【リバリバ】かよわいキツネにご用心・壱の性能
リバリバのスクリプト「かよわいキツネにご用心・壱」の性能紹介です。ステータスやスキル性能、スクリプト内容を掲載しています。
目次 (かよわいキツネにご用心・壱の性能)
「かよわいキツネにご用心・壱」のステータス
| レア | SSR | ロール | アタッカー |
|---|---|---|---|
| 実装日 | - | ||
| 初期値/最大値 | |||
|---|---|---|---|
| HP | / | 攻撃力 | / |
| 物理防御 | 0.0 | 特殊防御 | 15.0 |
「かよわいキツネにご用心・壱」のスキル
| 1 | 装備騎士のスキルクールタイムが33.00%短縮する |
|---|---|
| 2 | 装備騎士の属性が衝撃なら、装備騎士の攻撃力が33.00%上昇する |
| 3 | 装備騎士がエリスなら、装備騎士の攻撃力が33.00%上昇する |
| 1 | 装備騎士のスキルクールタイムが16.50%短縮する |
|---|---|
| 2 | 装備騎士の属性が衝撃なら、装備騎士の攻撃力が16.50%上昇する |
| 3 | 装備騎士がエリスなら、装備騎士の攻撃力が16.50%上昇する |
「かよわいキツネにご用心・壱」の内容
『かよわいキツネにご用心・壱』
ふと、視線の先にあるものに気づいた。窓辺の小さな花瓶。その中に、薄桃色の花びらをまとった桜の枝が一輪、静かに活けられていた。透けるような淡い色の花弁が、枝の先でそっと揺れている。それは少し前までエリスの髪を飾っていたかんざしだった。すでに髪から外され役目を終えたはずのそれは、咲く場所を花瓶に替えて今もなお、瑞々しく咲き続けていた。私の視線に気づいたのか、エリスは小さく微笑んだ。
「まだ綺麗に咲いていたので、捨てるのは勿体ないと思いまして」
そう言うと、エリスは少し切なげに目を細めて桜の枝を見つめる。その横顔に、夕方の柔らかな陽が差し込んだ。光は、彼女の髪を仄かに金に染め、ふわりとした耳と尻尾の輪郭を淡く際立たせる。
美しい、と、自然に思った。この感情は、桜に向けたそれととても似ている。淡く、儚く、そして心を奪うほどに妖しい。怖いくらいに。
「…不思議ですよね。
桜が咲く光景なんて、何度も見てきたはずなのに。
どうして今も、こんなにも綺麗だと思えるのでしょう」
そう零した彼女の声音は、静かでどこか切なげだった。私は、エリスの言葉に誘われるように桜の枝を見る。エリスの髪に飾られていたときから、この桜は美しかった。けれどこうして花瓶に移された姿はまた違った趣を帯びていた。桜には魔性が宿るという。樹の下には死体が埋まっているなんていう話もあるくらいだ。真に見つめれば目が離せなくなるような毒を秘めて
いるのかもしれない。それは香気か、色気か、それとも——もっと原始的な「畏れ」に近い何かか。そんな美しさが、桜の淡い色には秘められているような気がして。それはどこか、今遠くを見つめるエリスの横顔に通じるような気もした。
妖狐——人の理を越えた、超常的な存在。それは恐怖や畏れそのものであり、理法や法理の外の存在。それを示すかのように、目の前のエリスの微笑みの奥にはどこかしっとりとした艶や妖艶さが感じられた。なるほど、確かに彼女は妖狐だ。
けれど——それがなんだというのだろう。
「おっ、なにこれー!」
そのとき、朗らかな声が室内に響いた。オラスだ。部屋に入るなり、彼女は私達の元へ駆け寄り、花瓶を覗き込む。
「これ、桜?どっかの木から折って持ってきたん?」
「私がそんなことするはずないじゃありませんの!」
「かんざしに使っていたやつですよ!」
「桜、きれいー。エリスねぇねの髪にも似合ってたー」
「まぁ、確かに桜は綺麗だよねー。
それはオラスちゃんも認めざるを得ない」
「そうでしょうそうでしょう!綺麗ですわよねぇ、その桜!!」
「桜が綺麗なのは桜の手柄であって、
エリスの手柄ではないが?」
「そういう話ではないのだけれど!?」
ぎゃんぎゃんと、いつもの言い合いを始めるエリスとオラス。
その様子を、ハルが楽しそうに見つめている。つい先ほどまで
エリスがまとっていたしっとりとした艶やかな気配は、どこか
へ消えてしまっていた。そこにいるのはいつものエリスで──
そこには、いつもの家族の風景があった。
——「かよわいキツネにご用心・壱」より抜粋


