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【白猫】討滅士ガルガ Story1

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作成者: にゃん
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討滅士ガルガ

討滅士ガルガ Story1

討滅士ガルガ Story2

討滅士ガルガ Story3

討滅士ガルガ Story4

討滅士ガルガ Story5

討滅士ガルガ Story6



登場人物




story1


<平和な島が、何者かに襲われた――

事態を重く見た連邦は、軍を派遣する。

主人公は、冒険者の一員として、軍へと同行した。>

……いよいよね。

<連邦合同軍と、冒険者たちは、被害のあった島の近海にたってきた。>

島は大丈夫かしら。

おいーっす!

お久しぶりです、皆さん!

あっ、ショウに、ケイじゃないの。

お二人も今回の任務に参加したんですね。


そうなんですよ。瘴気と聞いたんで、嫌な予感がしまして。

私達も手を貸すべきと判断した次第です。

よろしくね、二人とも。

はい!!

に、しても……合同軍の人たち、まだ飛行艇でつっこむつもりなの?

抗議してやりましょ!


…………

……


w_k3冒険家どもは、まだうるさくいっているのか。

はい、救命ボートを発見した地点より先に進めば、奇襲を受ける可能性があると。

w_k3魔物風情に、何を弱気な……

ですが、敵は飛行能力を有してます。一考に値するかと。

相手が魔物であるならば、なおさら冒険家の領分です。

w_k3だったら偵察任務でも与えてやれ。

よろしいのですか。

w_k3連邦合同軍は、民間の協力を受け入れる用意がある。そういう体面もある。

はっ。

w_k3お節介面の無能どもめ。まっとうに生きてないから、冒険家になどなるのだ。


…………

……


姉貴!大丈夫なのか!

大丈夫だ!こんなもの、馬と同じだ!

ボートだぞ!

<ルーンモーターボードは、冒険家たちを乗せ、波を蹴立てて進む……>

どうにか偵察の件を認めさせたわね。

聞き入れてくれて、良かったね……

姿を見せたら、一気にいく。

わかりました。武運を。

島が見えてきたわ!

なっ……!?あれは……!



何、あれ……!

あれが……被害にあった島!?地図にあんなものは……!

……ああ……そんな……

フェイ。

大丈夫、まだ私は正気――



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story2



よーし、どうどう……いい子だ!

……ふう……こんなに陸が恋しかったことはないぜ……

姉の腕を信頼しろ!

ありがとうございます、ケイさん♪

礼など不要だ!

三時の方向、何かいる。

魔物だわ!

あれ?何か様子が……

同士討ちをしているようですね。

こっちに気づいた!

……迎撃するか?

ちょっと待って、主人公、瘴気はどう!?

<主人公は、瘴気計を取り出した。瘴気の濃度を測るものである。>

ぎにゃー!だいぶキテるわね!みんな、ルーンを用意して!

わかった!頼むぜ……!

こちらの備えは万全だ!

私の力でも、瘴気を抑え込めるから、安心して。

ガルガ、フェイ、あんたたちは大丈夫?

大丈夫です♪

問題ない。

あれ……?フェイさんは何かルーンを持っているみたいだけど……

ガルガさん、ルーンを持ってない……!

z――――!!

来た!!

はああぁ!!


魔障の牙


>障害を排除する。

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story3 結晶


これで終わりか。

すげえ……

なんという武だ……!どうやって鍛えれば、これほどまでに……!

二人もお見事でしたよ♪

そうですか?いやー、照れるな~!

浮かれるな弟よ!

こんなに強い瘴気に……ルーン無しで耐えるなんて!

――何か。

やるわねアンタ……!

お体は、大丈夫なんですか……?

俺は鍛えている。

でしたら、いいんですけど。

何か、気になりますでしょうか。

こんなに瘴気が濃いのに、ガルガさんはルーンを使われてないようですが……

彼の体質なのです。

でも……

主人公。このあたりを調べるべきだ。

気はすすまねえけど、しょうがねえ……


…………

……


うわぁ……ひどいところね……

あの結晶みたいなものは、なんなのかしら……

この島に元からあったものではないのだな?

それは確かだぜ。それによ……どう見ても……

瘴気が出てるの、あの結晶からみたいだわね……!

……瘴気を出す、結晶……

まさか……あれは……!

アイリス?

……この先に街があるはずだな。

地図によれば、そっすね。

街に……生き残っている人がいるかもしれないね。

確かめてみないと……いいえ、確かめさせて。主人公。



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story4 爪痕


……ひどい。

手当たり次第か……

どうして、どうしてこんな……

ああ……こんな……

なんだよ……どうして……ここまでできるんだよ……

……ううぅ!

たった一匹の魔物に……

……どこかに、生きてる人は……!

アイリス……

でも、この瘴気じゃ……ルーンで守られてる俺たちでもやばいっすよ。

こんな……ことって……!

