【黒ウィズ】Birth of New Order 2 Story3
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この先、第4聖域にサンクチュアの大部隊が展開しているという情報が入った。
第4聖域は、これまで何度も戦場になった場所だ。
執行騎士も、待ち構えているだろう。
甘いよ、と君は言う。あれで騎士の使命に忠実な男だ。
インフェルナ軍が、サンクチュアの民を傷付けるなら、彼は命を張って戦うだろう。
諦めきれない表情をしている。君は危うさを感じた。
いまのリュオンは敵だ。彼に対する信頼が、いつか裏目に出るかもしれない。
なぜと君は訊ねる。
メルテールが言ってるとおり、イスカはまだ子どもだった。
けどこの無垢さは、この世界に必要な時が来る。だから守ってあげなければいけない。君は強く思った。
初めから、退くことなどありえない作戦だった。背後にあるのは、瘴気で満たされたインフェルナの土地。
進むも地獄。退くも地獄。ならば、新天地を求めて進軍をつづけるしかない。
それが、インフェルナ全員の総意だった。
軍の後方に付き従う、インフェルナの民。
疲れと餓えで、いまにも倒れそうになっている。それでも未来を掴むために、歩き続ける。
なにか、彼らに希望になるものを与えてあげたかった。それは勝利以外にはない。
***
森を抜けた君たちは、海に近い第4聖域にたどり着いた。
海岸線の向こうに聳え立つ、噂の巨大兵器らしき影が見えた。
あのようなものを見るのは、はじめてだ。これ以上は、近づいてみないとなんとも言えない。
君たちの近くにいた兵士が突然口を開いた。
びっくりした、と君は無表情で答えた。
密かに造り続けていたのは、噂で聞いていましたが。まさか、あそこまで出来ていたとはね。
戦争がつづくことによって、人間同士の復讐は際限がなくなり、やがて滅びを迎えるだろう。
しかし、シリスはもうひとつ別の滅びの道を示唆する。
ギガント・マキアが起こる切っ掛けですか?
それは、エンテレケイア封印の解除です。あれが、切っ掛けでした。だから、すでに贅は投げられているんですよ。
***
方舟で余所の大陸に移るということは、聖域にあるものは、すべて棄てて逃げ出すことになる。
彼らは、富も権力も持っている。それを簡単に捨てられるのだろうか。
怒りが、ー時苦境を忘れさせ、軍の士気が戻った。
サンクチュアの聖職者の目的は必ず阻止する。軍の目的はー致した。あの方舟は、絶対に飛ばさせない。
聖堂の跡地に潜んでいた部隊が迫ってきた。サンクチュアの聖堂兵たちは、やはり方舟を守ろうと動いた。
無情に感じた。この戦いは、方舟が出航するまでの時間稼ぎ。彼ら聖堂兵は、最初から捨て石だった。
クロッシュの大剣は、いつもどおりの冴えを見せた。たちまち聖堂兵の屍が積み上がった。
山のように聳える建造物に接近しようとするインフェルナ軍。それを防ごうとするサンクチュア兵。
第4の聖域に再び、血の雨が降る。
イスカの力は、人間相手には脅威だ。ただの兵ならば、蟻のように踏み潰せるだろう。
戦の敗北は、インフェルナの民すべての苦しみと死へ直結する。
ゆえに背負った責務は、他人では推し量れないほど大きい。
この戦闘で犠牲を少なくして勝利してみせる。だから、そこで見ててと君は言う。
さすが先生らしいねと君は言う。
イスカに本気を出させないために、この戦いを常に進めなければいけない。
師匠のお陰で面倒ごとが増えた。
構わないと君は言う。それに、この世界に飛ばされた君たちの目的が、少しずつ見えてきた。
おそらく、イスカを助けてこの戦いを終わらせる。それが目的だ。
イスカならば、インフェルナ、サンクチュア。
そして人間と審判獣の垣根を取り払った新しい世界を造るだろう。
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思念獣フェンリナルが宿る大剣を振るった。
クロッシュの刃は、サンクチュア兵をひと薙ぎで、輪切りにした。
いくら斬っても、心は虚ろだった。求めている敵ではなかった。
空いた片眼で戦場の遥か遠くを見つめた。
敵兵が連なる隊列の向こうに、巨大な構造物が見えた。
あれが、サンクチュアの巨大兵器か。
このまま突き進めば、あれを守るために執行騎士が出てくるはず。
きっとカサルリオが出て来るだろうとクロッシュは根拠のない確信を抱いていた。
派手に暴れれば、かつての同輩が戦場にいることを知るはずだ。
知りながら、大人しく引っ込んでいられるような性格ではない。
突如、黒い影が、疾風のように吹き荒れた。
