【白猫】ネオンの島の100億$$$ Story
2016/06/27
story1-1
キャトラ
ひゃっほ~う!
やってきたわよ、娯楽の島<ジョカ>!!!
夜! 花火! ネオンの看板!
これにはこのキャトラさんもテンションが
上がろうってものよ!
アイリス
ふふ、よかったね、キャトラ♪
キャトラ
『このあいだのお礼に』って言ってたわよね、
ラーレッタ。「なにしたっけ?」て一瞬思っ
たけど、いい招待状をくれたものだわ!
悪くないわよ!
アイリス
ふふ……本当にこの島が気に入ったんだね?
キャトラ
それも無理のないことなの……
猫というのは夜行性……つまり――
――猫とは夜の蝶なのだから!!!
アイリス
ええっ!?
キャトラ
さあ!
すぐさまそこのホテルヘGOよー!
アイリス
ま、待って、キャトラ!
story1-2
――夜の数だけ夢があり――
――夢の数だけ恋がある……
潤んだ視線を私に頂戴。
代わりに震わせてあげる。
あなたの耳柔を、そして、胸を――
永遠の愛を一曲の歌へと替えて――
――明けない夜に、酔いしれて♪
story1-3
女性
ひっ……!
チンピラ
こっちは客だぞ? もうちょっと
サービスしてくれてもいいだろうか?
――私たちの歌と踊りが
お気に召さなかったでしょうか?
チンピラ
いンやぁ、最高だったさ。……ケド、
もう少しくらい、近くで……なァ?
女性
わ、私はそういうのじゃ……!
チンピラ
あァ!?
ここは、外界と隔絶された夢の楽園――
――夜を舞う蝶は、
触れられないからこそ美しく輝くのです。
チンピラ
……あァ~ん? ファルファラっつったか?
……思い出した。『100億$$$の歌姫』
……大層な文句だなぁ?
人気だか知らねェが、調子くれてんじゃねーぞ!?
俺は客だぞ、コラァ!!!
女性
ひいっ……!
大丈夫。
???
おっしゃる通りにございます、お客様。
チンピラ
ンだテメーはァ!?
ヴィンセント
私は当施設の支配人、ヴィンセントと申します。
チンピラ
ほォ、そーかい?
従業員の教育がなってねェんじゃねえのか?
ヴィンセント
お叱りの言葉、この胸にしかと刻みつけました。
私の方からきつく言いつけておきますので。
チンピラ
それだけかァ?
ヴィンセント
貴重なご意見を賜り、感謝の言葉もございません。
チンピラ
それじゃわかんねェなァ、俺、馬鹿だからよォ?
誠意、見せてくれや?
ヴィンセント
誠意、ですか。
チンピラ
土下座しろ。今ここで。で、そっちの姉ちゃんに
一晩付き合ってもらえりゃ、それで勘弁してやるぜ?
100億の歌姫、ファルファラちゃんでもいいけど
なァ! ハハハハハ!
ヴィンセント
なるほど汚らわしい。
チンピラ
……ァあ? いま、なんつった?
ヴィンセント
火戦の島ヴァルからの冒険家の方には、
戦の疲れもあろうと大目に見ておりましたが……
チンピラ
ンだとォ!?
脅しのつもりかてめェ!?
ヴィンセント
おや、気づきました?
ならそう馬鹿でもないわね。
チンピラ
――オイ!!
こちらのシハイニンさん、
ケンカを売られておられるよォだぜ?
どうするよ? なァア!?
△×○■○×▼!
チンピラ
あの世で後悔させてやンぜ!!
ヴィンセント
言ってろロートルが。
チンピラ
あア!?
ヴィンセント
失礼。他のお客様の応対がございますので。
チンピラ
逃がすわけねーだろがコラァ!!
ヴィンセント
テメーらをねぇ。
???
…………
チンピラ
そこどけやァ!
死にてーのかコラァ!
ヴィンセント
ブラッド。
元冒険家が、ひいふうみぃ……
手当が出るんだよな、ニイさん?
ヴィンセント
ほざけ。こんな雑魚。
チンピラ
……コケにしやがって……!
テメーら全員地獄に送ってやらァ!
俺あンなことしねェぜ。
……お客様は――
――神様だかンなァア!?
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……はぁ……はぁ……!
なんで……こんな……?
――っ!
――突如――
どこからか飛来した光り輝く蝶が、
男たちの周囲を飛びまわる……
男たちは、放心したような表情に変わると、
呆然と引き返していった……
……???
よかった、無事で!
安心して。危害は加えないわ。
私について来て。
……はい。
……いい子。お名前は?
ティナです。
ティナちゃん、よろしくね。
私はファルファラ。
――あなたの味方よ。
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アイリス
わぁ……! 素敵……!
キャトラ
これよー! これなのよー!
