東海龍王・餐庁手帳

最終更新日時 : 2023/04/09 10:01

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作成者： oyster

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朱雀神君：天、海の両種族は長年の争いが続いてたけど、まさかこの二人が同じ机の前で食事をする日が来るとはね。

東海龍王：確かにそうですね。聖地空桑はやっぱり奇妙な場所ですね。

朱雀神君：東海の龍王がわざわざ空彙に出向くとは、兪生殿下が空桑での暮らしが心配かな？

東海龍王：フハハ……それを言う朱雀神君はなにしにここへ？飛龍殿下が心配ではないのかな？

朱雀神君：ふふっ、龍王殿下、どうぞ！

東海龍王：ふふっ、朱雀神君、あなたもどうぞ！

朱雀神君：兪生殿下が空で刺身の職人をしているようが。毎日魚を切ってばかりでは、宝の持ち腐れというか、この先どうなるか心配ですな。

東海龍王：大したことないさ。兪生は細かい性格で、冷静だ。刺身を作ることで体や心をも鍛えられるし、彼の性にあってると思います。

東海龍王：それを言うと、飛龍殿下こそ、いつも人と勝負してばっかりで、空桑の平穏を乱していると聴くが。このままだと、人々の恨みを買うのではないかと！

朱雀神君：それは違いますよ、龍王殿下！飛龍は勝負好きだが、単純で、義心溢れる人です。人の恨みを買うなど、とんでもないことです！

東海龍王：ふふっ、朱雀神君は大変飛龍殿下のことを信用していらっしゃいますね。

朱雀神君：ふふっ、龍王殿下が兪生殿下に対する信頼も負けていませんよ！

東海龍王：朱雀神君は飛龍殿下が心配で、天族の勇士を毎日空桑に向かわせ、飛龍殿下を陰から守っていると聴きますが？

朱雀神君：蝦兵と蟹将が毎日空桑に来られるのも、龍王殿下の黙認あってからではなくて？

東海龍王：……

朱雀神君：まぁ、同じく父親ですし、子供のことを心配するのは当然ですね。

東海龍王：確かにそうですね。しかし…そうでもない父親もいるようです。

朱雀神君：龍王殿下がおっしゃるのは、食神の伊摯でしょうか？

東海龍王：いかにも！彼がこの空桑を手放し、奥様と旅に出て、ずっと帰ってくる気はないと聴くが。

東海龍王：空桑の若さまも災難ですね。まだ若いのに家業を継がなくってはならないなんて。いいことなのか、わるいことなのか。

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