがハマる音がした。
「な、何が起きているの!?」
フロアの歓声は、すでに逆転していた。
アーリアはウゼンのプレイを吸収し、フロアに合わせてリフレクトしていたのだ。
「そ、そんな……!」
フロアの歓声が、アーリアの勝利を示していた。
そうしてDJブースから戻ってきたアーリアは、かなり汗だくで疲弊しきっていた。
「お疲れさん。でもまだまだ、限界まで出し切ってもらわなあかん。今回どうやった? あいつめっちゃ強かったやろ? でもまだ先があるんや。それをあんたなら分かってもらえると思ってる」
アーリアは、うなずくのが精一杯だった。
こうして、アーリア激動の冬は幕を下ろした。
「おはようさん、新しい朝やで」
そう言ってスタジオに現れたAKINO。
あの六本木のDJバトルからすでに、ひと月近くの時間が流れていた。
「六本木はなんとかなったし、次は向こうの島にいこか?」
「向こうの島……?」
「これこれ、エキサイティングやで?」
AKINOが差し出したのは、大阪行きの新幹線切符。
「えぇー! 関西!? 大阪ですか?」
「残念、神戸や神戸」
AKINOはそう言って地図を取り出すと、あるクラブハウスを指さしたのだった。
かくして、アーリアは神戸へ向かった。
そこで待っていたのは、神戸No.1のレペゼンとして君臨する兄妹のユニットである。
先に勝負を仕掛けてきたのは、兄のDJ『一郎丸』。
「王道は東にあり、西はそれに忍ぶ……そんな毎日もようやく終わりを告げる。輝く俺たちの振音がお前を叩っ斬るでござる!」
天才ミクスチャーとしての力を遺憾なく発揮し、アーリアからフロアの歓声ウェイトを奪っていく。
特に和楽器の取り入れ方が絶妙で、アーリア自身すらも気圧されかけるほどであった。
だが……。
「私も私なりのミクスチャーにチャレンジしたい!」
咄嗟にアーリアが行ったのは、曲中にアニメやゲームの台詞を挟むというサブカルミクスチャー。
予想外の一手で場を沸かせたアーリアは見事、一郎丸相手に大金星を上げる。
流石にフロアで観戦していたAKINOも
「これは、勉強になったわ……」
……と自分で煽っておきながらも驚きを隠せない。
「悔しいが……完敗でござる……!」
アーリアは一郎丸の差し出した手を握り、お互いがお互いをリスペクトし合っていた。
しかし、そんなアーリアを舞台袖から睨む少女が。
「兄さんを倒したくらいでいい気にならないでよね」
「兄さんを倒したくらいでいい気にならないでよね」
一郎丸を倒したアーリアの前に現れたのは、一郎丸の妹、DJ『AYA』。
「本当のNo.1は私。アンタなんかけちょんけちょんにしてあげるんだから」
「私はここでは止まれないの……終着駅はもっと先よ! 煌めく轟響、見せてあげるわ!」
神戸DJバトル、第二ラウンドの幕が上がる。
AYAは非常に精密で繊細なプレイスタイルだった。
兄の一郎丸が『和』なら、妹のAYAは『洋』。
クラシックをMIXしたフロウは流麗で、恐ろしく正確で早い音は、会場を沸かせる素晴らしい音楽とパフォーマンスへと変わる。
「なるほどなぁ……ッ! うん、なるほど……!」
フロアにいたAKINOと全く同じタイミングで、アーリアはそうつぶやいていた。
その瞬間、アーリアにはAYAの存在が、まるで自分と被っているかのように見えたのだ。
一見クールに見える態度とは裏腹に、彼女のサウンドには秘められた熱情が見える。
「私と同じ、いやそれ以上の熱……!」
だけど……。
「私も、負けられない! アナタが熱い心で戦うなら、私はみんなの心まで熱くしてみせる!」
アーリアは即座に自分が今まで作った曲を繋ぎ合わせると同時に、変拍子にすることでオーディエンスの感情を湧きたてていく!
結果は……アーリアの勝利!
