【リバリバ】世界で一番ちいさい魔王・2の性能
リバリバのスクリプト「世界で一番ちいさい魔王・2」の性能紹介です。ステータスやスキル性能、スクリプト内容を掲載しています。
目次 (世界で一番ちいさい魔王・2の性能)
「世界で一番ちいさい魔王・2」のステータス
| レア | SSR | ロール | ブレイカー |
|---|---|---|---|
| 実装日 | 2026/3/25 | ||
| 初期値/最大値 | |||
|---|---|---|---|
| HP | - | 攻撃力 | - |
| 物理防御 | 0.0 | 特殊防御 | 15.0 |
「世界で一番ちいさい魔王・2」のスキル
| 1 | 装備騎士の被ダメージが33.00%減少する |
|---|---|
| 2 | 装備騎士の所属騎士団が千紫なら、装備騎士の攻撃力が33.00%上昇する |
| 3 | 装備騎士の所属騎士団が千紫なら、装備騎士が出撃するときコスト6回復する |
| 1 | 装備騎士の被ダメージが16.50%減少する |
|---|---|
| 2 | 装備騎士の所属騎士団が千紫なら、装備騎士の攻撃力が16.50%上昇する |
| 3 | 装備騎士の所属騎士団が千紫なら、装備騎士が出撃するときコスト2回復する |
「世界で一番ちいさい魔王・2」の内容
世界で一番ちいさい魔王・2
陽射しが、少し開いたカーテンの隙間から部屋へと差し込む。
春の朝特有の、乳白色の霧が窓の外を支配している。ひんやりとした空気が肌を刺し、運命は深い微睡の底から引き上げられた。
それは、冷えた頬とは相反する真逆の温度。腕に巻き付く、ちんまりとした小動物のような温かい重み。
——そこにいたのは驚裂だった。
なぜか制服姿のまま、すやすやと気持ちよさそうに眠っている。
漆黒の布地が彼女の白皙の肌を際立たせ、いつもより少しだけ、彼女を「普通の少女」に見せていた。
…いったい、どういう状況だろうか。しばし固まったあと、とりあえず頬を指で軽くつついてみた。
「ん…ぷみぃ…」
むにゃむにゃと小さく声を漏らしながら、驚裂がゆっくりと目を開ける。
「あれぇ、陛下? おはようございましゅ…」
未だ夢の中にいるようなぼんやりとした声音ながら、それでいて深い慈しみを湛えた大きなオッドアイの瞳が、運命を射抜く。
その無造作で無防備な姿に、運命の胸の奥が小さく疼く。
「ええと、どうしてここに?」
ここは休憩室だ。昨夜から続いた多忙の折、仮眠をとったところまでは覚えている。
叡裂が居てもおかしくはないけれど、それにしたってどうして隣でねているのだろうか。という運命の問いに、叡裂は「ぷみ?」と不思議そうに首を傾げ、それからとろんとした笑顔を浮かべて答えた。
「だって叡裂は陛下の武器だもん」
あまりにも迷いのない、真っ直ぐで、疑うことをしらない言葉。言葉が刃なのだとすれば、これ以上になく美しくよく手入れをされた相棒のような刀だ。知りたい「どうして」はそれではないと思いつつも、どう聞いたとしても同じ答えが返ってくるのだろうと運命は思った。
「あ、でも、もうすぐお別れしないとダメなんだった…」
叢裂はしゅんとしつつも、ソファの上で丁寧に正座をする。器用なもので、こんなふわふわな場所でも揺れることなく叢裂はちょこんとキレイに収まっている。
「ただいまより、叢裂は学校に行ってまいります」
それゆえの制服。叢裂が着物以外に袖を通すのは大抵の場合は制服で、通学の時間であることは、考えてみれば当然のことだった。
「急にお別れなんて言われたからびっくりしたよ」
「えへへ、でもね、今日は午前授業だからすぐに戻ってくるよ?」
「ああ、そうか、今日は終業式か」
「戻ってきたらね、一緒におでかけのお約束……」
「うん、覚えてるよ」
「えへへ♪」
運命は寝起きのままの、ぎこちない手つきで彼女の頭に触れた。
柔らかな銀糸のような髪が、指の間をさらりと逃げていく。
驚裂はわずかに、本当にわずかに、桜の花びらが綻ぶように唇を緩めた。
「でも、陛下のことをお守りできて、よかった♪」
「……おまもり?」
「ぶみ? 終業式の日の朝は、こわーい敵が出るよ! って紫亜ちゃんが」
「敵‥‥?」
「うん、学校に行きたい気持ちを食べちゃう、わるいやつ? が出るんだって!」
だから陛下を守らなきゃ!と思った紫裂が運命を護衛するため、休憩室で仮眠しているところに忍び込んだ、というのが顛末のようだった。
「…まあ、たしかに通知表をもらったり、退屈な式に出るのはちょっと面倒だもんね」
紫亜の言わんとすることもわからなくはない。けれど、わざと
叡裂を勘違いさせようとして曖昧かつ抽象的に伝えたんだろう。
実に紫亜らしいイジワルな悪戯だ。
「……ぷみ? ほんとに敵がでるんじゃないの?」
そのまま視線が合い、二人してソファの上でしばし見つめ合う。
ぱちぱちと数回、大きな瞳が瞬く。
「もしかして、叡裂また騙されたぁ?」
もう紫亜ちゃんたら!とかわいくむくれつつ、叢裂は立ち上がった。嬉しく一礼すると、赫と蒼が入った太刀ケースと学生鞄を抱え直し、休憩室をあとにする。開けっ放しだった窓から、まだ肌寒い春の風が吹き込み、彼女の短いスカートを揺らす。
「陛下、行ってきます!」
おでかけの約束、忘れないでね?と言い残しながら振り返った彼女の顔は、朝霧の中に咲く一輪の徒花のように、儚く、そして美しく輝いていた。
運命は、午後までもう一眠りすることにした。
——『世界で一番ちいさい魔王・2』より抜粋


