新春さるとり合戦 2017 Story3【白猫プロジェクト】
ストーリーまとめ
申年と酉年を一緒に祝おう! |
2017/01/01 |
目次
主な登場人物
ディーン 褒められることが人生の目標という騎士。称賛を求めて人助けを続ける。 | |
シオン レヴナントに創られし、共鳴の概念使い。他者と共鳴することで、世界を知っていく。 | |
ヴィルフリート 永き刻を生きる吸血鬼。未練抱く魂に裁可を下す不死者の帝王。 |
story6-1 お遊戯な人たち
Bここが〈お遊戯〉スポットです!
C〈言わザル〉をさがしましょう!
***
Dズドーン!!
ディーンは見事な射的を披露した。
・うわ~♪ お兄ちゃん上手~。
Dもっと褒めてくれ!
・百発百中だね。すっご~い。
Dもっと褒めてくれ!
・ねえ、今度はぬいぐるみ落として~。
Dああ、まかせときな。
D……いやー、ここは最高だな。みんな褒めてくれる。
Dにしても、さっきはひどい目にあったぜ。俺の顔を見るなり、屋台閉めちゃうしよ……
やっぱこの服……正月にふさわしくねえのかな?
Nあの……ちょっといい。
Dえ? あんた誰?
N私はシオン。家族を探しているの。
ここ、子供が多いからうまく〈共鳴〉できなくて……
Dきょ、きょうめい?
N花飾りの女の子……知らない? 迷子になったみたいなの。
Dう~ん……見てねえな
Nそう。子供に好かれてるから、もしかしたらと思ったんだけど……
Dそれって褒めてる?
Nえっ?
D……違うか。
Vいつもより余計に回っております。
Lすっご~い♪ 傘くるくる~、コマくるくる~♪
Dお! あれじゃねえの? 曲芸のおっさんがいるとこ。
Nレナ……あんなところに……
Vご声援、ありがとうございます。
Lねえねえおじちゃん。コマいがいにまわせないの?
V……うむ。ならば娘よ、傘の上に好きなものを投げ入れよ。
Lう~んと~じゃあ、この羽子板!
Vそれは致しかねる。板だけに。
L?
Nちょっと失礼します。
Lあ、おねーちゃん!
Nもう、はぐれちゃダメよレナ。ハーヴェイたちが心配してたわ。
Lごめんなさい……
V…………
Dあんた、なにもの?
V我は不死者の帝王ヴィルフリート。
故あって、初笑いを探しにこの島を訪れた。
Dはあ?
Vそこの若人よ。傘の上に好きなものを投げ入れよ。
Dええ……そんな急に……そんじゃあ、1G。
V……うむ。そうきたか。
D………………あれ? 傘回さないの?
Vこれっぽっちじゃ首が回りません。
Dえっ?
V……違うか。
story6-2 かるた
・これが筋肉メンコだー!
・だるま落としはビリヤードと同じよ!
D……みんな、いろんな遊びで盛りあがってんな。俺たちもなんかしようぜ。
Nじゃあ、カルタでもやる?
Dおっ、いいぜ。ルールならさっき覚えたし。
Vされば、我が読み手となろう。
Lレナがおふだをならべるね~♪
D……ありゃ? これってさっきのカルタと違うな?
鬼の絵とか団子の絵とか……文字も一文字だけしか書いてねえし……
N〈いろはかるた〉よ。それは、ことわざの頭文字。
歌を覚えなくていいから、簡単よ。
Dへー、そりゃいい。
Lじゅんびできたよー。
N試合開始ね。
V……うむ。では、札を読むぞ。
『い』――
Dもらった!
ディーンは犬の絵が描かれた札を手で払った!
V――っきしぃ!!!
Dズコッ!
V……すまぬ。くしゃみだ。
Nディーン、おてつきよ。
Dくっそ……おい、ヴィルさん。今のわざとじゃねえよな?
Vお約束というやつだ。
Dはあ?
Vでは、仕切り直して……『へ』――
Dもらった!
V――っきしぃ!!!