バカンス! ゴージャス! エレガンス!
アイリス
(エレガンス……?)
キャトラ
アタシの渇いた心が求めていたものは
これだったのよー!
アイリス
(渇いてたんだ……!)
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ヴィンセント
気にいって頂けまして、光栄でございます。
キャトラ
ウム! たいへんきにいったわ!
ヴィンセント
ご用の際にはなんなりと
おいいつけください。それでは。
キャトラ
よ~し! さっそく楽しむわよ~!
アイリス
はしゃいじゃって、キャトラったら……
……主人公。さっきのこともあるし……
まだ、この島の事情はよくわからないわ。
私たちは、ハメを外さないよう、注意
してましょうね?
キャトラ
アイリスー! こっちへおいでよー!
なんか、『あかー!』とか叫んでるだけで、
じゃんじゃん増えるのー! 面白いわよー♪♪♪
アイリス
キャトラ……
……注意しましょう! 私たちは!
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ヴィンセント
…………
???
ハロー、ミスターヴィンセント。
ヴィンセント
!! こ、これは、ミスターアムシェル……
アムシェル
繁盛しているようで何よりだねぇ。
ヴィンセント
恐縮です……
アムシェル
そうかしこまらずに。
キミはこのフロアのマスターだろう?
ヴィンセント
は……!
アムシェル
コステロは?
ヴィンセント
はい、奥でお待ちしております。
アムシェル
どうも。
ヴィンセント
…………
***
アムシェル
ハロー、ブラザー!
コステロ
アミー!
白髪が増えたか?
アムシェル
冗談。千海里だって泳いでみせるとも。
コステロ
ハハハ……!
オレたちも長い付き合いだな?
アムシェル
それは抜きにしよう。
始まりはビジネスだった。そうだな?
コステロ
もちろんだ。だが、
金を通して築いた信頼は血縁よりも重い。
アムシェル
失敬、私は人魚族の異端児なものでね。
コステロ
だが兄弟はいるだろう?
アムシェル
どこに?
コステロ
オレさ。
アムシェル
ハハハ……!
兄弟、そうだったな。
コステロ
長かった……本当に……
アムシェル
<拳の惨劇>か……
だがもう、あの女はいない。
コステロ
兄弟も大きくなったさ。
当時とは比較にならない。
アムシェル
そうかね。オレはいつでも必死なだけさ……
コステロ
受け取ってくれ。今回の返済分だ。
アムシェル
珍しく、しくじったと聞いていたが?
コステロ
オレをだれだと思ってる?
ま、おかけで葉巻のランクを
落とすハメになったがね。
アムシェル
これを機にやめてしまえよ?
コステロ
ハハハ……考えておくさ。
アムシェル
ファルファラの価値はどうだ?
コステロ
……言っても、歌い手の一人に過ぎん。
アムシェル
他の島でも聞く名だそうだが。
コステロ
………………次からは一割増やそう。
アムシェル
五割だ。
コステロ
なっ……!?
アムシェル
例の<黒の飛行艇>……最近、目障りでね。
コステロ
それはオレたちとは……!
アムシェル
兄弟。わかってくれ。
あの方が見放したら、私の立場だって。
それに……なぁ?
『ホンモノ』だったのだろ?
それを逃がしてはなぁ?
コステロ
どこでそれを……!
アムシェル
深海は闇の世界だ。私は地獄耳さ。
ま……おまえならやれると信じている。ブラザー。
コステロ
…………
コステロ
…………何が人魚だ……!
銭ゲバの蛮族め……!
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キャトラ
あっはは~♪ ふっしぎ~♪
もう夜になってる~♪
アイリス
うん……眠ってたからね……
キャトラ
やややっ!?
…………
キャトラ
こないだのあんちゃん!
たしか……ブラッドたわ!
なにやってんの~!?
おわ!? なんだよ!?
テンションたけーな!?
おめーら……二度目だよな?
キャトラ
そーよ、二度目ましてよ?
だよな、それでこの距離感か?
アイリス
ご、ごめんなさい!
キャトラってこういうところがあって……
申し遅れました。私はアイリス。
こっちは主人公です。
ん、構わねーよ。
こないだは悪かったな。怖かったか?
キャトラ
スタントマンの人だと思ったら
違ったのでちょっとびっくりはした。
おお、なんだそりゃ……
アイリス
キャトラ……
そういや、冒険家って言ってたな?
キャトラ
うん。アンタもなの?
まあ副業でな。
キャトラ
本業は?
用心棒……みたいなモンか?
キャトラ
なんであやふやよ?
自分でもワケわかんねーうちに
そうなっちまってたからよォ……
まあそれはイイや。
なあ、俺も一緒に稼がせてくれねーか?
キャトラ
稼ぐって、魔物の討伐で?
いい仕事じゃなきゃ二束三文よ?
