【FGO】ラスプーチンの評価と再臨素材
FGOのラスプーチンの評価と再臨素材をまとめています。ラスプーチンのスキルや相性の良いサーヴァント、最終再臨絵などを掲載していますので参考にしてください。
目次 (ラスプーチン)
ラスプーチンのステータス・スキル・宝具
サーヴァント名 | グレゴリー・ラスプーチン(言峰綺礼) |
---|---|
クラス | アルターエゴ |
初期HP | 2,069 |
初期ATK | 1,716 |
最大HP | 14,107 |
最大ATK | 11,107 |
Lv100 HP | 15,494 |
Lv100 ATK | 12,119 |
Lv120 HP | 18,282 |
Lv120 ATK | 14,152 |
カード構成 (HIT数) | Q= 5HIT、A= 4HIT、B= 4HIT、 EX= 4HIT |
宝具 | 4HIT |
宝具
ザジガーニエ・アンリマユ 零れ氾く暗黒心臓 | |
---|---|
自身のArtsカード性能をアップ(1ターン)<オーバーチャージで効果アップ> +敵全体に強力な〔悪〕特攻攻撃 &やけど状態を付与(3ターン) &延焼状態(やけどの効果量がアップする状態)を付与(3ターン) &呪い状態を付与(3ターン) &呪厄状態(呪いの効果量がアップする状態)を付与(3ターン) +〔善〕特性の敵全体に確率で即死効果を付与 |
スキル
スキル1 | 信仰の加護(独) A+ |
---|---|
味方単体のHPを回復 &弱体状態を解除 +自身の攻撃力をアップ(3ターン) | |
スキル2 | 悪心祝祭 A |
自身のNPを増やす &HPを2,000減らす【デメリット】 +〔悪〕特性の味方全体のNPを増やす &Artsカード性能をアップ(3ターン) | |
スキル3 | 死なずのバールー EX |
自身にガッツ状態を付与(1回・3ターン・重複可能) &高確率で発動するガッツ状態を付与(3ターン) &「ガッツ発動時に自身の宝具威力をアップ(5ターン)する状態」を付与(3ターン) &ターゲット集中状態を付与(3ターン) |
スキル1 (強化後) | |
---|---|
スキル2 (強化後) | |
スキル3 (強化後) | 死なずのバールー EX |
自身にガッツ状態を付与(1回・3ターン・重複可能) &高確率で発動するガッツ状態を付与(3ターン・他の確率発動でないガッツ状態と重複可能) &「ガッツ発動時に味方全体の宝具威力をアップ(5ターン)する状態」を付与(3ターン) &「被ダメージ時に自身のクリティカル威力をアップ(5ターン)する状態」を付与(3ターン) &ターゲット集中状態を付与(3ターン) |
クラススキル
スキル1 | 陣地作成 B |
---|---|
自身のArtsカードの性能をアップ | |
スキル2 | 代行者 B |
自身のクリティカル威力をアップ &スター発生率をアップ | |
スキル3 | 洗礼秘蹟 A |
自身の精神異常耐性をアップ | |
スキル4 | 耐毒(機密) B |
自身に毒無効状態を付与 |
アペンドスキル
スキル1 | 追撃技巧向上 |
---|---|
自身のExtraAttackカードの性能をアップ | |
スキル2 | 魔力装填 |
自身のNPをチャージした状態でバトルを開始 | |
スキル3 | 対キャスター攻撃適性 |
自身の〔キャスター〕クラスに対する攻撃力をアップ |
ラスプーチンの評価
強い点
弱い点
ラスプーチンの運用方法
ラスプーチンの再臨素材・スキル強化素材
ラスプーチンの再臨やスキル強化に必要な素材と数を掲載しているので、最終再臨したい方などぜひご覧ください。
再臨素材
スキル強化素材
Lv | 強化素材 |
---|---|
1→2 | ×5 ×5 |
2→3 | ×12 ×12 |
3→4 | ×5 ×5 |
4→5 | ×12 ×12 |
5→6 | ×5 ×5 |
6→7 | ×12 ×12 |
7→8 | ×8 ×8 |
