【白猫】ファルファラ・思い出
100億$$$の歌姫 ファルファラ・クオーレ cv.水樹奈々 世界中の人々を癒し、酔わす、夜の蝶。 見た目とは裏腹に、非常に強い正義感を持つ。 |
2016/06/28
ネオンの島の100億$$$ Story
思い出1
――娯楽の島、<ジョカ>―
そこでの冒険を終えた主人公たちは、新たな仲間を迎えていた。
へぇ……ここがあの飛行島ね……
あら、その口ぶりだと、前から知ってたみたいね、ファルファラ?
もちろん。空飛ぶ島の勇者たちは結構有名なのよ?
ゆうしゃ……でヘヘ……♪
もう、キャトラったら……
そしてそこには、銀髪の美しい少女もいるって評判なの♪
ふふふ……♪
はっ!!
うわさは本当だったみたいね。あなたたちに加われて、嬉しいわ♪
こちらこそ嬉しいです、ファルファラさん♪
あらためて――私は夜の蝶、『100億$$$の歌姫』、ファルファラよ。
――あなたたちには裏の事情も話しちゃったけど、表向きはそれでお願いね♪
おけおけー! よろしくー!
ふふ、よろしくね、キャトラちゃん♪ アイリスちゃん、”貴方”もね♪
……ふぁ……
おねむなの?
……ふふふ♪ 夜の蝶は、眠らないだけよ……♪
思い出2
――ステージで優雅に歌う、夜の蝶、クプクプマラム――
しかしその正体は! 子供をさらう悪を憎む。正義の味方よ!
私のこと?
そう。ファルファラって、正義感強いと思うのよねぇ。
……それは特別なことではないわ。
子供の未来を奪われるのは、誰だって悲しいでしょう?
かもしれないけど、アンタの場合は『全ての子供』じゃない。結構すごいことだと思うわよ?
そう……?
あ、ファルファラさん……この話題、あまり触れない方がいいですか……?
ううん、気にしないで。目を逸らしてはいけないことだから……
……人知れず起きている、子供を狙う事件。その数はかなりのものなの。
本当は、一件一件、全て私の手で救い出しに行きたいけど……!
……でも、それでは終わらない……! 元凶を断たなければ……!
あの、シャッテンシュピール……ナーペル、ですね……?
奴は滑稽よ……精霊に指示を与え。自分自身は滅多に姿を現さない。
そっか……じゃあこないだは、ホントにチャンスだったんだ……
チャンス、ではあったけど、ね……
……仕方ないわ。まだ、あいつを仕留める算段はないの。
濃い<闇>は、変幻自在。しかも膨張する――
そんな相手を、弾丸で倒すことが出来るかは、ちょっと自信ないわね。
そっかあ……
だけど、あきらめてはいないわ。あいつ、ナーペルは――
――いつか必ず。私が始末する――!
……! もしかして、ファルファラって、裏で修行したりしてるの?
ふふふ……さて、どうでしょう?
あーっ! してそう! やっぱりアンタは正義の味方よ!
ふふ……♪ 褒め言葉として受け取っておくわね♪
いいよ♪
思い出3
……やややっ!?
……なるほど、それが隠し味になってるのね♪
ええ♪ 入れすぎちゃダメよ、ほのかに薫るくらいに、ね♪
あれ~っ!? ファルファラがヘレナと一緒にいる~!?
あら、キャトラちゃんたち。お散歩?
ちょっとギルドヘの手続きがあるから。
じゃあ、また今度ね♪
また色々教えてくださいね♪
あら、ヘレナはどこかへ消えてしまったわ……
色々教える?
お料理の話をしていたの。ヘレナも好きだって言うから、話が盛り上がっちゃって。
へ~!『も』ってことは。ファルファラも料理が好きなのね!
たしかに、あのごちそうおいしかったものね~……♪ また食べたいわ~……♪
ふふふ。いいわよ♪ 近いうちに腕をふるってあげるわね♪
ファルファラさん、お仕事もお忙しいでしょうに、お料理も上手なんですね。
どんなに忙しくてもね。食事って、体を作る根本だから。
偏りなく栄養を摂らなくちゃいけないし、かといって、味気ないのも……ね?
アタシは基本、カニカマさえあればいーのだけども?
カニカマ料理ならいくつかレパートリーもあるわ。
今度はそれを作ってあげる♪ もちろん、塩分は控え目でね。
うわ~い♪♪♪
すごいですファルファラさん……! 私も料理はやるのですけど……
冒険で時間が取られると、ついついいつもと同じ料理に……中々レパートリーが増えなくて……
それはありがちよね……でも、外食する機会はない?
え? ええ、はい、いろんな島で、そこの郷土料理を食べることなんかは……
そのときに、コックさんにちょっとだけ聞いておくの。
この料理のポイントはなんですか、って。
それで、家に帰ったあと、味を思い出しなから、その料理を作ってみるの。
ムムム……なんか、簡単に言うけど、難しそう……
そんなことはないわ。完璧に再現するんじゃなくて、多少自分好みにしてもいいし。
そういうことを繰り返して、得意な料理を増やしていくのよ♪
参考になりました……! 私もやってみよう……!
……でもさ、ファルファラ?
なあに?
アンタってスパイよね? そういうことしてたら目立たない?
………………目立たないように、やるの♪
ムムム……!
趣味に口出しはしないけど、本業に支障をきたさないようにね?
ご心配なく♪ 百年以上もやってることだから。
!!
あら? 私、エルフ族よ? 別におかしくないでしょう?
そ、そうだった……!
思い出4
…………
<ファルファラが銃を分解し、パーツの一つ一つを丁寧に拭いている。>
ファルファラさん、武器のお手入れですか?
