よいどれ弓使いイサミ イサミ・エンジュ cv.鳥海浩輔 シズクを宗家とする一族の分家の男。 冷静だが、呪いにより時間経過で陽気になる。 |
2015/05/18 |
水月鏡花 Story
思い出1
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ここが飛行島ですか……
なるほど、空を飛ぶというのは、実にいい気持ちですね……
そうでしょ?お日様もほぽかぽかして、すっごく快適なんだから。
……私にはいささか、まぶしすぎる気もします……
ともかく、これからお世話になります。
私は弓士。みなさま方の敵を、この一矢にて貫きましょう。
頼りにしてますね、イサミさん。
私もシズクと同じく、定期的にこれを飲まねば正気を保つことはできません……
<そう言うと、イサミは腰の瓶を持ち上げてみせた……>
ですから、なにかとお手間をおかけするかもしれませんが……
うん。まー、でも、それは仕方ないよ。呪いだもの。ちゃんと受け入れてあげるから。
ええ。お気になさらずに。
みなさまのご厚情、深く感謝いたします。
どうか、シズクにも、同じように接して頂けましたら……
いーよ。おっけーおっけー!
イサミさん、シズクさんにお優しいんですね。
シズクは我が一族の宗家。私の主でありますから。
それだけかしらねぇ?
共に育ったため、妹に対するような気持ちも抱いております。
なるほどー。心配性のおにーちゃんだ?
かもしれませんな。
おっけーおっけー!ちゃーんと面倒見てあげるから!
アンタも、人の心配ばっかしてないで、ここでの生活を存分に楽しみなさいな!
有り難きお言葉……!
ふふふ……
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思い出2
これは、みなさま。
アラ?アンタ、なんかケガしてない?
この程度、いつものことです。
<鬼退治>が生業ですから。生傷の絶えることはありません。
無茶な商売してるわね~。
キャトラ、商売とはちょっと違うと思うよ?
ところでさ、イサミとシズクって、主従関係なのよね?
はい。そもそも我が一族は、宗家に当主が絶対的な権力を持っていました。
……でも、過去形なんですね?
ええ。現在では、そのような習慣は廃れています。なにより――
――我が一族はもう、私とシズクしかおりませんから。
……そうね。でも、そこで暗くはならないわよ!
その方が有り難いです。
そうよ!イサミ!アンタちょっと、マジメすぎるのよ!
きゃ、キャトラ?
アンタがチンウツとしたら、どーしてたって空気がどよーんとしちゃうし!
もうちょっと、明るくなって!……みたら、いいじゃないの~。ないの~。
(キャトラ……!今日は、安定しないキャラで攻めるんだね……! )
……たしかに。シズクにもよく言われるのです。
なんて?
『<この朴念仁。クソ真面目オールスターズ。コンクリート頭モンスター>』と。
ひえぇ……!シズクが言う?それ?
ふにゃふにゃしたときに。
あ、な~る……
あの状態のときのシズクさんの発言は、真に受けなくてもいいのでは?
いえ、なんとなく思うのです。
ああ、普段思っていることをそのまま言ってるんだろうな、と。
そんなことも……
……う~ん……ないとも言えないかも……
キャトラ殿にもご指摘を受けた上は、私の性格に問題があるのでしょう。
改善出来るよう、努力して参ります。
そ~ゆ~とこがクソマジメなんのよ!
でもないかもしれませんよ?
……お??
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思い出3
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よう!坊ちゃん嬢ちゃん、猫の大将!元気かい? だっひゃひゃひゃひゃ!
そうだった……アンタにも、『ゴキゲンモード』があるんだったわね……
な~に引いてやがんだ?明るくなれっつたのはおめーらじゃねーかよ?
そうはいったけど、そーなれとはいってないわよ!
こまけー猫の大将だな。そんなんだからちっちぇえままなんだぜ?
ちがうわよ!猫の標準サイズだわよ!
それに満腹になれば、倍くらいにおっきくなれるし!
(キャトラ……!それで大きくなるのはおなかだけだよ……!)
だひゃひゃひゃ!そいつは失礼したぜ!
そーよ!
で、俺になんの用だ?
アンタが呼び止めたんでしょーが!
じゃあ、俺はおめーらになんか用があったってことか?
知らないわよ!もー!
