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【白猫】ダリル・思い出

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最終更新者:にゃん
轟音のアウトロー
ダリル・キルブリッジ cv.岡本信彦
工場の島インダストリア出身のアウトロー。
狂気の叫びがキッズを熱狂させる。
2015/09/15

フォースター☆プロジェクト15th Story
飛行島の思い出 
友情覚醒画像その他相関図



思い出1



俺の手は油とドロまみれッ!

愚にもつかねえ~たわごとを……

バカみたいに繰り返しながら、俺は転がっていく~!

HEYいかした光景だな。兄弟。YEAH!こいつはバカげた決まり文句。

さあドブネズミども、カーニバルの始まりだ!!

主人公……誰よこの人。

俺が~俺が、誰かだなんて~そんなこたぁ、どうだって~いい!

どうだっていいって……

実際~俺が~誰か……だなんて、どうだって~いいだろ? 子猫ちゃん。

歌いながらしゃべってる?

俺は歌っちゃいねえ。叫んでいるのさ!!

どっちでもいいけど、アンタいったい誰なのよ。

ダリルだ。

<ダリルは、ガッチリと主人公の手を握った。>

普通にあいさつできるんじゃない!

あいさつ……HEY。たしかに今のがこの俺の挨拶。こいつが俺の決まり文句。

明日が来るなんて、誰が決めた? ここでくたばるか、それとも叫ぶか!

もう知ってるだろ? リストの中に答えはねえ。お前は飛ぶしかねえんだってよ!

意味わかんない! なによ勝手にやってくれちゃって!

俺は、どこでだって! 勝手にやってやるんだよ!

<ダリルは突然倒れた!

ダリルは白目をむいている……?>

ダリルさん!?

ど、どうしたのよー!!

ぐがー、ぐがー。

寝てるわ……!? ダリルさん、寝てる!?

な、なんなのー!?


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思い出2



いきなり来て騒いで寝ちゃうなんてヘンな奴。

三日三晩寝ないでずっと歩いてたっていってたわね。

ムチャな奴だわね。

今日もゴキゲンで最低な~一日が始まるぜ……

わかってる。そうお前はいう――これじゃあ繰り返しだ……

俺は何もできず~。ただ壁を殴るッ! 安い酒に溺れながら~ッ!!

おはようダリル。よく眠れた?

ああ、おかげさまでな。

やっぱり、普通にしゃべれるんじゃない。

普通っていうけど~。子猫ちゃんよ。普通って、ナンだ?

普通かどうか、悩む必要のないことが『普通』よ。

子猫ちゃんは物知りだ。

きっと、この世の全てを知ってるんだろうぜ~。

まあ。

それほどでもないわ? アタシだって知らないことくらいあるもの。

アンタがどこの何者か、とか。

俺はただのダリルさ。

仕事は、ライブで女の子に悲鳴をあげさせることだ。

ダリルさん、歌手なんですか?

イエスだ。歌うっていうより、叫ぶことが多いがな。

俺は叫んでる……それしかできないッ! ああそうだ、全部でたらめなんだッ!

アンタ、歌うのが嫌になったの?

最初はたった一人の、ために……歌ってた~。

だがいつしか、俺は~ステージで奴らに向けてェ……叫んでたッ!

嫌になった? いいや、ちがうね。……こうじゃないって思ったんだよ。

そう、何かが違う……だからこそ、俺は……! 転がってるのさッ!!

ところで、ヒマだったら大工仕事手伝ってよ。

お安い御用だ。


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思い出3



鼻のたれたガキどもが~騒がしいステージでェ~ピカピカのおもちゃをためしているぅッ!

サーカスが始まるんだ。奴らが待ってるゼ~! さあ、引き金を引け!

汚れたマネキンどもが~はらわたをぶちまける~!

ダリルったら、いつもこんな調子で、疲れないの?

HEY!! HEY!! YEAH!! 炎を吹きあげろッ!

なんか……魔物と戦うときもこの調子よね、アンタって……

いかれてるぐらいが丁度いい。

俺たちはそれぐらいズレてるんだ。違うか? 子猫ちゃん。

微妙に会話が通じたわ。

次のパーティーにも誘ってくれ、赤髪。

魔物討伐が、あんたにはパーティってワケなの?

毎日がパーティーさ。

助かりました、ダリルさん。

白いひと。礼はいらないぜ。俺は俺で、救われてるんだ。

''そう、拳は嘘をつかない。言葉はいつも嘘だらけ。

唇を歪めながらッ、奴らの看板をブチ破るッ!!

ガキどもは~ハリボテでできた、アイドルを……崇めてる。

でも奴らだって知っているんだ。ハリボテの後ろで、笑う奴らの顔を……!!

アンタ……?

ねえ、そのアイドルって、誰のことなの?

誰でもいいのさ。持ち上げられれば、どんな奴でもな。

俺たちは、どうしようもなく、誰かを信じたい。そうじゃないか?

……そうかも、しれませんね。

誰でもいいんだ~俺たち、は……

そいつが全てを背負って、くれるなら……

お昼……一緒に食べる?