なンもしねーよりはマシだろ?
キャトラ
アンタ、ホントに金ないんだ?
ないどころかマイナスだぜ……
キャトラ
そんなハデハデなカッコしてんのに?
コレ全部借りモンなのよ。
キャトラ
え?
『これでも身に着けろ』ってくれるだろ?
タダだと思うじゃねーか。それがよ……
全部金払えっつんだよ!
こっちは頼んでねえってのに!
アイツらギャングだぜ! なァ!?
キャトラ
ウン……そりゃまあ、ギャングでしょうねぇ……
『メイクゥ・ア……
ロッドオブマネェェェーーー!!!』
キャトラ
ぎにゃっ!? なにソレ?
その銃しゃべるの?
こんないらねー機能が五千万だと!
なんじゃそりゃァア!!
キャトラ
ご、五千万……
アイリス
……全部で、いくらくらい借金してるんですか……?
100億$$$。
キャトラ
ひゃくおくぅ!?
だからよ、頼むぜオメーら!
キャトラ
ムムム……! わかったわよ!
そんな稼げるかわかんないけど、
ついてらっしゃ~~~い!!!
恩に着るぜ!
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ここは……?
私の隠れ家。
ここなら大丈夫よ。安心して。
あの……!
ありがとうございます!
でも、どうして私を……?
それは――
ぐぅぅ~……
あ……
ふふ……ちょっと待っててね♪
……すいません……
***
――っふー……!
……あっ、ごちそうさまでした!
はい、お粗末さまです♪
しっかりしたご挨拶、素敵なご両親なのね?
あ、は、はい……そんな風に
言ってもらえると、とっても嬉しいです……
ふふふ……♪
……この島には、どうして来たのか覚えてる?
いいえ。
両親と、南の島にいたところまでしか……
なんてこと……
それじゃあ心配されてるわね……
多分平気です。父も母も、強いので。
あ、あら、そう?
面白いこと言うのね。
調子が戻ってきたようです。
ふふふ……♪
ねえ、一つ尋ねさせて。
精霊に、誘われなかった?
……! そういえば、記憶が
なくなる直前に、精霊さんに会いました。
!!
……そう……!!!
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キャトラ
ふい~! こんなとこかしらね!
待ってくれ。
キャトラ
ほへ? な~に?
まず言っておく。
お前らには感謝してる。
文句があるはずもねえ。
キャトラ
お、おう……? ……そんで?
だがよ……希望が、見えなかったはずの
希望が、見えちまうっつうのは――
残酷なことだとは思わねえか?
キャトラ
……どゆこと? アンタ、
意外とポエミィなこと言うのね?
つまりよ。どだい返せねえだろ、と
思ってた借金が、オメーらと会って、
返せそうかも、になった。
キャトラ
で?
もっと稼がせちゃくれねェか……!
キャトラ
ぎにゃにゃ!?
つーじょー別にいいんだけど、
アンタの場合のもっとは……!
100億だ……!
この機会に、元金だけでも
どーにかさせちゃくれねーかなァ!?
キャトラ
ぎ……ぎ……!
なァ!? なァって!?
キャトラ
ぎにゃあああー!!!
アンタに同情は禁じ得ないけども!
いったん落ち着いて、いったん!
おお……悪ィ悪ィ……
キャトラ
まったくもう……
そもそもなんで、ギャングになんか
なったのよ、アンタ……
…………
キャトラ
……いいわ。
マジでか!?
キャトラ
マジでよ! ひゃくおくだろうが
せんおくだろうが……
このキャトラさんが手を貸せば、
不可能はなあ~~~い!!!
アイリス
(そんなことない……!
そんなことはないのよ、キャトラ……!)
ありがてぇ! オメーらも、ありがとうよ!
アイリス
は、はぁ…………
でも、どうするの?
地道に魔物を討伐するだけじゃ、
100億なんて、とても……
キャトラ
ぬっふっふっふ……
ここがなんの島か、忘れたの? アイリス?
アイリス
え……?
キャトラ
この島に眠るビッグなドリーム!
このキャトラさんが掘り起こしてやるわ!
おお!!
キャトラ
おおじゃない!
これってばドデカイ貸しなんだからね!
わかってるさ。
一度受けた恩は、必ず返す!
キャトラ
よろしい! それでは!
突撃よー!
おおー!
キャトラ
ダメだったら地道に稼ぐわよー!
お……? おお……!
ブラッドとともに、100億$$$
稼ぐことになった主人公たち。
果たして借金を返済し、
ブラッドを自由にすることが出来るのか――?
※※※※※おしらせ※※※※※
<100億$$$のルーン>は、イベント建物<ゴージャスホテル>で交換することができます。
<一億$$$のルーン>を集めて、<100億$$$ルーン>をゲットしましょう!
ネオンの島の100億$$$ Story1