アンタね!陽気になると、いい加減すぎるのよ!
お、いいモン持ってんじゃん。もらっとくぜ。
ああ~!!!アタシのカニカマ!返せ~!
うめぇ。
ああ~!!!
……うわぁ~ん!!!アイリスー!
ヒゲのおっさんが、アタシのカニカマ食べっちゃったー!
よしよし、キャトラ。カニカマは、戻ればまだあるから、ね?
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メソメソすんなよ。喰っちまったもんはしょうがねえだろ?
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イヤだー!
イサミのこのカンジ、イヤだよー!
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イサミ!なにをしている!?
あ、シズクさん……?
おーシズク。今日もべっぴんだねぇ~。
馬鹿なことを……早く正気に戻れ!
なんでぇ、いい気分だっつーのによ。
いいから……!もうみなさん、かなり怒っているぞ!
うん!怒ってる!早く飲みなさ~い!
ちぃ、しゃあねえなぁ……
…………
……キャトラ殿……
むう!
本当に、申し訳ありません……!
許さな~い!買ってもらうからね!カニカマ百本!
いや!
3500万本!
……わかりました。一生かけても償います……!
あ、あ!イサミさん!
いまのは盛りすぎですから、百本でも多いですから!
ダメだよキャトラ?
だってそのくらい傷ついたもの……アタシの猫心……
……みなさん、このたびはイサミがお恥ずかしい真似を……
なんとお詫びすればよいか……
……シズクがそれ言える?
うっ!?
……ともかく、行くぞ、イサミ。向こうで頭を冷やせ。
すまない、お前にまで恥をかかせた……
それはいいから……
ほんとにもう、あの二人ってば、ちょっと油断するとロクなもんじゃないわね!
まあまあ、もう許してあげてもいいと思うよ?
ふんだ!
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思い出4
<キャトラがイサミにお説教をしているようだ。>
まったく!しっかりしなさいよ!
どっちかがふにゃったり、あるいはどっちもふにゃったり!
だいたいねぇ!イサミはおっさんだからいいけど、おっさんでいいよね?
……お好きなように……
じゃあおっさんね!おっさんだからいいけど、シズクは女の子なんだよ!?
アンタよりも、危険が一杯なの!アンタが守らなくちゃいけないじゃない!
……おっしゃる通り。
瓶だってアンタが持っているんだし、もっと自分の責任をしっかり見つめてよね!
……はっ。
キャトラ、もうそのくらいで……
うん。もうやめるよ。言いたいことは言ったからね。
キャトラ殿のお言葉、戒めとして、心に刻みつけました……
よろしー。
…………
主人公殿。シズクって可愛いですか?
!?
なっ……!急になんなの!?
あ、いえ、一般的な男性の目からはシズクがどう見えるのかお尋ねしたく。
申し訳ない。唐突でした。忘れてください。
マジメな顔したヘンな質問で、主人公を困らせないでよね。
すみません。
……ふにゃふにゃしたシズクには、かなりのスキがあります。
まあ、たしかにねぇ。
しかもあれは、私と違い、いくらか記憶も失うそうで。
あ、そーなんだ。……むしろ、アンタは記憶ちゃんとあったのね……
……心配なのです。兄も同然に、一緒に育ってきた身としては……
ワルイムシがついちゃわないかって?
まあ……私が口を出すことではないかもしれませんね。
どんな形でもいいのでしょう。
シズクが、一緒に歩める人間を見つけ出してくれさえすれば。
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思い出5
<イサミがシズクを背負ってやってきた……>
うへぇ……もうたべられないよ……
シズク、寝ちゃってる……?どーしたのよイサミ?
……鬼を討ち漏らしました。
あ、<鬼退治>にいいてらしたんですか?
はい。それがいまでも、我が一族の使命ですので。
で、シズクが時間切れでふにゃふにゃして寝ちゃったのね?
腰のソレ飲ませて、しゃんとさせれば良かったのに?
……シズクは普段から、少々飲み過ぎていますから。
え……?
飲み過ぎは、命を縮めるかもしれないのです。
そーなの!?
おそらく。ですから、出来る限り飲ませたくないのです。
でも……じゃあ、アンタは?アンタだってガブガブ飲んでるじゃない?
私は丈夫ですから。
ちょっ!根拠のないこと言って!