8→9 | ×9 ×9 |
9→10 | ×1 |
合計 | ×17 ×17 ×17 ×17 ×17 ×17 ×9 ×9 ×8 ×8 ×1 ×5,440万 |
アペンドスキル強化素材
Lv | 強化素材 |
---|---|
1→2 | ×5 ×5 |
2→3 | ×12 ×12 |
3→4 | ×5 ×5 |
4→5 | ×12 ×12 |
5→6 | ×5 ×5 |
6→7 | ×12 ×12 |
7→8 | ×7 ×5 |
8→9 | ×9 ×9 |
9→10 | ×1 |
合計 | ×17 ×17 ×17 ×17 ×17 ×17 ×5 ×9 ×9 ×7 ×1 |
レベル別宝具・スキル効果と育成優先度
ラスプーチンの宝具やスキル効果の上昇値をレベル別に掲載しています。ラスプーチンを育成・スキル上げする際の参考にしてください。
宝具:零れ氾く暗黒心臓(ザジガーニエ・アンリマユ)
宝具の効果 | ||||
---|---|---|---|---|
自身のArtsカード性能をアップ(1ターン)<オーバーチャージで効果アップ> +敵全体に強力な〔悪〕特攻攻撃 &やけど状態を付与(3ターン) &延焼状態(やけどの効果量がアップする状態)を付与(3ターン) &呪い状態を付与(3ターン) &呪厄状態(呪いの効果量がアップする状態)を付与(3ターン) +〔善〕特性の敵全体に確率で即死効果を付与 | ||||
Arts性能アップ | ||||
OC:1 20% | OC:2 25% | OC:3 30% | OC:4 35% | OC:5 40% |
スキル1
スキルの効果 | ||||
---|---|---|---|---|
味方単体のHPを回復 &弱体状態を解除 +自身の攻撃力をアップ(3ターン) | ||||
HP回復量 | ||||
Lv1 1000 | Lv2 1100 | Lv3 1200 | Lv4 1300 | Lv5 1400 |
Lv6 1500 | Lv7 1600 | Lv8 1700 | Lv9 1800 | Lv10 2000 |
攻撃力アップ | ||||
Lv1 20% | Lv2 21% | Lv3 22% | Lv4 23% | Lv5 24% |
Lv6 25% | Lv7 26% | Lv8 27% | Lv9 28% | Lv10 30% |
スキルの効果 | ||||
---|---|---|---|---|
○○の倍率 | ||||
Lv1 | Lv2 | Lv3 | Lv4 | Lv5 |
Lv6 | Lv7 | Lv8 | Lv9 | Lv10 |
スキル2
スキルの効果 | ||||
---|---|---|---|---|
自身のNPを増やす &HPを2,000減らす【デメリット】 +〔悪〕特性の味方全体のNPを増やす &Artsカード性能をアップ(3ターン) | ||||
NPチャージ量 | ||||
Lv1 20% | Lv2 21% | Lv3 22% | Lv4 23% | Lv5 24% |
Lv6 25% | Lv7 26% | Lv8 27% | Lv9 28% | Lv10 30% |
NPチャージ量(悪) | ||||
Lv1 10% | Lv2 11% | Lv3 12% | Lv4 13% | Lv5 14% |
Lv6 15% | Lv7 16% | Lv8 17% | Lv9 18% | Lv10 20% |
Arts性能アップ | ||||
Lv1 10% | Lv2 11% | Lv3 12% | Lv4 13% | Lv5 14% |
Lv6 15% | Lv7 16% | Lv8 17% | Lv9 18% | Lv10 20% |
スキルの効果 | ||||
---|---|---|---|---|
○○の倍率 | ||||
Lv1 | Lv2 | Lv3 | Lv4 | Lv5 |
Lv6 | Lv7 | Lv8 | Lv9 | Lv10 |
スキル3
スキルの効果 | ||||
