【白猫】メア(ダグラス2)・思い出
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混沌を断ち切る意志 メア・ミスニーハ CV: <ルーンチェーンソー>を扱う少女。 意志の力で、全てを断ち切る。 | ||
2015/09/30 |
Brave The LionⅡ
思い出1
魔剣士ダグラスをめぐる悲しい事件より、数十日後……
ルーンチェーンソーの少女、メアは久しぶりに飛行島に訪れていた。
断ち切らなくちゃ……さらなる意志を……!
全てを断ち切れるほど、強く……!
<メアは、ルーンチェーンソーのギアに、油をさした。>
それも無くなっちゃったから、残っているのは<断ち切る意志>だけだもの。
ちょっとね……何もかも、断ち切りたい気分なの。
……私は、見たのよ。自分の置かれた現実をね。
思い出2
数年前から私は、退魔士の村を離れて、いろいろな島を渡りながら、混沌を狩っていた。
村に戻るのはルーンチェーンソーの整備が必要な時くらいだったわ。
確かに私が育った場所ではあったけど、あまりいい思い出があるわけじゃないから、戻るのは気が重かったし。
……でも私は、全てを知る必要があると思った。私たちが狩った混沌を、……いや、闇をかき集めて、おぞましい生き物を生み出すため利用する……
あの研究所の目論見に、村の長老たちが、どれほど関わっていたのかをね。
「……誰も、いないの?」
村には、まるで人気がない。
「どうして……」
地面に、奇妙な形の武器が転がっている。
「……ルーンプライヤーね。チェザリス家が伝える武器が、どうしてこんな……」
メアは、物陰に隠れる。
「……この身のこなし……退魔士なの……?」
気配は、跡形もなく消えた。
私はそのあと、村を捜索した。
でも、村のどこにも……退魔士の所業に関わるものは残されていなかった……
「……私たちは、一体何をしていたの……?
私たちの人生は、一体何のためにあったっていうの……?」
…………混沌!どうしてこの村に!?
断ち切るッ!!
……村にまで混沌が……!だからみんな、村を捨てたの?
……いや、こいつら……まるで村に引き寄せられているような……
……今は、考えてる場合じゃなさそうねっ!
思い出3
<メアは、荒く息をついている。
周囲からは、依然濃い魔物の気配が漂っていた。
「……これだけの数……さばききれない……
でも……やるしか……私には……これしかないもの!
断ち切るッ!!
はあああああっ!!
……どうして、次から次にッ……!!
どうして断ち切れないのッ!!
どうして!! どうして!!どうしてなの……!!
『嫌……もうイヤ……』
「えっ……?」
『……切りたくない……断ち切りたくない……断ち切りたく……ない……!!』
「黙れえええ!!!」
最後の魔物が、両断される。
「なんで……全部……全部断ち切ったのに!!
どうしてよ……どうして……」
「………………」
「貴方は……ルーンニードルのウェイド! 無事だったの?」
「………………」
「何かいってよ!いったいここで何があったの!?私たちは何をしてたの!?」
ウェイドは、手にしたルーンニードルをその場に投げ捨てた。
「……ウェイド……!?待ってよ! どこに行くの!!」
***
なんの意志も感じられなかった。
私が信じていた正義は、都合のいいウソだった。
でも、私の正義は……もっと大きな不幸を作っただけだったかもしれない……!
闇の仕業か、人の仕業か、わからないけどね……
私は断ち切って見せる。私には、まだその意志が残っているもの。
思い出4
「……私は断ち切ってきた。
私を縛るもの全てを。私にあるのは、退魔士の使命だけ。
戦う術をもたない人々を守るため、退魔士は戦う。己の欲望を封じ、揺るがぬ意志をふりかざしながら。
私は断ち切ってきた。心を揺るがせるもの全てを。」
『……でも私は、断ち切りたくなかった。
頭をなでてくれたあの人も、抱きしめてくれたあの人も、私は覚えていない。
……断ち切ってしまったから。
いっしょに笑った『友達』も……いつか見た、きれいな星空も。憧れや希望も……』
「うるさいうるさい!!……全部、断ち切って……!欲望を捨てなければ、混沌にとりこまれるの!
……どうして?どうして今さら……
もう私、何も覚えてないのに!両親の顔も! 友達の顔も!
どうして……どうしてよ!!じゃあ私が今まで全てを断ち切ってきたのは、何のためだったのよ!」
『……断ち切りたくなかった。……断ち切りたく……なかった。』
「……えっ……?こんな……こんな気持ちは……全部断ち切ったはず!」
メアは、ルーンチェーンソーを手に取る。
「……<混沌>……ね……!……どこにいるの!?
まさか……!!この島の誰かに、取りついて……?」
……断ち切るっ!!
メアは、主人公たちにルーンチェーンソーを振るった!
一瞬早く、主人公はキャトラを抱きかかえて飛び退く。
思い出5
***
「そうだったのね……私が、最初に倒したはずの混沌……お前は、死んでいなかった。
ふふ――いや、お前のことは……<闇>というべきかしら?
私が初仕事で助けたはずの女の子……
倒されると見せかけて、お前はあの子の体を離れ、この私に取りついた。
『……断ち切りたく、ない……
「この私から、<断ち切る意志>を奪うつもりね……!
私には……これしかないの!退魔士としての使命も、いままでの人生も、全部無駄だった……!
だからもう、全てを断ち切るしかないの!
『どうして……断ち切ったの……?差しのべられた手を……大切な人たちの笑顔を……
「……違う……違う……違う!
私はお前なんかに……負けたりはしない!
メアは、ルーンチェーンソーの刃を、己に向ける。
「断ち切るっ……!!友達も、両親も、夢も希望も何もかも!!
この<断ち切る意志>で!!
『なぜそんなウソをつくの……?
「私は……私は全部断ち切ってしまった……だからもう……断ち切りつづけるしか……
『全てを断ち切って、貴方は何を望むの……?
「わからない……もう、わからない……
『今差しのべられた手も……貴方は断ち切ってしまうの?
「アイリス、キャトラ……主人公……私は……断ち切りたくない……
そうか……私は……断ち切りたくない何かを守りたくて……!
バカだ……私は……
メアの首筋に、ルーンチェーンソーが迫る!
主人公は、メアの腕を抑えた!
思い出6 (友情覚醒)
「光――!!これはルーンの……!!
この……光……
これはっ……これが……意志の力……!!
どこからともなく……声が聞こえてくる。
『さあ、断ち切って……貴方自身の願いのために!
貴方の過去を、貴方の迷いを、全て断ち切るの!
ルーンチェーンソーが、忌まわしい叫びをあげる!
「私をがんじがらめにするもの、全てを……
『その、<断ち切る意志>で!
「いいえ。
『どうして……!? 全てを断ち切るのよ!
「私は迷っていた、恐れていた。断ち切られることを。
だから私は、全てを断ち切る力を求めた。断ち切る意志を。
でも……恐れや迷いは、断ち切るものじゃない。受け容れるものだった。
『断ち切りなさい……!! 過去も、想いも!!何もかも!!
「私は断ち切らない。真っ暗な感情も、すべて私のものだから。
私の中の闇は、私のもの。貴方のものじゃないわ。
『ふふふ……どれだけもがいても……お前もいずれ……
ルーンチェーンソーから、邪悪な気配が漏れ出し、光の中に消えた……
ありがとう、みんな……私、断ち切らなくて済んだ。
今のルーンチェーンソーは、一般的なルーンで動いてる。
だからこそ、武器そのものが闇の残滓に穢れる可能性がある。
ブルーベリーパフェ2つ!
いや、3つね!
断ち切る誓い
その他