……私一人で討てる敵であれば、シズクにこれを飲ませることはしたくないのです。
シズクは我が一族の当主。たしかに、縛る掟もありますが……
……彼女には、人並みのせというものを掴んで欲しい。
平凡な家庭を築き、子を産んで……
イサミさん……
シズクは気丈ですから、私の言うことを聞き入れてくれません。
なので……眠ってくれれば、それでいいのです……
アンタ……。アンタが代わりに犠牲になることを、シズクが望むとでも思うの!?
ですから、眠っているうちに事を済ませておくのです。
アンタ……違うよ、きっと、そういうのは……
二人の体質ってギャグっぽいけど、実は意外と深刻で、大変で……
……でもさ。もしアンタがいなくなったら、シズクをわかってあげる人がいなくなっちゃうんだよ?
それは先の話です。
その頃には、シズクの側に、別の誰かがいることでしょう。
イサミのわからず屋……!
では、失礼します。
ダメだよ!――主人公!
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思い出6 (友情覚醒)
この光は……?
それは、ルーンの光……心の、光です……
アンタみたいにね。ガンコな心はさ、一回さらけ出しちゃいなさいな。
さらけ出す……?
…………
シズク!……起きたのか……
……起きていた。
え?
聞いていた。
なっ!?
一族の当主として、イサミに言いたいことがある。
……はっ。
(ねぇ、これって……)
(そうね、私たちは、ソロソロとこの場を離れていきましょう)
(主人公、しんがりをお願いね)
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イサミ。お前は、私に隠し事をしていたな?
……申し訳ありません。
それは、お前の一存だった。当主として、それは責める権利がある。
……はい。
もう、よせ。
…………
……やめよう、そういうのは。
私たちは、同じ一族、同じ命運を背負っているのだから。
…………
不服か。
…………
……イサミは、私に余計な気をつかっている。
私に、人並みに幸せな家庭を持って欲しい。そう思っているな。
……はい。
自分の幸せについて、私は私で考える。
お前にどうこう言われることではない。
…………
それに、私にとっても未来の話だ。
そして、未来には……様々な可能性がある……
……?
私と共に生きる、誰にもその可能性がある。
わずかかもしれないが、どんな者にも……
?
お前にもその可能性がある、と、考えたことはないのか?
……ありません。
本当にそうなのか?
……はい。
物心つく前より、共に修行したな。共に、数多くの悪鬼を討ち取ったな。
はい。
なのに……一度もか……?
…………
…………
……一度、くらいは――
そうか!
いえ!失礼しました!
私は分家の者です、そんな身分違いは――
構わん!一度くらいならばな!
ですから――
もう言うな!
……はっ……
再びになるが……未来には、様々な可能性がある……
私と共に生きる者は……いまは、お前で……
………………将来もそれが、変わらない可能性も………………
……そのときはこのイサミ。
当主のために、骨身を惜しまず働くことをお誓いいたします。
当主とか、分家とか、もういいよ……
……はい。
……もしも……万が一………そうなったときは……
どこかの野で、屍になるまで……
…………
…………
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……だひゃひゃひゃひゃ!
まかせとけっっーの!俺が守ってやるぜ!
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!
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お~♪たっのもしぃ~♪
そんじゃ~、そんなかんじでいいかんじによろしく~♪
ず、ず、ず、ズコー!
イイカンジだと思ってたのにぃ……!
だひゃひゃ!
おう、シズク!いまから鬼退治、一件行っとく?
のったぁ!よぉ~し!おにたいじだぁ~!
待ったー!そんなふにゃふにゃで!頭を冷やしなさぁ~い!
……あの二人は、いまの関係のままでいいのかもしれないわね♪
碧血丹心の弓士イサミ・エンジュ
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その他
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画像 | 説明 |
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人物紹介
画像 | 詳細 |
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 | イサミ・エンジュ cv.鳥海浩輔シズクを宗家とする一族の分家の男。冷静だが、呪いにより時間経過で陽気になる。 |
 | セツナ・アラヤ cv.斉藤千和<清めの宮>で学ぶ、拳を頼りにする巫女。荒ぶる御霊・テンジンを封じている。 |
 | チヨ・ミドウ cv.伊瀬菜莉也折り紙が大好きな少女。願いを届ける鶴を日々折り続けている。 |
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