湧き立つフロアの中、悔しそうに下唇を噛んでいるAYAの姿が見えた。
「馬鹿にするならすればええやろ!」
アーリアを突き放すように睨むAYAだが、その震える手を取り、アーリアは微笑んだ。
「AYAちゃん! 大事なことを教えてくれてありがとう!」
呆気にとられるAYA。
それでも、心は伝わっていたようで。
「こいつ、な、なにを言うてんねん!」
AYAは赤面しながらも、アーリアの手を振り払おうとはしなかった。
こうして、アーリアの名は西日本でも知れ渡っていくこととなった。
神戸での激闘から季節も下り、いよいよ夏に。
西と東でNo.1になったアーリアは、各地で人気も順調に上がりつつあった。
その結果、同時期にデビューを飾ったあるDJアイドルと人気を二分する状況になったのだ。
「あの子とDJバトルしてみたいんです、アタシ」
アーリアは前から考えていたそのDJアイドルについて、AKINOに切り出した。
「あんたやる気なんやな……。そういうこだわり、えぇよ!」
AKINOはグッとサムズアップすると、どこからともなく名古屋行きの切符を取り出した。
アーリアの考えは全てお見通し、という顔である。
かくして2人は、アーリアにとって最大の壁となるDJ『サマー』のもとへ向かうのだった。
そして……。
「サマーはいつでもトリッピン! 日本のレペゼン賭けダンシン! Yeah!」
名古屋のクラブハウスに入った瞬間、“それ”は夏の台風のようにアーリアに襲い掛かってきた。
襲い掛かって来たのはもちろんDJサマー。テンション1000%の不思議系天才DJアイドルだ。
無論、アーリアがサマーのことを把握しているということは、向こうもアーリアを把握している。故に、一触即発。
いきなり始まったDJバトル。先行のサマーの音は様々な感情が入り乱れ、宇宙のように広大だった。
おまけにサマーはアーリアの戦い方と瓜二つ、相手の特徴をコピーして上回る天才DJだったのだ。
次々にコピーされ、サマーの繰り出す広大な宇宙にアーリアが組み込まれていく。
これでは、為す術も……。
「……いや、まだだ」
アーリアとサマー、戦い方は瓜二つだが、全く同じというわけではない。
アーリアにあって、サマーにないもの、それは。
サマーの広大な宇宙の中で、アーリアはAKINOの声を聴き取った。
「音は心を表す、相手に飲まれたらアカン、無我の境地やで! 心を宇宙にするんや!」
まだ終わりじゃない。
アーリアは、宇宙空間に足をつけた。
――宇宙に、立っていた。
周りには無数の星屑が散らばり、見渡す限り無限の暗黒空間が広がっている。
暗い。寒い。怖い。
けれど。
声が、聞こえたのである。
アーリアにとって、とても聞き慣れた声。
そして、アーリアの道と心を示す声だった。
「なっ! こいつはジョイント! ここまでドープな宇宙を持ってるなんて……!」
サマーが創り出した宇宙の法則が乱れていく。
アーリアは、ひたすらに無心で溢れ出る音の数々を繋ぎ合わせ、会場に立ち込めるオーラを機敏に感じ取り、いつしか彼女の目の前には、自身の生み出す音と心の宇宙が広がっていた。
「……そうだ。いつしかアタシはプレイスタイルを磨くことに一生懸命になり過ぎていて、大事なことを忘れていた……音楽は『音』を『楽しむ』もの……アタシ自身が楽しまないと!」
完全にゾーンに入ったアーリアを見て、フロアにいたAKINOは深く拳を握った。
「来たな、これは確実にGODやね!」
プレイが終わる頃には会場は熱狂を飛び越え、不思議な一体感に包まれ、むしろ暖かく心地よい空気に包まれていた。
アーリアの宇宙によって、今このクラブハウスは、このフロアは、完全に1つの集合意識となった。
「これがアーリア、あなたのユニバース……!」
サマーは感嘆の息を漏らし、膝をついた。
アーリアの、完全勝利であった。
あれからひと月。
サマーを打ち破ったアーリアの噂は、ネットを通してたちまち広がっていった。
三都市の強豪を踏破したアーリアに比肩するプレイヤーはすでにいなくなっていた。
「プロデューサー、おはようございま~す!」
今日も彼女は曲を作るためにスタジオにやってくる。
だが、AKINOの返事はなく、スタジオスタッフもきょとんとした顔でアーリアを見つめている。
不思議に思ったアーリアはスタジオを見渡し、テーブルの上に置かれた1通の置手紙を見つけた。
『アーリアへ。改めて、サマーとのDJバトル、お疲れ様。今のあなたはきっと、誰から見ても一人前のSTAR DJね。夢に向かって進むあなたとの日々、自分もたくさんのエネルギーもらいました。これからは自分の道をまた一歩ずつ歩んで、もっと大きくなった姿を見せて欲しい』
そう、AKINO自身もまた、アーリアの姿を見て大いに奮い立たされていたのだ。
「プロデューサー……ありがとう」
そして、手紙の裏をめくると続きのメッセージが。
『SEE YOU AGAIN! 次会う時はライバルやな。そん時は世界、ニューヨークでエボルヴや!』
AKINOはまだ、アーリアに負けじと自分を磨き続けている。
であれば、アーリアがすることはただひとつ。
故に。
アーリアは世界を目指して腕を磨いている。
今、この瞬間も――。
チュウニズム大戦
レーベル | 難易度 | スコア | |
---|---|---|---|
スキル名/効果/備考 | |||
●リレイ | 0 / 0 / 0 | ||
備考:詳細は要調査 |
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チュウニズムな名無し
242022年07月05日 22:32 ID:d98zvrsk最近出版されたさいね先生の画集に背景含め綺麗なフル版のイラストが載ってる(橘伸吾も一緒に)から興味ある人はぜひ見てくれ、かわいいよ
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チュウニズムな名無し
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チュウニズムな名無し
222020年02月18日 19:46 ID:g4k4zeokかわいい
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チュウニズムな名無し
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チュウニズムな名無し
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チュウニズムな名無し
192018年12月21日 16:16 ID:hsk5m4e6AKINO実装してくれ
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チュウニズムな名無し
182018年12月03日 20:27 ID:imu1n0qaこんな可愛い子と素敵なフライデーを過ごして素敵にフライデー(週刊誌)されたいだけの人生だった
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チュウニズムな名無し
172018年11月20日 08:13 ID:phpi9b4v専用スキルの名前、絶対狙ってるよな...
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チュウニズムな名無し
162018年10月30日 14:39 ID:jnsvze1t最後の最後、「ニューヨークでエボルヴや!」で全部持ってかれた
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チュウニズムな名無し