【白猫】スズネ・思い出
ガラス玉使いの浴衣少女 スズネ・ハヅキ cv.志村由美 世界中に風鈴の音色を届けるために 旅を続けている、涼やかな少女。 | ||
2014/08/08 |
思い出1
はじめまして。スズネと言います。
風鈴を売りながら、諸国を旅しています。
風情を運んで回っている、というわけですよね。
アイリス、なにを突然上手いこと言っちゃってるのよ~。
ありがとう。そんな風に言ってもらえるととっても嬉しいです。
好きなんです、風鈴。
心が軽くなるようなこの音色を、いろんな方に届けてあげたいです。
思い出2
ねえねえスズネ。
はい、なんでしょう?
キャトラの飛び出しクエスチョンのコーナーやってもいいかしら?
ええ、どうぞ。
スズネの武器って、風鈴だよね?
それでモンスターを叩いて、割れたりしないの?
これは、<風鈴>のルーンの力のおかげで武器として使えているんですよ。
と言っても、他に特別な力はないんですけどね。
どんなときでも、風鈴の音色に耳を澄ませていたい―――
そんな私の願いを叶えてくれる、夢のようなルーンです。
殴られてる方は音色どころじゃないと思うけどね……
思い出3
ねえねえスズネ、またいいかしら?
飛び出しクエスチョンでしたっけ?
どうぞ、かまいませんよ。
風鈴って何で出来てるの?
ガラスです。島によってはギヤマンなんて呼ばれたりしているそうですが。
どうやって作るの?
灼熱の中で作るんですよ。
灼熱の中??
すごい高熱で熱することで、ガラスを溶かします。
解けたガラスに細い管の先につけ……
ひたすら、ふーっ、ふーっ、ふーっふーっ、と息を吹き込んで丸くするんです。
それをめちゃくちゃ暑い中で、延々やるわけ?
ええ。
大変ねぇ~……
出来上がった風鈴はとっても涼しげなのにね。
ふふ、そうですね。ですからみなさん、
職人さんたちの苦労の分も、涼んであげてくださいね。
思い出4
また、いつでもいらしてくださいね~。
スズネが誰かを見送り、手を振っている。
誰か来ていたんですか?
はい、心を落ち着かせたいと、看護婦さんがいらしてました。
風鈴の音色を聞いて、少しだけ穏やかになられたみたいでしたよ。
でも、性格が変わるわけじゃないでしょ?
そのうちまた来るんじゃない?
それでいいんですよ。少しの休憩で、楽になった気がするのなら。
気がするだけでいいの?
ええ。風鈴は薬ではありませんし、何かを変える力はありませんから。
でもきっと、無意味なものではないんです。私はそう思っています。
思い出5
……
スズネが沈んだ表情で散らばったガラスの破片を集めている……
ちょっと、どうしたのこれ!?
……大丈夫です。……気になさらないでください。
そんなこと言わないで、何があったのか言ってみなさいよ?
……商売ですから、こういうことも、たまにあるんですよ……
このあいだ、風鈴をお求めになられた方が、返品しに来られたのです。
『全然涼しくなんかならないじゃないか!』と。
風鈴を投げ捨てて行かれました……
そんな……
お客様は悪くないんですよ。
たしかに風鈴を吊るしても、涼しくなるわけじゃないですから。
……笑っちゃいますよね。
音色で癒されるなんて、私の勝手な思い込みなんですよ。
無意味じゃないとか言っておいて、これが現実なんですよ……
スズネさん……
思い出6
スズネの体が光に包まれていく―――
その光が、澄んだ音色を響かせている―――
光であるのに、音を伴っているとしか思えない。
音と光が、スズネを優しく包む―――
この響き……ルーンの響き? 私の心と、みなさんの心の……
私は好きですよ。風鈴の音。
え?
あたしも! ねえスズネ! 商売だもん。めげずにいこうよ!
今は風鈴を必要としていない人も、いつかわかってくれるかもよ!
不意にさ、風が吹いて、心地よい音を響かせたときに、
『なんだ、風鈴も結構いいじゃん』とかってさ!
ありがとう……私、へこたれません!
私の大好きな風鈴の音色、世界中に響かせてみせます……!
鈴の音を世界に運ぶ少女
みなさんこんにちわ。
なんだかお久しぶりですね。
あらスズネ。そうね、なんだか懐かしい気がするわね。
おかわりないですか?
風鈴が巨大化しました。
そうよね、特に何も、って――ナニソレ!どゆこと!?
私にもわかりません。みなさんにはわかりますか?
アンタがわかんないのにわかるワケないわよ。
そうですよね。
この巨大風鈴ですが――――鳴らないんです。
デカくてオモいから風で揺れないだけじゃないの?
いいえ。風とは別の、なにか、もっと強い力がひつようみたいで……
ふむ。てことは、アレね!
そうね!
あ……なりました……!
<高らかに澄んだ風鈴の音色が、飛行島全体に響き渡る。
長い長い余韻を残して――
……心なしか島全体が穏やかな空気に包まれた――>
ふふふ……ありがとうございます。
皆さんが風鈴の音色で癒されてくれることが、私にとって幸せなんです。
私にはこれしか出来ませんが――
これからも、お手伝いさせてください♪
その他