---|---|---|---|---|
自身にガッツ状態を付与(1回・3ターン・重複可能) &高確率で発動するガッツ状態を付与(3ターン) &「ガッツ発動時に自身の宝具威力をアップ(5ターン)する状態」を付与(3ターン) &ターゲット集中状態を付与(3ターン) | ||||
ガッツ(確定/確率) | ||||
1 | ||||
ガッツ(確率) | ||||
Lv1 60% | Lv2 62% | Lv3 64% | Lv4 66% | Lv5 68% |
Lv6 70% | Lv7 72% | Lv8 74% | Lv9 76% | Lv10 80% |
宝具威力アップ | ||||
20% |
スキルの効果 | ||||
---|---|---|---|---|
自身にガッツ状態を付与(1回・3ターン・重複可能) &高確率で発動するガッツ状態を付与(3ターン・他の確率発動でないガッツ状態と重複可能) &「ガッツ発動時に味方全体の宝具威力をアップ(5ターン)する状態」を付与(3ターン) &「被ダメージ時に自身のクリティカル威力をアップ(5ターン)する状態」を付与(3ターン) &ターゲット集中状態を付与(3ターン) | ||||
ガッツ(確定/確率) | ||||
1 | ||||
ガッツ(確率) | ||||
Lv1 60% | Lv2 62% | Lv3 64% | Lv4 66% | Lv5 68% |
Lv6 70% | Lv7 72% | Lv8 74% | Lv9 76% | Lv10 80% |
宝具威力アップ | ||||
20% | ||||
クリティカル威力アップ | ||||
10% |
スキルの育成優先度
※優先度:◎→○→△
スキル1 | スキル2 | スキル3 |
---|---|---|
○ | ◎ | △ |
その他の基本情報
ラスプーチンの再臨(最終再臨)画像やプロフィール、マテリアル、バレンタイン礼装など掲載しているのでぜひご覧ください。
再臨画像
初期 | 第2段階 |
---|---|
第3段階 | 最終再臨 |
プロフィール
- キャラクター詳細
ある神父の体を依り代に、『異星の神』が召喚、サーヴァント化した疑似サーヴァント。
ロシアに名高い怪僧ラスプーチンとして現れ、以後、幾度となくカルデアと交戦した。
ある時は敵、ある時は中立、ある時は味方として振る舞う、この人物の真意とは―――
- プロフィール
声優(CV) | 中田譲治 |
---|---|
イラストレーター | 武内崇 |
性別 | 男性 |
属性 | 秩序・悪 |
特性 | |
出典 | 史実、ゾロアスター教、オーストラリアの伝承、Fate/stay night |
地域 | ロシア |
- パラメーター
筋力 | B | 耐久 | C |
---|---|---|---|
俊敏 | B | 魔力 | D |
幸運 | D | 宝具 | A |
マテリアル
以下ネタバレがあります。
プロフィール1
身長/体重:193cm・82kg
出典:史実、ゾロアスター教、オーストラリアの伝承、Fate/stay night
地域:ロシア
属性:秩序・悪 副属性:地 性別:男性
真名は『言峰綺礼』。アルターエゴのため、依り代の肉体名がセイントグラフとして登録されている。
混濁した英霊、および神霊はグレゴリー・ラスプーチン(グリゴリーとも発音)、アジ・ダハーカ、バールー。
プロフィール2
○代行者:B
代行者の中では一流と言えるレベルだが、A級、超A級、超々A級の者たちには及ばない。
○洗礼秘蹟:A
主の加護を願う、癒しの祈り。
対象が持っている『信仰』が、異教の教えによって道を見失った時、正しい在り方に戻す。即ち、洗礼である。
○耐毒(機密):B
怪僧ラスプーチンは毒への強い耐性があったという逸話がある。真偽は定かではないが、この神父も毒物への強い耐性を持つ。
○信仰の加護(独):A+
信仰による肉体・精神の強化。
ラスプーチンは当時、読み書きを知る必要のない
農民の出でありながら、主の教えに傾倒し、