渦巻く影。鋭利な切っ先がインフェルナ軍を襲う。兵がやられた。
影の正体は、獣の形をした異形だった。
聖堂の審判獣リョダリオ。目のない顔が、クロッシュの方を向いた。
生気もなにも感じない、冷え切った殺意を感じるのみ。
審判獣リョダリオが、悲鳴をあげた。闘気が膨張したのを感じる。
敵の軍勢を破りながら、黒猫たちが駆け寄ってくる。
磨きつづけてきた剣を、振るう邪魔さえしなければいい。
審判獣に変化した男は、クロッシュの妻を殺した。生まれたばかりの赤子を殺した。
友であった男すら、殺したも同然だ。
晶血片を割った。剣に封じられていた思念を増幅させる。
かつて審判獣であったものの思念は、生きる審判獣への怨嵯で満たされていた。
思念獣の苦しみが乗り移ったように呻く
血が欲しい。人間の血も欲しいが、ー番欲しいのは、審判獣の血だ。
その激しい渇望が、使い手であるクロッシュを人間ではない別のものに変える。
カサルリオが、先に動いた。
激しい牙を。鋭い爪を。クロッシュの生身に突き立てようと襲い掛かる。
***
かつての友は、獣に姿を変えていた。
それが、信じた理念を行使するために必要なのかと剣で問う。
審判獣の牙が、大剣の刃と衝突した。敵は執拗に生身のクロッシュの肉体を切り裂こうとする。
動きは読めた。いくら、姿を異形に変えようと、人間であった頃の癖は消せはしない。
フェンリナルが宿った剣は、審判獣リョダリオの殼衣を斬り裂いた。
しかし、肉体を削ぐには至らない。その剛強さは、さすがと言ったところ。
再び襲い掛かる。
聖堂兵だった頃の思い出が蘇ってくる。
互いに腕を競い合った。互いに腕を上達させていった。クロッシュは剣を。カサルリオは拳を。
並び立つものがいたから、強くなれたといまでもクロッシュは思っている。
カサルリオには、もうあの頃の記憶はないのか。それとも取るに足らない過去だというのか。
牙をはじき返す。次は爪が、クロッシュを襲う。
次もまた大剣でいなした。
クロッシュにとってそんなものは、所詮、紙に書かれたお題目だ。
それをありがたがっている時点で、かつての友とは、もう同じ道を歩いていけないのだと悟る。
またしても、大剣のー閃が、審判獣の殻衣に傷をつけた。
今のー太刀は、カサルリオの騏慢を剥ぎ取った。
再び斬った。手応えがあった。審判獣の殻衣が破れ、赤い晶血が飛び散る。
フェンリナルの怨嵯が、カサルリオと審判獣との繋がりを断った。
カサルリオは、意味ありげに微笑む。
聖堂兵の中から、ひとりの女性が飛び出した。
カサルリオを睨み付けた。トロスが生きているとは、ー言も言わなかった。
彼女は、何かに槌っている目をしていた。光が濁っている。瞳はクロッシュを見据えながら、ここにはいない何かを見ていた。
クロッシュの目が血走った。
カサルリオに対する憎悪と憤怒が抑えきれなかった。
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トロスという女性が登場してから、クロッシュの様子が急変した。
ふたりの間を繋ぐ因縁の糸。それをたぐり寄せた先にあったものは、想像すらしていないものだった。
だが、信仰心が彼女に加護を与えた。悪と審判された赤子は息絶え、彼女は審判獣に生かされたのだ。
拳が、クロッシュの側頭部に叩きつけられる。
生きていた妻が、カサルリオの側にいる。せめて彼女だけでも生きていればと願った夜は幾たびもある。
その願いが叶ったというのに……。複雑な歓喜が、抵抗する力を奪っていた。
かつての戦友は、再び審判獣に肉体を変容させていた。
甘言を弄しながらクロッシュを葬ろうとしている。
まずいと君は思った。1対1の対決に介入するのは、信義に反するかもしれない。
しかし、君はクロッシュのことを任された。
注意を引き付けるために魔法を放った。狙いどおり審判獣は、君たちに向かってきた。
言葉に淀みがなく、表情に怯えも同情もない。刑罰を執行する聖職者のようになにもかも冷ややかだった。
嘘だった。赤子が悪と審判された時、トロスは泣いた。
子どもから引き離されることを嫌がり、サンクチュアを離れようとふたりで決めた。
サンクチュアで階級も与えられたの。多くの信徒を見守る聖徒として沢山の人を救っているわ。
階級が高くなれば、方舟にも乗せて貰えるわ。私を見倣えば、あなただって……。
彼女の言葉が、耳に入ってこない。そんなものをありがたがる女ではなかったはずだ。
クロッシュは、言い様のない悲しみに襲われた。大剣を持つ手に力が籠もった。
クロッシュは、大剣を振り下ろそうとしている。
絶望と愛憎とともに、トロスという女性を断罪しようとしていた。