Nディーン、またお手つき。
Dヴィルさ~ん……
Vこれもお約束だ。されど、三度目からは諸刃の剣。
……というフリかもしれんがな。
Dやりづれえ……
Vでは……
Nはい! これ。
Dちょっ、まだ札は読まれて――
「「目の上のたんこぶ」」
Nでしょ?
D……まじかよ。本当にその札じゃねえか。
なんでわかったんだ?
Nその人と〈共鳴〉して、考えを読んだの。
D……なにそれ。勝てる気しないんですけど……
Lシオンおねーちゃんのかっち~♪
Dああもう……次は頭使わない遊びにしようぜ。
V……うむ。
Dどうしたんだ?
Vネタの前にオチを知られるとは……
芸人泣かせだな。
Dはあ……?
story8-1 言わざる共鳴
Dよっ、はっ、ほっ! 続いて、世界一周!
・お兄さん、けん玉じょうず~♪
Gもしもしかめよ、かめさんよ~っと、よっはっよっはっよっはっよっは!
Dくっ、なんだこのおっさん。負けてられねえ!
Vいつもより余計に回っております。
Lすご~い♪ おさるさんくるくる~♪
D……って、なに回してんのあんた!?
V猿だ。
Dみりゃあわかるよ! なんで傘の上に猿を……てか、よく回せるな。
Vこれがほんとの猿回しだ。
Dさいですか……
Sいっ……
Dそれにしてもこの猿。口をふさいでて妙だな。
N……なんだか怒ってるわね。
C見つけたわ! 〈言わザル〉よ!
Bウィー! みなさん、そこから離れてください!
Nえっ?
A危険なサルなんです!
Vうむ。
Dへー、そうかい。だったら俺がこらしめてやる。
そして褒められる!
・がんばってお兄ちゃん!
Dおう! どんどん褒めて――
Sいわさ…………ねぇ……よ!
・…………
・…………
L…………
Dどうしたんだよみんな! 急に黙って!
ああダメだ……褒めてもらわないと力がでない……
Cなんじゃそりゃー!
Sいばべべーよ!!!
D…………
N…………
V…………
A…………
主…………
C…………………………
B…………………………
…………………………
N『これはどういうこと?
言葉を発することができないわ』
B『頭の中から声が……』
N『私がみんなを共鳴させたの』
V『うむ』
C『説明になってないけど、こんなときだし、まあいいわ……』
N『ところで、この猿はなに……?』
C『こいつは〈言わザル〉よ。このままじゃ、おめでとうが言えなくなるわ』
V『一発ギャグも言えなくなるのか。それは困るな』
主『…………』
V『貴様を見習うか』
主『…………』
D『…………』
N『ディーンは頭の中でも無言みたい……』
A『褒められなくなったことがショックだったんですね……』
Sウッ……ィ……ィィ!
B『ウィー! ともかく、お猿さんをやっつけましょう!』
storyStory8-2 沈黙は金
Sウッ……キィィ……!?
Bウィーーー!!!
C声が出せるようになったわ!
Nはあはあ……よかった……
Lおねーちゃん……だいじょうぶ?
N平気……一度に共鳴しすぎて、ちょっと疲れただけ……
D…………
Cこっちにも疲れてるというか、気絶してるやつがいるわね。
D…………
Cお~い、生きてる?
D…………
Cまったく……これで剣誓騎士団の総長っていうんだもの……
たいしたタマね。
Dあれ! いま俺、褒められた!?
Cほめとらん!
・お兄ちゃんが生き返った~!
・かっけ~! 手をつかわずに起きあがった~!
D褒めてくれ! もっと褒めてくれ!
V…………
Bウィ?
V…………
Aヴィルフリートさん……どうしてだまって……
Cまさか、言わザルはまだ……
V…………
――
V…………
主?
Vどうだ?
主…………
Vサイレントというやつだ。
主…………
V……うむ。これでは笑えぬか……
奥深いものよ。
***
S!?
おいおい……毛づくろい中に脅かすなよ……
拳ひとつぶん抜けちまったじゃねえか!
ちい……言わザルがあぁ……!
Story1 明けまして
Story2〈絶景〉スポット
Story3〈お遊戯〉スポット
Story4〈初詣〉スポット
Story5 本気の猿
HARD ファイナルお正月
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