神の機密を学んだ努力の人でもあった。
依り代は教会で正しく神学を学んだ神父ではあるが、
その精神性はラスプーチンに似た部分があったようだ。
ロシア正教、ゾロアスター教、そして民間伝承をミックスしているため、通常の『信仰の加護』とは異なった効果を発揮する。
自分だけでなく、他者の肉体・精神状態にも効果を発揮する。皇太子アレクセイをはじめ、多くの病人を『祈り』で治療したというラスプーチンの逸話から。実際は薬学だったのでは、とも言われている。
○悪心祝祭:A
自身から絶え間なく湧き出る『悪心』の誘い。
苦痛、苦悩、死を表す悪竜アジ・ダハーカは、その存在自体が善なるものを脅かし、また、その体を傷つけても傷口から邪悪な生物が湧き出るため、善神であれ滅する事ができなかったという。
男の体に刻まれた聖痕からは絶えず泥のような黒い血が流れ、血は油となって燃え、周囲を悪性の魔力で満たしていく。
○死なずのバールー:EX
月のバールーは死の淵に沈もうと浮かび上がり、蘇る。
そして自らの教えを拒んだダーエン(人類)を嫌い、彼らに『死した後は蘇ることのない運命』を決定づけた。
プロフィール3
■史上の実像・人物像
グレゴリー・ラスプーチンはロシア帝国末期に活動した僧侶。祈祷僧。
農民出身の無名の僧侶が人々に神学を説き、信徒を集め、やがて皇帝の信頼を得、国家の存亡に関わる存在にまでなった人物。
その風貌もさることながら、様々なゴシップ、謎に満ちた奇蹟の行使から、後世においては『怪僧』という異名で広く知れ渡った。
ロシア皇帝ニコライ2世の嫡子、皇太子アレクセイを病気から救った事を契機に皇帝一家と親睦を深め、国政に大きな発言力を持つようになった事から貴族たちに疎まれる。
女性信徒たちとの奔放な交友やその出自から異端者、不道徳者と教会の司祭たちから疎まれ、皇帝を傀儡にして私欲を満たしていると民衆に噂された。
敵の多い人生だったが、ラスプーチンは自身の信仰とその在り方を最後まで変える事はなかった。
『ロシア帝国崩壊の一因』とまで言われたラスプーチンだが、第一次世界大戦直前、ドイツとの戦いにおいて非戦を強く主張した。
その後も非戦派である事は変わらず、戦争を望む自国・他国の人間にとっては目障りな存在だった。
また、ラスプーチンは漁色家ではあったが贅沢をする事はなく、生活は質素である事を心がけた。
1916年12月17日、ロシア帝国の将来を憂えた貴族と軍部によって暗殺される。
暗殺の際、青酸カリ入りの食事を摂らせても死なず、やむを得ずリボルバー銃での射殺に変更。
2発の弾丸は心臓と肺を貫通したが死なず、ついで数発発砲し、今度こそ死亡を確認。その後、遺体をペトロフスキー橋から河に投棄したという。
暗殺に関わった者たちがなぜ遺体をそのように扱ったのか、その理由は記録に残されていない。
プロフィール4
疑似サーヴァントは依り代・英霊、どちらかが
メインとなるが、ラスプーチンの場合は言峰神父が
メインになっている。
これはラスプーチンと言峰神父の人間性が類似していた、あるいは互いの在り方を尊重した結果、ラスプーチンが『サーヴァントとして現世に蘇った事による意志・主張』を自粛したから、と思われる。
異聞帯ロシアにおいてアナスタシア皇女の行く末を案じ、その結末を見届けた事で英霊ラスプーチンの意志は退去し、以後はラスプーチンの力を託された言峰神父が『異星の神』の使徒として残った。
『異星の神』の使徒は複数の英霊を一つの器に混ぜ合わせた特殊なサーヴァントでもある。
言峰神父にはラスプーチンの他、
ゾロアスター教における善悪二元論の頂点の一方、
悪神アンリマユの腹心である
三つ首の邪竜『アジ・ダハーカ』、
オーストラリアの伝承における三匹のイヌ(蛇)使い、死しても現世に蘇る不死の月精『バールー』のエッセンスが加わっている。
■とある世界での役どころ
魔術協会、聖堂教会という二大組織から派遣された監督役。
二十代の頃、父が監督役を任された冬木市の聖杯戦争に参加。その後、教会から『派遣される』という形で魔術協会に鞍替えした。