食べるぜ。キュウリのサンドウィッチな。


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思い出4



<ダリルが飛行島の端に立ち、空を眺めている。>

あ、危ないわよダリル!

雲が……俺を追い越していく~実に~いい気分だ。

何やってるの?

ああ、子猫ちゃん。空を飛んでる気分を味わってるところさ。

あれね。アタシたちもよくやるわ。

そんな端っこじゃ、危ないですよ。

いいのさ……俺はここがいい。

ここだったら、空と雲以外は、目に入らないだろう~まるで風になったみてえ、だ~。

主人公。危なくなったらすぐ島を止めてね?

心配するなよ赤髪。俺は……飛ぶのにゃ慣れてるんだ。

ホントに?

ステージから飛ぶのには、な。

そっちか。

俺は飛ぶ……いつか落ちると知って……でも本当は、飛んでいる夢を……

見ている、だけかも、しれない……

たまーに元気がないことをいうのねアンタって。

さあ、スピードを、上げていけ! 全て振り払って……行ける~ように~!

もっと、スピード出るだろ?

出るけど危ないでしょ!

行こうぜ~太陽を~! 追い越して~やるのさ!

……だめか。

ダメに決まってるでしょ。

じゃ、いくぜ。

ハッ!

<ダリルは島を飛び降りた!>

なっ、なっ……なんなのー!?


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思い出5



いきなり飛び降りるなんて! 下が海だったからよかったけど!

スピードが必要だった。いかれた世界に追いつくために~YEAH!

もう、いったい何考えてんのよアンタは!

何も考えちゃいないさ。俺はいつだって~思いつきで生きてきた。

夢とかはなかったんですか?

ふわふわ漂ってたら、いつの間にかこうなってた。まあ、そんな……もんさ。

実は先日、こんな雑誌を見つけたの。

<雑誌の表紙は、ダリルだ。>

堕ちた偶像、ダリルだって。

アンタ……いろいろ問題起こしたんだって?

俺は問題を起こしてるんじゃない。俺そのものが問題なんだ。

この記事を読んでると、アンタって……

相当悪い人みたいだけど。

らしいな。

本当なんですか、ダリルさん。

信じたいものを信じればいい。

そう、どんなデタラメだって選び~放題~じゃないか?

アンタに聞いてんのよ。ダリル。

ウソもありゃ、本当のこともある。

こっちの記事はどうなのよ。ひどいじゃない。

アートの学校に行ってたのは本当だな。パントマイムをやってたのも。

だが、犯罪組織のボスってのはウソだ。シュミじゃない。

ギャングで変態でいかれていて、革命家で狂信者。戦争大好きな平和主義者。

これはウソだ。こっちもウソ。デタラメ。まさに俺だYEAH!

……よかった。

ね、ねえ……この雑誌見ると、もうアンタの歌う場所はこの世にないって……

業界から追っ払われたってだけだ。死ぬまでは俺はただのダリルさ。

追っ払われたって……大事じゃないの。

記事ではアンタが契約を破ったって書いてあるけど?

曲が気に入らなかった。だから白紙に戻した。俺がしたのはそれだけさ。

だが連中、未完成の曲を世に出しやがった。まあ戦争だよな。

……奴らは俺の首輪に、鎖をつないんだんだってよ。笑えるじゃねえか?


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思い出6 (友情覚醒)



ルーンの光か。いかれた仕掛けだぜ。

しっかし、ずいぶんと……切ない光だな。

ソイツはアンタの心が~輝かせてんのさッ!! BABY!

キャトラ!?

ダリルならこういうと思って。

なるほどそいつはご機嫌だなッ!

<ルーンの光は、ベースギターに変わる!

ダリルはベースギターをつかみ取った。>

いつだって、計画なんかなかった。

だから今度も、勝手気ままにやらせてもらうぜ。

ダリルさん、歌うんですね。

ちがうぜ。叫ぶのさ。


 ***


<島の特設ステージには、ものすごい数の人がつめかけている。>

ここが、ダリルさんのいっていた、ロックフェスの会場ね。

ものすごい人だわ!

ダリルの奴ここで何をしようっての?


 ***


【プロデューサー】

ようやくイベントも大トリか。

フフン、本来ここに立つはずだった男はもういない……

どうしてか? この俺に逆らったからだ!

何がミュージシャンだ、アーティストだ。

誰がステージに立つのか決めるのは、この俺だ!

いつだってそうさ~。めかしこんだ奴らにゃ~、理解はできないッ!!

叫ぶぜ……そうだ。俺の出る幕じゃねえ。つまりはベストタイミングだろ?

……い、いつの間に!?

おい、警備員! こいつらをつまみ出せッ!!

ダリル!? 乱暴はダメよ!

お、おい……!? なんで見てるんだッ!

【警備員】

ダリル……帰ってきてくれたのかい。

待たせたな。

な、なにをやってるッ!! 早くこいつを……!!
おいお前ら、俺に逆らうのか!

時間があったら聞いていけ。主人公。

行くぜッ!!! 最初からHELLぶっ飛ばす!!




爆音のアウトサイダー ダリル・キルブリッジ



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ダリルダリル・キルブリッジ cv.岡本信彦
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