君は、戦いを放り出し、クロッシュの大剣を掴む。
クロッシュには、この女性を殺す理由があるのだろう。事情を知らない部外者が、介入すべきことではないのかもしれない。
それでも君は、あえてクロッシュを止めた。見たところ、彼女は戦闘員ではない。不必要な殺しは、すべきではない。
だから、殺させろと言うのか。それは、駄目だ。人を殺しちゃいけないと君は言った。
ウィズも君も、言葉に詰まった。瘴気の汚染。戦争。審判獣。
この異界の人々の死生観は、君たちが思っているよりも刹那的だ。
心の迷いを衝いたように、大剣が君の手を跳ね飛ばす。
決然とした意思を保ったまま、刃が振り下ろされた。
トロスの身体は、両断されて儚く崩れ落ちた。死にゆく顔は、ただひたすらに穏やかだった。
立ち止まりはしない。カサルリオ。貴様は子どもと妻の……仇だ。
ぞっとするほど凄惨な眼を君たちに向けた。
トロスという女性を斬り、その血を吸って、大剣は変容する。
思念獣の宿る剣は、クロッシュの怒りを現すように禍々しい光を放つ。
***
君の魔法とクロッシュの剣は、審判獣リョダリオを追い詰めた。
フェンリナルの牙には、まさに生命が宿っていた。鬼気迫る太刀筋に、カサルリオは、ただ圧倒されるばかり。
元妻を切り伏せた。その時点で、クロッシュはなにかを棄てた。
いまや人間ですらなくなっているのかもしれない。
大剣には、思念獣フェンリナルの怨念がまとわりついていた。
トロスの血を吸い、まだ血を欲して大剣が蠢いていた。
止めても無駄だとわかっていた。それでも、君たちは無闇に血が流れるのを嫌った。
これほど強い覚悟を君は、感じたことはない。
斬り伏せた。執行騎士カサルリオは、死んだ。
大剣の血を拭う。近寄りがたい殺気が、分厚い壁となって君との間を阻んでいる。
大剣に宿った獣のような思念が、その姿を顕在化する。
復讐は終わった。
けれど、大剣は呻りつづけている。地上に堕とされ、死んだ審判獣の渇望は、クロッシュの想像を超えていた。
晶血片を割った。内在された福音が大剣に吸い取られる。
だが足りない。思念獣の餓えは、底なしの沼に沈みこむように際限がない。
殺しはしない。君はただ助けるだけだ。
ただし、手荒になるけどねと君はカードに魔力を込める。
相手はクロッシュではない。大剣に宿る思念獣だ。
そう思うと幾分気楽に魔法を打てる。大剣に宿るフェンリナルは、クロッシュを操り攻撃を防がせた。
思念獣の恨み、執念深さは、想像を遥かに凌駕している。
剣が振り下ろされた。君は、身を翻して避けた。
カウンターで魔法を放つ。再び防がれたが、計算どおりだ。
君は、地面を蹴った。ー気に間合いを詰めて、クロッシュ本体を直接襲う。
押し倒し、その腕を捻る。クロッシュは抵抗しない。やすやすと大剣は、こぼれ落ちた。
自然と身体が動いただけだよ、と君は答える。
大剣を手放しても、無意味ということか。
イスカに伝えてくれ。しばらく、力になれんと。
思念獣の怨念を利用して、クロッシュは復讐に勝利した。
その代価を払い終えるまでは、イスカの側にいられないのだ。
クロッシュはなにも言わずに、君たちの前から立ち去っていった。
後に残ったのは、無数の死体だった。
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戦いが終わった。インフェルナもサンクチュアも死者を出した。死んだものたちは、なにも言わない。
簡易な墓標に祈りを捧げる。イスカは、無力感に苛まれていた。
この戦争は、イスカが決断してはじめた戦争だ。最後まで、インフェルナの民を導く義務があった。
クロッシュのことは、魔法使いから聞いた。戻ってきてくれる日を待つしかなかった。
涙を拭う。
幕舎は、静かだった。みんな、戦いの疲れで寝静まっている。
敵の気配。警備の兵が、殺されているのが眼に入った。
答えなかった。代わりに、無言で拳を振り上げた。
刹那、彼女の背後にそれが見えた。新たなる審判獣の姿が。
とっさに審判獣アバルドロスの血を呼び覚ます。
殻衣がイスカの皮膚を覆っていく。蠍の尾が、本体を守るように湾曲し、相手の攻撃を防ぐ。
敵は見覚えのない審判獣だった。おそらく新たなる執行騎士。シリスに教えて貰った3人のうちの最後のひとり。
名乗ったあと両手をかざした。審判獣の力を解放するのだとわかった。
凝集する審判の輝光。その光は、無情さを感じるほどまばゆい。
イスカは、身を翻してそれ躱した。同時にアバルドロスの尾を突き出す。
熱量がまだ不全だった審判の輝光と、相打ちになる。
なぜ大罪を犯した悪を裁かない?執行騎士を殺し、聖域の無辜の民に手をかけたのは、悪ではないのか?