第四次聖杯戦争における生存者の一人として監督役を引き継いだ。
教会の代行者の資格を持ち、霊媒治療を得意とする。
破壊を好むように思われるが、綺礼は衛宮士郎と同じく“作る”側の魔術師である。霊体、精神の瑕を治す手腕は司祭レベル。
悪党ではないが悪人。非道ではないが外道。
『Fate/stay night』における最大の敵。
プロフィール5
『零れ氾く暗黒心臓』
ランク:A 種別:対界宝具
レンジ:測定不可能 最大捕捉:断定不能
ザジガーニエ・アンリマユ。
三つ首の蛇、あるいは竜を触媒にし、世界に混乱をまき散らす悪性宝具。
あふれ出した呪いは質量すら持ち、触れた者の悪心、そして悪しき行いを重ねた肉体を燃やす炎となる。
悪属性に対してダメージ増加効果を持ち、善属性には即死効果(微弱)を発揮する。この効果が示す通り、
『悪の心を糧(薪)にして世界を燃やす』ものであり、人間が存在しなければ成立しない宝具である。
怪僧ラスプーチン、悪竜アジ・ダハーカ、嘲笑者バールー、それぞれ異なる世界観を呑み込み、何処かの編纂事象において『聖杯によって世界を焼いた』経歴を持つ言峰神父ならではの複合神性宝具。
……ある結末において、人々はその祈りによって形而上の存在を『実在する』と確信するに至り、『神』は世界に穿たれた孔(あな)として証明、観測された。
かくして善悪二元論の究極である悪神の心臓から零(こぼ)れ落ちた汚濁は、黒い泥のように、地上に氾(あまね)く伝わった。
○動機・マスターへの態度
契約した以上、
マスターの人生成就のために微力ながら助力する。
仮にマスターが悪人であり、どれほど悪の道をひた走ろうとスタンスは変わらない。
善人になりたいのであれば厳しい善の道の助けとなり、
悪人になりたいのであれば悔いなき悪の道の助けとなる。
プロフィール6
○性格
外向的・行動的。
やや悲観的な考え、言葉遣いをするが、ウイットに富んだ人当たりのいい人物。
長身もあいまって威圧感はあるが、誰であっても分け隔てなく会話をする人格者。
暴力での解決は好まず、話し合いを良しとする。
思慮深く(勤勉であり)、
機知に富み(礼節を弁え)、
道徳を知る(社会秩序を重んじる)。
○人物
人々の迷いを聞き、これを解決する事を自身の役割と考える。
時に冷徹な態度・言葉を口にするが、それは相手を軽んじての事ではなく、真剣に向き合っての事である。
しかし。どれほど聖人としての資質を持ち、人生をそのように過ごしても、彼の心はつねに満たされなかった。
平和の意味も、幸福の価値も知っている。
隣人に向ける敬いも、隣人に与える尊さも知っている。
だが、彼には『生の実感』がなかった。
どれほど鍛錬を積もうと、どれほど神学を学ぼうと、自身が満たされる事はなかった。
彼が満たされるのは善行によってではなかった。
人々の苦悩。未練。いさかい。
そういったものと相対した時―――人々の悪性の沼を
かきわけ、淀みのただ中にいる時、彼の心は歓びを感じていた。
それは成長過程で育まれた性質ではなく、生まれつき与えられた聖痕だった。
人々の苦悩が糧になる。
世界が曇るほど満たされる。
つまり、生まれながらにして、善良なる人々にとっての悪である。
十代の頃は自らの性質を理解し、苦悩した。
二十代の頃はその事実を否定し、克服するため、多くの苦行、試練の中に身を置いた。
そして現在。
一つの指針のもと、彼は自らの人生の使い途を定めた。
◆
表向きは熱心な宗教家であり、穏やかな神父。
裏向きは苛烈な求道者であり、冷徹な思想家。
多くの瑕、多くの挫折、多くの結末を経て、
その男は自らの在り方に辿り着いた。
“悪として定められた者が生まれる意味”
“どのような命であれ、誕生するものを祝福する”
真の悪を成すために生まれる生命があるのなら。
その生命は死の間際、
自らの行いを『善し』と叫ぶのか『悪し』と嘆くのか。
その答えを、知るために。
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