探しましょう、アイリスさん。

ケイさん……!

身を守るルーンをもって、隠れている人が……いるかもしれません。

そうだな……そうだよな……そう思いたいよな……

では、私達は向こうを見てまいります。

俺たちは向こうを見てきます。さあ、行こうぜ姉貴。

……行きましょう。主人公……

誰かが……誰かが、私達を……!


…………

……


奴の仕業だ。

この光景が、見果てぬ夢の代償ということですね。

結果の一つだ。余計な意味をつけるものではない。

<巨大な破壊の跡には、無残に潰れた人の残骸があった。>

……叩き潰したんですね。

逃げるものを背中から襲ったようだ。

なんて……!

人の味を覚えた獣だ。

――

……生物がいる!?この瘴気の中で……?まさか!

匂いが違う。あれではない。だが、普通の獣でもない。

まさか……変わりつつあるの?

それも確かめる必要がある。




消えない傷痕

>想像を超えた事態だ。

>同感ですね。


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story5 亡骸



ガルガ!フェイ!そっちは大丈夫!?

はい、こちらは大丈夫です!

よかった……!

無事っすか!

うむ、見たところ無事だな!

アイリスさん、こっちは生存者なしです。

無残な亡骸だけだ。瓦疎の下にはもっと……

そうですか……

みなさん。聞いてください。ここにはもう、生き残った人はいません。

そう、ね……

だったら、せめて埋めて……あげないと……

ですが、アイリスさん……

一帯の調査が先だ。

そうだわね……本隊に報告しなきゃ。

あまり離れては、ボートに危険が及ぶかもしれん。

……

俺たちで?いいっすよ。

仕方ないな。後衛の守りは任せろ。

お願いします。私達と先輩たちで、あたりを捜索ですね。

異論はない。



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story6 号砲



<ガルガとフェイは主人公の少し前を歩いていた。>

群れの気配が一つ、二つ。こちらには気づいていない。

それは幸いですね。

一気にといったが、気が変わった。状況の把握が必要だろう。

瘴気結晶が、ソウルの充満している環境でも発生するなんて……

<フェイは、己が手にした禍々しい得物を握りしめた>

私のやるべきことは、あと一つだけだと思ったのに……

俺たちが倒れても、何か終わるわけでもない。

また魔獣ですか――戦いは封命士の役目ではないんですけどね。

距離300。フェイ。奴を釣る。

釣るって……派手に戦ってあれの目を惹きつけると!?

――お前は彼らと脱出しろ。

さっき、気が変わったっていったじゃないですか!

ここで奴が動くか否か。まずそれを確認する。早く行け!

ああもうわかりました!でも、勝手に死んだら承知しませんからね!

――我は討滅の器なり!


 ***


何だ!?

瘴気計が振り切れたか!現れたようだな!


瘴気が!みんな!

<アイリスは、己のルーンで、瘴気への守りを高めた……!>

前兆もないのにいきなり!

ガルガさんとフェイさんが……!

えっ、どうしたの?

魔物じゃない……?じゃあ、誰が?

みなさん、浜辺に退却しましょう。

ガルガはどうしたの?

心配ありません。むしろみなさんが心配です!

魔物まできたわ!

……戦いましょう!主人公!




獣を狩る獣

命が命を否定している……

この瘴気は、何なの……!?

青い空の下では

異常なことなのですね……

何か……知ってるのか?

知っていた……

つもりだったんですが……

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story7 咆哮


うおおおお!!

ここより先は死地と知れい!

次の相手はお前か!


!?

あ、あなたでしたか。

戻ったんスね。こっちはなんとかなったのに。

一時撤退ですか。あの瘴気相手には、しょうがないですね。

<――>

何が来やがったんだ……

化物よ!あれを語る言葉はそれしかあるまい!

そうですね。どっちか化物か、わかったものじゃない……

ガルガさんは?

<――>

何……何が起こってるの!?


…………

……


俺を食らうつもりならば、死力を尽くすことだ。

はあああああ!!

ガルガ……なの……

……この数の魔物を、たった一人で……!

それだけではない。この暴虐はどうだ……

――新手。

ガルガさん……

待ってください、ショウさん。今彼に近づいてはいけません。


……むっ…………お前たちか……

――

ひっ……何なの、これは……

生きてる……これ、生きているぜ……!

そうだ。近づくな。

<ガルガは、変わり果てた島の峰を見つめた……>

こちらで観測した結果では、目標に動きは見られません。

いや……

――

な、何これ……!!

みんな伏せて!!

瘴気が、衝撃波になって……!?

あの山から放たれたの……?

ありえん……!!ありえなすぎる……!

