【白猫】ティナ(6周年)・思い出
ティナ・トピア cv.釘宮理恵 最強の血を受け継ぐ少女。 宿敵との決着をつけるため、決戦の地へと降り立つ。 |
2020/07/14
Original Horizon
思い出1
<はるか古代より続いてきた、永きに渡る戦い――
その悠久なる因縁にひとまずの終止符が打たれ、少しだけ後のこと――>
――<プレシャス・チルドレン>
水、風、大地万象を恣に操る、大いなる原初の力を受け継いだ存在――
それが私……らしい。
――この血に宿る力を目当てに、私は昔、ある邪悪なエルフにさらわれたことがある。
<子さらい>ナーペル。
あいつは私のほかにも数え切れない子供たちをさらって、<闇>のために利用してた――
私が幸運だったのは、あの日のジョカで――ヴィンセントおじさんにブラットおじさん、ファルファラさん――
そしてキャトラちゃんたちと巡り会えたこと――
ティナちゃんは、たくさんの人たちを救えたと思う。
でも……いつかできたらいいな。
あらためて、今回の件、本当にありがとうございました。
……それと……ごめんなさい……
ついてきなさいティナ!おしくらまんじゅうとしんけいすいじゃくとカバディを同時にやるわ!
実は今日は、皆さんにお願いがあって……
私が今日まで歩いてきた道のりを、あらためて再確認したくて……
どうしてまた?
たとえ昨日の思い出だって、今日のことのように思い出させてあげるわ?
思い出2
夜道でいきなりレザールさんにスカウトされて……
毎日毎日、みんなで必死に練習して……
けど、役者さん以外にも、見えないところから舞台を支えてくれる人たちがたくさんいて……心強かった。
公演が終わってからも、レザールさんから教わったたくさんのこと……ずっと心に残ってるんです。
……どんなのあったっけ?
観客を感動させようって人が、素行が悪かったらダメだって。そういう空気はどこからか、舞台にもあらわれちゃうから。
本番が終わっても、そのことはいつも意識するようになったんだ。
人の言葉には、その人が重ねてきた経験や想いが滲む、って。
だからきっと、もうー度『ほわいときゃっつ』の皆さんで集まって、同じお話を演じたとしても……
みんながそれそれ……もちろん、私も……成長を積んできた今なら――
演じる舞台もきっと、大きく姿を変えるんじゃないかなって。
思い出3
でも、そっか……
……入学してから、もうこんなに経つんだ。
あの頃は、ぴかぴかの制服に袖を通すたんびにわくわくしてたなー……
今日は、どんなー日が始まるんだろうって。
友達なんだけど、時には何かを競うライバルで。
ずっとー緒にいるから、兄弟みたいでもあって……
……でもいまは、そういういろいろぜーんぶひっくるめて、大切な人たちって感じです。
今度、クラスみんなでハイキングに出かける約束もしてるんですよ。
アンタはしっかり、生徒会長を務めあげたわね。
ティナちゃん自身が、学園やみんなのことを真剣に考えて取り組んだから、しっかりやり通せたんだよ。
いつの間にかすっかり立派な会長さんになって……アタシも頭が高いわ。
学園を、生徒のみんなを……絶対守るんだっていう、責任感。
いままで、お父さんやお母さん、大人の人たちから守られるばかりだった私ですけど――
何かを守ることがどんなに大変か、ちょっぴりだけ、わかった気がしました。
――悔いのないように、残りの学園生活も精ー杯、楽しみます!
思い出4
観光地のはずのワイハの島が、悪い大人の人たちに裏から支配されていて……
最後はちゃんと悪い人たちを倒して島を平和にできたからよかったけど……
だから私にとっては、大切な夏の思い出なんです。
でもね……あの日、思ったんです。
お金がほしいから。地位がほしいから。欲望を満たしたいから。
自分だけのために、他の人を平気で不幸にできるなんて……本当に嫌だなって思った。
アンタの周りの大人は違うでしょ?
ヴィンセントさんは、たまにちょっと気持ち悪いけど……
心の筋がピシっと通ってて、すごく頼りになる、かっこいい人。
ブラッドおじさんは、だらしないし過保護なときも多いけど……
どんなときでも真っ直ぐで、絶対に嘘をつかない、素敵な人。
ファルファラさんは、綺麗で、一緒にいると安心できて……
知らない誰かの痛みにだって寄り添える、誰よりも優しい人。
……最近、たまに……ベッドの中で考えるんです。私は将来、どんな大人になるんだろうなーって。
でも、大人になるのは楽しみ。そう思えるんだ。
誰よりも素敵な大人の人たちが――
私のもうーつの家族が――私のそばにいてくれるから。
ゆーってやろーゆってやろー♪ヴィンセントたちにゆってやろー♪
ティナにこお~んなベ夕褒めされたって知ったら、アイツらどんな顔するかしら~?
思い出5
アマゾーナのときのことは忘れてないからねー?
ギルドの依頼を掛け持ちすぎて、私にお仕事回してくるなんて?
……島の男女も仲直り。めでたしめでたし♪
ってなるかーい!
十年!幽閉されて!他人同士の!痴話喧嘩で!じゅうねんも!!
何回聞いてもぬぐいきれない理不尽さがアタシをさいなむわ!
結ばれた人たちがいた。愛してるって、ようやく伝え合えた人たちがいた。
時間の流れには何も逆らえなくて。たくさんのものが失われて、消えていくけど……
それでも、十年たっても消えないものがあるって、教えてもらったんだ。
だからあの日のことも、私の大切な思い出。
リネアさんやファナさんともお友達になれたしね♪
思い出6
本当にたくさんの出会いがあって、たくさんの冒険をしてきたんだね。
アタシたちも、それにアンタも――
冒険したのなんて、きっと、まだまだ世界の切れっ端のそのまた切れっ端よ?
「キミはいずれ知るだろう……己の内に眠る……破壊の……衝動を……
キミは破壊の申し子だ……♪箱の中は……狭いだろう……?ボクの元に来ないかい……
予言しよう……♪キミは世界に、すぐ飽きる……♪」
「狭い、どうして、こんなところにいるの?
空も、大地も、海も、全部……!
狭い!狭い狭い狭いぃー!」
<――いや。
今度は、きっと――大丈夫。>
「ほぅら…………だから……言ったろう……?
君の、その力は……この世界の矮小さに……そぐわない……
世界は……こんなにも……狭くて……退屈だって……♪」
「……ち、がう……」
「……うん……?」
「冒険の日々が、教えてくれた……たくさんの出会いが教えてくれた……
世界は――」
……きっとティナちゃんの心には、ナーペルの言葉がずっと残っていたのね……
でも、どうしてだろう……なつかしくて、温かい……)
「――――」
「……?誰か、いるの……?」
「――がんばったね――」
「……その声……お父さん……?」
「――ティナ――」
「!お母さん……」
「――強くなったな――」
がんばったねって。強くなったね、って。……褒めてもらえた。
じゃないと――次、お父さんとお母さんに会ったとき、叱られちゃうから。
<――もう大丈夫。だって世界は、こんなにも広い。
だから私は、歩き続けるんだ。
大切な人たちと、一緒に――>
覚醒絵・覚醒画像
ティナ・トピア
その他