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【白猫】カモメ(リベンジ)・思い出

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん
帝国海軍特務少尉
カモメ・ナルミ
海軍飛行部隊に配属された水兵。
昇進するために苦手な勉強もがんばっている。
2016/02/24


メインストーリー
飛行島の思い出 
その他関連ストーリー関連キャラ


お久しぶりです!キャトラ航海士、アイリス機関長!<主人公>船長!

アラアラ、また現れたのねえ、カモメってば。

ま、またってなんでありますか?

またはまたよ。それよりも――

その後ろの……軍艦?は、なんなのよ?

ふっふっふっ……!よくぞ聞いてくれました……!

もしかして、またさらに昇進したんですか?

いえ!今回は、異動であります!

現在、私は『特務少尉』です!呼び名は変わりましたが、准尉と同じ階級です!

とくむ……なにやら、特殊部隊っぽいひびきだわね。

その通りです!新設された、『海軍飛行部隊』に配属されたであります!

この異動は、昇進を前提としたものですから!少尉も目前なんですよ♪

おめでとうございます♪

ありがとうございます!

しかし、どーしてカモメはそうポンポン昇進できるのよ?なんか手柄立ててたの?

日々、地道に軍務はこなしておりましたが、特に評価されたのは帝国海軍の認知度を高めたことです!

……にんちど?

はい! 海軍を代表して、色んな冒険家の集まる学園にも入学しましたし!

…………

……キャトラ? どうしたの?

……ううん…………なんでもないけど……

マ、いーわ。それよりもね、最初の質問よ。で、その軍艦はなんなの?

巡洋艦インビンシプルの艦載艇『ガルボード』です!そして、これこそが――

海軍飛行部隊の切り札なのであります!

なんと!ルーンの力で長距離の飛行が可能となった空中戦艦なんですよ!

……ふむ…………空飛ぶ戦艦ね……

……カモメ。

なんでしょうか?

飛行艇と何か違うの?

……えっ?あの……それは……ですね……

……フォルム?

聞き返すんじゃないわよ。



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思い出2



……くー……くー……

<カモメが居眠りをしている。>

これーーーっ!!!

は、はいい!寝てないであります!……って……?

ぬっふっふ。

キャトラ航海士!もう、びっくりさせないでくださいよ~!

そうだよ、キャトラ。せっかく気持ち良さそうに眠っていたのに、かわいそうだよ?

大丈夫です、アイリス機関長。気にしないでください。

お疲れなんですか?

実は……ここ最近、軍務とは別に、毎晩学校に通っていまして。

あら学校?なんでまた?

士官……少尉ですね。に、昇進するためには、学歴も必要でして……

あらそうなのねえ。大変ねえ。

もう、キャトラったら、他人事なんだから……

ううん、ちゃんと心配してるよ。カモメ、そのおねむな生活、いつまで続くの?

今回は特例で、短期特別講習なので……一月ほどになります……

そのあいだくらい、軍のお仕事はお休みすればいいんじゃないの?

そういうわけにもいきませんよ……

海軍飛行部隊は、新しい組織なので……

他のみなさんよりも、特に……ガッツで……がんばらないと……

うーむ……

……くー……

あっ……やっぱりお疲れなんだね……

軍隊なんだから、そこはシステマティックに、効率的にすればいいのに。

ガッツって。学生気分なんだから。まったく。

そ、そうだね……



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思い出3



カ~モ~メ~♪ モメモメ~♪

あら、今日は元気そうですね♪

ずいぶんごきげんだけど、なにかいいことでもあったの?

ふっふふ~ん♪私、特殊部隊ですから~♪

ついに芋の皮むきから、完全に解放されたんですよ~♪それが嬉しくって~♪

おしいわねぇ……カモメほどのカワムキストは滅多にいないのだけど……

な、なんでありますか、カワムキストとは……

じゃあ、砲弾運びももうやってないのね?

あ、はい。やっておりません。いまの私は、まさに帝国の尖兵なのです!

…………

ええと、もし戦争が起こったら……ですよね?

……アイリス機関長。戦争は常に起こっています。ここではない、どこかで。

…………

私が戦地に赴き、この艦載艇ガルボードで任務を遂行することも――

――遠い未来ではないでしょう。

…………

…………

……ですが、いまはそれよりも……

毎晩、学校で勉強するのがたいへんですぅ~~~……

あら……ふふふ。

アンタってば、お勉強苦手っぽいもんねえ。

あんまり経験してこなかったんですよ。机でお勉強するのって。

うぅ……これは試練であります……

もう少しの辛抱よ、がんばりなさいな。

仕事が終わった後の時間くらい、もっと遊びたいよ~……

遊びたいんかい。



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思い出4



ねーカモメー、アタシずっと気になってたんだけどさ一?

なんでしょうか、キャトラ航海士?

やっぱりさー、軍艦が空を飛ぶ必要性、って、特に無いと思うんだけど?

フツーに飛行艇でいいと思うし……それにさー……

帝国って、獣人が多いのよね?鳥の獣人とかもたくさんいるんじゃないの?

ええ、はい。確かに帝国陸軍には、鳥人部隊というものがあります。

それで十分なんじゃないの?