挨拶といったところか……


…………

……


<冒険家有志による偵察隊は、本隊に戻り状況を報告した。>

目標は視認できませんでしたが、島の山岳地帯に療気の発生源を確認しました。

z了解した。上に報告する。……一人足りないようだが。

こちらの冒険家が一人、観測のために残っています。

zそうか。欠員が出なくて幸いだったな。


…………

……


冒険家が戻りました。瘴気の発生源を確認とのこと。

w_k3その報告を信用するのかね。

検証材料にはなるかと。

w_k3連中、上陸はできたのだろう。冒険家程度でもどうにかなるということだ。

先遣隊を送り、橋頭堡を築きます。

w_k3そうしろ。


…………

……


<連邦合同軍、後衛の部隊200余名が上陸。

魔物の掃討にあたり、橋頭堡を築いた。>


まずギルドの飛行艇を先導させるとか、姑息でかわいいじゃない?

ねえ、ミントちゃん。

それにしても、なんて瘴気……

ふふふふ……おそましい病んだソウル。ああ……

残らず蹂躙してあげる。



嘆きの大地

>お腹がすきましたね。

>俺は腹いっぱいだ。

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story



前線基地はここか。施設の設営は終わってるな。

……野営の準備を始めてるな、合同軍さん方。

戻ったか。

動きはありませんでしたか?

奴は動いてない。少々待つのに飽きた。

アタシらはどうする?

まず生存者の捜索ですか。

少しでも可能性があれば……それに賭けてみたいんです。

休むのも大事な仕事よ。

みなさん、ガルガのことを黙っていてくれて、ありがとうございます。

喋っても意味ありませんしね。

連邦の研究機関が来てんじゃ、なおのことよ。ガルガは格好の実験材料だわ。

俺の戦い方は、珍しいのか。

瘴気を武器になんてね……瘴気を食っちまう人なら知ってるんですけど……

すごいですね、そんな人がいらっしゃるなら、ぜひお会いしたいです!

で、アンタたち何者なの?

気になっちゃいます?

お二人に事情があるのはわかってるつもりです。

それでも協力してくれんなら、別にアタシらとしちゃそれ以上望まないわ。

ただ利用するつもりなら、俺らに協力しないでもいいはずッスよね?

冒険家同士、よくある関係性だな。

ワケありさんは慣れてるわ。ねえ主人公。

ありがとうございます。みなさんのお心の広さに、感服しました!

――

飛行艇の音……?

ギルドの飛行艇だわ!

まずギルドの飛行艇からお先にってか。

瘴気の発生源は動いてない。大丈夫なはずだが。

もしかしたら、あれにはハーブ先生が?

はい、乗ってると思います。

……あの医者か。

ちょうどよかった!先生のご意見をうかがいたかったんです!


おい、何を勝手に休んでんだ。

えっ?は、はい。

手が空いてるなら、前線基地の警備を手伝え。

何その言い方、感じ悪いわね。

業務に貢献しろ。

すみません。私達が先輩たちにいろいろうかがってたんです。

あ、そう……だったのか。

後で私に……いろいろ教えていただけませんか?勝手がわからなくて。

ま、まあ……俺も忙しいが、時間をとれなくも……

ありがとうございます。さあ、先輩たち、お仕事にうかがいましょう。

(こやつ……手玉にとりおった!)

警備をしながら、生き残った人を探すのね。

だったら、俺の鼻も貸そう。人の匂いはわからんが、瘴気の濃度はわかる。

アンタ……

行くぞ。


静寂の中で

>早速だが敵だ。

>ガルガの鼻は確かです。


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story9 過去



なんとか追い払えましたね。

……そうね。でも、生き残った人は見つからなかった……

――使命感を感じるのはいい。だが必要以上の消耗は避けろ。

はい……

主人公。一つ聞きたい。

お前は、生存者がいると思っていたのか?

可能性があるなら、か。

それも、お前たちなりの意地の張り方ではあるか。

状況報告をかねて、ハーブのとこに行きましょうか。

賛成です!


…………

……


<一行は野営地に戻った。>

ハーブ、いる~?

お疲れ様ッス!

お疲れ様です!


みんな、揃ってどうしたの?

先生に、おりいってお話が。

瘴気の専門と聞いた。情報を伝えたい。

どんな情報かしら。あなた達二人の素性とか?

それも含めてだ。

じゃあ、アタシらはずしたほうがいい?

いえ、ここはみなさんも、よろしければ♪ねえ、ガルガ。

かまわない。

だったら聞かせて!

願ってもない話だけど……どうして話す気になったの?

島の状況を見たか。

見たわ……島のあちこちに生えているあれは何なの?

俺たちはあれを、瘴気結晶と呼んでいる。

そのまんまの名前ですよね。

私達の故郷には普通に存在するものなんですが……

あ、アンタら……?いったいどんなとこから来たっていうの!?

赤い海だ。海そのものが赤く、致死量の瘴気に覆われている。




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