戦いの技量は、歴然としていた。審判獣となったケラヴノスの動きが、捉えられない。
アバルドロスの尾は、行き場を失い空中を彷徨っている。
相手を見失う。
死角から、審判獣アウラの気配。急な攻撃を防ぐことしかできなかった。
苛烈なー撃は、イスカの殼衣を破壊した。
イスカは、その場で膝を突く。
頭部が、掴まれた。
ケラヴノスが吠えた。目の前が赤く染まる。
広がっていく生暖かいそれは、自分の血なのだと、イスカは遅れて気が付いた。
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華奢なイスカの体躯を、物のように放り投げた。
傷ついたイスカは、インフェルナの民が眠る幕舎のど真ん中に堕ちる。
ケラヴノスが、再び審判の輝光を凝集させていた。
上空から斬首刃のようにその光を降らせようというのだ。
イスカは、傷ついた身体を広げた。盾になるつもりだ。
その覚悟は褒められたものだ。だが、いまのイスカは、刃の切っ先を前にした薄紙同然の儚き存在。
人間への罰であり、予想された結末が訪れる。真理の輝きが、放たれようとしていた。
しかし、その光は、地上を照射することはなかった。
横槍が入ったのだ。空中で審判獣同士の衝突が起きていた。
土煙の中から姿を現わしたのは、審判獣ネメシスだった。
ケラヴノスは、暫し迷った。
考えた末に審判獣との同調を解いた。とどめを譲るということだ。
審判獣ネメシスは、イスカと対峙する。こうして戦場で向き合うのは、何度目だろうか。
瞬きする瞬間に、ネメシスの拳がイスカの頬を打っていた。
激烈なー打だった。殻衣が弾け、骨が軋む。
肉体の内側と外側。両方が痛んだ。
苛烈な攻撃が、イスカを襲った。
無数の攻撃を受けても、イスカは手を出さなかった。あくまでもリュオンとの戦いを拒否するつもりだった。
リュオンは、イスカの頭部を鷲掴むと高々と飛翔する。
イスカは、羽根のように軽かった。審判獣の血を引くといえど、中身はただの少女だ。
天を貫かんばかりに上昇し、地上に向けて派手に叩きつける。地面がえぐれ、殻衣が破壊された。
違う。それが本当の望みではない。
反撃しろ。抵抗してみせろ。リュオンは、心の中で叫びつづけていた。
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君たちは幕舎から飛び出し、夜空を見上げた。
星の間に浮かんでいる審判獣ネメシスの姿を見つける。
君は叫んだ。リュオン、それはイスカだと。けど、君の訴えは無視された。
審判獣ネメシスに向けて魔法を放った。少しでも牽制になることを願って。
利いていない。
君は何度も魔法を放った。イスカを救うために。
遠慮しているわけでもない。魔力の充溢は、十分。それなのにネメシスを怯ませることすらできない。
ネメシスが掲げた指先に集結する光塊。君は必死になって、その集結を阻止しようとした。
リュオンからは憎しみを感じない。なのになぜ、イスカを殺そうとする?
地上に目をやった。新しい執行騎士の姿があった。リュオンを監視しているのか。
聖堂の監視者を蹴散らすのが先だ。君は駆けた。
きっとリュオンは、イスカを死なせようとは思っていないはず。それを証明してみせる。
決意したその直後、横槍が入った。
ネメシスの攻撃を防ぐものがいた。
突如の乱入者。見覚えのない審判獣だった。ネメシスを片手で制御し、イスカを庇っている。
狙いは、イスカだった。それ以外には、まったく興味を示さない。
ー瞬、ネメシスと謎の審判獣がうなずき合ったように見えた。
謎の審判獣は、意識を失ったイスカを抱いて北へと向かう。
それよりも、私はお前の手ぬるさが気になった。手心を加えたのではないだろうな?
ケラヴノスは執拗だった。間違いなく、リュオンに疑いを抱いている。
緊張が破裂しそうなほど急激に膨らむ。ふたりが、ぶつかり合うのは避けられない。
鎖の先端にある小刀が、毒蛇のように陰から飛び出した。
不意を突かれたケラヴノスは、肩に小さな傷を負った。
長い鎖は、音を立てずに地面を這いずり回って消えた。ケラヴノスに尻尾は掴まれていない。
インフェルナの陣営が騒がしくなった。メルテールたちが、武器を手にして向かってくる。
夜間に消えゆくふたりの背中をシリスは、じっと見つめていた。
お互い、立場を鮮明にする時が、迫ってきたんじゃないですか?僕は、信じてますからね。リュオン団長。