ですが、所属が違いますから。

私は『海軍飛行部隊』です。陸軍とは別物なんです。

ややこしいわねえ……

……帝国の軍隊って、規模が大きいんですね……

はい。帝国の威信を背負って活動していますから。

帝国の繁栄は、軍隊によって支えられているんです!

それって……どうなの?

なにがでありますか?

どんどんどんどん、軍隊を大きくしてってさ。空飛ぶ軍艦なんかも作っちゃってさ。

どこへ行くつもりなの?帝国はさ?

それは、一海兵に過ぎない私には答えることの出来ない質問です。

こう見えても私は軍人です。命令に従い、帝国に貢献するだけです。

……それでいいの? アンタは?

……え?

戦争反対!……とか、単純なことを言うつもりはないけど。

カモメ自身は、自分の国の軍隊について、戦争について、どう考えているのよ?

……自分のような未熟者には、そんな大それたこと、考える資格はありません。

資格は、あると思うわ。

アイリス機関長?

カモメさんも、帝国の国民の一人なんだから。

…………

自分が……自分のいる集団が、どんな理念で動いているのかとか……

ちゃんと考えておいて損はないと思うの。

…………

カモメ。アタシたちはね、アンタにただの兵隊になって欲しくはないのよ。

……私はただの一軍人です。

だからね、それをやめて――

講習がありますので!失礼いたします!

あっ、カモメさん……!


……カモメは考えるべきなのよ。

ただの兵士に未来はないわ。軍に残るにしても、ね……

組織ってのは……そんなに単純なことじゃないんだから……

(キャトラが……!なにかを達観している……!)



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思い出5



――!?''

カモメさん?お手紙……ですか?なにか、ショックなことでも?

……海軍飛行部隊は、長続きはしないだろう、と……

試験的な部隊につき、急な解散もあるだろうから、覚悟しておくように、と……

そんなこと、だれが言ってるの?

私のお父さんです。海事局で局長をしている……

なるほど。なら、情報は正確でしょうね。

……せっかくの特殊部隊だと思ってたのに……

……他にはどんなことが書いてある?

ちょっと難しいこととかが。


『現在、軍の内部では、旧態依然の組織を是とする保守派と、急進派が派閥争いをしている。

同じ軍ではあるが、理想も信念も異なっている。


お前がすぐに巻き込まれることはないだろうが、尉官ともなれば軍での立ち位置も重要となる。

いつまでも一兵卒では済まない。今後は身の振り方のことも良く考えるように……』


……ですって。

……おとうさん、いいこと言ってるじゃない。

よくわかりません。

これっ! 心配して手紙まで寄越してるのよ!わかんなかったら考えなさい!

私は軍人ですもん!考えることが仕事じゃありませんから!

……カモメさん……

ちがう……!ちがうのよ、カモメ……!

……キャトラ航海士……?

それだけじゃダメなの……!兵隊ってのはね、戦うだけの駒ではないのよ……!

アンタのおとうさんだって、それを伝えたいんだと思うわ……!

え……?

でも……私はただの、特務少尉に過ぎませんから……

余計なことは考えずに、帝国に貢献するべきでは……

そういう面もあるかもしれないけど……アタシたちはね……!

アンタにそこで終わって欲しくないのよ!




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思い出6 (友情覚醒)



…………

……どう?カモメ、わかってくれた?

…………

この際だから言わせてもらうね……アンタさ、海軍に利用されてるんじゃない?

きゃ、キャトラ……

不自然なまでのスピード昇進……アンタのおとうさんの力だけとは考えにくいわ。

帝国海軍は……アンタを看板扱いしようとしてるんじゃないの?

……かも、しれませんね……

きっとさ、おとうさんはそういうことも心配して手紙をくれたのよ。

ええ。きっとそうでしょうね……

……カモメさん……

……実は、帝国軍は、まだまだ発展途上だという話があります。

元々は獣人部隊に頼っていた帝国軍ですが――

もしかすると、海軍飛行部隊は、それを良く思わなかった上層部の人間が創設したのかもしれません。

それに――ガルボードの技術は、元々は連邦の発明だといううわさもあります。

えっ?それって、どういう――?

……何か、あるのかもしれません。帝国軍には、私の知らない、何かが……

…………

いままではそんなうわさ、気にもしませんでしたが――

――これからは、少尉として――

もっと色んなことを知って、考えなくちゃならないのかもしれませんね……


……カモメさん……

……きっとそうよ。

父が言っていたことがあります。『内側にこそ警戒せよ』と。

帝国軍が、敵だと思うわけではありませんが……

……思考を止めて、ただ従うのもよくないことなのでしょうね……

…………

……でも、いまはまだ、何も出来ないです。

そうね。まずは昇進なさい。なんにも気づいていないフリでね。

はい。忠告ありがとうございます、キャトラ航海士。


――私が生きる場所は、帝国海軍です――

そこで、どうしていくべきなのか……

真剣に考えていこうと思います……!



――それから数日後、

カモメの制服には新たな勲章が増えた。


彼女が今後、帝国海軍でどういう働きを見せていくのか。

カモメ少尉の物語は、まだ始まったばかりだ――




万里一空!カモメ少尉

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その他



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画像説明
カモメカモメ・ナルミ cv.本多陽子
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