ええ、そうよ。大事な相棒だもの。いい仕事をしてもらうために、普段から愛情を注ぐの。
銃は繊細よ……特に、私の愛用するスナイパーライフルは、ね。
たった一つの部品の歪みが、精度を下げてしまうこともある……
だから、念入りに、ね♪
ファルファラは尽くすタイプね。
えっ!?
料理も上手だし、お手入れもマメだし、そうなんじゃないかな~? って。
きゃ、キャトラ……
……そんなこと、初めて言われたわ。
でも……どうかしら。仕事柄、特定の相手と長く付き合ったことはなくて。
でも、お仕事で、ちょっとくらい一緒だった人はいるでしょ?
昔はいたかもしれないけど、最近は全然よ。
私に釣り合う実力の人なんて中々いなくて……ケチがつくのは御免だから♪
アラアラ……じゃあ、仕事以外では?
そんな暇なんて。せいぜい、料理を楽しんでいたくらいよ。
その料理を、だれかのために作ったこととかは~?
ふふ♪ ざ~んねん、このあいだが初めてだったわ♪
キャトラ……ね……?
…………ううん、なんでもないわ……
ファルファラさん……?
思い出5
――キャトラちゃんの指摘は、おそらくではなく、間違い。
私は異性に尽くしたことなど一度もない――
――そう……一度も……だから、あのときも――
***
――その日は、数メートル先も見えないようなどしゃぶりだった――
「……合図は……? 予定の時刻は少し前に過ぎたのに……」
当時、私には相棒がいた。彼と一緒に、<闇>に染められた一人の商人を追っていた。
取引現場……そこでそいつを止めなければ、罪もない子供たちが、見知らぬ地へと、売られて行く――
「おかしい……なにをやっているの……!?」
『…………!』
「ルリ……? あいつに、何か……?」
<鱗法>とも呼ばれる、蝶を意のままに操り、情報を伝達する術――
私の得意技。そういえば、どこかの幼い女の子に教えてあげたっけ。
すごく飲み込みが早くて――――いけない、いまは、仕事に集中しなくちゃ。
『……しくじ………っ……た……!』
「――!?」
『…………撃て……!
お前の……銃で……! …………俺ごと…………!』
「そんな……!?」
彼は――知っていた。私の、奥の手を。
光を込めた私の銃は……全てを撃ち抜く……
だけど――それは――!!
『……早……く……しろ……!』
ターゲットもろとも、彼をも……消し去るだろう――
『……早……く……しろ……! ……子供たちは…………逃げた……!
……だか……ら……!』
私は――私は迷った!!
「――バカなこと言わないで!? すぐに助けに――」
『無駄だ……! はやく……撃て……!』
「でも!?」
『ここで……逃がせば……! もっと……子供たちが……!』
「――!!」
私は迷った!迷った、迷った、迷った……!
揺れていた! 揺れる自分がいた!
私がいるのは闇の社会! 出し抜かれた者は、脱落していく……!
私にはわかっていた! 私は――
「――………………――」
――『迷うフリをして、とっくに決意している』――!!
『……撃てェ!!!』
――ごめんなさい――!!!
***
(……うぅ……! ……うぅぅぅ……!)
ファルファラさん……!
誰にも眠ってるところを見せたことかないと思ってたら……! こんな……うなされて……!
……主人公! ファルファラを……!少しでも助けになるなら……!
思い出6 (友情覚醒)
「あぁぁぁぁぁっ――!!」
私は相棒を、撃った。もっと大きな平和のために、と、最低の理由をつけて。
その私が、子供たちの未来を守ろうだなんて…………笑えない。かもしれない。
それからはいつも一人。私には誰かといる資格なんてない。
…………いつもの悪夢は、ここで終わる――
記憶がつながるのは、もっとずっと先の……
『……これで……いい……』
――!? こんな、見たことない、悪夢に、続きが……!?
『俺は……闇に、染められていた……もう……使命は……お前とともに……
子供たちの未来を守るという……もう……無理だ……』
「…………」
『俺のことは……忘れろ……俺は……足手まといだった……お前の相棒には……なれなかった……
……すまん……お前の仕事に……ケチをつけちまったな……忘れて……くれ……』
――ああ、そうだ―― それ以来、私は人を遠ざけた。
――ケチがつくのは御免だと、澄ましてそう言い放つことで、気取って、とりつくろって――
――!
気がつきましたか……?
あなたたちは……? まさか、私、眠っているところを……
ファルファラさん……
ティナちゃん!? どうしたの、夜更かしは――
ファルファラさんは、優しい人です。
え……?
助けてくれたとき、本当に嬉しかったです。
え……?
それに、ファルファラさんは、とても強いです。強くて、カッコイイです。
だから――
――泣かないでください。私は、きっと隣に立っていられると思います。
ティナちゃん――――ありがとう……!
ファルファラさん……!
スパイ、だもんね……きっと、色んな辛い目にもあってきたのよね……
そうだと思うよ……
でも、それでも、戦うことをやめないんだもの……すごい、決意だと思う……!
安心してください、ファルファラさん! おじさんだっていますから!
!? ブラッドがいるの!?
? ここにはいませんけど?
なんだ……
おや~? どうして慌てるのかしらね~……?
もう、キャトラったら……!
……キャトラちゃん、それは簡単なことよ?
私は、子供たちの未来のために、宙を舞う、夜の蝶――――だから、よ♪
なるほどね、夜の蝶だから……
??? アレ? 意味つながってるソレ?
ふふふ……♪
もう!
(大丈夫……! まだまだ、蝶は飛べる……
いつか闇夜が……晴れるまで……!)
闇をも酔わす夜の蝶 ファルファラ・クオーレ
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